若手棋士による塔矢アキラ研究会 33 - 34
(33)
これが罰だとしたら、そんな妄想を重ねた事に対してだと、アキラは思った。
そして愚かしい程に素直に、ヒカルの事を思い浮かべただけで自分の局部が
反応を始めている。
「で、で、出る!!」
前歯の男の声でハッと我に返った。2〜3回激しく腰を打ち付けた後、男は
ゆっくりと自分のモノを引き抜いた。肩で息をし、夢心地にうっとりと
視線をアキラの背中に這わせている。
「た、たまんねえ…!オ、オレ、もう…!」
前歯の男はアキラの背中に抱きつくと皮膚に歯を立てた。
「あっ!…」
突然のことにアキラが驚いて声をあげた。長髪の男がすぐに前歯の男の髪を掴み、
その男から引き剥がして守るようにフェラの男がアキラの体を抱きすくめた。
「余分な傷はつけないって約束だったはずだ。守れないなら今すぐにでも
出ていってもらうぞ。」
「わ、悪かったよ、つい…」
5人の中でそれなりに異性との経験を持ち、余裕があるのが長髪の男とこの
自分を抱きとめている男の2人だとアキラには分かって来ていた。
アキラは小さな声で目の前の男に懇願した。
「…もう…いいでしょ…う、…帰し…て」
「…申し訳ないけど、本当のお楽しみはこれからなんでね。」
そう言って目の前の男は、僅かに硬くなりかかったアキラのペニスをそっと撫でた。
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今までの事が全てこれからの事の前準備でしかないような男の言葉に、怒りとも
怯えとも、本人にもどちらか分からない視線でアキラは男を見上げた。
「“順番”から言うと次はオレかお前のどちらかだけど、どうする?」
長髪の男の言葉に、目の前の男はアキラの視線を受けてしばらく考えて答えた。
「いや、オレはいい。…さっき既にイイ思いさせてもらったからな。」
そしてアキラの体を長髪の男の方に向け、背中から抱き締め髪の匂いを嗅ぐ。
「心配するなよ、悪いようにはしないから…さ。」
既に長髪の男は自分のモノにゴムを着けていた。体格に見合った、猛々しい
高ぶりっぷりにアキラは思わず顔を背け、目を閉じる。
自分本位な行為で早々と終了してしまった2人の男と眼鏡の男は少し離れて
アキラと、その背後と足下にいる2人の男を見ていた。
長髪の男がアキラの足首を持つと靴下をはいで足の甲に口づけた。
そのまま先へ運び、足の親指を口に含む。
「…い…や…っ!」
今までに味わった事のない奇妙な感覚にアキラは捕われた。
足の指を舐められているだけなのに、弱くはあったがまるで神経が繋がって
いるように、しびれるような甘い電気がももの内側を流れて付け根にまで届く。
長髪の男は両足首を掴んだその間で、左右の親指を交互に舐めた。
背後の男もアキラの耳を噛み、中に舌を這わす。
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