『特別』な存在。私を、好きだといってくれる人。
 会って数日。実際は数年らしいけど、私にとっては数日。
 それだけで、心通う人。
 今まで読んだ小説の中には無い、『私』の心の形。
 全てが新鮮。
 彼が居るから、私が居るんだって思える。
 でも、私たちの神話は、まだ始まったばかりなのかもしれない……


微笑(ほほえみ)の中で』

作:SHOWさん


四話 『現実』


(カオルと結ばれて数日。私は今日も元気です。お母さん、淋しくないですか? 私は淋しくなくなってきました。カヲルのおかげです。ただ、その事がリツコさんにばれて、しばらく学校に行けてないんです。少し退屈です。仕方ないんですけどね)
「レンお姉ちゃ〜ん!」
 あの声は、スイかな? ケージは危ないから入れないはずだけど…。
「レンちゃん、またお母さんと話してるの?」
「リツコさん」
 なるほど。リツコさんに頼んだのね。スイがブリッジの上を走ってくる。ちなみのここは、初号機の前に渡されているブリッジだ。そこに私はプラグスーツのまま立っているの。やっとこの格好も慣れてきたのよね。
「話す気なら、乗ってもいいわよ。そのほうが良いでしょ?」
「ええ。でも、あまり乗ってばかりはいたくないんです。叱られそうで…」
「そうね……」
 そう言ってリツコさんも初号機を見上げた。
「ユイさん、優しい人だったけど、ちゃんとした『親』だったしね……。でも、大丈夫じゃないかな? レンちゃんなら」
「どうでしょうか?」
 私たちは初号機を見上げた。そこには黙して語らない巨人の姿があった。
「………? そう言えば。リツコさん、何か用があったんじゃないんですか? スイを連れてきたりして…」
「そうそう。今日レイが退院するから、迎えに行こうと思って。ついて来る?」
「あ、そうですね。行きましょうか…。カヲル達は? 一緒に行かないんですか?」
「一緒に行くと思うわよ。レンちゃんはプラグスーツでしょ? だから先に声をかけたのよ。着替える時間が要るでしょ? カヲルはプラグスーツじゃないから、着替える時間も要らないからね」
「そうですか。分かりました。着替えてきますから待っててくださいね」
 そう言ってロッカールームに向かう。ん〜〜、でも綾波さん、結構時間かかったなぁ…。あれから…えっと…………一週間かな? お見舞い行ったけど、あんまり話してくれなかったしね。今日はゆっくり話せるのかなぁ?
 ロッカールームに着くと、ミナが待っていた。何か用かなぁ?
「姉さん。ちょっといいかな?」
「…最初からそのつもりなんでしょ?」
「うん。まぁね」
「綾波さんのこと? そう言えば、最近お見舞いに付いてこなかったわね? どうしたの?」
「……………………レイに……どう接すれば良いか分かんないの…」
 …なるほど…。綾波さんが『人間』じゃないことが分かってから、以前と同じように接することが出来なくなっちゃったのかぁ…。分かる気もするけどね…。
「あんまり意識することないよ。彼女も今まで通り接してもらいたいだろうし、ミナも別に嫌いになったとかじゃないんでしょ?」
「そうだけど……今まで通りも…自信ない…」
「う〜〜ん、そう言ってもねぇ…」
 プラグスーツを脱いで籠の中に放り込む。こうしてると、新しいプラグスーツと交換してくれるの。でも、常に5、6着あるんだけどね。そのままシャワ−ルームに入る。
「ねぇ、ミナ。綾波さんって、私が初めて会った人だよね?」
「……?」
 ミナが顔をのぞかせる。どうも質問の意味が分かってないみたいね…。
「今の綾波さんと、私が初めて会ったときの彼女。同一人物でしょ?」
「……うん…」
 シャワーの音に消されそうなくらい小さな声がする。
「だったら、問題ないでしょ? 彼女は彼女。それ以上でもそれ以下でもないわ。違う?」
「…違わない」
「カヲルが使徒だとしても、カヲルはカヲル。綾波さんが『人間』でなくとも、彼女は彼女。スイが使徒だったとしても、スイはスイ。そういうことよ」
 LCLを洗い落としてお湯を止める。タオルはっと………、あった。
「ま、実際ちゃんと向き合うことね。逃げることだけはダメよ。あなたにとっても、綾波さんにとっても、逃げることは悪い結果にしかならないわ」
「…うん」
「……彼女も『妹』になるのかなぁ?」
「へ?!」
 頭を拭きながら漏らした言葉に、ミナの目が点になる。……そんなに変なことかな?
「だって、リツコさんもカヲルも言ってたでしょ? 『お母さんの遺伝子を持っている』って。ということは、私たちの姉妹。で、生まれは私たちより遅いから、私たちの妹。そうなるじゃない。……彼女の戸籍ってどうなってるの?」
「えっと、……よく知らない…。ははは…」
「笑ってごまかさないの、もう。リツコさんに聞いてみよっかなっと…」
 さて、着替えも終わったし、そろそろ行こうかなぁ…。髪が濡れちゃってるな…。後でスイのブラシを借りよっかなぁ…。
「よし。とにかく、行きましょ。スイもリツコさんも待ってるわよ、きっと」
「そうね」
 そして、私たち二人は発令所に向かって歩き出した。


 ―――――発令所

「ねえ、リツコ」
「なに? お金なら貸さないわよ?」
 ………私ってそう思われているのかしら?
「そうじゃなくて、彼女たち、どう?」
 目でスイちゃんを追いながら話し掛ける。今スイちゃんは、マヤちゃんと楽しそうに話している。それを後ろから二人で眺めてるんだけど……。リツコ、マヤちゃんに何か言ったわね。目が思いっきり警戒してるわ。
「レンちゃんのこと?」
 同じようにスイちゃんを眺めながら答えてくる。
「含めて…よ」
「いい子達よ。学校でも上手くやってるみたい。この前から、朝は友達が迎えにきてるわ。相田君っていう子と、洞木さんっていう子」
「……親はネルフ関係者か…。まぁ当然かしらね」
「そうね。それに、カヲルとレンちゃんはいい関係だし…」
「…なにそれ?」
「若いっていいわねぇ…」
 ………そういうことね。その事を知ってるっていうことは、何か仕掛けをしてるわね…。
「…他には?」
「別にこれといってないわ。『平凡』そのものよ」
 そう言う顔は明るい。『平凡』か……。この異常な状況の中で、それを大切にしてるのね。ずいぶん変わったわねぇ。
「ミナちゃん達は?」
「…ミナはレンちゃんとスイちゃんから、家事を習ってるわ。スイちゃんも、随分慣れたしね」
「…そうね。スイちゃんも、あなたに随分なれたみたいね…」
「あら、そうかしら? スイちゃんが一番なついてるのはレンちゃんよ」
「そうなの?」
 かなり意外だわ。いっつもリツコと一緒にいるじゃない。
「スイちゃんを『スイ』と呼ぶのは、レンちゃんだけでしょ? 彼女以外は呼び捨てできないのよ。それに、私といつも一緒にいるのは、レンちゃんからそう言われているからよ」
「へ〜〜、そうなんだ…」
「……あなたも何とかしなさいよ」
「? 何のこと?」
「惚けても無駄よ。カヲルの信頼を掴んどかなきゃ、作戦に支障が出るわよ? 後1週間で参号機が届くから」
 …さすがにお見通しか…。
「早かったわね…。米国がよく引き渡しに応じたわね?」
「………司令が手を回したのよ。その事もあって、不在なのよ。副司令ともどもね」
「司令が? 何でまた?」
「……よほどレンちゃんが可愛いみたいね。彼女だけ前線に立たせるのが嫌なのよ。カヲルもね。だから、参号機を無理やり引き取ったのよ」
「納得。そりゃそうね」
「そうよ。………来たようね。後は頼むわよ?」
「わぁってるわよ」
 リツコはスイちゃんを連れて、来たばかりの二人の少女の元に歩いていく。ほんとに変わったわね…。ま、いい傾向ね。


 ―――――ネルフ専門病棟・303号室

「レイ、気分はどう?」
「問題ありません」
「そう。……じゃぁ行くわよ」
「? 何処にですか?」
「私達の『家』によ。皆待ってるわ」
「赤木博士」
「リツコ」
「………リツコ博士」
「リツコさん」
「………それは、命令?」
「違うわ。……命令されなきゃダメ?」
「………いえ、分かりました。………リツコさん。皆って?」
「外に行けば分かるわ」
 ………この人は、本当にあの博士? ……碇司令も変わったけど、この人も今までと違う…。
「レイ」
「…ハイ」
「……今までごめんなさいね…」
 ………顔は見えない…。後ろからついていってるから…。でも……。
「……ハイ」
 なんとなく分かった。………全てが…変わってきてる。
「……アリガト…」
 本当に……変わった…。原因は何?
「……リツコ…さん。あの人は?」
「ミナの事かしら?」
「イエ……。ミナの姉という…」
「あぁ。レンちゃんの事ね。外に行けば分かるわよ」
 そう言ってエレベーターに乗り込む。………分からない。不安……。その感情…。今まで感じた事のない気持ち。他人が……気になる…。
「…大丈夫よ。みんな受け入れてくれるわ」
 ……!!! 気づかれたの? 私の心の中を? ……どうなるんだろう…? これからは…? 私は……。

「遅いねぇ?」
「そうでもないんじゃないかい? リツコさんが入っていって、まだ10分くらいだよ」
「ミナはせかっちだから…」
「レンはどうなんだい?」
「私? う〜ん、ミナよりは気が長い方だとは思うけど…」
「そうかなぁ? 姉さんも似たものじゃない?」
 ミナが振り返って異論を唱える。ま、その通りなんだけどね。今、私たちはリツコさんと綾波さんを病院の玄関で待ってるの。スイも居るから4人でね。
「カヲルお兄ちゃん」
「ん? なんだい?」
「綾波さんってどんな人?」
「う〜ん、難しい質問だね。………性格は真面目かな。あとは、とにかく無口だね。必要が無いと思った事は、ほとんど喋らないよ。見た目は少し冷たそうだけど、そんな事も無いしね。スイも仲良くできると思うよ」
「ふ〜〜ん。…………あ、でてきたよ!」
 スイに言われて玄関を見ると、リツコさんと綾波さんが出てきたところだった。あ、まだ包帯全部とれたわけじゃなかったんだ……。なんだか痛々しいなぁ…。それに、機嫌が悪そうなんだけど……どうしてだろう?
「リツコママ!!」
「待たせちゃったわね。スイちゃん、ごめんね」
「ううん! ……ねぇ、ママ。その人が……」
 リツコさんの足に張り付いたまま、スイが綾波さんの方を向く。
「そうよ。彼女の名前は綾波レイ。あなたのお姉ちゃんになる人よ」
「……はじめまして……。碇……スイです」
 恥ずかしいのかしら? 本部の人たちにも人見知りしなかったはずなんだけど…。
「レイ、この子は碇スイちゃん。あなたにとって、新しい妹みたいなものよ」
「……はじめまして………」
 綾波さんが頭を下げる。しかし、顔を上げたときに、何かに気づいて小首をかしげた。
「…………? …妹? ……同じ父母から生まれた子供のうち、年下の女性を指す言葉。……妹? 私の? ……私に父母は居ない。なら妹は居ないはず……。なのに、妹?」
 あああ、何か混乱してるよう!
「あのね! 綾波さん! 血の繋がった姉妹って分けじゃなくて、姉妹『みたい』なもの。義理の姉妹って感じなの」
「そう……。分かったわ。………碇?」
 また小首をかしげる。
「レイ。帰ったらボクが説明するよ。とにかく、家に帰らないかい? 君の退院祝いもしなくちゃいけないから」
「……私の住む家は?」
「ボク達と同じ家だよ。引越しもすんでるから」
「…分かったわ」
 カヲル君に説明されて、ようやく納得したのか、リツコさんに連れられて歩き出した。でも、何だか前途多難な気がするよぅ。


「ココが……家?」
「そうよ。私たちの、そしてあなたの家よ」
 私たちのマンションを目の前にして、綾波さんがポツリと漏らす。
「早くぅ! スイおなか減った!」
「分かってるわよ。すぐにご飯にするわ。ミナも手伝ってね」
「うん。じゃぁ、カヲルはスイちゃんの相手をしててね」
「分かったよ。レイも付き合わないかい?」
「ワタシ?」
「そうね。レイ、スイちゃんと料理ができるまで遊んでいて」
 そう言ってリツコさんが鍵を開けた。
「「「「「ただいま」」」」」
 綾波さんがドアの前で立ち止まる。
「………」
「レイ、ココはあなたの家よ。帰ってきたら、『ただいま』よ」
 リツコさんが優しく微笑みながら教えてる。
「…………た…ただいま…」
「おかえりなさい」
「姉さん、レイを二階に案内してあげて」
「え? 私?」
 いきなり振られてもね…。ま、いっか。
「分かったわ。それじゃ、行きましょ、綾波さん」
 綾波さんを連れて二階に上がる。そして綾波さんの部屋の前にくる。
「ここが綾波さんの部屋よ」
 そう言って部屋の鍵を渡し、ドアを示す。そこには『Rei's room』と彫られた、蒼い木製プレートが掛かっている。ミナの趣味なんだよね、こういったものを作るのって。各部屋にあるの。しかも同じようなものは一切無いの。
 例えば、私の部屋のドアには『REN』とだけ書かれたプレートにベルがつけてあるの。中は抜いてるから音はしないんだけどね。
 カヲル君のプレートは金属製。銀色で『K room』と彫られているの。
 リツコさんのプレートは白いプレートに『リツコ』って入ってるんだけど……、それだけじゃないんだよね、実は。そのプレートは裏にも彫ってあるの。『りっちゃんの実験室』って。リツコさんは知らないんだけどね……。知られたら、ただじゃすまないと思うんだけどね…。
 そしてスイの部屋にもプレートがあるの。木目のままのプレートで『スイのおうち』って彫ってあるの。ミナもよくやるわよ。たった一日で全部用意したんだから。
「ワタシの部屋…」
「そう。開けてみて」
 綾波さんがゆっくりとドアを開く。そこには全体的に水色で統一された部屋が広がっていた。
「どうかな? 気に入ってくれるといいんだけど…」
 彼女はゆっくりと部屋の中を見渡す。新しい家具。日当たりのいい部屋なので、ゆっくりっと差し込む光。綾波さんの目には、どう映ってるのかな?
「……………これは?」
 そう言って壁にかけられた写真と絵を指差す。
「それは、私とカオルが用意したの。絵はカヲルが、写真は私がね。気に入らなかったら外すけど…」
 その写真は、私が外国にいる間に撮ったものの中の一枚で、空の写真。青空と白い雲と蒼い海しか映っていない。それをリツコさんに頼んで引き伸ばしてもらったの。絵はカオルが描いたんだって。やっぱり空の絵。別に示し合わせたわけじゃないんだけどね。……なんとなく、それが似合ってると思ったから…………。
「いい…このままで」
「そう。良かった。それじゃ、荷物置いたらスイと遊んでいてね。夕飯は早めにするから」
「……ええ」
 良し。何だか、まだ呆然としているみたいだけど、ご飯の準備をしますか!

「………………」
 一面青と白のグラデーション………。柔らかい。
「…『家族』……。『挨拶』……」
 別に無くてもいいと思ってた…。最初から居なかったから。最初から無かったから。でも……。
「…暖かかった」
 彼女は、私を困惑させる…。ミナとは違う…。ミナも色々教えてくれる。でも、彼女とは違う。
「ミナの助言……。彼女のは……助言?」
 きっと違う。実用的でないもの。実用的でないということは、『不必要』じゃないの? でも、彼女が見舞いに来てくれたとき、その存在は大きかった。決して『不必要』ではなかった
「分からない。…いつか、分かるの?」
 私は……分かりたい? ……そう、私は………人間になりたいのかもしれない…。
「…碇……レン」
 ……ここは、居心地がいい…。


「そうそう、レンちゃん。明日から学校行ってもいいわよ」
「え? 本当ですか?!」
 食事中のリツコさんの一言。実は、毎日NRVEに通い詰で飽きてたんだよね。せっかく洞木さんって言う友達もできたのに、いきなり『登校禁止!!』ッてリツコさんから言われたんだもん。しかも、この一週間と少しの間、全く遊びに行ってないんだもん。
「ええ。訓練も一段落ついたしね。毎日迎えに来てもらってるのに、断りつづけるのも悪いでしょう?」
「ふぅ、やっと一緒に登校できるね」
 嬉しそうなカヲル君。(私も嬉しいけど)
「カヲル」
 そこにリツコさんの冷たい声が落ちる。
「言っておくけど、その原因、貴方だから。忘れちゃ、ダメよ」
 トドメの微笑み。でも目は笑ってない……。思わず固まってしまうカヲルと私。
「………カヲルお兄ちゃん、レンお姉ちゃんになにかしたの?」
「スイちゃん、あなたも大人になったら分かるわ。リツコさん、その辺にしとかないと固まってますよ? それに、悪いのはカヲルだけじゃないでしょう?」
 ミナのフォローが入る。何で知ってるの?
「………いえ、やっぱりカヲルが原因よ」
「…………やっぱりかい?」
「当然よ。貴方は迂闊すぎよ。全く、もう少し人間社会を学びなさい。
「精進するよ」
「そうしなさい」
「ところで……」
 はぁ。やっと話に入れた…。
「何? レンちゃん?」
「スイはどうするんですか? 戸籍上、えっと……十二歳になってるんですけど…」
 そう。戸籍上十二歳。この年齢には義務教育が課せられている。当然、私たちのように学校に行かなければならにはずなのに、スイにはそういった話が無い。
「……レンちゃん? 本来なら貴方も義務教育からは外れているのよ?」
「ほぇ?」
 リツコさんの呆れた声に、私の間抜けな声が重なる。それも当然。中学校って義務教育じゃなかったっけ?
「貴方……本当に分からないの? 呆れた……。貴方が外国で過ごした数年間、何処で勉強してきて、貴方は何の資格を持ってるの?」
「あ……」
 リツコさんの言わんとした事がやっと飲み込めた。そっか…私はもう大学を卒業してるんだっけ……。当然、その経歴は日本でも有効。なら、私には義務教育は課せられない。すっかり忘れてたわ。
「そういうことか…。レンは大学卒業の資格をもっていたんだっけ…。……ん? ミナもそうだったっけ……。そうするとスイちゃんは…」
「カヲルにしろ、スイちゃんにしろ、『学力』は一般人を軽く超えてるわ。今度テストしてみるけどね。だから、スイちゃんは私と一緒に『一般常識』を勉強してもらうわ。そうじゃないと、学校にも通わせてあげられないから」
「…なるほど……。何処で勉強させるんだい?」
「まさか……父さんのところ?」
「それだけは絶対ダメ。リツコさん! NERVで勉強させるのは仕方ないとしても、近づけたらダメです
 ここで釘さしておかなきゃ……。
「……葛城1尉に近づけてもだめだよ……。そうなったら幾らリツコさんの友人でも、彼女はボクが殺すよ
 カヲルの本気のブロックが入る。ちなみに、ミナはスイの目を両手で塞ぎ、自分の目も閉じている。結果、リツコさんと綾波さんが、私達の表情を、目を、はっきり見てしまったの。後から綾波さんはこう漏らしたわ。
『彼女を怒らせてはダメなのね……』と……。


――――翌日

ピンポ〜ン♪
「おはようございます。碇さんたち…今日は行けますか?」
 洞木さんの声がする。早いなぁ〜…。
「ええ。今日は行けるわ。ちょっと待ってて……中に入ってなさい」
「おはよう。碇さん、渚君」
「やぁ、おはよう。早いね、委員長は」
「おはよう、洞木さん。それと、私はレンでいいよ。ミナと混じっちゃうでしょ?」
「…そうね。そう呼ばせてもらうわ。私もヒカリでいいから。……あれ? ミナさんは?」
 そう、今、食卓について洞木さんを迎えたのは、私と、カヲルと、リツコさんと、スイの4人。ミナは居ないの。というか、ミナを待ってるのよね。
 朝食はみんな一緒に食べるけど、その時の状況が違うの。私たちは洗面も身支度も終え、制服に着替えて朝食を食べるんだけど、ミナは起きてきてそのまま。(今日はレイさんもそうだったけど…)
 そして朝食の後、私はスイの髪を梳かしてるの。カヲルとリツコさんはコーヒーを飲んでるわ。ミナがいないこの風景は、学校に行ってない日でも同じなの。ミナの寝坊も今に始まった事じゃないし、これでも普段よりかなり早いのよね。
「ああ……それはね」
バタバタバタバタ!!
「あ〜〜〜ん! もう! 何で起こしてくれなかったのぉ?! スイちゃん!」
「ええ〜? 起こしたよぉ…。お姉ちゃんが起きなかっただけで…」
「スイにあたったらダメよ。ミナがキチンと一人で起きればいいんじゃない」
「う〜〜〜〜。私が朝弱いの知ってるくせに…」
 そのまま走り去っていく。多分洗面所に行ったんでしょうね。寝癖が付いてたから。
「? レイは?」
 カヲルがポツリともらす。
「綾波さん? どうして綾波さんが、碇さん達と一緒にいるの?」
「ああ。そっか、委員長は彼女が引っ越した事、知らないんだっけ…。レイは昨日、退院してそのまま引っ越してきたのさ」
「そう。彼女よくなったんだ。怪我してたって聞いたから、心配だったのよね」
「もう大丈夫みたいよ。ほら、ミナ急いで! ……綾波さんはどうしたんだろ?」
「スイみてくるね!」
 とてとてとて…とスイが走っていく。……やっぱり、心配だなぁ……。冬月先生に頼んだけど……。NERVになんて連れて行きたくないなぁ…。
「かわいいね。妹?」
「うん。似たようなもの。自慢の妹なの」
「分かる気がするわ…」
「ヒカリさんは? 兄弟とか、姉妹とかはいないの?」
「いるよ。姉と妹。自慢…とまではいかないけどね」
「……レン、ボクにとっても妹になるのかい?」
「……他に何があるのかしら? カヲル?」
「いい、いや、……な、なんでもないよ」
 カヲルの語尾が上がる。……帰ったらお仕置きね…。
「…楽しそうね…でも、急がないと遅れるわよ?」
 リツコさんが時計を眺めながら言う。
「………普段の時間まで、後五分の余裕があります」
 ガタガタガタッ!!
 反射的によけてしまった……。いつの間に私の後ろに立ってたの? 綾波さん……。みんなも気づかなかったみたいね……、カヲルの顔なんて、すっごく引き攣ってるから。…気配に気づかなかった事が余程ショックみたい。
「レ…レイ……普段って…?」
 リツコさんの疑問ももっともだ。昨日引っ越してきたばかりの綾波さんが時間のことなんて…。
「…以前の自宅と、学校と、ここからの距離を計算してます。正確です。」
 そ…そう……。
「レイお姉ちゃんいなか……………、何でそこにいるの?」
 スイが帰ってくると同時にその言葉を、私の後ろにいる綾波さんに投げかける。
「……今来たから…」
 ごもっとも。
「そういうことじゃなくてぇ〜、何でスイとすれ違わなかったのぉ?」
「……世の中には分からなくてもいいこと、分かっちゃいけないことがあるのよ……」
 ないよ…そんなもの……。
「ふ〜ん……」
 納得しちゃったよ……。後で説明しとかなきゃ……。
「おまたせ〜♪ さ、行こう!」
 こうして数日振りに学校にいけることになったの。


 ―――――学校

「おはよ〜…」
「おや? 今日は来れたのか? 俺も行けばよかったかな?」
 そう言ってカメラを向けてくる。……来なくて良かったよ……相田君…。
「おい! …転校生!」
 声をかけられて振り向いてみると…………ジャージ………? 真っ黒の……。まだクラスのみんなの名前とか顔とか覚えてないんだよね……。誰だっけ?
「え〜〜〜〜〜っと……………」
「…トウジ……、やめとけって……」
 相田君が止めようとする……。見覚えないなぁ……。
「鈴原! いきなり何よ?!」
 ヒカリさんが私の前に立つ。スズハラ…トウジ? う〜ん、思い出せない。何だか怒ってるみたいだけど…。腕組んで仁王立ちなんかしてるの。
「じゃかあしい! だまっとれ! …転校生…話があるんや。付き合って貰おうか」
「……ここじゃダメ?」
「………ついてこいや」
 そう言うと廊下を歩き出す。仕方ないなぁ。
「ごめん、行ってくるね」
 そう言ってついて行く。そのまま屋上に歩いてく。なんだかここの屋上とは縁があるなぁ……。

 今日も相変わらずの青空。入道雲や青い空が眩しいばかりに広がってる。
「転校生………、お前が『あのロボット』動かしてるって言うのは、ホントか?」
 ……目が怖い……。怒気が目にこもってる。
「う…うん」
 これは周知の事実。転校初日にミナが暴露してくれた。というより、『ここまでなら話していいよ』と線引きしてくれたんだろうけどね…。だから今更隠す事でもなかった。
「そうか……ほんならしゃぁないなぁ……」
 パアァァン……
「!! ……いた…」
 私の目の前には手を振りぬいた彼の姿があった。いきなりの事で、かわす間もなく思いっきり当たってしまった。
「……いい気になるんやないで……パイロットか何やら知らんが、調子のんなや!!」
 私の目の前には肩を震わせる彼の姿があった。しかし、何が何だかわからない。どうして私は叩かれなければいけないんだろう…。
「……別に…調子に乗ってなんかいないよ……。……どうして叩かれなきゃいけないかも分からない…。………それに、乗りたくて……乗ってるわけじゃ…」
 ガツッ!!
「!! ………くっ…」
 今度は殴られる。拳で。本気じゃないみたいだけど……。口の中に血の味が広がる。
「ふざけんなや………。おんどれ…」
「レン!!」
「お姉ちゃん!!」
 二人の声と三人分の足音……。視界の中に心配そうな顔をしたミナと綾波さんの顔、そして目の前にはカヲルの背中が見える。スズハラ君と正対してる…。……よかった…。
「大丈夫………、どうしたの?」
「非常召集……だけどお姉ちゃん! 口から血が……」
「……大丈夫?」
「うん。……非常召集なら急がないと…。行こう、ミナ、綾波さん、カヲル」
 そう言うと後ろも見ずに歩き出す。………カヲルに今の顔を見せたくなかったから……。


 ―――――発令所

「ミナちゃん? 彼女の顔、一体どうしたの?」
「えっと……そのぉ……」
 ミサトさんが一番触れたくないところを突いてくる。ホントの事言いたいんだけど……、下手な事言えないのよね…。
「何かあったの?」
「それはぁ……そのぉ…」
 あああ! カヲルとリツコさんとスイちゃんの肩がピクッて動いたようぅ〜! ううう、リツコさんなんかタバコがいつもの1.5倍なんだけど…。マヤさんも冷や汗流してるし……。どうして気づいてくれないのぉ〜?!
「…………ボクの乗る予定の機体は?」
 カヲルの冷た〜い声が響く。
「今搬送中」
 ううっ、リツコさんも……。
「………レンちゃん? 大丈夫?」
『………………ハイ……』
 ミサトさんの確認に対する返答も歯切れが悪い……。
「レンお姉ちゃん……」
『大丈夫よ……スイ』
「敵、最終防衛ラインを突破!」
「……レンちゃん! 作戦の確認よ! 射出後、ATフィールドを中和しつつ、パレットガンを斉射! いいわね?!」
『…………………ハイ』
 ミサトさんの声だけが響く感じ……。まずいかも…。
「…発進!」


 その15分前……

「なぁトウジ……」
「……なんや?」
 横になってる親友からの返答は短い。
「碇さんに何したんだよ……?」
「……………」
 …こういう奴だ……トウジって奴は…。強情だな…。
「話は妹さんを怪我させた事だろ? あれは仕方ないよ…」
「なんやとぉ!!」
 相変わらず、妹の事になると周りが見えなくなるんだな…。
「トウジ……、妹さんの事で碇さんを責めるのは間違ってるよ。あの時、非常事態宣言が出てから随分時間があったはずだろ? それなのに、妹さんはシェルターに行かなかった。そして怪我をした。碇さんは何処に出てくるんだ?」
「あの女が上手く操縦しときゃぁ妹も怪我せんかったやろ! 怪我させたんは、あの女の機体やで?! あいつが足元注意せんかったんがいかんのや!!」
「そんな余裕…あるわけ無いよ」
「しかしやなぁ!」
 この分からず屋!! 本気で叫んでやりたいよ……。仕方ない……トウジには実際見せなきゃ分からないか…。
「……トウジ…実際目で見てみりゃいいよ。……委員長!! 俺たちトイレ行って来るから!」
 トランプに興じている委員長に声をかける。ちなみ、抜け道も既に探してある。こんな事に使うとは思わなかったけどね。
「……こいよ…トウジ」
 そう言って立ち上がった。

「見ろよ! 出てきたぜ!」
 小高い丘の上、その眼前には妙なイカ形の生き物と、紫色の巨大ロボット。
「……なんや…けったいな形やなぁ…」
 そう言ってトウジは見入ってる。ちなみに俺はカメラを回すことも忘れない。
「あれがエヴァ。あの中に碇さんは乗ってるんだ…」
 それと同時に紫色のロボットが手に持ったライフルを乱射する。凄まじい音響がだいぶ離れた俺たちの耳を打つ。
「…すごい……」
 ライフルから撃ちだされた弾は、正確にイカに着弾する。なかなか、いい腕だ。
「大丈夫そうだな…」
 緊張が緩む。流石の俺でも、本当の戦場だからかなり緊張していたが、ロボットが優勢なのを見て、普段の状態に戻る。

「……くっ!」
 手からパレットガンの手ごたえが伝わってくる。……気持ち悪い…。
『レンちゃん! 一度はなれて!』
 ミサトさんの指示が飛ぶ。それと同時に撃つのをやめ、左後方、丘を背に移動する。
「………前の奴ほど…怖くない……」
 第参使徒のような存在感が感じられない。イカのような形をしている、この使徒。何だかおかしい…。まるで…創られたような……。でも、その思考も途中で止まってしまう……。頬の痛みと、血の味が再度心を締め付ける。
「………何のために…」
 自慢の黒髪が顔を覆う。この瞬間、完全に使徒から意識が外れてしまった。それを狙ったかのように、使徒の触手が伸びる!
『レンちゃん?!』
 ミサトさんの声に我に返るが、一瞬遅い。
「?! しまっ…!!」
 使徒の触手は足に絡まりそのまま投げられ、丘に背中から叩きつけられる。
「くうぅ!」
 一瞬息が止まる。衝撃に肺の中の空気が吐き出される。…油断した。その時…
 ピー! ピー! ピー!
「え?! 何?!」
 一瞬最悪の事態が頭に浮かぶ。しかし、初号機自体に問題は無いようだけど……。そして、さらに最悪の事態に遭遇した……。
「なっ?! 相田君?! スズハラ君?!」
 ここにいないはずのクラスメート。しかし、初号機の指の間には紛れも無い二人がいた。
『レン!! 前だ!』
 カヲルの声で目の前に使徒が接近していた事に気づく。そして、使徒から鞭のような触手が繰り出される。
「くっ!!」
 思わず、その鞭を手で掴む。……熱い!
『接触面が融解!』
『…仕方ない! レンちゃん! その二人をエントリープラグに! いいわね、リツコ?!』
『それしかないわ! レンちゃん! 急いで!!』
 それを聞いて、初号機を現状ホールドし、エントリープラグを開ける。そして外部スピーカーをONにして…
「二人とも! 早く乗って!!」
 一瞬驚いた二人だけど、すぐに初号機に乗り込んでくる……。早くしてほしい…、そんなにもたない…。
 ドボンッ! ドボンッ!
「ガボッ! ガボッ!」
「カ…カメラが…!」
 後ろから二人の声が聞こえてくる。途端に体が重く感じる。
『シンクロ率低下!!』
「くっ! 退いてよ!!」
 渾身の力をこめて使徒を蹴り飛ばす。
『レンちゃん! 一旦退いて!』
 そんな事できない、今この敵に後ろを見せたら、この二人まで…!
「……出来ません」
 巻き込めない……死なせちゃ……ダメ。
『初号機、プログレッシブナイフ装備!!』
『レンちゃん?! 退却よ!』
「出来ません!」
 そのまま駆け下りる。狙いは……あの赤い珠!!!
『レンちゃん!!』
 ミサトさんの声が響くけど無視!! 後はあの触手を……!
 ズドォ!! ズドォ!!
「ぐううぅ!!」
 初号機の痛覚がフィードバックされる。口から血が吐き出される。使徒の2本の触手がお腹に突き刺さったまま、ナイフを突き出す!
「このおおおぉぉぉぉ!!」
 ズドッ!!
 嫌な手ごたえが広がる……。お腹の痛みのせいで力が入らない…! 早く……早く! ……終ってぇ!!
「ぐううううううぅぅぅ!!」
 パキンっという音と共に、ふっと、体から痛みが抜ける。その瞬間、視界が暗転した………。

「…………」
 目の前には意識を失った碇さんの姿がある。いま、エヴァは動きを止めていた。碇さんが気絶すると共に、中に映されていたものも、照明も消えていた。
「………ケンスケ…、腹ぁなんともないか?」
「…少し違和感があるだけ…」
「さよか……」
 正直、そんな事どうでも良かった。今、俺の頭の中を占めていたのは後悔だった。……碇さんがどんな思いで戦っていたのかを考えずに、逢うたびに色々言ったこと。戦闘をなめきって、迷惑をかけたこと。そんな事が頭の中に浮かんでいた。
「…………トウジ…。少しは…分かったか?」
「……………あぁ」
 ………碇さんが目を覚ましたら、謝らないとな…。


「………ふぅ」
 溜息が漏れる。
「はっきり言って心臓に悪いね……」
 レンは大丈夫だろうか? しかし、あの二人……
「思い知らせてあげないとね…」
 ボクが呟いたとき、叫び声が聞こえた。
「レンちゃんを叱る?! ミサト、貴方本気なの?!」
「………命令違反よ…。彼女は私の指揮下にある部下だから、命令には従ってもらわないと…」
 ……ボクの聞き違いかな? とんでもない事を言うバカがいる…。
「貴方ねえ…!」
 リツコさんが叫ぼうとし、ボクが話に加わろうとしたとき、レイが葛城1尉の前に立つ。
「………何? レイ?」
「……レンさんは何も悪くない」
 はっきりと、顔を上げて話すレイ。葛城1尉はその視線にたじろいでいた。
「あの時の葛城1尉は、間違っています。レンさんが退却しようとしたら、使徒に後ろから貫かれていた……。そうならないためには、使徒を殲滅するか、足止めをするしかない。そして足止めが出来ない以上、使徒を殲滅しようとするのは当然の事。……彼女に非は無い」
「しかし、命令系統というのは…」
「…満足に援護もできない。有効な作戦も立案できない。そんな『作戦部長』の命令は聞けない。……死ぬだけだから」
「!!!」
「……悪いのは、何も出来なかった私達。………彼女は良くやったわ」
 そう言うと、レイはミナとスイの手を引いて発令所から出て行く。それを呆然と見ている大人たち。
「…レイの言う通りね。ミサト、貴方は自分の手で、作戦で使徒を倒せなかった事に対する憤りを、レンちゃんに晴らそうとしただけ。彼女は貴方の道具じゃないわ。分かってるの?」
「私はそんなつもりじゃ!」
 ならどういうつもり何だか……。ま、あとでいいか。レンを見舞いに行って、あの二人を懲らしめるか。

 そう言ってその場を後にした……。




 
(恒例の座談会)

作者「第四話、いかがだったでしょうか? 今回はH無しです」
ミナ「真面目路線できましたか……、しかし、相田君の性格が変わってますね?」
作者「そう。もう一作の方じゃ完全にボケキャラ化してるから、少し真面目にしたんだ」
レン「トウジ君の性格も違わない?」
ミナ「いきなり暴力だもんねぇ〜」
作者「悩んだんだけどね、次の話に使えないかなって思って。それに、妹中心に考えさせときたかった」
レン「ズバリ、ヒカリさん関係と見ました!」
作者「ハイ。見られました(あっさり)」
ミナ「あれ? あきらめ早いですね?」
作者「彼らのエピソードも考えているんだよ」
レン「トウジXヒカリは決定ですか?」
作者「です」
ミナ「楽しみにしてますよ…………、で、次なんですけど…」
作者「今回の補完(後始末)と第五使徒前までかな?」
レン「へ〜〜〜。考えてるんだ…」
作者「うん。ま、どうなるかな?」
ミナ「結局そのときの気分次第ですか?」
レン「作者のプロット通りにいった話は無いからね…」
作者「ま…まぁね…」
ミナ「顔引き攣ってますよ」
レン「とにかく、早く書いてよ。他の作者さんを見習ってさ」
作者「そだね。一週間に一話は書きたいね」
レン「じゃ、早く書きなさいよ」
作者「了解。んじゃ、この辺で…」
レ・ミ「では、第五話でお会いしましょう」

第四話 終

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管理人のこめんと
 SHOWさんの『微笑の中で』、第4話です。
 いよいよレイも同居に加わって、これからますます賑やかになりそうです。
 何となくフシギな感じのレイが私的にはツボです。レイとスイちゃんのかけあいがよかったですね。

 お約束のトウジのイベント、平手でやっちゃいましたか。カヲルくんに殺されないといいけど……。ま、そのあとで委員長に看護してもらえばいっか。にしても、妙にケンスケが物わかりよくて、なんかいい子ちゃんです。あんまりまともすぎてもそれはそれでイヤ〜ンな感じ(笑)

 しかも、ミサトさんの立場がまたまた悪くなっている感じです。いつか彼女にも名誉回復のチャンスが訪れるんでしょうか。戦術のセオリーが解ってないぶん、常識にとらわれない自由な作戦を生み出すというのは立派な才能だと思うんですよねぇ。まあ、それを実行する人間のことはまったく考えてない、という救いようのない欠点はありますが。

 とゆうわけで皆さん、魅力的な物語を次々に生み出しているSHOWさんに、ろりろりはいいねぇ〜、とか、18禁は人類の至宝、まさに科学の勝利ねっ(意味不明)とか、感想や応援のメールをじゃんっじゃん送って頑張ってもらいましょうっ。
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