まもって守護月天
〜22Century〜

 


〜25話(夏だ!プールだ!塩素拾いだっ!)〜

<今回はHPビルダーでの執筆です。…何かと書きづらいです>

 


ルーアン「あれ、たー様の姿が見えないけど」
キリュウ「ああ、主殿なら『日本vsセネガル』を見に行ったらしい…――なんか途中で『石崎!顔面ブロックだ!』って叫んでたが」
ルーアン「マジで!?て言うかそれ翼ネタだしそもそも石崎って日本代表じゃ無いし。…ツッコミ所満載ね、毎度毎度」

 もはや主人公としての自覚が欠けていると思う。





 
 ――んで、海です!
 …と言って読者サービスがある訳でもなし、原作通り、TAKASIのおじさんが経営する民宿で泊まるワケですが。

花織「うっわ小さ」
シャオ「日本の家はウサギ小屋とはよく言ったものですね」
翔子(シャオ、その引用は若い人には判らないと思うぞ)

 非難を挙げる周囲を一括するように、「だーっいじょうぶ!むぁーかせて!!」とイマイチ信用ならない主催者TAKASI。

TAKASI「さってと、とりあえず二人用の部屋が3つあるから――…」

 …改めて数えてみる。

 TAKASI、シャオ、ルーアン、キリュウ、花織、翔子、出雲。
 
 ………。

 …7人。


TAKASI「何でお前らがいるんだ!?
翔子&出雲「「呼ばれたからだよ」」
TAKASI「ば…バカな…俺は呼んだ覚えなど…」
シャオ「あー、太助様が呼んでましたよ。何でもコマは多い方がいいとか」
 なんのコマだ。しかもその当人今いないし。
 
出雲「仕方ありませんね…――ここは一つ、平等に一番要らないキャラが野宿って事で」
花織「それって平等なのかなぁ」

出雲「――という訳で、今までの壊月天の中での活躍から、順位を不等式で表してみました」



 
 キリュウ>翔子>ルーアン>シャオ>花織>出雲>TAKASI



 
出雲「…いや、これは、作者の偏見による重要度な訳で、実際とは、随分、違うと思いますからとりあえずシャオさんその斬艦刀は降ろしましょう(汗)」
 原作ヒロインなのに凄く微妙な位置である。
 
 ……んで。
 
TAKASI「俺野宿ッスか!?Σ(T□T」
ルーアン「だって、最下位の異存は誰も無かったし」
TAKASI「俺がある!」
シャオ「多数決って民主的だと思いませんか?ヽ(´ー`)ノ
TAKASI「鬼ーっ!」
 
 
 
 …そして忘れ去られる乎一郎。
 
 
 
 ………。
 ……。
 …。
 




 
 ――しかし、最近は某国のテロがあったせいで、夏休みは国内旅行が盛んだとの事――
 ――そしてこの、寂れた海辺の民宿も例外ではないようで――
 
 ロビーにて、
キリュウ「ふむ、つまり満貫というヤツですな」
翔子「ああ、満室な(笑顔)」
 軽くジャブ的ボケをあしらわれ、キリュウちんちょっとショック。

花織「――で、どうします? こんな民宿まで満室なんじゃ、他のところも皆埋まってるでしょうし」
 さらりと毒舌花織ちん…――はともかく、確かに、これからどうしようか。
出雲「――あれ? 野村君とシャオさんとルーアンさんは?」
翔子「…野村なら、いじけて野宿の用意始めてる。――んで、二人は…」
 言いかけた時、フロアの奥から声が聞こえた。
 

ルーアン『うっわー懐かし!今時30円のクレーンゲームなんてないわよ!』
シャオ『当時はチェーン式でハンドル操作だったんですよね。商品だって――ほらほら、キン消しやらライダー消しやら!』
ルーアン『シャオ、10円玉何枚ある!?』
シャオ『大丈夫です!この時代の機械は単純でボロですから――…こうやって、乱暴にハンドルを動かせば接触不良で…』
ルーアン『うわっ!しっかり動き出した!!』(←↑軽犯罪)

 

 ――……何やらコアな話をしているようで。

出雲「…とりあえず、外に出てから考えましょうか」
翔子「そうだな…」
キリュウ「シャオ姉達は?」
翔子「……気が済むまでやらしといてあげよ、な」
キリュウ「……そうだな…」
 歓喜の声を上げる二人をよそに、一行は民宿を後にした。
 
花織「……ライダー消しゴム…欲しかったな」
 と彼女が呟いたのを、キリュウは聞き逃さなかった。
 
 








 
 
ルーアン「泊まる所よりも前に、まずは遊びよ!遊び!えんじょーい・さまーばけっしょん!!
 
 夏の海といえば――以前もやった気がするが…今回はマジメに!

翔子「青い海!青い砂浜!
シャオ「のびたラーメン!粉っぽいヤキソバ!
花織「ビーチバレー!スイカ割り!
出雲「そして水着の少女達ぃぐふっ!?
 
 当然、3人からの振り返り様の回し蹴りを浴びせられる――翔子と花織はともかく、シャオの場合シャレにならない威力なので、ちょっと勘弁して欲しい。

 とりあえず、全員水着である。文章なので読者サービスにはならんが。

花織「ご都合主義と罵るなら罵って下さい! ちゃんとスイカは用意してあります!」
翔子「をを!偉い!――ってかあの小さいバッグの中にずっと用意しとったんかい」
 だとしからこの娘、かなりの芸人魂である。

花織「まっさかぁ。近くの浜茶屋でって来たんですよ」
キリュウ「狩!?
花織「それじゃ皆さん!、早速やりましょ〜」
キリュウ「待てっ!否定はっ!?」

翔子「まったく、愛原もあっち系だよな。スイカ位金出して買えってんだ」
ルーアン「そう言うアンタはな娘だけどね」


出雲「ですが、棒とかバットとか…無いですね」
ルーアン「どっかに落ちてるんじゃない? パシリ1号、探してきて」
キリュウ「……――って私か!?何でパシリ1号!?」
シャオ「立場的に一番下っ端だからでしょう(即答)


 有無を言わさずそう言われ、キリュウは無言で探しに走っていった。

翔子(哀れな…)


花織「てかチョップで割りましょうチョップで!」
全員「「「「………。」」」」

 その花織の一言は、全員無言で可決された。
シャオ「――8〜9〜10っ! それじゃ行きますねぇ!」(←目隠しVer)
 手刀を構え、シャオは10回転し、スイカを探し始める――無論、普通な場所に置いておけば、即刻頭の触覚で(?)見破られてしまうだろうから――目隠しをした瞬間に、遥か遠方(さっきの民宿の玄関)に持っていったのだ。

翔子「流石のシャオも、目隠しで気配の無いスイカをあれだけで遠くに置けば――って既に触角反応してる!?」
 全員の驚愕の先――シャオの頭の触角は、恐らく民宿の向きだろう方角を指している。
シャオ「右に42度、上に25度、距離は…843メートルってところ――ですか」
 めっちゃ正確。



 “しゅばっ!!!”

出雲「跳んだ!?」
翔子「ま、まさかあの辺り全て吹っ飛ばす気か!?」

シャオ「――そんな毎度毎度なネタはやりません――目標補足…北斗神拳奥義…岩山・両斬波!!



 ………。
 ……。
 …。

シャオ「あははーっ、ちょっと加減間違えちゃいましたねー」
 スイカは、確かに真っ二つに割れた。
 寸分たがわず、スッパリと。
シャオ「やっぱ滑空ざまで使ったのがマズかったのかも」
 ――だが。
ルーアン「余計な物まで真っ二つにしちゃったけどね」
 民宿の玄関〜ロビーが真っ二つ


シャオ「あははーっ。でも、なぜかそのお陰でこうやって部屋が空いて泊まる事が出来たんですから…」
ルーアン「お客さんビビってキャンセルしたのよこの確信犯が
 そりゃま、いきなり地面が真っ二つに両断現象が起これば怖がって逃げるわな、常人なら。
シャオ「中国風に言うと、非常人マンセーです!」
花織「いや、マンセーは韓国語です」
シャオ「実はマンセーは全世界共通語だったのです!」
花織「え!?そーだったんですか!?」
ルーアン「誰かこの迷走トークを止めて」
 2重ボケはこのメンツとしては難しいと思います。




 一方、ロビー。…床、壁、ソファーには切れ目が入っているが、崩れる事はなさそうなので、修繕はされていない。

キリュウ「翔子殿、何を観ているのだ?」
翔子「ああキリュウか。――ほれ、もーすぐ始まるんだよ、ワールドカップ」
キリュウ「む、ナルホド…そういえば日本は勝ち残っていたのだな――冒頭の『日本vsセネガル』の文章はは日本が本線出場時に書いた部分だから、こうやって継続しているが…シュールだな」
翔子「ある意味最高のジョークだよな、作者しか通じないが(最低)」

 突如画面が切り変わり、ニュースキャスタ

キリュウ「…?臨時ニュース?――わ、フーリガンが逮捕と出てるぞ…」
翔子「まったくバカな奴だよなぁ…もっとも、お祭りなんだからはしゃぎたいって気持ちは判らんでも――」
 …キャスターの淡々とした喋りをBGMに、その時の映像が流れる。

 ……間。

翔子「Σ( ̄□ ̄; )って太助じゃねぇか!」
キリュウ「Σ(´Д`;;えぇえっ!?」


出雲「さて…原作は昼間の浜辺ネタがメインだったのですが、当の主人公が逮捕されてしまっては仕方ありませんね」
花織「でも、原作無視な展開って今に始まったワケじゃないですよね」
出雲「…それでも、主人公逮捕っちぅ事態は今回がお初ですよ」
 部屋割はもうめんどいので前のように、非人間・人間レベル組に分けての部屋割である。

 そのとき、サッカー観戦を途中で席をはずしていたキリュウの声が、受け付けの方から聞こえた。その口調は、いつもの腰抜けではない、マジ声だ。

シャオ「…なんでしょうか」
ルーアン「あの娘の事だからなんとなくわかるけど――…ちょっと見てくるわ」





受付嬢「ですから、お客さん…」
キリュウ「民宿なのに温泉が無いとはどういう事か!
ルーアン「黙らっしゃいこのポンコツ温泉ヲタクが」(足蹴)
キリュウ「はぐっ!?――る、ルーアン姉…そうだ、ルーアン姉も言ってやってくれ。ここには温泉が」
ルーアン「無かったところでベルガールに因縁つける程私は堕ちちゃいないわ
 民宿でベルガールとはあまり言わないと思うが。



 ――さて、そんなこんなで、次回へ続きます。ひとときの夏旅行、これからどうなるのでしょうか…?(この文章はマスオさんな声をイメージしてください)




〜つづく〜
(――…今見ると、シュールです。…歯が痛くて、書き辛いですが)


ハルカの勝手コメント

 レイさん作「まもって守護月天〜22Century〜」の25話目をお届けしました♪

 っていうか太助がいねぇ;゚д゚) もはや紀柳と翔子さんだけいれば他はいらないという状況に!(言いすぎ

 さて今回のお話ですが、普通に爆笑しましたよ、ええ。なんつーかコンスタンスに笑いました(意味不明)

 レイさん本人も言ってますが、ある意味シュールのお話でしたね。これまでとちょっと雰囲気違いました。

 もっともハルカとしてはこういうシュール系ギャグはかなり好きなのですが。

 ともあれ、レイさんどうもありがとうございました。次回も楽しみにしております♪

 

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