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『これは箱男についての記述である。』

というわけで、大学の図書館の書庫で安部公房全集24巻を発見。メチャメチャ豪華な装丁と貴重な資料に、忘れかけていた盗癖が顔を出す。

他にも『絵解き台本帳』とか『日本蓄膿手術外伝』とか、貧乏な市立図書館とは比べ物にならない蔵書の多さ。授業料の高さは伊達ではないようだ。もっと活用すれば良かったと後悔しても、もう4年生。

ふらっとワイドショーを見ると、山田容疑者が地方出身でハルナちゃんがどーのこーのとかレポーターが悲壮な表情で喋っている。その表情と話し方を見ると、これは何やら大変な殺人事件らしい、と白痴な僕でも察しがつく。今年の10大ニュースに入れる人もいるんじゃないだろうか。

でもスイッチを切ればそんな事件は僕にとって存在しない事であり、つまりテレビも新聞もない状態では大事件など起きていないも同じ事なんじゃないか。むしろ目の前のヨーグルトの美味しさの方が大事件さ、ってブルーハーツの歌みたい。

それでも僕らがニュースを見続けるのは、安心するためだ。いくらハルナちゃんが殺されようと、ニュースを見ている僕らはちゃんと生きている。本当の大ニュースとは世界の終わりを告げる、最後のニュースだけだ。(箱男的思考)



991127

別所哲也がどんなに徹子の部屋で役者としての夢を語ろうと、結局世間の認識は”ハムの人”でしかなく、ましてハリウッド俳優なんかでは決して無いことを改めて別所に突き付けたハムのCMの辛辣さ。ラストの「別所です・・・」が痛い。『寒々しい冬景色が別所の心象風景を表している。所謂ホワイトノワールの傑作ダ!』(ローリングストーン誌) じゃないね。単なるCM。

ところで僕はマーチのCMの、笑顔が素敵なお姉さんが大好きです。気になって仕方ありません。情報求む。



991125

”絵解き”の魅力

絵解きとは?
『絵解きとは、仏教の教え、釈迦や高僧の生涯などを、絵図を指し示しながら説いていくもの。視聴覚にうったえる優れた表現方法である。鎌倉時代から芸能化し始め、室町時代には俗人の解説者も現れた。分かり易くて面白いものだから、江戸時代までずいぶん流行ったようだ。しかし、明治以降急速に衰退していって、いまでは絵解きする人は全国でも数えるほどになってしまった』(唯法寺ホームページより抜粋)

簡単に言えば絵を見てそれを説明する、というだけなんだけど、本気でやれば1枚の絵(仏教絵画)を読み解くのに5年もかかることがあるという。その話も、妙にグロテスクだったり、当時の人達の考え方(女性は死んだら一旦は必ず地獄に落ちるとか)が理解できたりと、実に深い。残された大学生活を、僕は絵解きの研究に捧げ、このサイトで研究成果を発表していくつもりである。

で、具体的に絵解きとはどんなものかというと、現代風だとこんな感じになるのかな。テレビなんか無かった時代の民衆の娯楽的なものとして人気があったというから、語り口はもっと滑らかだと思うけど。のび太のママと同世代くらいの人が子供時代に夢中になった紙芝居、それの大人版みたいな感じだったんじゃないかなぁと。当時は絵解きが商売として成り立っていたそうだ。

1枚の絵から当時の人の人生や心までうつしとる”絵解き”。そんな絵解きに魅了された人達が集まるという”絵解きフェスティバル”なるものが存在するらしい。是非行きたい。行って、ライブで絵解きを感じたい。もっと良い名称があったんじゃないか?なんてツッコミは無用だ。



991124

JR北海道のマズい対応

定期券を買いに岩見沢駅に行った。現金ではなく、JCBとJRで発行している『ツインクルクラブ』なるキャッシュカードを使おうとすると、窓口にいた中年の駅員は、奥にいる、さらに年上の駅員の所に行き、何やらうなずいている。
戻ってきて一言、「使えない」と、そう言い捨てた。
以前買ったことがあるので僕は「え、前は使えたんですけど」と言い下がるも、駅員は「ダメッ、使えない」と言うばかり。
僕は銀行へ行き金をおろし、別の若い駅員さんがいる窓口で、現金で定期を買った。
さっきの年配の駅員は、わざとらしく近付いて来て、疑わしげに僕の方を覗き込んでいた。

おい、何様だ。何故こっちが丁寧語で、駅員が「ダメッ、使えない」なんだ。口の聞き方を知らんのか。若い駅員さんは皆すごく丁寧に接客してくれているし、年配の人も大体は親切だ。ごく少数のオッサンの目に余る酷い態度が、JR全体の名を汚しているように思える。

以前に買えて今回買えなかったという事は、以前向こうにミスがあったということだろう。向こうが取るべき態度は、前回はミスがあって買えたが、実はツインクルクラブのカードでは定期券は買えないということを丁寧な言葉で説明した上で「申し訳ありませんが」と、たとえ本心では思っていなくても、謝るべきではないだろうか。東芝のクレーム問題が話題になった矢先のこと、そういった社員教育もあっただろう。このオッサンの鈍感さは何だ。

こうした事例は岩見沢駅だけなんだろうか。僕は前にも何度かこういう事があって、駅で切符などを買う時はいつもドキドキしているのよ。その時によってコロコロ対応が変わるのだもの。それとも、僕はダメオーラを発しているので、それを見てたらイジワルしたくなったんだろうか。それなら納得してやるわい。



991123

1970年代生まれのアイデンティティといえば、キン肉マン、そしてビックリマンチョコ。

そのビックリマンが『ビックリマン2000』という名で帰って来たという噂を友人から聞いたのが今月の初め。最初は嘘だろうと思っていたものの、その友人はYahoo掲示板やビックリマン2000のファンサイトから執拗に情報を集め、北海道では発売していないという衝撃の事実を知ってしまう。

常人ならここで諦めるだろう。だが彼は東京へ出張する同僚に頼み込んで、ビックリマンを1箱買ってきてもらうという暴挙に出たのだ。幻の箱買いを、彼は大人の財力でもって実現させたのである。

ビックリマン2000。60円に値上げしたため1箱1800円。放置しておいたら兄に大量に食われるというハプニングがあったそうだが、友人は自慢気にシールを見せてくれた。チョコもくれた。シールは返せと言われた。情けなくなった。涙がこぼれてチョコが食えない。



991121

華原朋美が比較的大丈夫だった頃のCDを、友人のカーステレオで無理に聞かされた。あらためて気持ち悪い歌い方をしていることに気付かされて、イヤな気持ち。

まず、音程が外れることを気にしないことに恐れ入る。そして小室が歌ったものを機械で女声にして、それをマネて歌うので、小室の変な癖がそのまま華原の歌に現れる。そこに陳腐かつ支離滅裂な歌詞がのるのだ。よくあんな歌がはやったものだ。

ラブブレースとかいう曲がある。カラオケでも相当歌われたのだろう。、当時の人はウットリと聞いたらしい。今聞いてもウットリするんだろうか。あの調子外れの高音をマネして声をカラしているのだろうか。深田恭子は今もファンと公言しているが、その心理を理解するのは僕には困難だ。ヒッパレでの感動の対面シーンに貰泣きするクズ芸人の行く末は。そして、顔面硬直・言語障害・躁鬱病を患った華原は何処へ行くのだろう。また再び強迫観念丸出しのビー玉みたいにキョロキョロした目をした”トモちゃん”は帰って来るのだろうか。

そして、休みの日に男2人で廃鉱の過疎地へドライブに行く僕に明日はあるのか。



991120

坂道で立ち尽くしてみる。風が強く冷たいので、すぐに嫌な気分になる。ああもうやめたいよ。でも、やめるわけにはいかない。なぜならホラ、車道を挟んで向かいの通りに、もう70になろうかとう爺ィが、急勾配や寒風や世間の目など気にせずに、強き意思でもって立ち尽くしてるじゃないか。目的は知らないが、爺ィに出来て若い僕に出来ない筈は無い。って30分。ありゃ、もしかして爺ィ、頭がイカれているのかな?気付かなかったヨ。

というわけで始まってしまいました。前のサイトは目的意識もなくダラダラやっていたのですが、五里霧中となり、更に友人にトドメを刺されて完全に死亡しました。今回はその友人に知らせずに始めました。僕は今、完全に自由。
頑張りますよ、僕は。







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