あけましておめでとうございますm(__)m
年賀記念小説『始まりはいつも…』
どうぞご覧下さいv今年も1年宜しくお願い致します
 
2002/1/1

2002年賀小説:2


『始まりはいつも…』
 
 
「悟浄、起きてますか?」
「え??あぁ起きてるぜ」
「あらためて、おめでとうございますv」
 
八戒はぺこり、と頭を下げて微笑むと俺の横に腰掛ける。
吸い込まれそうな瞳でじっと覗き込まれると、男がどう思うかってわかってね〜んだよな…こいつ…
 
「悟浄?どうしました?」
「あっいや…何でもねーよ」
 
ほら、また…そんなに見つめて微笑まれたらやばいって……
って、あれ?八戒何かすげ〜近くない??
しかも手とか触れてるし…
 
「悟浄……」
「ん??」
 
あ、カッコ悪…声、裏返っちまったよ〜
 
「今年も一緒にお正月迎えられて…僕、嬉しいですv」
「お、俺も…」
 
何だ???八戒、どうしたんだ?
すげぇ色っぽいし…うわっ、そんな寄りかかってきたら……だから見つめるなって!!
あ〜もうっ!めちゃくちゃ可愛いじゃねーかよ!!
 
「悟浄……」
「は、八戒…」
「今年もよろしくですv」
「へ???」
「また朝ご飯できたら呼びに来ますね」
 
ーーーパタンーーー
 
……へ??
 
 
 
 
 
 
 
「悟空、起きてますか?」
「ん〜〜?何とか〜〜」
「あけましておめでとうございますv悟空」
「おめでと〜〜」
 
まだ眠いけど八戒が来てくれたなら、もうちょっと頑張って起きてなきゃな!!
 
「寝てました?いいですよvそのまま横になってて下さい」
「う、うん」
 
でもせっかく八戒と2人きりなのに、寝ちゃうの勿体ないし……え?八戒??
あ、そんな風に撫で撫でされたら変な事考えちゃうよ〜!!
 
「悟空、どうしました?」
「え、あ、ううん!何でもない!」
「眠れないんですか?」
「え?いや、その…」
 
うわ!!八戒!?何で布団の中に??
あ〜っそんな顔近づけちゃ……うっ…可愛いv
八戒に見上げられるのって、何か変な感じ…だけど嬉しいvv
もう我慢できないよ〜!!あ、背中ポンポンって……何か抱き合ってるみたいvv
 
「悟空……?」
「……八戒」
「もう眠れそうですか?」
「え???」
「じゃ、また朝ご飯出来たら起こしに来ますねv」
 
ーーーパタンーーー
 
あれ???
 
 
 
 
 
 
「三蔵、起きてますか?」
「……あぁ……」
「あの…おめでとうございますv三蔵」
「…………あぁ」
「…邪魔…しちゃいました?」
 
俺が無愛想なのは今に始まった事じゃないのに、こいつはいつもこうやって気をつかってくる。
でもそうやって俺を窺う仕草が妙に可愛いから、八戒が困るとわかっていてこんな態度をとってしまう。
 
「…三蔵?」
「邪魔じゃねーよ…何だ?」
「何っていうか……その…」
 
イスに座って新聞を広げている俺の横にしゃがみ込んで、潤んだ瞳を向けてくる。
こっちはいつも必死に理性を保っているっていうのに、何でこいつはこうやって無防備に近づいて来るんだ?
 
「今年も一緒に旅ができるんですね…僕、嬉しいですv」
「え?……あ、あぁ俺も…」
 
はっ!思わず本音が…
けど、こんな風に膝に寄りかかられてこんな事言われたら…だから何で上目遣いで見るんだ?
 
「ずっと…一緒に旅をしましょうねv三蔵…」
 
もう駄目だ。明日はもう1日ココに泊まる予定だし……かまわんだろう…
 
「八戒……」
「じゃ、また明日v」
「は???」
「おやすみなさいvv」
 
ーーーパタンーーー
 
………あ??
 
 
 
 
「さっ、そろそろ寝よっかなv」
 
やっぱ年の初めは皆に感謝の気持ちを表さないと♪
これで今年も1年、良い年になりそうですねvv
 
「皆さん、おやすみなさい」
 
 
 
 
こうして2002年も八戒争奪戦が激しくなっていく事を、彼は気付いていない。
 
 
 
 
 
はい、『始まりはいつも〜甘々??』
バージョンでしたv
 
っていうか甘くないじゃん!って声が聞こえてくる(;O;)
 
ごめんなさい…甘〜くするつもり
だったんですよ〜〜(泣)
正月まわってから書き始めて、
なんとか1月1日中に出来あがって良かった…
 
八戒、『小悪魔化』してるし…
3人ともなんか情けないし(^^ゞ
けど、あえて気にせず読みきって
もらえれば幸いです。
 
何はともあれ昨年は
お世話になりました<(_ _)>
本年もどうぞ宜しくお願いします〜〜vv
 


           

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