白日の鼓動〜1

ねぇ、、、 本当に僕のこと、、、「好き」? 今日は特におかしかった。 いつもに増して、自分のことを避けてくるのだ。 「俺が何かしたってばよ!」 腕を掴んで聞こうとするが、大きく振り払われてしまう。 そのことに胸がちくちくと痛い。 「はいっ。任務終了〜。これにて解散―っ」 任務といえるような任務ではないが、こなさなければいけないので渋々やっていたが、 終了という言葉を聞くとほっとした。 (今日も一日ご苦労さん!きょうの夕食はなんにしようかな♪) ナルトはウキウキしながら家路を急いでいたが、 「ちょっと」 と、サクラに呼び止められた。 「何?サクラちゃん」 「今日、サスケ君なんか様子が変だったわよね。」 サスケという言葉にどきっとしたが、平静を装った。 「また、何か言ったんでしょ。」 「何も言ってないてばよ!サクラちゃんこそ言ったんじゃないの?」 「あら、失礼しちゃうわ。言うわけないでしょ。今日朝からずっとあんなんで 一言も喋ってないんだからっ。」 「お、俺も喋ってないってばよ、、、。」 喋ってはいない、、、。話しかけているが、、、。 「そっ。まぁ、大したことじゃないといいんだけど。それにしても寒いわね。 お肌に悪いから先に帰るわね。」 そういい残して、サクラは小走りで去っていった。 原因が分からない。昨日までは普通に話していた。ドベとかウスラトンカチなんて言われていたが、 嫌われてはいなかった。むしろ最近優しくて、ドキドキしていたのだから。 突然、大きな瞳から大粒の雫が落ちた。いつも悔しくて流れる雫が、今日は違った。 雫は土にこぼれ、吸い上げられていく。ぼやけた視界でそれを見ていた、、、。 次の日。 「まぁったく、あの人はいつまで遅刻すれば納得するのかしら。」 サクラは口を尖らせた。 今日は少し遠くの任務だった。 結局昨日はサスケのことが気になって寝付けず、ようやく眠りについたのが、 朝方なので、ほとんど寝ていないのでだるい身体が余計に心を沈ませた。 「おはよう諸君!今日は愛という道に迷って、、、。」 2時間遅れで、彼らの担当のカカシがやって来た。 「言い訳無用!聞き飽きた!!!正直に寝坊って言えばいいのよ〜。」 朝から(でもないが)サクラちゃんは元気がいいな〜。 ナルトは二人のやりとりに笑っていたが、ふと、目線をずらした。 サスケがいないのである。 「先生ってば、サスケがいないってばよ〜。」 「あ?そういえばいないな、、、。」 「嘘ぉ。さっきまであそこの木に寄りかかっていたんだけど、、、。」 カカシはぐるっと辺りを見回し、やれやれと言った感じで 「ちょっと探してくるから、二人ともそこを動かないこと!」 と腰に手を当てながら言った。 「えぇ〜。愛しいサスケ君を捜すのが私の使命よ〜!!」 しゃーんなろーと立ち上がったサクラの肩をポンと叩き、 「なぁに言ってるの。知らない土地でむやみに動き回って自分が迷子になったらどうすんの。」 「その時は先生が写輪眼で見つけてくれるんでしょ。」 「へっ?なら今写輪眼でサスケを見つければいいってばよ。」 ナルトはきょとんとサクラを見た。 サクラもしまったと思ったが、カカシが 「それがねぇ、気配を消してるからちょっと無理かも。」 とフォロー(?)してくれた。 サクラもここぞとばかりに、腰に手を当て 「でしょっ。だから私が愛の力で探しに行くんじゃなぁい。」 いばりにいばった。 「とにかく探しに行かないことには任務も始められないし、とりあえず行って来る。」 カカシはなかばサクラのことは諦めて、探しに行ってしまった。 「あっ、ちょっと置いていかないでよぉ」 サクラもカカシの後を追い、ナルトは1人になってしまい、 つまらないといった感じで、その場に寝ころんだ。 どこまでも青い空を眺めながら思った。 いつか自分もあの場所へ行きたい。 そこへ行けば誰にも陰口を言われることもない。 隠れて生きなくても良い。 (早く連れてってくれないかな、、、。) 瞳を閉じ大きく息を吸った。 瞳を閉じていても射し込む光が消えた。 そっと瞳を開いてみると、探しているサスケが覗き込んでいた。 顔と顔の距離30センチ程度、、、。もし、飛び起きれば、 また、あの時のようになってしまうかもしれない。 寝たまま、ふくれて 「どこまで行ってたんだよ!先生とサクラちゃん探しに行ったんだぞ」 と、怒ったのだが、サスケはくすっと笑い、ふわふわした金色の髪に触れた。 人に頭を撫でられたたことがあまりないナルトは、一瞬ビックリしたが、 (案外、きもちいいってばよ、、、。) 静かに目を閉じて、撫でられていたが、次の瞬間サスケは意外な言葉を口にした。 「ごめん。」 「へっ?ごめんて何が?」 理解できないサスケの発言に、ナルトの頭の中は?でいっぱいになった。 「昨日、あんな態度取るつもりじゃなかったんだ。でも、、、。」 見たこともないサスケの顔に慌てて、 「き、気にしてないってばよ!ちょっと傷ついたけど。」 手を左右に振って言った。 さすがに寝ながら話すのは辛くなってきたので、 「あ、あのさ。起きてもいい?」 と、サスケにいうと 「あぁ」 サスケはナルトの腕を掴みひょいっと起こした。 起こしてくれと言ったわけではないのだが、起こされてしまったので、 いちようお礼を言うんだろうと勘違いして 「ありがとう、、、。」 小さく頭を下げた。 「さっきのでもの続きは何?」 ナルトはズバッと聞いてきた。 サスケはそれこそ漫画のように、心臓がでてきそうになったが、 「や、何でもないんだ、、、。」 ごまかそうとしたが、 「教えてくれるまで、今度は俺がサスケのこと無視する」 フンと横を向いてしまった。




 

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル