若手棋士による塔矢アキラ研究会 23 - 26
(23)
四肢を押さえている男達は息を飲んでその指の行方を目で追った。
「…あっ…!」
アキラが小さく悲鳴をあげてビクリと体を震わせた。男の指はしばらくアキラの
奥深い場所にある入り口の周辺をくすぐるように触れていた。
アキラは行為が次の段階に移りつつある事を察知した。目を閉じ、唇を噛み締めた。
アキラの体はうつ伏せにさせられた。背中や腰の高い位置に床の後が
赤い痣になってついたいた。だが男達の視線は少女のような白くて丸い
アキラの臀部に注がれていた。
ほとんど余分な脂肪がないその場所は、足を広げられている状態では
谷間の奥まで男達の視線の下に露になっていた。それでも物足りないように
長髪の男の手が谷間近くに添えられ、左右に開く。
「この前の女より、よほどいい色してるぜ…」
覗き込んでいた男が感心するような声を漏らす。桜色に染まった窄まりがそこにあった。
アキラは怒りに頬を紅潮させながら身を焼かれるような羞恥心に必死に耐えた。
男達の視線から逃れようとするようにうっすらとした皺が動き、奥へと波打つ。
それを許さないとするように男の指がさらに中心近くに寄って、左右に
広がらせる。
「や…」
力なく声を出そうとして、アキラはその先の言葉を続けなかった。
全てがもう無駄だと分かっていた。
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皺の奥にある幾分白っぽい内壁までもが外の空気に触れさせられ曝されていた。
「塔矢三段のここは、色も大きさも慎ましくて上品なもんだ」
「でもこれじゃあいくらなんでも、無理っぽくないか?」
「それはやりようだろ。」
男達ははやる気持ちを抑えられないようにその箇所に顔を寄せてお互いの
出方を伺っている。
「オレはやっぱこっちがいいなあ」
一人がそう言ってアキラの頭の方にまわって座し、アキラの顎を持って自分の
股間に向けさせ、ジッパーを下ろした。アキラの目の前に、膨れ上がった
グロテスクな男のモノが突き付けられた。アキラはその汚らしいものから目を
反らした。
「塔矢くん、そのお口でしてくれるなら、少なくともオレはあっちのお口には
手を出さないって約束するよ。」
「お前、フェラ好きだもんなあ」
別の一人が茶々を入れる。
「これが向こうのお口に入れられるのと、そのお口に入れられるのと、どっちが
塔矢くんはいいのかなあ。」
アキラは力なく首を横に振った。両方とも死ぬ程嫌だ。だがそんな自分の意思など
受け入れられない事も分かっていた。
「しょうがない。じゃあ向こうのお口にさせてもらおうかな。」
その男の言葉を受けるように、長髪の男が小指を嘗めると押し開いた「もう一つ」の
入り口の中心にあてがった。アキラは驚いたように目を見開いた。
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反射的にアキラはそこをきつく閉じた。すでに入り込んでいた指先を少し巻き込んだ。
そんな僅かばかりの、それでも必死の抵抗をあざ笑うかのように長髪の男の小指は
アキラの体内にゆっくりと根元まで入り込んでいった。
ワキという眼鏡の男も、フライングした男も足を押さえる側から指を突き立てられ
なおも閉じようと動く紅色の小門を食い入るように見つめ、アキラの頭の側に居る男は
歯を食い縛って床に伏せているアキラの髪をあやすように撫で梳き、
背中でアキラの両手首を押さえている男はまだ前と後ろとどちらに「奉仕」して
もらおうか決められないようにそわそわしていた。
「…で、どうだ?」
アキラの鼻先に自分のモノを突き付けた状態のままで髪を撫でていた男が
長髪の男に訊ねた。長髪の男は無言のまま小指を引き抜いた。
異物感が消えて、アキラは止めていた息を小さく吐いた。
だが長髪の男は次に人差し指を舐め、再び同じ場所から更に深くに突き込む。
反転させながら指に絡み付く温かい粘膜の感触を味わう。アキラは目を閉じながら少し
顎を仰け反らしただけだった。何も感じたくなかった。
「かなりきついけど…イケそうだ」
長髪の男はそう言って指の腹で念入りに内壁を探り始めた。
「っ…!」
たまらずアキラが指から逃れようと動くのを男達が押さえ込んだ。
暫くの間誰もが無言で長髪の男の指がアキラの中で動くのを見つめていた。
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アキラ自身にも、中で動く指が何を探しているのか分かっていた。男の指はしきりに腹側の
壁を少しずつ移動しながら押すように撫で回し、それなりに反応がないか様子を見ている。
男の指は何度かその場所を通り過ぎた。その度にアキラは電気が走るような感覚を必死で
抑えたがそれでも向こうは次第に探る範囲を狭め、確実にその箇所にねらいを定めて来た。
「そいつと競争しようか、塔矢くん。」
唐突な長髪の男のその言葉に誰もが怪訝そうな顔をした。だがアキラの頭の側の
男が瞬時に理解して、「へへっ」と小さく笑うとアキラの唇のすぐそばに
自分のモノを近付けた。アキラもようやくその言葉の意味を察した。
「…やだよ…」
「塔矢くんがイクより先にそいつをイカせたら、この遊びは直ちに終わらせる。
約束するよ。」
そんな話が信用できるはずがなかった。だがすでに目の前の男はやる気になっている。
「お手柔らかに頼むぜ、塔矢くん。」
「…い…や…!」
アキラの言葉の最後は、口の中に無理矢理モノを押し込まれ、同時に始まった
体の内部のその箇所を激しく擦り始めた指の動きに閉ざされた。
「…っ!!」
僅かに動かせる範囲で白い二つの丘が左右に揺れ、その中央で男の手が激しく動く。
それはある時は抽出して小門を出入りし、ある時は深く埋まったまま内部を掻き回した。
放出したばかりのエネルギーが自分の意思と関係なく体の内部で急速に高められていった。
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