若手棋士による塔矢アキラ研究会 39 - 40
(39)
「く…はあっ!」
だがビクビクと体の奥が痙攣しだすとまたその動きは止められた。
「…や…めな…いで…っ!」
嗚咽とともにアキラは屈辱的なその言葉を吐き出していた。
「塔矢くんの方からそう言ってくれるのを待っていたんだよ。」
フェラの男は丁寧にアキラの涙を舌で舐めとる。それすらアキラは拒絶出来ない程
消耗していた。フェラの男の顔が再び下腹部の方に移動し、行為が始まった。
じっくりと蟻塚のように高く高く積み上げられた処刑台に登りあげられていく。
おそらく今度は行為が中断されることはないだろう。
全身から流れ出た自分の汗の匂いがアキラの鼻につく。
ビクンと体が震え、電流が体を貫くまでほとんど時間はかからなかった。
男達の間で狂ったように悶え悲鳴をあげている自分を、もう一人の自分が
ぼんやりと眺めていた。眺めながら、この感じには覚えがある、と思った。
体の奥底までを掘り返されるようなこの快感を自分は既にもう知っている。
いや、こんなものじゃない、何ものにも変えられない快楽を既に自分は経験している。
あの時、進藤と碁を打つ時、だ。
初めて進藤が碁会所に現われ彼と碁を打ったときその徴候を味わった。
見知らぬ得体の知れない相手に追い詰められ、負けた瞬間体の奥に切ない衝撃が走り
しばらく動けなかった。トイレに立って初めて自分の下着が濡れているのに気がついた。
(40)
フライングの男も前歯の男も眼鏡の男も、固唾を飲んで激しいフィニッシュを
見守っていた。5人の中でも体が大きな方の2人の間で折れそうな程に細くて白い
アキラの腰がガクンガクンと打ち震えている。
「うっ…くっ」
長髪の男も時間をかけた分溜まりに溜まった精をようやく出し切ってホッとしたように
顔をあげた。フェラの男も分量こそは少なめだったがアキラを到達させて飲み下すと
満足げに口を離し、アキラの顔を覗き込む。
「…どうだい、気持ち良かっただろ、塔矢くん。」
確かにアキラの体は今までと同様に部分部分にうっすら紅色を浮かし、汗をまとって
力なく横たわり、あまりの快感に放心状態で半分気を失いかけているように見えた。
長身の男はゆっくりと体を離した。ズルリと抜け出た一瞬だけビクンと
アキラの体は反応した。閉じる力すら残っていないのか、ポッカリと赤く充血した
内壁を見せて小門は、今ではすっかり間口が広がりきって口を開けたままだった。
長髪の男は碁盤に近寄って4個めの黒石を置いて、眼鏡の男に目で合図した。
5番目の男の番だった。
眼鏡の男はゴクンと唾を飲み込むとあたふたと用意を始めた。
「ワキ、あまりデカくしすぎるなよ」
長髪の男がそうたしなめる程に眼鏡の男が取り出したものは栄養良好の乳児の
腕ほどもあるイチモツだった。ゴムの余剰がほとんどなくはめられる。
1番に指名されたフライング男はようやくその理由を理解してがっくりとうなだれた。
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