Cast a spell on Wedding Dress 2

 「・・・これは?」
 あたしは勤め先の女主人からいきなり大きな箱を渡されて面食らってしまった。

「いいから開けて」
 促されて箱を開けるとそこには純白のウエディングドレスが入っていた。
 何故?

「どうしてなのか解らない?私もそうだった。でも今になって解る、見えてしまったのだから。貴女がこれを着て祭壇に立っている場面がね。これは逃れられない運命なのよ、シリン」
 この、あたしが結婚?
 逃れられない運命って?
 たくさんの疑問符が浮かんできたけど、どれから聞いていいのかも解らずに黙っていると。

「とにかく、このドレスは貴女のもの。相手はこれを受け取って次に出会った相手らしいから、気をつけて。そうそう、返却は効かないから」
 そう言って背を向けてしまった。

 この家でメイドとして勤め始めて1週間。
 ぶっきらぼうな物言いをするけれど、理不尽な事は言わなくていい主人だと思っていたヴァレス夫人は、少し頭がおかしかったらしい。
 ご主人を亡くされた所為かな?
 何でも、元軍人で交通事故で亡くなったばかりとか。
 あまり寂しそうにはしていないけど。

 結婚ねぇ・・・そりゃ出来るならしたいけど、あたしは生粋のアメリカ人て訳じゃないし。
 父親はアメリカ人でも母親はそうじゃないから。
 仕事もこんなメイドといった事しか出来ない。
 いずれ、どっかの男と一緒になるだろうとは思うけど、こんな贅沢なドレスを着られるような身分じゃない事だけは確かだ。
 どーすりゃいいのさ、こんなモノ貰っても、困るだけだよ!

 でも・・・
 あたしは箱からドレスを出してちょっと当ててみた。
 綺麗なドレスだ。
 レースがたくさんついて、パールも散りばめてある。

 ちょっと着てみるだけならいいかな?
 おや、まあ・・・ぴったり!
 あたしに白は似合わないと思っていたけど似合うじゃない。

 真新しいドレスと言う訳でもなさそう・・・もしかしてヴァレス夫人のかな?
 でも、それじゃあたしにぴったりと言うのはおかしいよ。
 だって、あたしとヴァレス夫人じゃ体格に差がありすぎる。
 若い頃はどうか知らないけど、あたしはヴァレス夫人より4インチは背が高いんだから。
 年を取ったからって背がそんなに縮む訳はないし。
 誰か知り合いから譲り受けたドレスかな?

 いずれにせよ、気味が悪い。
 さっさと脱いで仕事に戻ろう。



 ドアのベルが鳴ったので、玄関に向かおうとするとヴァレス夫人から声が掛けられた。
「そう言えば、フジワラっていう学生に書斎を見せるって約束してたから、もし彼なら私に通さずに書斎に通してあげて」
 ご主人を亡くされて子供は独立し、一人暮らしのヴァレス夫人はボランティアで学生達と交流がある。
 多分、これから来る彼もその一人なんだろうが、フジワラねぇ・・・日本人?

「こんにちは、藤原と申しますが、ヴァレス夫人はいらっしゃいますか?」
 やっぱりね。
「伺っております、書斎へどうぞ」
 それほど広くない家だが、書斎は人に見せびらかすだけあって中々立派だと思う。
 言われた通り、案内をして「どうぞごゆっくり」と言って置き去りにする。

 眼鏡を掛けて7:3に分けた黒髪。
 典型的なガリ勉ヤローだね。
 書斎に入った途端、目を輝かせちゃって。

「で?どう?」
 あたしが戻ると、ヴァレス夫人はそう訊ねてくる。

「どう?って・・・喜んでたみたいですよ」
 貧乏留学生にとっちゃ天国みたいに感じられるのかもね、あの書斎は。

「ところで、あの人にお茶とか夕食とか出すんですか?書斎に篭りっきりなら必要ないですかね?」
 あたしは夕食が一人分増えるならメニューを変えようかどうしようか考えながら訊ねた。

「そうじゃなくて・・・彼があのドレスを受け取ってから初めて会った人だって気付いてる?シリン」
 そう言われれば・・・そうなるのか、でも。

「奥様、いい加減にしてくださいよ!あたしはあんなもの頂いても困るだけなんですから!」
 別にアイツと顔を合わせてもときめいたりするものは何もなかったし、向うもそうだろう。

「でも、あのドレスは不思議なドレスなんだよ!魔法が掛かってるんだから!」
 年寄りは意外としぶとい。
「ハイハイ、じゃあ、その魔法とやらが効き出すのを期待してて下さいよ」
 無闇に逆らわず、大人しく従う振りをするのも処世術というものだ。



 それから、藤原という留学生は週に一度、ヴァレス夫人の書斎を訪れるようになった。
 彼女はアレでも昔、弁護士をしていたそうで、書斎には法律関係の本がたくさん揃っているのだそうだ。
 あたしにはさっぱり解らないけれど。

 熱中するあまり、暗くなっても電気をつけないし、折角出した夕食にも手をつけずじまいになる事がよくある。
 あんなんで生きていけんのかね?
 ま、この家で倒れられたら困るから、食べるものは出来るだけ出してあげるようにしてるけどさ。
 それを見ているヴァレス夫人がニコニコ笑っているのがちょっと気に入らないね。

 そんなんじゃないんだし。
 第一、アイツはあたしより年下で日本人じゃないか!
 あたしは日本人なんてキライさ!

 あたしの母親は日本人だった。
 父親が占領軍として日本に来た時に知り合って結婚した。
 でも、あたしが生まれて、父親が帰国する時に一緒に行かないと言い出した。
 アメリカに行くのは怖いと言って一人残った。

 あたしは『あいの子』だと苛められるのが嫌だったから母親と離れて父親と一緒にアメリカに渡った。
 こっちに来てからも苛められたけど、日本にいた時ほどじゃなかった。
 あたしの髪の毛と瞳の色は日本人とは程遠かったから。
 日本って嫌な思い出しかない国だ。

『ごちそうさまでした、いつもすみません』
『いいえ、おそまつさまでした』
 夕食の皿を下げる時、日本語で礼を言われて、つい日本語で返してしまった。
 すると、当然、藤原は驚いてあたしの顔を見た。
 チッ!今まで隠してたのにさ。

『日本語・・・ご存知なんですか?』
『・・・あたしの母親は日本人なのさ、5つまで向こうにいたし、喋るくらいなら・・・』
 さっさと皿を下げて出て行こう、と思っていたのに。

『少し、話しませんか?なんだか懐かしくて・・・』
 そう言われると・・・留学して来て1年とか言ってたな・・・まだ一度も帰っていないって言うし。
『・・・いいよ、少しなら』
 あ〜あ、あたしもお人善しだね。

『お母様が日本人ならお父様がアメリカの方ですか?』
 何を当たり前の事を。
『そう、占領軍だったのさ』

『私の父も軍関係の仕事をしてました。おかげで留学出来たようなものなんですけどね』
 笑うと童顔がもっと幼く見える。
 19だったっけ?

『そう言えば、毎週お会いしているのに、お互いについて話すのは初めてですね?』
 そりゃそうさ。
『メイドと身の上話をするヤツなんていないからね』

『貴女は・・・ご自分の事を卑下していらっしゃるんですか?』
 言い辛い事をはっきり言うヤツだね!
 そー言う事は口に出さないのが礼儀ってモンだろう?
『そう思いたけりゃ思ってればいいさ』
 あたしは腹を立てて書斎を出た。

 なんだい!可哀想だと思って話をしてやったのに!
 あたしがどう思っていようと、あたしの勝手だろう?
 外国に留学出来るお坊ちゃまのアンタなんかにあたしの気持ちが解るもんか!

 それからあたしは一切、藤原と口を利くことを止めた。
 大体、メイドと客とで話す事なんてないんだから。
 お茶や食事は出すけどさ、会話なんて必要ないだろ?

 そう思っていたのに、黙ってお茶を置いて出て行こうとしたら腕を取って引き止められた。
 痛いじゃないか!
 キッと睨むと、腕を放した。
「すみません、今もですが、この前も・・・気に触ったのなら謝りますから。私と話をして下さい、シリン」

 ちょっと、ドキッとした。
 コイツから名前を呼ばれるのは初めてだったから。
「べ、別に・・・謝る必要はないさ。アンタが悪いと思ってないなら謝る事はないだろう?あたしが腹を立てようがどうしようがアンタには関係のない事だし、ここは自由の国なんだから言いたい事を言ってしたい事をすればいいだけの事さ」
 自由と言っても、同じ人種の中でだけ存在する自由だけどね。
 これはあたしがこの国で過ごした20年の間で学んだ事。

「でも、私は貴女とお話がしたいです。日本語だけではなく、もっと、貴女の事や私の事について」
 そー言えば、今日は日本語で話している訳じゃなかった。
 ホームシックを解消してくれる人が欲しいんじゃないの?

「あたしの事やアンタの事を話してどうすんのさ?」
 言っている意味がよく解らない。

「貴女の事がもっとよく知りたいんです。そして私の事も知って欲しい」
 そう言ってニッコリと笑った。
 相変わらず、笑うと子供みたい。
 罪のない顔をしている。

 法律家になろうって人間がそんなんで大丈夫なのかね?
 だって弁護士って騙し合いの人種だろう?
 まぁ、お互いの事について話すだけなら・・・少しだけなら構わないかな?
 どうせ、コイツはいずれ日本に帰るんだろうし、この家に通って来るのもそう長くないだろうしね。

 そう思っていたのに・・・藤原は卒業するまでの4年間、毎週ヴァレス家に通い続けた。
 お陰で、書斎の本は全て読み尽くしたらしい。

 ヴァレス夫人も呆れていた。
「日本人って・・・気が長い・・・それともあの人が・・・」
 と訳の解らない事を呟きながら。

「日本に帰りたいと思った事はありませんか?」
 今更だね、あたしは首を振った。
「嫌な思い出しかないからね」

「お母様は生きていらっしゃるのですか?」
 と聞かれても
「さあ?音信不通のままだから」
 もう死んでしまっているのかもしれない。

「日本に戻って探してみたいとは思いませんか?お父様は亡くなられているのでしょう?」
 そうだけど・・・わざわざ遠くに行くのも面倒だ。
 首を振るあたしの手を藤原が握った。

「私と一緒に日本に帰りませんか?」
 おや、顔が真っ赤だよ、藤原。
 ま、あたしの顔も赤くなっているだろうけど。

「今まで一度も言えませんでしたが、貴女もずっと同じ気持ちだったと信じていました」
 勝手な事を言うね!
 そりゃ・・・その通りだけどさ。

 4年間、週に一度会うだけの相手が気になって、デートの誘いを断ったり、付き合いの申し出を断った事が何度あった事か。
 別に告白された訳でも、待っていて欲しいと言われた訳でもない相手に義理立てて他の男と付き合いもしなかっただなんてバカな話だ。
 キスの一つもしてこない相手を気にするなんてね。
 おかげで、あたしはすっかり売れ残りの年頃になっちまったってのにさ。
 それでも、この誘いに素直に頷けない。

「あたしは・・・アンタと一緒に日本になんて行かないよ!」
 行ける訳がないじゃないか!
「今更、母親に未練があるわけじゃないし」

「私が言いたい事はそれだけじゃありません!」
 珍しい、この男が大声を出すなんて。
 でも、だめだよ、それ以上言っちゃ。

「貴女にはこれからずっと、私の傍に居て欲しいんです。私の妻として、シリン」
 言っちゃダメだって・・・言っちゃったか・・・そりゃ、ちょっとは・・・嬉しくないと言ったら嘘になるけど。 

「いいかい、お坊ちゃん。前にも言っただろう?ハーフで金も家柄もない年上女なんて連れて帰ったら親に反対されるのが落ちさ!解ってないね!」
 大学を出てもまだまだ甘ちゃんだ!

「貴女こそ!変ってませんね!どうしてそんなくだらない事を気にするんです?」
 くだらないだって?
「くだらなくなんてないよ!」

 身分の差や階級の違いってヤツはどんなに時代が進んでも変らない。
 歴然と存在する。
「アンタはまだ解ってないだけさ」
 世間知らずだから。

 この国ではタダの留学生のアンタも日本に帰ればお坊ちゃんなんだし、あたしとアンタはここで一時期、同じ場所にいただけの間柄さ。
 アンタが日本に帰って暫くしたら、あたしも他の男とデートや付き合いが出来るかもしれないし、ね。

「貴女こそ解ってません!私がどれだけ貴女を、その・・・愛しているのか」
 語尾が消えそうなくらい小さい声だったけど、確かに聞こえた。
 日本人の男にしてはよく言った方だよね。

 あたしは赤い顔をして俯いている男の顔を上げて、そっとその頬にキスをした。
 ありがと、あたしもアンタの事、好きだった。
「じゃあね、元気で」
 笑って手を振った。

 湿っぽい別れは好きじゃない。
 笑って別れるなんて粋だろ?
 なのに、コイツときたら!

「私の話を聞いてませんね!」
 と言って怒り出す。
 アンタの方こそあたしの言った事効いてなかったのかい?

 あたし達は二人で睨み合った。
 どうしてこうなっちまうのかい?
 フッと肩の力を抜いて溜息を吐いた彼はあたしの身体をギュッと抱きしめた。
「私は貴女と離れたくないんです!ずっと一緒にいたい!その為ならどんな事だって乗り越えて見せます!」

 そしてあたしの肩を強く握り締めて揺さぶった。
「貴女にも少しでも私と同じように思う気持ちがあるなら、一緒に乗り越えて欲しいと願う事は無理な事ですか?」
 無理だよ、と言おうとしたのに・・・あたしの脳裏に以前、奥様から貰ったウエディングドレスがチラリと霞めた。
 あれはまだあたしのベッドの下に置いてある。

 貰ってから一度もあのドレスの事を忘れた事はない。
 奥様の世迷い事だと何度も言い聞かせたけれど。
 あのドレスに魔法が掛かっているのなら・・・それに掛けてみるのも・・・いいのだろうか?

「勝手だね!あたしの方が苦労するに決まってるのにさ!」
 あたしは腹立たしげに彼の手を振り解いた。
 そうさ、苦労するのはいつも女の方なんだから!

 あたしの母親だって、そうだ。
 苦しい立場に耐え切れなくて、逃げ出そうとするのは遺伝なのかな?
 そのくせ、好きになる気持ちを止める事も出来やしない。

「どうしても、イヤ・・・ですか?」
 さっきまで大きな声を出していた強気な気持ちは何処へ行ったのさ?
 そんな弱気な声を出して。

「覚えときな!苦労するのはあたし、あたしだけなんだと言う事をね!」
 ちゃんと言い聞かせておかなきゃ。
 どうもコイツは忘れっぽそうだから。

「じゃあ・・・シリン」
 やっとあたしが言った言葉の意味が解ったのかい!
 ホント、愚図で鈍間な男だよ!

「出来るだけ、貴女の苦労を少なくするように私も努力しますから」
 はいはい、言葉半分で聞いておくよ。
 仕事に出た男が当てにならないのは父親で懲りてるからね。

 でも、そっと慣れないキスをして貰った時には、全てがどうでもいいような気になっていた。
 これで人生を踏み外す女が多いんだろうね、きっと。



 奥様が見たいと言ったので、あたし達はこっちの教会で式を挙げてしまう事にした。
 二人とも一応、成人しているし、問題はないはずだけど、彼の両親に黙っている事があたしの気が咎める原因だ。

 ウエディングドレスは初めて着た時と同じ、あたしにぴったりだったし。
 奥様は満足そうにドレス姿のあたしを見ていた。
「良かった、一安心よ。生きているうちにこの姿を見られて」
 もうダメかと何度諦めた事か、と奥様は零す。

「このドレス、奥様のですか?」
 あたしは疑問に思っていた事を訊ねた。

「そう、私がイブニングドレスを注文した時、仕立て屋のお婆さんが『絶対に必要だから』と言って用意したドレスだったのよ。その時は思い当たる節がなかったのに、ドレスを受け取った2日後には結婚していたのよ。あのお婆さんは預言者だったのかと思ったわ」
 2日後?
「どうやって2日で?」

 尋ねたあたしに、奥様は渋い顔をして答えた。
「その事はあまり思い出したくない」

「けれど、あの結婚を後悔した事はなかった・・・そうね、なかったわ。第二次大戦と朝鮮戦争とベトナムを生き延びたあの人があっさり交通事故にあっただけで死んでしまったのには驚かされたけど。子供にも恵まれて一応、人並みな人生だったわね」
 そう言えば、奥様の子供は男ばかり3人もいるけど娘が居ない。
 だからあたしにウエディングドレスが回ってきたのか?
 でも、お嫁さんでも構わないのだろうし・・・どうして?

「言ったでしょ?貴女がこのドレスを着て祭壇に立つのが見えたって。そんな事も有り得るんでしょうね、なんと言ってもこれは魔法のウエディングドレスだから」
 そう言った微笑んだ奥様がポツリと「魔法は呪いと似ているけどね」と零した言葉をあたしは聞き逃さなかった。

 呪いか・・・確かに魔法と言うより呪いに近いかもしれない。
 誰かを思う気持ちは魔法と言うより呪いに似ている。
 思いを断ち切りたくても断ち切れない、逃れたくても逃れられない、呪縛のような呪い。
 それに捕われた者達を恋に落ちたと言うのだろうか?

 不思議なドレスに身を包んで、あたしは生まれた国へと帰る。
 一人ではなく、二人で・・・
 これから待っている苦楽を共にする人と一緒に。



この企画の前の話を読んでみる?    この企画の続きの話を読んでみる?



 Postscript
『魔法のウエディングドレス』企画第二弾は鷹シリ。
前作では場所と時代を文面上で説明していませんでしたが、第二次大戦後のアメリカのつもり、でした。
ですから、ここではその30年後のアメリカで、と言う事になります。

実はこれはモトネタにない話なのですが、1作目と3作目を繋ぐ話として無理矢理作ったものです。
だから間が軽く4年も飛んでるし、鷹通クンもいつになく愚図、いや慎重です(モノは言い様)
シリンもよく黙って我慢しましたが、この二人ならのんびりでも構わないかと、1つ目が性急過ぎましたからねぇ(ま、レザードだし)

このシリーズは連作(続き物)ですから花嫁になった人から次の花嫁へとドレスが渡っていきます。
そして、受け取った人は体型が違う人から受け取っても何故かサイズがピッタリ(魔法だから)

さて、次ははじめちゃんです(シリンからはじめちゃんにドレスを渡すシーンが浮かんだもので、これと1作目が出来てしまいました。だから考えた順番は3.4.5.2.1となります)
彼女のお相手は?今更・・・

2004.11.18 up

 
 
 
 

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