若手棋士による塔矢アキラ研究会 45 - 46


(45)
両側を2つの舌で舐め上げられてアキラのペニスが跳ね上がりながら先端から蜜を溢れ
させて腹の上に一雫二雫落ちる。それを争って舐めようと2つの舌が鈴口に迫った。
「はうあっ!ううーん…!!」
「き、来た…!!」
ビクビクッとアキラが体を震わすと同時に眼鏡の男も唸った。2つの舌の隙間から
僅かに白く濁った液体が飛んでアキラの腹部から胸にかけて散った。3人の男が
それらを舌で舐めとり、またすぐに定位置に戻る。長髪の男は体を離して碁盤に
5個目の黒石を置くと眼鏡の男に訊ねる。
「ワキ、まだまだいけるか」
「ああ、…オレは何とか踏み止まった。まだ中が蠢いてる…最高だよ…」
そして空ろな目で喘ぐアキラの前髪を指でとかしながらアキラにも訊ねる。
「どうだい、塔矢くん、こんなに気持ちいいのって初めてだろう?」
そうしてまた空いていた乳首に唇を寄せようとした。その時、
喘いでいるだけだと思っていたアキラの唇が、何か繰り替えしている事に気付いた。
「…じゃ、…い…」
「?…何て言っているんだい、塔矢くん?」
「…は…のじゃな…い、進藤…は…こんなものじゃ…」

路上で進藤を見つけて碁会所に引っ張って行き、多くの常連客の目の前で2度目の
対局をした。真剣で、本気で勝つつもりで、最初から自分はひどく興奮していた。
進藤の1手目を受けてこちらの手を考える時から何かがアキラの体の奥で脈打っていた。


(46)
すでに何かを予感していたのかもしれない。進藤とのこの一局が、自分の人生を、
自分の中の何かを大きく作り替えてしまうかもしれないと。
そして実際に自分はそれを体感した。蛹がその殻の中で細胞をどろどろに溶かして
変容させ幼虫から蝶に成り変わるように、それまでの自分の感性を、進藤とのあの
一局が完全に変質させた。
石を置く度に予感は確信になり、それと同時に今までそうなる現象の意味も名前も
分からないまま下半身の奥で何かが高まっていった。
時間をかけて細心の注意をはらい積み重ねてきたトランプの城を一気に崩そうと
している。進藤に掴まれてもがく自分の手で。
『…ありません…』
自分がその言葉を吐くことになった瞬間にそれはピークに達した。何かが大きくうねって
弾けた。椅子を掴んで声が漏れるのと体が崩れ倒れるのを留めるのが精一杯だった。

性器に触れられる事で得られる快感とは限り無く似てはいるが非なるものだ。
今、自分に与えられているものは肉体的な快感に過ぎない。体を溶かされるような
快楽ではあってもあの時のような、脳が溶けるような感覚には程遠い。
思考が溶けて自分と自分じゃないものを区別する意識がなくなり光に包まれるような
あの一瞬。肉体的な快感は後からそれについてくるおまけのようなものだ。

それだけに、中学の囲碁の大会で進藤と三度目の対局の時の失望感は凄まじかった。



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