まもって守護月天

〜22Century〜

 

 

〜11話(マヨネーズよりコショウが好きです)〜

 

 

 

シャ「この時期(10月下旬)にこんな話をやるのも謎だとは思いませんか?

太「それは禁句だ今は1月1日元旦だと思え

シャ「はぁ…判りました。今日は一年戦争が終結した日ですね!」

太「そりゃ約80年後のハナシだっ!!」

 

 

 …で、仕切りなおし――

 

太「って言うか、そんなテンションじゃないのよね。俺ら」

 

 何故かリビングにはコタツを持ち込んで、その机の上や周囲には、空になったビール

瓶が丁度3ダース分が転がり、十数人分はあっただろう料理も、今では残骸のみと――

燦々たる有り様である。

 

ル「うー…気持ち悪」

太「…缶ビール早飲み(通称マシンガン)を連続10連荘で行くからだ…自業自得だ」

 

 …清々しい元旦が台無し。

 

 

 

 

キ「…一体何時まで続いてたのだ?」

 

 大晦日の深夜から始まった宴会――キリュウは眠いので紅白歌合戦で、サブちゃんが

登場した頃にはもう布団に就いていたので、以降の惨事を知らないのだ。

太「知らん…――『行く年来る年』の頃までは記憶があるんだが――…とりあえず、

  ――お前等出ろ

 

そう言って四畳間に置くような然程大きくないコタツを上から叩くと、呻き声と共に

もぞもぞとコタツの中から、

T「うぉ…もう元日か」

出「2日酔いがキツいですねぇ…」

 

 ………。

 

キ「――…主殿。とりあえずツッコミ所満載なのだが」

太「俺に聞くか」

ル「そもそも、小型サイズのコタツにどうやって入ってたのかが疑問ね

 …確かに。中国雑技団顔負けである。

 ――ちなみに、このコタツは掘りゴタツとかってオチは無い。

 

出「そんなモノ、私の術を使えば造作の無い事」

太「そんなくだらねぇ事に使うのか

キ「そもそも空間歪曲が出来たのか出雲殿は

ル「キリュウ、その言い方だとロリピーがディバイディング・ド

 ライバー標準装備みたいだから止めなさい

 

 

 とりあえず、コタツの中にいた馬鹿野郎2人を窓からつまみ出し、更にもっかい仕切

り直し。

 

 

太「って言うか、今更ながらアイツ(←出雲)…仕事は?

出「バイトの子達に任せてあるので大丈夫です」

太「マジメに帰れこの外道神主が

 

 …ったく、一瞬で戻ってきやがって――ブツクサ言いつつ、出雲を2階の窓から以前

キリュウが持ってきた『マスドライバー』で90度の角度で射出する。…流石に大気圏

上空まで飛ばせば、戻ってくる事は無いだろう。明けの明星が輝く時、一条の星が流れ

る…それが君だ、宮内出雲(笑)

 

キ「何気に酷い事をするな。主殿は」

太「ギャグキャラは、あれくらいの扱いが丁度良いんだ」

 …それはつまり、壊月天のキャラ全員が“あれくらいの扱い”を請けかねないって事

であろう。――…とんでもないなぁ。

 

ル「――とりあえず、朝ご飯食べましょ――って、シャオは?」

太「…あぁ?」

キ「…そういえば、さっきから…見ないな」

 

 

 と、その時、空になったコタツの布団が僅かに動き、

 

 

 …ぐもっ。

 

 

シャ「ハォ♪

太「出ろ、カメ公

 

 

 

ル「それにしても、1ページで済んでるネタを、何でこうも枚数取ってるのかしらね?

太「俺に聞くなっての」

 

 お雑煮を鍋のまま食いながら、ルーアンは愚痴る――…って、マズイぞ…。

 

キ「どうしてマズいのだ?」(←小声)

太「そろそろ雑煮が無くなるんだ」(←小声)

キ「? それが一体…」(←小声)

太「喰い過ぎで倒れてくれんと話が進まないんだぞ」(←あくまで小声)

 

シャ「大丈夫ですわっ♪」(←ジェスチャー)

 

太「な…一体――」(←テレパシー)

 

 2人に疑問を残しつつ、シャオは(鍋で)2杯目の雑煮をルーアンに渡す。

 そして、受け取った彼女はそれを再び口に付け――

 

ル「へぶはっ!?

 

 断末魔の叫びじみた声(実際、似たもんだが)を吐き、ルーアンは床に突っ伏した。

 

 

キ「な…ルーアン姉ぇ!? これは面妖な…」

太「…白目向いて泡吹いて――かなり強力なモノだぞこれは…」

 各々にそう叫んで、2人はその犯人に視線を送る――

 

シャ「皆さん…犯人は、犯人はこの中にいます!

太「お前だろこの生命を虫けら同然としか思わないこの悪魔め…人の皮を

 被ったこの悪魔め!

シャ「アナタは南斗水鳥拳の使い手ですかアナタは

 

キ「それにしても、シャオ姉…このような猛毒を用意しているとは…」

シャ「あははっ、用意なんかしてませんよぉ――…これは即興で精製したモノですから」

太「お前はザボ●ラか

シャ「ちなみに材料は、ヤモリとバラとロクソクを、焼いて潰して粉にして…」

 …アレは恋の秘薬じゃなかったか?(それも違うと思う)

 

太「――…まぁ良い。ともかく邪魔者の1人は消えた…後は――」

シャ「そうですね――…」

 

キ「え――」

 

 不適な笑みを浮かべるシャオと太助――その2人の視線の先には、獲物を見つけた野

獣の目に、怯え竦むキリュウがいた――

 

 

 …キリュウちん、ぴんち。

 

 ―――………。

 

 

 

 ………。

 ……。

 …。

 

 

 

シャ「君には〜聞こえないのかー激しい〜風の囁きがー、君にも〜煌く筈さ〜焼け付く

   〜愛の稲妻がっ!

 

 少し遠くの神社――いつもは閑散とした神社の境内も、この時期だけは満員御礼――

とまではいかなくとも、結構混雑している。

 その境内を歩くカップル2人――…だが、シャオはなにやら妙な歌を熱唱している。

…まだ酔ってるのだろうか。

太「うっさい。止めい」

シャ「空をーっ、見ろ! 闇を〜砕けっ!――…っと――何故に止めるのです?」

太「……せめて、歌うなら季節に合った歌にしてくれ。 多分ソレは正

 月と全然関係ない

 

シャ「はぁ…それじゃ――白くー途切れた〜、夢の、切〜れ〜端を〜掴まーえーて〜少

    年は走る〜♪

太「嘗めてんのか? いや嘗めてんだろ。嘗めやがってェッ!

シャ「有無を言わさず肯定ですかっ!?」

 ――確かに、今のは思いっきり夏の歌だ――…マジで嫌がらせにしか思えん。

 

 …しかも、音痴だし。

太「せめて、同じ系列なら冬繋がりで『風の辿りつく場所』の方にすれば良かったんだ」

 

 そういう問題でもない。

 

 

 とりあえず、お参りの行列に並び――暫く待つと、順番が来る。賽銭を投げ込む為、

ポケットの財布から小銭を取り出す――

 

太「御縁がある様に、5円玉を…っと」(←変な所でげんを担ぐ男)

シャ「貧乏臭いですね。男ならパァーッと万札の2枚や3枚――

太「平凡な“一(いち)学生”に、ンな成金野郎じみた事出来るかっ!」

シャ「…やはり貧乏者には、出来ませんよねぇ」

 ――とか言いつつ、シャオはそ知らぬ顔でポイ、とお札を賽銭箱へ――そこには、福

沢諭吉さんが2人――

太「って待てぇぇっ!!!

 風に舞いながら落ちてゆく福沢さん2人を、太助はマッハ2で咄嗟にキャッチ。そし

てソレをシャオの顔に近づけて声を上げる。

シャ「…神聖なお賽銭をパクるとは…がめつい事」

太「そーじゃねぇ…お前この金どうしたんだっ!?……という以前に、この2

  枚、ナンバーが全く一緒なのはどういう

 事だ!?

シャ「それはもう――久々に未来の道具を使ってへぐはっ!?

 その瞬間、太助の零距離の蹴りがシャオの顔面を捉え、彼女は大きく仰け反る――も

のの、何とか踏みとどまる。 その間に、太助はこっそりその2万円を懐にしまってい

たのを、後ろで順番を待っていた参拝客は見逃さなかった。

 

シャ「あぅー、顔面が減り込んだよー。こんな酷い暴力魔に対しては、過失致死なんて

  言葉は存在しないよねー」(←あえて周囲に聞こえるような声で)

 

 そう述べた後、シャオは両腕をビッと伸ばす――すると、両袖口からジャキン、と黒

い金属の棒――トンファーと呼ばれる中国の伝統武器を構え――そう、知覚した時点で、

既に遅し、目にも止まらぬ乱撃が、太助にダメージを与える――あまりの攻撃に、彼の

躯が僅かづつ宙に浮いて行く。

 

太「ば、バカなァっ!――この七梨太助が手も足も出ないという事が…あってたまるか

  ぁっ!」

シャ「我が前から…消え去るが良い!」

 

 龍虎乱舞ばりの乱撃――トドメとばかりに、両腕を太助に叩き上げる――勿論、トン

ファーのまま、両脇腹を強打し、更に4メートルばかし太助が放り出される――それを

追撃するように――シャオは顔を上げ、

“バシィィィッ!!”(←ビーム)

太「へぶろぐがぁぁっ!??

 

 ――今まで以上の目からのビームが、無防備に宙に舞う太助を捉える――最初の乱撃

から約5.4秒――正に『超武道伝』のベ●ータの如し。数千℃のメガ粒子砲を浴びた

太助の躯は、皮膚を一瞬で黒く焦がせ、中身と共に灰と化せる。

 

 

 

翔「…相変わらず元気ハツラツだなお前等のコンビは」

シャ「あらトニー、あけましておめでとうございますっ」

翔「アタシは何時から外人になった

シャ「え…? 確か山野辺トニーかと…」

翔「だからトニーって何!?トニーって!?」

太「そうだぞシャオ――山野辺の名前は翔子だろうが。『山野辺・トニー・翔子』

翔「アタシは日系人かい!?」

 半分程皮膚が修復されつつある太助に突っ込みつつ、翔子は気を取り直し、

翔「さっきから何にも述べてないけど、シャオもアタシもちゃんと晴れ着姿なんだぞ

太「誰に言ってんだ

 カメラ目線――と言えば聞こえがいいものの、普通に見れば誰もいない方にブツブツ

説明しているキ●ガイにしか見えん。

 

太「で、今回は何しに出現したんよ」

翔「…初詣以外になにがあるってんだ」

太「正月恒例の賽銭泥棒

翔「恒例のなのかっ!?」

シャ「実際翔子さんの目の前にいますしー」

太「――それは俺か?」

シャ「人の神様への貢物をマッハの速さで内ポケットにしまっといて、何しらばっくれ

   てるんですか」(キレ気味)

太「しかしアレは偽物だったが」

シャ「とはいえ盗難でしょうっ!」

太「お前の頭ン中は紙幣偽造よりも盗難の方が悪いと言うのか?

    ↑逆ギレ

シャ「当たり前だのクラッカーです!!

翔「めっちゃ言い切ってるし――しかも古っ!?」

 

 

 

翔「周囲がいくら壊れたとしても、アタシはマジメにやるからな――」

 …と物陰で独り言を呟いて、月天単行本2巻を捲る。

翔「よっしゃ――この4.82トンのレイバーをも支える程のワイヤーで、シャオをすっ

  転ばせば…――おっしゃ――」

 

 ――と、グッとワイヤーを握る――待つ事5分と22秒、手応えあり――

 

翔「――…っ!――来た―― フィーッシュ!!

“くいっ”

キ「へぶしっ!?

翔「おっしゃ、手応えあり――キリュウゲットだぜ――って…キリュウ!?」

 

 草むらを分けて境内の方を覗くと、顔面を半分程めり込ませたキリュウが、足をすく

われ転倒し、頭の方では真っ赤な血が大きな水溜りを――…

 

翔「なーんだ、外道(←キリュウ)か――こういう時はキャッチアンドリリース

  っと(はぁと)」

キ「ほったらかしー!?」(額から血を流しつつ)

 

 

 

 どこで仕入れたのか、キリュウはやはり晴れ着姿だった――微妙に真紅に染まってる

が、気にしないでおく。

翔「…つまり、かくかくしかじかって作戦なんだ」

 ――こういう時『かくかくしかじか』は楽である。翔子が単行本2巻をキリュウに見

せながら説明すると、

キ「うむ。そこはかとなく理解した」

翔「…どこはかとなくだ」

 ――こういう言い回しをする奴って、大抵判ってなくて、暴走して自爆するんだよな

ぁ…。

キ「…言っておくが、暴走も自爆もする気は無いぞ」

翔「ッ! 今、思考回路に直接突っ込まなかったか!?」

キ「いやぁ…思いっきり口に出していたし…」

 その時、キリュウはふと思いついたように、左右の腕を対の袖に入れて、

キ「なぁなぁ、翔子殿」

翔「何だよ」

キ「ニーハオげぶっ

翔「…じゃかしぃ」

キ「あぅー、顔面正拳突きは痛い…――…む、来たぞ翔子殿」

 袖を引っ張られて再び境内の道を覗くと(何かやってる事が三下の小悪党な気分だ)、

太助とシャオの2人が歩いて来る…いや、正確にはその1人が。

 

太「その秘密道具はなんやねん。…どう見てもタケコ●ターっぽいが」

 無論の事、彼女の頭には小型プロペラ機が装備、活動中で低空飛行している。

シャ「違いますっ! 新兵器ヘリトンボ(←KC3巻参照)ですっ!」

太「同じだろうが!……ん…? なんだ、あの『いかにもワナ』ってワナは」

 前方約10メートル先で、舗装された道を横切って張られているワイヤーが1本…ど

う考えても足を転ばせる気100%な雰囲気である。

シャ「太助様、今の言葉なんかヘンです」

太「黙れ、国籍不詳に言われる筋合いはねぇ」

シャ「こっ、国籍不詳!?」

太「オマケに年齢不詳――っていうか素性不明だろうが」

シャ「魔法美少女だから全部許されるんです」

太「…俺はその単語で全て許される世の中が許せんな」

 もっと言えば、魔法――人知を超えた、科学では解明出来ない事柄――という単語で

くくってしまえば、何でもありである――更に、どうやっても原理が理解出来ない超常

現象は『奇跡』と言うらしいが…まぁ、今は関係の無い言葉だ。

 

太「…それで、あの鋼線どうする」

シャ「掛かりましょう」

太「待てコラ」

シャ「目の前にあるワナは、掛かるのが自然の摂理です」

太「俺はお前が掛かってくれるなら別に構わんけど――」

シャ「殴りますよ蹴りますよ半殺しですよ?

太「…そのジェットストリームアタックは凄く厭なんだが」

 

キ「…なにやら話し合いをしているようだが」

翔「まさか、感付かれた…?」

キ「闇夜ならともかく、昼間にアレだからな。…普通気付くぞ」

翔「あ、やっぱし?」

 そうキリュウの方にチラリと目を向け、向こうに注意を削がれ――再び視線を戻した

時、既に太助とシャオの姿は無かったりした――…こういう場合、大抵後ろとかにいて

――。

 

シャ「あの程度のバレバレの罠に、掛かる我と思うたか!」

 

 ………。

 

翔「ほらね」

キ「もはや魔王ですな」

太「うむ。守護月天なんてカケラもねぇな」

シャ「ああっ!? 何時の間にそっち側に!?」

 妖笑するシャオの後ろから一瞬の間に、太助はキリュウと翔子の間で頷いていた。

シャ「フ…ならば、そこの2人諸共、今回の必殺技『シャオ・ストラッシュ』

   餌食に…」

 そう告げて、腰から(正確には支天輪からだろうが)長振りの大型の刀――バスター

ソードを逆手に取り出し、構える。

太「鋼線で足の自由を奪い、その間に袋叩きにしようなどふてえ了見! やっちまおう

  ぜシャオのダンナ!」

翔「わ、汚っ」

キ「それでよく精霊の主が務まっているな」

太「…だから…それはお前等が勝手に押し入って来ただけだろうが――俺は呼び出しと

  らんっ!」

シャ「御託は良い」

太「そうだ、御託は良い――って、あれ?その位置からの攻撃だと俺も巻き添えってか

  1番直撃するんじゃ」

シャ「愛の心にて…悪しき空間を断つ――」

 

キ「…その前説は違うぞ――」

 

 バスターソードの横一線と共に――視界が真っ白に――――

 

 ……………。

 

 ――おお翔子よ、こんな所で倒れるとは情けない――

 

 

 

 

翔「………今、一瞬変な声聞いた気がするが…」

 目が覚めると、どこぞの教会――ではなく、最後にセーブした場所――でもなく、先

程と同じ場所、そして目の前にはシャオがいる。――ちなみに、太助とキリュウは(た

ぶん吹っ飛んだのだろう)いなくなっていた。

 

シャ「あ、目が覚めましたか」

翔「………」

 ふところを確認――…あ、やっぱし…。

 …案の定、半分になっていた(涙)

シャ「お約束ですから。我慢してください」

 …ひどい。

 ――ま、まぁ細かい事をくよくよしても仕方ないし、ここは気を取り直して…――と、

およ?

 グチャグチャ…という擬音語がピッタシな程に、シャオの右腕はボロボロになってい

た――それは、遠目で判る程に複雑骨折である。よくもまぁ、それで平然としていられ

るなーって感じである。

シャ「あ、これは――さっきの技使うと、いっつもこーやって無気味な音を立てて骨が

   ボロボロになっちゃうんですよー」

翔「どっかの未完成の二刀流じゃあるまいしっ」

 ――…って言うか、物理的ダメージが残ってるのを、初めて見た…と、少し感慨深げ

にその右腕を眺める。

シャ「あー、心配しなくても大丈夫ですよー」

 …いや、心配してない。

 

“にょにょにょ”

 

翔「ひぁわぁぁっ!?」

 本当にそのような音を立てて、六角形の“何か”がペキペキと爛れた右腕を覆い尽く

す。あたかも、傷口を被うカサブタのように。

シャ「ほら、こーやって細胞組織が活性化して」

翔「し過ぎじゃっ! ってかそれは細胞がどーとかって次元を超えてる!!」

シャ「フフフ……こーやって自己再生、自己進化、自己増殖を繰り返し…」

翔「…それじゃ何かこの細胞膜の下からシェルブリットみたいなのが出てくるってのか」

シャ「あ、それいただき」

翔「そういう問題じゃ無いわっ!!」

シャ「そもそも、何でこの守護月天様が、日本の神を敬わなきゃなんないんです?」

翔「いきなりかっ!? しかもいきなり愚痴っ!?」

 しかも愚痴る相手は日本の(っていうかこの神社の)神様――精霊ってのは、例え日

本とは言え神様より地位は上なのか?

翔「まぁ、お願い事するくらいなら…減るモンじゃないし」

シャ「でも有料制でしょう」

 …賽銭も有料言うんか?

シャ「私が認める神様ってのは、聖スポポビッチ様の他にはいませんわ」

翔「めっちゃ怪し過ぎる名前な名前なんですけど…しかも聞いた事無いし」

シャ「ええ、今即興で作りましたから」

翔「意味の無い事やんなっ!」

 

 …とまぁ、他愛の無い談笑を済ませた後、

 

翔「…少なくともアタシにとっては談“笑”じゃ無かったけど――まぁ、気にしちゃ駄

  目だよね」

 …気にしてると、ホントに気落ちしてくるし。

シャ「そいじゃ、ハナシも佳境ですし――…っと、大事な事を思い出しました」

翔「へ? 一体何が…」

シャ「この『まも守護22(もしくは『壊月天』)』には萌えがありません!!」

翔「知るかぁぁぁっ!!

 

 

 …その後、帰り道で翔子がどべちっとすっ転んで、顔面を強打しつつ、「うぐぅ〜」

と洩らしたのは、せめてもの救いである(何がだ)

 

 

 

 

太「…ふ…よぉっく判った。毎度毎度の終わり方はベタになってきた…だから次回は」

キ「ぎますあぶっ

太「…ヌケた事言ってんじゃねぇ」

キ「あぅ…こんな役ばっかぁ…」

 涙目で殴られた頭を擦るキリュウを尻目に、太助は拳をグッと握り、

太「次回は真面目に守護月天だっ!! コイツはスゴイぜ!!」

キ「って事は普通に雪合戦なのか? 寒いのは嫌いなのだが」

太「うん。そういう事言う人は出番無しです(笑顔)」

キ「はぅっ…」

 

 …んで。

 

キ「主殿…私のこの晴れ着姿に対してのネタは無かったのか…? 『初めての晴れ着に

  恥らうキリュウちゃん』とか…」

太「ンなもんやるかボケ――まぁ、その着物の袖使って柔道技10連発ってのがあるが」

キ「…」

 

〜つづく〜

(次回は、突如地球に落下した異星文明の巨大戦艦を舞台とした、ほのぼの話)


ハルカの勝手コメント

 う〜む、もはやレイさんの執筆速度に関しては何も言えませんな、すごすぎまする……(^^;

 さて、今回は久しぶりに(?)月天らしいストーリーだったと思いますが、皆さんはどう思いましたでしょうか?

 ハルカ的には無論晴れ着姿の紀柳さんが………でも、なんとなく紀柳さんも壊れてきてますね(苦笑)

 作品の性格上、まさに仕方ないことなんですが、ああまで虐げられていると保護欲がそそられます(マテ)

 原作である「まもって守護月天!」も再開(と言っていいのかどうか)することですし、

 レイさんにはこれからも頑張っていただきたいですね(^^)

 ということで皆さん、レイさんに励ましのお便りを送りましょう♪

 

 

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