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101.境線と水島臨海鉄道

説明

1996年の夏休みも、青春18きっぷは1枚つづりで5回分というルールのままです。だから今回も春に続いて5回旅行しようと考えました。

今回どこを旅行するかですが、今回も3回分は大垣行きの夜行に乗る計画を立てました。それからもう1回ですが、立山黒部アルペンルートに乗るついでに富山周辺の城端線、氷見線、七尾線に乗ろうと考えました。富山までの往復は立山黒部アルペンきっぷを使い、富山近辺で18きっぷを使おうと考えたわけです。これしか乗らなくても青春18きっぷはお得です。

もう1回分を、春に続いて夜行高速バスでどこかに行って、18きっぷでJRをめぐって、また夜行高速バスで帰るという旅行にしてみたいと思いました。

どこに乗ろうかと考えましたが、今回は米子から出ている境線に乗り、木次線に乗って芸備線で新見に出て伯備線で倉敷に行き、水島臨海鉄道に乗って山陽本線で福山に出て、新宿行きの夜行バスで帰る計画にしました。

木次線の亀嵩(かめだけ)という駅はそば屋になっているととある本に書いてあったので、そこに寄る計画です。

倉敷始発の高速バスもあるのに福山まで行って高速バスに乗るわけは、倉敷始発のバスは発車時刻が早く、不測の事態で間に合わない可能性があるからです。福山なら、三原始発ですから発車時刻はずっと遅いので安心です。

さてバスの乗車券をどうするかですが、ぼくが当時持っていたクレジットカードでチケットサービスがあるようなので試しに使ってみることにしました。乗るのは「品川〜米子」の京浜急行バスと、「福山(始発は三原)〜新宿」の小田急バスです。
電話して京浜急行バスと小田急バスに乗る日を告げたら無事予約が取れました。
そしてチケットも郵便で無事送られてきました。

こうして準備も整い、1996年夏の青春18きっぷの旅も無事に4つこなし、最後を迎えることになったのです。

高速バス・品川〜米子

品川バスターミナル

会社を定時で切り上げ、なんとか品川駅にやってきた。2年前に津山〜浜松町のバス乗車券を買った時に京急バスターミナルには来ているので場所はわかっている。
品川駅の高輪口を出て北に進む。てくてく歩く。やっとバスターミナルに着いた。たぶん泉岳寺の駅の方が近いだろう。

バスターミナルはいすがけっこうあったが、それほど混雑しているわけでもなかった。昼間のバスがひっきりなしに出ていく場所と違い、ここは夜行バスがほとんどなのでゆったりしているのだ。でもそんなに近くにコンビニみたいなお店はないし、売店はあるがそんなに物は置いていない。とっぷりと待つ。

そろそろ外に出てみよう。お、バスがやってくる。しかしよく見ると鳥取駅行きだ。横にどくとバスは待機場所っぽい所で停まった。そしてようやく米子行きがやってきた。いつのまにかお客がいっぱいいる。
今回のチケットはクレジットカードのチケットサービスで買った手数料なしの券であるが、窓口で買った券と同じように運転手に渡してバスに入り、すわった。さすがに金曜の夜なのでお客は多いのだろう。お客を8割がた乗せてバスは発車する。

品川〜富士川

見慣れた田町駅前を通り、浜松町の貿易センタービルに入ってお客を乗せると満席になった。そしてまた田町方向に戻り、高速に上がる。

半年前や2年前に松江や広島に行った時と同じく、バスは東名高速を進む。映画がディスプレイに映る。
そしてまた富士川サービスエリアに着いた。運転手はいつものように、「トイレの出口を間違えないようにしてください」と言っている。トイレの出口が2つあり、片方は名古屋方面、もう片方は東京方面の駐車場に出るからだ。
トイレから戻ると消灯となる。カーテンを引いてまっくらにする。しばらく起きていたような気もするが、いつのまにか眠ってしまったようだ。

米子

目が覚めるともう明るくなっていた。高速を降りたようだ。カーテンを開けると普通の米子近郊のいなか道だ。せまい道には不似合いな高速バスが通る。
そのうち国道っぽい大通りに出て、やがて市街地に入っていき、米子駅のそばに到着した。どうやら定刻より前に到着したようだ。よかった。これで予定通り境線を往復して木次線に向かうことができる。
ぼくはこの夏最後の青春18きっぷ旅行を始めようと、バスを降りて米子駅へと向かっていった。

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境線

米子〜境港

米子駅に入り、次の境港行きの時刻を確認する。まだちょっと時間があるのでトイレに寄っていく。途中にある小さな庭がいいかんじである。
トイレから戻るともうホームに行かなければならない。朝食は食べないことにして境線ホームに行く。ディーゼル車は高校生でいっぱいだ。とりあえずディーゼル車の先頭に行ってみるが、ドアと運転席の間がけっこう広いのに、その間には座席がなく、つり皮があるだけである。とりあえずそこに行く。やがてディーゼル車が発車する。

高校生

しばらく市街地を進む。そのうち森に囲まれた住宅地になり、やがて森を抜けて見晴らしが良くなる。
境線は半島を進むとは言え、どちらかの海岸沿いを進むわけではなく半島の中央部を進むため海は見えないのである。
それにしても高校生たちはどこで降りるのだろう。米子駅近くに高校もより駅があってそこで降りるわけではなさそうだ。もしかして米子市からおおぜい境港の高校まで通っているのだろうか?高校生たちが降りないままディーゼル車は境港駅に近づいた。

境港駅の1つ手前の馬場崎町という駅で、いっせいに高校生たちが降りていく。ここの駅は無人駅なのだろう、車掌が外できっぷをチェックする。もっともほぼ全員きっぷではなく定期券のはずであるが。
ディーゼル車は高校生たちが降りている間、ずっと停車していた。時刻表と腕時計を見比べると、もう定刻から何分も過ぎている。この分だと、日曜日以外毎日この駅では時刻表より何分も遅れて運転していることになる。これでいいのかなと思う。ようやく発車。何分か遅れて終点境港駅に着いた。

境港〜米子

とりあえず改札は出なければならない。青春18きっぷを見せて改札を出る。米子行きが発車するまで時間がない。とりあえず自動販売機でコカコーラでも買おう。缶のコカコーラを買い、また改札で青春18きっぷを見せてホームに戻る。そしてディーゼル車に乗る。さすがに今度は高校生はいない。座席にすわって休む。コーラでも飲もう。そのうち発車だ。
今回たまたま境港の高校に通う高校生といっしょになってしまったが、逆に境港から米子に通う高校生もいるんだろうなあと思いながら、ディーゼル車は見晴らしのいい平地を進み、そのうち市街地に入る。そして終点、米子に到着した。

さあ、次は宍道(しんじ)駅に行って出雲横田行きに乗り換えだ。ぼくは出雲市行きの列車に乗り換えることにした。時刻表通り、今度の列車はディーゼル車である。もう通学時間ではないのでお客の数はそれほどでもなく、ディーゼル車は発車する。松江を過ぎてもそんなに乗り降りはなく、宍道に到着である。さあ、亀嵩(かめだけ)のそばを食べに行こうと思い、ぼくは木次線のディーゼル車へと向かった。

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木次線

宍道〜亀嵩

米子駅から山陰本線のディーゼル車に乗り、宍道(しんじ)駅にやってきた。

階段を昇っておりると出雲横田行きのディーゼル車は既に停車していた。
あまりお客はいない。

乗ってしばらく待ってもお客は増えず、そのままディーゼル車は発車した。今日はまずこの列車で亀嵩(かめだけ)まで行って、亀嵩駅舎を店舗とするそば屋、「扇屋(おうぎや)」で昼食をとる予定である。

今日もごとごとと列車は進む。木次(きすき)でしばらく停車し、お客はかなり降りた。

そのまま進む。あまりお客は増えず、減りもしない。
そしてディーゼル車は出雲横田の1駅手前、亀嵩に到着した。予定通りここで降りる。

扇屋

改札口には駅員の格好をしていない人がいた。全国にはJRの駅員でない人が委託されている駅がたくさんあるのだ。それらの駅の中には、駅以外の日常業務をおもにやっていて、JRのお客が来る時だけきっぷの販売、改札業務をする人により運営されている駅がたくさんあるのである。ここ亀嵩はそば屋が本業だが、喫茶店、ラーメン屋、郵便局などいろいろな本業兼務の駅があるのである。

その人に青春18きっぷを見せて改札を出る。改札を出ると待合室がある。駅の待合室だ。
そして待合室の前には自家用車がたくさん停まっている。もしかしてこの車の持ち主って、今そば屋でそばを食べているのかなあ。

待合室にドアがある。
ドアを開くとその向こうはそば屋だった。予想通りである。

空いているいすにすわり、メニューを見て割り子そばをたのんだ。

店の中には自家用車で来たらしいお客がたくさんいた。見るとまだそばが来ていない。

げっ、これだけのお客がまだそばが来ていない。この人たちにそばが来てからぼくの順番だから、次の備後落合行きに間に合うか心配だなあ。

と思ったら自家用車の客より早く、ぼくのそばがやってきた。
どうやら自家用車の客と木次線で来た客を判断して、木次線の客を優先してそばを出しているのだろう。なかなか親切である。

そば

うわさ通り、そばはうまい。まあ、ぼくの舌はうまいものを識別する能力が低いので、ものすごくまずいもの以外はみんなうまいと思うと思うけど。

食べ終わったのでお金を払って待合室に出た。

亀嵩〜出雲坂根

しばらく亀嵩の駅のそばを散歩してみた。道路を南の方向に歩いてみる。
めぼしいものは見あたらない。まあ9月だし、いい景色だし、まあいいかと自動販売機でジュースだけ買って駅に戻った。

備後落合行きの発車時刻が近づくとそば屋の人が駅員として改札にやってきた。
青春18きっぷを見せてホームに出た。

ディーゼル車がやってきた。さすがに備後落合行きだけあって、さっきの出雲横田行きより混雑している。

亀嵩を出て、出雲横田を過ぎる。小学生が乗ってきた。小学生の通学にも使われているとはすごいなあと思う。毎日列車通学とはなかなかたいへんそうだ。

小学生

木々の並ぶ、気持ちのいい景色の中を進んでいく。

さて、もうすぐ出雲坂根駅だ。この駅のホームには水がわいているからまた飲んでみよう…とその時は思った。

出雲坂根駅

出雲坂根駅に到着。え!ホームにはゾロゾロとものすごい数のお客がいる!

これではホームのわき水を飲んでいたらすわれなくなってしまうだろう。
しかたがないので水は飲まずにいた。お客が乗ってくる。

ぼくの目の前に、腕章をして、旗を持った女性が乗ってきた。
ということは、今乗ってきたお客はパック旅行の客で、この女性が添乗員ということらしい。

う〜ん、パック旅行のコースにもなっているとは、木次線ってすごいなあと思った。
ディーゼル車が発車する。もちろん発車する方向は逆である。

そしてディーゼル車が駅でも何でもない場所で停車した。3月に乗った時に体験したとおり、ブレーキコックを持った運転手さんが後ろのほうに歩いていくんだよな…と思ったら誰も通らずにディーゼル車が逆方向に発車する。

出雲坂根〜三井野原

よくよく見ると、前にも後ろにも運転手さんがいる。

いろいろ考えたが、どうやらパック旅行客が乗る時に限って運転手さんが2人乗っているのだろうと考えた。

そしてディーゼル車は徐行した。運転手さんが「右手をごらんください」と言うとパック旅行の客が右の窓から外をながめだした。ぼくも振り向いてながめてみる。

「これが建設中のループ橋、おろちループです。」

ぐるっと1周する珍しい形の橋が見えた。らせん状の橋で、らせんに沿って車が進むと高度をかせいで高い場所に行けるというものらしい。

東京で言うとレインボーブリッジの芝浦側のループ橋に形は似ているが、レインボーブリッジよりはるかに規模の大きいものである。もうすぐ完成らしい。

しばらくするとおろちループは見えなくなり、パック旅行客たちももとどおりつりかわに戻った。

さっき乗った小学生とおしゃべりしている客もいる。

三井野原駅

ディーゼル車は進み、おろちループを過ぎて次の駅、三井野原(みいのはら)に到着した。

ん?駅前に意味ありげにバスが停車しているぞ?

目の前の腕章をしてめがねをかけた女性がディーゼル車の前の出口に進み、おもむろに叫んだ。

女性「はい!こちらの出口から出て、バスに進んでください。」

なんと今まで乗っていたパック旅行客はゾロゾロと降りていく。

たった1駅だけの鉄道利用というわけである。

全国にこういう「1駅だけ鉄道・あとはバスのパック旅行」なんかがたくさんあったらとてもおそろしいなあと今も思っている。幸いこういう経験は木次線だけである。

三井野原〜備後落合

小学生もいつのまにか降りてしまっていて、あとはいかにも青春18きっぷで旅行中という若い男ばかりになった。そのまま進む。

しばらく進むと見覚えのあるバスが通り過ぎていった。バスの方が速いようである。

バス

そのうちバスが通った道路も見えなくなり、備後落合が近づいた。

そして山の中の駅、備後落合に到着した。ディーゼル車を降りて新見行きのディーゼル車をさがした。

ぼくと同じように新見行きに乗り換える若い男が何人かいたが、三次行きに乗り換える人の方が若干多いようである。

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芸備線

備後落合〜備中神代

備後落合駅で、ぼくは亀嵩(かめだけ)から乗ってきた木次(きすき)線のディーゼル車を降りて、新見(にいみ)行きの芸備(げいび)線のディーゼル車に乗り換えた。

備後落合駅は山の中の駅で、まさに乗り換えだけのためにあるような駅だった。なにしろ集落っぽい家々が全く感じられないのである。

そんな駅だから、新見行き列車に乗ってきたのも、今までぼくが乗っていた木次線に乗っていた客がほとんどであった。

しばらく待つと列車は発車した。

列車は山の中を進む。

トンネルはそれほど多いわけではなく、あくまで谷間を進むのだが、それにしてもずっとずっと山の中である。

たまに備後落合駅より家並みの多い場所もあったような気がするが、基本的には山の中をずっと進んだ。

備中神代駅

そして列車は備中神代(びっちゅうこうじろ)駅に着いた。ここで降りる。
これから伯備(はくび)線に乗り換えて倉敷に行く予定であるが、乗り換える列車が米子(よなご)発の列車だったため、新見でも備中神代でも乗り換えが可能で、新見では今年3月に伯備線から姫新(きしん)線への乗り換えで降りていたため、毛色の変わった駅として備中神代駅を選んだわけである。

それにしてもこのディーゼル車、降りる時に、

車内アナウンス「お降りの際はお持ちの整理券を持ったまま、お乗り換えの列車で精算してください」

とアナウンスがあるのに、いざ備中神代駅に降りてみると無人駅で、これじゃいくらでもキセルができてしまうぞ、と思ってみたりした。

こういう「お客を全面的に信用する」ことは、まあ信用第一の鉄道なのだから間違いではないのかもしれないが、どうもすっきりしないなあと思う。

さて、無人駅なので形ばかりの改札を…改札なんてなかったのでそのまま外に出てみると、あるのは南北に続く通りがあり、そのそばにいかにも古い家があるばかりであった。
いちおう集落にはなっているのだが、見える限りお店みたいなものはなく、閑散とした集落だった。車も5分に1台通るくらいだった。

ノート

とりあえず駅に戻って駅を見てみることにした。

珍しいものを見つけた。それは「伝言ノート」だった。ノートを見て、ぼくは去年7月に青森の津軽線の三厩(みんまや)駅で見た伝言ノートを思い出した。

ノート

このノートもそれと同じ性格のようで、旅行中にどうでもいいことを、次に誰が見るかわからないけど書き記す、といった感じのノートであった。時間はあるのでひとまず全部読んでみた。けっこういろいろな人が備中神代に立ち寄っていることがわかった。

ひとまずぼくも「三厩にもノートがあるのでよろしく」という書き込みをしておく。

このノートの「管理者」は米子の人らしく、米子からたびたびノートを見に来て、ノートが埋まったら次のノートを補充したりとかしているらしい。管理者の書き込みもあったりしておもしろいノートであった。

そんなノートを見ているうちに伯備線がやってくる時刻が近づいた。しかしお客はどうやらぼくしかいないようだ。こんなのでいいのかなと思いながらぼくはホームに行き、岡山行き伯備線を待つことにした。

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伯備線

備中神代〜総社

備中神代(びっちゅうこうじろ)駅で、岡山行きの伯備線を待った。ぼく以外に来るお客はいない。

やがて電車がやってきた。浜松より東の東海道線などでよく見かける色の、ありふれた電車だった。

そう言えば2年前に倉敷から総社まで乗った電車も、今年3月に松江から新見まで乗った電車もこんな電車だった。だからありふれているのだろう。ぼくは電車に乗った。そんなに混雑していない。

電車は発車し、盆地の中を新見に着いた。

新見から総社までははじめて通る区間である。とは言っても、全国の谷間を通る列車とそんなに変わった景色ではない。

総社〜倉敷

集落をいくつか通りながら、総社に着いた。
総社から先は2年前に通った区間である。盆地のような風景から平野にやってきて、やがて倉敷の都会の風景へと景色が移り変わっていく。

日が少し傾きかけたころ、電車は倉敷に到着した。

さあ、ここから水島臨海鉄道に乗って、終点の三菱自工前(みつびしじこうまえ)まで往復しなければならない。昼間は三菱自工前の1駅手前の水島までしか行っていないが、今なら列車は終点まで行っているだろう。

無事倉敷に予定時刻に着いたこともあるし、なんとか往復して福山まで行けば今日の宿になる福山発新宿行きの高速バス、エトワールセト号に間に合いそうだと思った。さあ、今日ももう少しがんばろう。

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水島臨海鉄道

倉敷駅

備中神代(びっちゅうこうじろ)から乗ってきた伯備(はくび)線の電車を倉敷駅で降り、水島臨海鉄道の駅を探すことにした。

水島臨海鉄道は倉敷駅から南に延びているはずだから、駅もJRの駅の南にあるんじゃないかと考えた。

なんとなくぼくは、JRの駅ホームから連絡通路でもあるんじゃないかと思い、それらしい場所を探してみることにした。

しかし、どうにも見つからない。やっぱり水島臨海鉄道はJRの駅を出る必要がありそうだ。

青春18きっぷを見せて改札を出て駅の南を探してみた。

あったあった。水島臨海鉄道の駅だ。

倉敷〜三菱自工前

通路を進んで自動券売機で三菱自工前(みつびしじこうまえ)までのきっぷを買い、停車していた列車に乗った。日中は三菱自工前の1つ手前の水島駅までしか行かないが、今は夕方なので終点三菱自工前まで行くようだ。

お客はあまり多くない。発車だ。

列車はまっすぐ南へと進んでいく。

まわりを見渡すと倉敷の市街地の建物が下の方に見える。水島臨海鉄道はまるでモノレールのように道沿いに高架橋を建設し、その上に列車を通しているのだ。そしてまわりには高いビルもなく、低い建物が続いていて遠くまで見渡せる。なかなかいい景色だなあと思いながら進んでいく。

各駅に停車するごとに少ないお客がどんどん降りていき、とうとう水島駅を出た時にはぼく1人になってしまった。

そして終点、三菱自工前に到着だ。いつのまにか高架橋から降りている。ここの駅はどうやら駅舎がなく、ドアを出るといきなり道路のようだ。運転手にきっぷを渡して外に出た。

三菱自工前〜倉敷

三菱自工前と言うだけあって、まわりには工場しかない。特にお店みたいな場所もなさそうなのでしかたなく列車に戻る。

そして列車は倉敷へとまた発車していく。

また高架橋に昇り、各駅に停車していく。乗ってくるお客の数はさっきの列車の客の数より少なかった。

そしてすいたまま列車は倉敷駅に到着した。運賃を払って列車を降りた。

さて、今日乗るべき列車には全部乗ったし、あとは福山まで行って高速バスに乗ればいいなと思いながら水島臨海鉄道の駅からJRの倉敷駅へと戻り、青春18きっぷを見せて改札を通った。もう半分日が暮れていた。

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山陽本線

倉敷〜福山

倉敷から福山方面の電車に乗った。この夏も青春18きっぷでたくさん列車に乗ったが、これが最後になりそうだ。

暗くなりかけた中を電車は西へと進んだ。このあたりはけっこう山が迫っていて平野が狭い。
そんな中を電車は進む。そしてなにこともなく、電車は福山に到着した。ここで降りる。

青春18きっぷを改札に渡した。ぼくはきっぷを記念に残すことがきらいなので、青春18きっぷを使い終わる時は必ずきっぷは改札に渡すことにしているのだ。

ポスト

改札を出て、まずは南側の出口を出てみた。

さて、ポストを探そう。実は青春18きっぷを買った時にはがきをもらっており、それにこの夏青春18きっぷを使った経路を書いて送ると何か当たるらしい。

送り先が新宿なのが心配だ。と言うのも、新宿に送られてくる郵便物が大量であるため、新宿が送り先の郵便物というのはとても遅れることがあるといううわさがあるからだ。

とりあえずポストを探す。どうも見つからない。ひょっとしたら駅の北にあるかもしれないと思い、北に行ってみる。
あったあった。はがきを入れる。これで良し。

ポスト

夕食

次は夕食だ。駅の北側にはポストはあるが食堂は見あたらない。南側に行こう。ついでに今日の宿となる新宿行きの夜行バス「エトワールセト」号が出る停留所を探しておこう。

駅の南側をうろうろすると、「新宿」の文字のある停留所案内が見つかった。これで良し。

停留所のそばに食堂がかたまった場所があった。やっぱり都市は駅前に食堂があるくらいがちょうどいいなあと思った。大都市になると駅前って銀行しかなくて不便だからだ。

食堂に入り、定食をたのむ。今日はお昼に木次線の亀嵩(かめだけ)駅でそばを食べただけだから定食はありがたく、おなかもいっぱいになった。

バス

あとは停留所でバスを待つ。ぼくと同じように待つ人たちがやってきた。今日の客は男性客が多いようだ。

しばらく待つとエトワールセト号がやってきた。停留所に到着した。2人の運転手がやってきて、1人はチケットを受け取り、もう1人は荷物をバスに入れていく。いつもどおりだ。

ぼくはチケットを渡すと、すでに寝ている人たちの間をかきわけ、席に向かった。
すわってシートベルトをしめた。そしてバスは新宿に向けて走り出していった。

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高速バス・福山〜新宿

福山

新宿行き夜行バス「エトワールセト」号は、無事福山駅前を発車した。

なにしろこのバスは福山が夜の最終停留所であるため、バスの案内もそこそこにいきなり消灯になってしまった。

今日は1日いろいろ列車に乗ってとても疲れているのですぐに眠ってしまった。

起床

気がつくと朝になっていた。

カーテンを開ける音がした。窓から景色を見ると、どうやら都内に入っていて、新玉川線沿線のあたりの風景らしい。

バス前方のディスプレイにはニュースが映っていた。そのまますいすいと都心へと向かっていく。

そして渋谷へと入っていく。ひょっとしたら首都高を渋谷で降りて、まっすぐ北に行くのかと思ったが、渋谷では降りずにまっすぐ進む。どうやら三宅坂まで行ってそこで新宿へと向かうようである。

ニュースをいったん切り、ディスプレイでは東京の案内を流していた。
3月に乗った渋谷行きプリンセスロードでも見たが、ふだん見ないこういう地方に住む人向けの東京の案内を見るとなんだかとてもおもしろい。

バスは三宅坂のトンネルに入り、左に曲がり、新宿に向けて西に向きを変えた。

新宿

そして首都高を進み、新宿の近くで高速をはずれて坂を上っており、一般道に出た。
それからぐにゃぐにゃと進み、新宿駅へと出て、駅前広場を通って小田急ハルク前にやってきた。

バスを降りた。今回の旅行も無事終わることができてめでたい。

ぼくはこの夏の青春18きっぷの旅行を思い起こしてみた。なかなか充実していたような気がする。
10月にはまた去年みたいに鉄道の日記念のきっぷを使って旅行してみよう。
さて、まずはアパートに帰って眠ろうと思い、ハルク前のそばにある地下道から地下へと入り、自宅へ向かう電車へと向かった。

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