断点-3 11
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―――要らない。
その言葉を聞いてオレはフリーズしてしまった。
最初に塔矢にヤられた時にも言われた言葉だ。
「後悔してるよ。キミなんかに関わってしまった事を。キミに出会ってしまった事を。
キミさえ、キミさえいなけりゃボクは……」
向き直ってオレを見ている塔矢の顔が今までとは違った風に歪んでる気がした。声が震えてる気がした。
今だ。今、塔矢を掴まえなければ。
頭の中で何かが必死にそう叫んでいるのに、オレは動く事ができずにバカみたいに突っ立ったままで、
そのオレの横を塔矢は通り過ぎた。ギィーッと軋んだ音をたててドアが閉まった。
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