まもって守護月天

〜22Century〜

 

 

〜6話(あくまで今回は登場話ね(最悪))〜

 

 

 

シャ「太助様〜何かインドから爆発物が

 

太「返してこい

 

 

 

 

 

 

 

 

シャ「――って、ここで終わったら流石に石投げられますよ」

太「お前が爆発物と言うからだろ…ってか、送り主は?」

シャ「えーっと…『七梨太郎助』――」

太「燃やしてしまえ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翔「……お前らいい加減にしろ

 

 

 ………………。

 

 

太「最初に言っとくが、ここは七梨家のリビングだ

翔「ああ、判ってる」

太「鍵も掛けてあった筈だが」

翔「重々承知だ」

 …そう言って彼女はポケットから安全ピンを取り出し、『にやそ』と笑みを浮か

べた。

 …セキリュティ皆無。

 

 
シャ「まぁ、とりあえずこの危険物はレーザーで焼き払い…」

翔「だから待て

シャ「大丈夫です。完全に灰になりますから証拠は残りません」

翔「そういう問題じゃ無くて」

シャ「これ(4話に出てきたペンシル型のアレ)がありますから目撃者の件は問題

   ありませ――」

翔「だぁぁぁっ!! そんなモン使うなっ! ってかそーいう問題でもないっ!」

シャ「ガッデム!

 

 

太「何でぇ…差出人は親父からか――小包…って事は、またくだらねぇモノを…」

翔「とりあえず開けて見ろよ――ひょっとしたら凄ぇ掘り出しモンかも」

太「期待するだけ無駄だ

翔「…今までにどんなモノが来たんだ…」

太「…大抵はその場でキレてぶっ壊してたから、現存するのはねぇがな」

シャ「暴れん坊ですねぇ

太&翔(……ならお前は差し詰め暴れん坊“将軍”だな

 とりあえず、適当に小包の包装紙(と言ってもただの新聞紙だが)を適当に破り

捨て、はらりと落ちた2ツ折りの手紙を見つけ、読む――

『ナマステ太助! 父さんは現在インドの山奥で修行している。ダイバ何とか

と言う仙人から教えを受け、7段階に変身出来るようになる為、毎日口から血

を吐いたり戻したりと、大変な感じだ!』

 

太「………(怒)」(手紙を持つ手が震え出す)

翔「やかましい

『そういえば、前回中国から送った支天輪はどうだ? 何か見えたか?』

 

太「………(前回のアレは支天輪入りだったのか…)」

 もしあの時、小包を開けていたら…

 『現代のシャオリン』&目の前にいる『22世紀のシャオリン』…

 ダブルシャオリン もしくは、シャオリン・ツイン

――

太「……(恐怖×2…)」

 

シャ「最強は1人で十分なんですよ(にやそ)」

 

太&翔『………』

 根本的に“何か”間違ってる。

 

『で、今回、父さんはインドの骨董屋で「これは珍しいアルよ」と店員に薦

められ、つい買ってしまったので、お前に送ろう』

 

 

 ……………。

 

翔「怪しい…(特に店員の『〜アルよ』が)」

太「つい買って…って、この小包か…」

 そう呟いて小包を手に取り、紙の包装を破る――そして中から出てきたのは――

 根性と書かれたプラスチックのキーホルダー…――他には努力だと

友情かだとか――まぁ大抵の高速のS.Aで売っていそうなアレである

(勿論日本列島内での話

 

 

『それじゃ、父さんはもうちょっとインドをエンジョイしようと思うぞ。

それじゃ、チャオ♪』

 

 

太「…親父――どこにいるんだ? マジで

 まったく我が親ながら謎の多いバカ親父である。

 

 

――!!!――

 

シャ「……っ!」

 

翔「何だ?」

 

シャ「――…誰かは知らんが――あと4分程でここにやってくる……戦闘

  力5000程のやつが…!

翔「基準が判らん



シャ「この気は…――何奴!!」


?「ハッハッハッハ! 守護月天シャオリン、貴様の思う通り
  にはさせないわ!!」


 シャオリンは椅子から立ち上がり、声の聞こえた廊下側のドアの方を睨み付ける
――

シャ「っ…貴様!?」

?「ハッハッハ! ――ズバッと…――」

全員『違うだろ』
?「…冗談よ――にしても、最後まで言わせて貰いたかったわね」

太「嘘付けぇ…目がマジだったぞ。見知らぬおねーさん――…って、何でいきなり

  他人の家にいるんだよ」

?「――というより、もうちょっち言わせてくれても良いのに…」

太「さては話聞いてないな」

?「聞いてたわよ」

太「ほほう? どんな話題だったか?」

?「ロブスターの味噌煮定食――」

太「聞いてなかったな聞いてなかったな

 

シャ「貴様…何しに来やがった」

翔「しゃ、シャオ…もーちょっと女っぽく喋りなよ…」

太「お前もあまり言えないと思うが…――で、シャオ。このないすばでぃの美女は

  誰なんだ?」

シャ「自分で調べられよ」

太「またキャラが違うぞ」

 

?「…随分な言い様ね。実の姉に向かって」

太「ああ?

?「わたしは慶幸日天・汝昂(ルーアン)…――何よ」

太「精霊に親兄弟があんのか」

ルーアン(以下・ル)「当然じゃない。精霊を何だと思ってる訳?」

太「いや…精霊の精製ってアレだろ? 召還とか…」

 

 刹那、ルーアンの細い両手が太助の顔面を鷲掴み――そしてそのまま――

 

“ゴキッ”

 

太「はぐぁっ!?」

 

ル「ンな訳ないでしょ」

 

 頭部を横にへし曲げられ、ガン●ムファイトであれば即座に敗北と

なる状態にされた太助――顔が横になってても、彼は無表情で、

太「…純真無垢な男子中学生の単なる冗談だったんだが」

翔「自分で言うか?」

シャ「聞いてるこっちが恥ずかしいですねぇ」

翔&ル(貴様も相当言えないがな)

 

 

?「汝昂姉様…――これから世話になる家主に対して、いきなし暴力振るうのは拙

  いと思うぞ」

 

 …まぁた湧き出てきやがった。今度は『彼女の見た目年齢−10歳』くらいの猫

目、赤毛の少女である。太助自身よりも一回り小さい感じだ。

 

太「迷子か」

?「屋内で迷子になる馬鹿がどこにいる?

太「俺の上方に」

 

 …ちなみに、太助の首は右にへし曲げられているので、視

界は完璧真横になっている。故に実際は彼の右側――…廊下側への

ドアに凭れ掛かっている。

 

翔「不便じゃないか?ソレ」

太「完璧嵌められているからな。元に戻らん

シャ「そういう時は――」

 

“ドゴキッ!!!”

太「へごぅぁっ!!?

 

シャ「こうするんですよっ☆」

 

 

翔「ああっ!? 七梨がまるで木の葉の様にっ!?」

 

 シャオのムエタイ風回し蹴りは太助の右の頚動脈の辺りを一蹴――当然ながら、

顔面の形状を変えつつ彼の身体は木の葉の様に中に舞い、開いていた窓から庭に落

下、草むらに激突する。

 

 落下時に“ペコキッ”と何か骨っぽいモノが折れる音が聞こえたが、あえて無視

した。

 

太「…って、無視するなってぇの」

 

 

 

キリュウ(以下:キ)「…私は万難地天キリュウ――」

ル「大地の化身であり、12000年の眠りより目覚めたのだ」

太「マジっスか!?

キ「ルーアン姉…私はムーの遺産か?――…それと主殿、2重ボケはあまり面白く

  無いぞ」

太「マジ?」(そう言って翔子の方に向く)

翔「欄外(即答)」

太「…ポイよりはマシか」

ル「…何のネタ?」

太&翔『判る人には判るネタッス(にやそ)』

シャ「…ロケットパ●チョ

太&翔『――………』

 

 …なんで知ってる。

 

 

 

 

キ「…って、今回はこんな中途半端なオチかっ?」

シャ「今回はオマケ精霊登場話ですからね。こんなモンです」

ル「アンタ…ドサクサに紛れてめっちゃ失礼な事言ってるわね」

シャ「空耳ですわ」

ル「貴様…」

 

キ「………」

 

〜つづく〜

(今回はかーなり手抜きだぁな(爆))


ハルカの勝手コメント

 はいっ、レイさん作『まもって守護月天〜22Century〜』第6話をお届けしましたっ☆

 遂に、つい〜に登場です! しかも二人も同時に!!(笑)

 さてさて、精霊三姉妹はこれからどんな壊れっぷりを見せてくれるのでしょうか?(違)

 次回作への期待が否応にも高まりますね。

 ところで

 『ロブスターの味噌煮定食――』

 …芸が細かいですねぇ(ニヤリ)

 

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