彼女事情
K A R E × K A N O

Written by:きたずみ

#26
 荒い息を吐きながら、ゆるりと顔を上げた二人は至近距離で見つめ合う。
 ユカとトウジは、どちらからともなく誘われるように唇をあわせた。
「んっ……んふぅ…」
 嬉しそうにユカが甘い鼻息を漏らす。密着した二人のお腹の間で、ゆっくりと小さく萎んでいくトウジの肉茎と冷たくなり始めている精液が挟まれて、くちゅりと音を立てた。
「トウジも一緒にイッてくれて、嬉しい……」
「ホンマは我慢するつもりやったんや。ユカをいっぺんイかしてから中で……て考えとってんけどな。ユカの声がムチャクチャ可愛かったから」
「やだ、顔熱い……」
 トウジの言葉に照れたユカは、耳まで紅くなりながら彼にしがみついた。ふわりと香る汗の匂い。耳の奥でとくん、とくんと鳴っているのが自分の心臓の音なのか、それともトウジのものなのか解らなくなるような一体感は、少しずつ薄れていっている。けれど、それを残念には思わない。二人が一緒にいることに変わりはなくて、心は確かにつながっている、と感じるからだ。
「まだえっちしてないのに、すごく気持ちよかった……」
「ワシもや」
 耳許で囁くように呟くユカに、トウジは小さく頷いた。彼女の背中を優しく撫でながら、彼女の心臓の鼓動をぼんやりと聞いていると、心が落ち着いていく。鼻腔をくすぐる彼女の躯の匂いを胸一杯に吸い込んで、トウジはユカの躯をグッと引き寄せた。ちっちゃくて柔らかくて、思い切り抱きしめると壊れてしまいそうな彼女の躯の感触に、胸の奥から愛おしさが溢れ出してくる。
「ね、トウジ。トウジはわたしとえっちしたかった?」
「……したかったな」
 ストレートな問いかけにちょっと苦笑して、トウジは答えた。
 そう、したかった。ずっと。こうやって彼女を抱きしめて、一つに溶け合う感覚を覚えてしまってからは、ずっと。求めても求めても、まだ足りないくらいに。求めすぎて、彼女を壊してしまうのではないかと怖れるほどに。
 どうして、こんなにも彼女が愛おしいのだろう。どうしてこんなにも、彼女に触れていたいと思ってしまうのだろう。
 彼女を何度抱きしめても、愛を囁いても、口唇を重ね、躯を合わせ、心を溶け合わせたと思っても、決して安心出来ない。いつか、彼女が自分から離れていくのではないか、という怯えにも似た激しい不安から逃れることが出来ない。
 だから、よりいっそう激しく、彼女を求めてしまう。一時だけでも触れあうことで、彼女も自分を求めてくれているのだと思うことで、不安を忘れることが出来るから。
 躯だけが目的なのかと思われて彼女に嫌われたらどうしようかと思うと、つい自分を抑えてしまう。だが、それでも彼女が欲しい。欲しくて欲しくてたまらない。彼女のすべてを独占したいとさえ、思ってしまうほどに。心と躯が溶け合う刹那の心地よさに身を任せて、このまま世界が滅んでしまえばいいと、願いたくなるほどに。
 ――こんな思いを知られたら、彼女に嫌われるだろうか。
 そんな怯えを胸に秘めて、少年は愛しい少女に手を伸ばす。触れたらそのぬくもりが消えてしまうのではないかと、恐れながら。こんなこと言って嫌われたりしないだろうかと、不安に苛まれながら。
「…今もや。ワシ、……ユカといっぱいえっちしたい。思い切り抱きたい」
 そっと頬に触れたトウジの手に、ユカは指先を重ねた。指先から伝わる熱が、心の壁を溶かしていく。そっと瞳を伏せても、恐怖は襲ってこない。暗闇よりもなお明るく、トウジの指先から伝わる温もりが、心の中を照らしてくれるから。
 このひとと、もっと、一緒にいたい。
 そんな気持ちが胸に溢れてきて、無性に甘えたくなる。甘えて、わがままを言って、確かめたくなる。嫌われたりしないだろうかと。このひとは、どこまで自分と一緒にいてくれるのだろうか、と。
「うん。わたしも……トウジといっぱい、気持ちよくなりたい」
 トウジの手にすがりつくように頬を寄せて、ユカは言った。ふっと上げた黒瞳が、潤んだように光を弾きながら少年を見つめる。
「……ほな、先に風呂入ってあったまろか」
 ふっと笑みを浮かべて、トウジはユカの躯を抱き上げ、立ち上がった。
「きゃっ」
 いきなり抱え上げられてビックリしたユカは、思わず声を上げてトウジの首筋にしがみつく。その感触を楽しむように、腕の中の小さな宝物をわざと乱暴に揺すり上げながら、トウジは風呂場へと駆けだした。
「きゃあっ」
 ユカの悲鳴が耳朶をくすぐる。それにトウジの笑い声が重なった。


 二人揃って湯船に浸かると、浴槽からざあっと勢い良くお湯が溢れ出した。
「ふぅ……」
 思わず声が出る。湯加減は丁度良い。
「あー、気持ちええなぁ」
「…う、うん」
 急に無口になったユカは、上目遣いにトウジの方を見やった。
「なんや、えらい大人しいやん」
 トウジはユカの方にそっと手を伸ばし、後ろから引き寄せるようにして抱きかかえる。それはユカがいちばん好きな態勢でもあったが、本当はそうでもしないと目のやり場に困るからだ。
 えっちしている時は平気でも、こうして一緒にお風呂に入っている時にユカのたわわな乳房がお湯に揺られてふよふよと踊るのを間近に見せつけられると、何となく気恥ずかしくて直視出来ない。しかし、そうなると二人のからだが密着するわけで、それはそれで恥ずかしくはある。ユカのお尻に押しつけられた己の分身が、再び大きくなっていくのが解る。
「トウジの、またおっきくなってる……」
「あ、アホ。そんなこと言うたら、したなるやないか」
 赤い顔で言うトウジに、ユカは頬を染めながらそっと微笑みを浮かべた。背中を彼の胸に預け、瞳を閉じながら囁く。
「いいよ、しても。……ちゃんと、して欲しい」
「ええんか?」
「うん……欲しいの、トウジの。もう、我慢出来ない」
 それはトウジとて同じだった。早く彼女の中に入り込みたくて仕方がない。
「ほな、いくで」
「……うん。きて」
 お湯の中で、ユカがお尻を軽く持ち上げた。そっと手を伸ばし、固くそそり勃ったものの先端に指を添えて入り口へと誘う。
「…っふ、ぅふぁ…っ…ぁん……」
 ヌルヌルに潤って開いている秘唇に、トウジの先端が押し当てられると、思わず艶めかしい吐息が漏れた。先端で何度か秘唇を擦り上げるように動かすトウジに、もどかしそうに腰を蠢かせながら、ユカは肘でトウジのお腹を軽くこづく。
「イジワルしないで、早く……」
「ごめん。ちょっと場所がな」
 言いながら、トウジはユカの腰を引き寄せた。お湯に包まれて固くそそり勃っていた肉棒が、ぬるりとした感触とともに、お湯より熱くぬめる粘膜の中へと飲み込まれていく。下半身が溶けてしまいそうな快感に歯を食いしばって耐えながら、トウジはユカは躯を抱き寄せた。ずるるっ、という感じに奥まで挿し込むと、膣襞がウネウネといやらしくうねりながら亀頭に絡みついてきた。
「う…っ…」
 ユカの秘肉は柔らかな中にも程良い弾力があって、しっとりと太幹にまといつき、絶えずきゅうきゅうと締め付けてくる。奥から尽きることなく溢れ出してくるねっとりした蜜液が幹に絡みついて、心地よさを増してくれる。
「うあぁっ、気持ちええっ」
「…ぅ、うはぁんっ」
 柔らかな秘肉をまくり上げるようにして、肉棒は深々と少女の秘孔の奥深くへ埋まっていく。膣壁に先端がぶつかるほど奥まで肉茎を押し込まれて、ユカは甘やかな喘ぎ声を漏らした。躯がいっぱいに広げられて、このまま壊れてしまいそうな感覚。下半身いっぱいに熱いものが押し込まれて、そこから溶けてしまいそうな快感が拡がっていく。
 自分のからだの中で、どくん、どくん、と雄々しく逞しく脈打つ肉茎の感触。それを感じるだけで、胸がどきどきする。大好きなひととつながってるんだ、という実感が湧き起こるとともに、嬉しさと一緒に蜜液が溢れ出す。
「ぅぅんっ、ふぁっ」
 ずっと待ち望んでいたものを迎え入れて、ユカは自然と腰を揺すり始めていた。ちゃぷ、ちゃぷんとお湯が波打ち、たわわな乳房がゆさゆさと弾む。けれど、トウジが腰を掴んだままなので思うように快感が得られず、ユカはもどかしげに鼻息を漏らした。
「ねぇ、動いてよぉ……」
「くっ…う、あぁ…っ」
 トウジの表情は、何かに耐えるようだった。ユカの躯を抱き寄せたまま、荒い息を吐いている。
「あ、あかんて。ユカの中、めっちゃ気持ちええもん、動いたらすぐイッてまう」
「いいから……ユカの中にいっぱい射精()していいから、動いて……こんなの、つらいよぉ……」
「…っ、くそっ」
 切なげに哀願するユカの様子に、トウジの我慢は限界に達した。ざばぁっとお湯をまき散らして躯を起こすと、後ろからユカの乳房を思い切り掴んで揉みしだき、下半身を打ち付ける。ぐちゅっ、びちゅんっ、と淫らな水音を響かせながら、トウジはユカの胎内を蹂躙した。グイグイと腰を押しつけて激しく抽送を繰り返すと、太幹と濡れそぼった肉襞がこすれあい、そのまま溶けてしまいそうな快感をもたらす。しっとりうるんだ襞が絡みつく感触に、びくびくとペニスが脈打つ。
「はぁっ、はっ…ふんっ、ふっ」
「っ、は、…くふぅんっ」
 トウジの下半身が激しくユカのお尻を打ち付け、その勢いに浴室の壁に押しつけられるような態勢になりながら、ユカはうなじに彼の熱い吐息を感じていた。はっ、はっ、という荒い吐息が、いっそう彼女の快感を押し上げていく。
 亀頭を浅く埋めた状態で小刻みに動かしたかと思うと、弾みをつけて下から一息に突き上げ、そのまま腰をひねるようにして秘肉をこね回す。つながった部分から蜜が湿ってずちゅ、ぐちゅ、と淫らな音を響かせ、聞いているだけで恥ずかしさが増してくる。先程とは比べものにならないくらいに固く、大きく張りつめたトウジの肉茎がぐぐぅっ、と奥まで突き込まれてはずりゅっ、と引き抜かれ、また押し込まれる。
「ふぁっ、あふぅんっ」
 ずんっ、ずしっ、と後ろから躯の奥底を突き上げられて、瞳の奥がちかちかする。荒々しい彼の動きに翻弄されて、一気に快感のボルテージが上がっていく。恥ずかしいくらい、自分の膣が彼の肉茎を締め付けているのが解る。ごりごりと膣襞を擦り上げられるたび、先端がこつんこつんと子宮口を突き上げるたび、痺れてるような快感が全身を駆け抜け、頭の中で星が散った。
「くぅぁっ」
 ユカの胎内の感触に包まれるのは久し振りというのもあったが、前からより後ろからの方が肉根にかかる圧力が強いのか、きゅうきゅうと強く締めつけられて、今にも上り詰めてしまいそうだ。
「きて、いいから……」
「ユカ……」
 快感の中、朦朧となりながらこちらを見やって囁くユカの淫らな表情に、本当に放出してしまいそうになる。グッと射精感を押さえ込みながら、トウジはユカの乳房を掴んで揉みしだいた。そうやって冷静さを取り戻し、腰の動きを少し緩める。ゆっくり、ゆっくりと腰を前後させると、ユカの膣の感触がハッキリ解って、また別の気持ちよさがあった。
「あっ、あふぅぅ……」
 ゆっくり動かれると、今度はユカの方がたまらない。ずるずると引き抜かれては挿し込まれ、膣襞を雁首で擦り上げられると、恥ずかしいくらいに蜜液が溢れ、物欲しげにお尻を振ってしまう。
 トウジはユカの腰を片手で支えながら、彼女の下半身に手を伸ばした。ぬらつく秘孔に肉茎が出入りする時の肉の動きが、はっきりと指先に伝わってくる。ぷくりと尖った敏感な突起を指の腹で擦り立てると、ユカの膣襞がきゅっと締まった。亀頭を包み込むように膣襞が蠢き、ねっとりと絡みつく。
「あ…、は…ぁっ、はふぅ…っ、ふんっ」
 もうユカは浴室の壁にすがりつくような状態で、真っ赤な顔で荒い息を漏らしている。エロビデオのようなわざとらしい喘ぎ声より、ユカの途切れ途切れの吐息の方が遙かにいやらしく、聞いているだけで肉棒ははち切れんばかりに膨れあがる。
 感覚としては今にもイきそうなのだが、先に2回射精している分、トウジにはまだ少し余裕があった。腰を引き寄せて下半身を密着させ、くい、くいっと腰を突き上げるように動かすと、ユカの狭隘な膣孔の先、可愛い子宮口に亀頭があたる感触がハッキリ解る。こつん、こつんと突き上げると、ユカはびくびくと躯を震わせながらトウジの肉根を締め付けた。
「ユカ、あかんて。そんなに締めたらイッてまうがな」
「やっ、…いっ…いじわる、しないでぇ……」
 早く、彼のもので躯を満たして欲しい。これ以上焦らされたら、もうどうにかなってしまう。そんな思いに駆られ、涙声でユカが哀願する。そんな彼女の頬に口唇を寄せて、トウジは両手でユカの乳房を握り締めた。きゅうっと絞り上げ、先端の蕾を指先でしごきながら、下半身を動かすペースを少しずつ上げていく。ちゅぷっ、にちゅっ、といやらしい水音が反響して大きく聞こえる。
「ゆ、ユカ…っ」
「はぅっ、ふぁぁんっ」
 びくんびくんと躯を戦慄かせて仰け反りながら、ユカはトウジに擦りつけるようにお尻を振り、きゅ、きゅうっと柔らかな秘肉をいやらしく蠢かせて彼の肉茎を包み込んだ。
「…っ、も、もう…イくで、ユカ」
「あ、は…い…っ」
 目尻に涙を浮かべながら、ユカは嬉しそうに応えた。
 ぱちゅっ、ぱちゅんっと下半身を強く打ち付けながら、トウジは一気にユカの胎内を突き上げた。はふ、ふぅっ、という甘えるようなユカの歓喜の吐息がそれに拍車をかける。切なげな吐息を漏らしながら、ユカは何度か躯を痙攣させている。胎奥から溢れ出した蜜液がぶぢゅっ、びぢゅっ、と淫らな音とともに膣内から肉棒に押し出され、トウジの下半身を濡らした。
「ユカぁ…っ!」
「ああぁ――っ!」
 ユカの小さな躯をぎゅうっと抱きしめ、柔らかな乳房を鷲掴みにして指の間で充血した乳首をしごき立てる。彼女の胎内の一番奥まで肉根を突き込み、グッと下半身を押しつけるようにして、トウジは股間の奥から湧き起こってきた快感の奔流を一気に解き放った。
 びゅっ、びゅくっ、と秘孔の奥深くで激しく脈打ちながら太幹が痙攣し、先端から熱した精液を何度となく注ぎ込んでくる。
「あ…、あついの、くるぅ……」
 トウジのペニスはビクビクと脈打ちながら子宮の奥へ次々に精子を送り込む。熱い体液が躯の奥で弾けるのを感じて、ユカもまた一気に上り詰めていった。両脚の爪先を突っ張ったまま仰け反り、荒い吐息を繰り返す。
「…は…はぁ…あ……」
 気怠い陶酔感の中で、すっと全身から力が抜けた。ひんやりした壁にぐったりと躯を預けて、ユカはふっと瞳を閉じた。
「ああ……」
 射精後の脱力感に身を任せ、壁にユカの躯を押しつけるような態勢で、トウジは彼女の躯にもたれ掛かった。ユカの膣襞は未だにヒクヒクといやらしく蠢き、トウジの肉根から濃厚な精液を搾り取ろうとしている。その動きにあわせるかのようにトウジの肉茎は何度も痙攣し、時折ねばつく精液の固まりを先端から打ち出し続けながら、ゆっくりと萎み始めていた。
 ユカはぐったりとなったまま、半分目を閉じて、躯をヒクヒクと痙攣させている。未だ続く絶頂感に意識を持っていかれて、ぼうっとしているのだ。少女の躯は小刻みに達し続けていて、彼女の意識はそれに翻弄されるばかりになっている。
「……ふぅ」
 彼女の躯をそっと抱きしめたトウジは、そのままゆっくりと湯船の中に身を沈めた。いまだぼうっとしているユカの躯をお湯の中で撫でさすり、うなじや耳許に何度か口づけをする。そのたびに、未だ己の分身を咥え込んだままのユカの膣襞がヒクヒクと蠢くのが解った。
「……おつかれさん」
 汗びっしょりになって喘いでいる少女の躯をぎゅっと抱きしめて、トウジはその頬にもう一度口づけをした。
 このままの状態はすごく気持ちよくて、抜きたくないけれど、さすがにこのまますぐにもう一回、というのはしんどい。が、ユカが気を取り戻すまではこのままでもいいかと思いなおして、トウジは彼女の躯を抱きしめたまま湯船のヘリに背中を預け、ふっと目を閉じた。


「ん……」
 しばらくして、躯の上でユカが身動ぎする感覚に、トウジは目を開けた。
 少しの間、うとうとしていたらしい。半分萎えた肉茎は、どろっとした精液とともにユカの膣内から抜け落ちている。精液と纏わせたふにゃふにゃの肉茎がユカの可愛いお尻に挟まれる感覚に、トウジは少し笑みを浮かべた。
「危ないよ、お風呂で寝ちゃ」
「ああ……すまん」
 目を擦りながら上体を起こして、トウジは湯船から立ち上がった。それを思わず見上げていたユカは、ハッとして背中を向ける。トウジの股間を至近距離でもろに直視してしまったからだ。今の肉茎は半分萎えて、だらんと垂れ下がっていたが、こういう風に見るのはやはり恥ずかしい。
「ユカ、躯洗わんでええんか?」
「あ、洗うよっ」
「ほな、ワシが洗たるわ」
「い、いいよぉ……じ、自分でやるもん」
「ええから」
 そう言うと、トウジはユカの手を引いて洗い場に誘い出した。
「ほら、座り」
「う、うん……」
 椅子にユカを座らせ、ボディソープを掌にたっぷり付けると、自分でもしないくらい丁寧に泡立てながら、ユカの躯を洗い上げていく。腕から背中、もう片方の腕、そして足へ。丁寧に、揉み込むようなその動きに、ユカは頬を染めながら大人しくしていた。だが、洗っているトウジには、ユカのドキドキがちゃんと伝わってきている。
「ユカ、こっち向いて」
 そう無造作に言って、トウジはユカを自分の方に向かせた。一瞬ユカの体がビクンと震えたが、大人しく言われるがままに、椅子の上で躯を回転させる。跪いたトウジの目の前に、薄い陰毛を纏わせた秘唇が露わになるが、それにはあえて目を向けずに、トウジはユカの足の指一本一本を丁寧に揉みほぐしていった。
「気持ちええか?」
「…うん。でも、やっぱ恥ずかしいよぉ……」
「ワシかて恥ずかしいわい」
 薄く笑みを漏らして、トウジはユカの脚を揉み込むように洗い解していく。掌の下を滑るユカの肌の感触は、いつまでもこうやっていたいくらいに気持ちがいい。ほっそりしているのに、触るとふにゃふにゃと柔らかくて、自分と同じ生き物とは思えないくらいだ。
「なあ、公園で何しとったんや?」
「……え?」
 トウジの掌の感触に陶然となっていたユカは、唐突な質問に、とろんとした瞳を彼に向けた。
「泣いとったやろ、お前」
「…うん」
「何かあったんか? NERVで」
「ううん、そういうんじゃないんだけど……」
「ほな、何やねん。何もなくて泣くわけないやろ」
 ボディソープを追加し、泡まみれの掌でユカの腰とお腹をさすり上げながら、そう言ってトウジは彼女を見上げた。ウソや隠しごとは許さない、とでもいうようなつよい光を湛えたその瞳に、ユカの胸はとくん、と高鳴る。
「ちょっと、ね……昔のこととか、思い出しちゃったの」
「昔て……叔父さんたちのことか?」
「……うん」
 ここに来る前、ユカが一緒に暮らしていた叔父夫婦のことは、少しだが彼女から聞いている。彼らと連絡がつかないらしいことも。だが、それ以上の詳しいことは聞いていないから、ホームシックか何かだろうとトウジは思った。
「なんや、叔父さんたちが懐かしなって泣いとったんか。そんなん――」
「だって!」
 軽い口調で言ったトウジを、ユカは大声で遮った。驚いて顔を上げたトウジは、思わず息を飲んでいた。ユカの瞳から、ボロボロと大粒の涙が溢れ出していたからだ。
「な、なんや、どないしてん。ワシ、何か悪いこと言うたか?」
「だって……叔父さんたちと暮らしてた家、ずっと空き家になってたって言われて、友達とかも、わたしのこと、誰も知らないって……ユカのこと、いらないって……」
 ひっく、ひっくとしゃくりあげながら、途切れ途切れにユカは漏らす。何を言っているのか、さっぱりわけが解らないながらも、そのことがユカをずっと苦しめていたらしいことは解ったから、トウジは膝立ちになって彼女を抱きしめた。
「わかった、わかったから、もう泣くな。ちゃんと話、聞いたるから」
 こくん、とユカが頷くのが解って、トウジはホッと息を吐いた。
 トウジの掌に優しく頭を撫でられるのを感じながら、途切れ途切れにユカは語った。今まで心に秘めてきた、誰にも告げることのなかった不安を。叔父夫婦として慕ってきた人々と、全く連絡が取れないこと。自分の過去が、なかったことにされているらしいこと。かつて自分を知っていた筈の人たちが、みんないなくなってしまったことなどを。
 そして、最大の不安。
 ――いつか、トウジも自分を捨てていくのではないのか、と……。
 かつて、父がそうしたように。
「アホやな……そんなこと、気にしとったんか」
「そんなことって……」
 言いかけたユカの躯を、トウジはぎゅっと抱きしめた。彼女も、自分と同じ不安を抱えていたのだという嬉しさとともに、二度とこの温もりを手放さないと心に誓いながら。
「と、トウジ……」
 息苦しいくらいに抱きしめられたユカも、その腕の力強さに喜びを覚えていた。トウジと逢ってから、自分はずいぶん涙腺が緩くなったと思いながらも、うれし涙をこらえることはしなかった。
 彼の腕の中では、自分はもう何も我慢しなくてもいいのだと、素直に信じられたからだった。
「……なあ、ユカ」
 すん、すん、と啜り上げているユカに、トウジは優しく声をかける。涙目で自分を見つめるユカに、トウジは柔らかな笑みを浮かべた。
「これからは、ひとりで泣かんとワシを呼べよ。な?」
「……ん」
 こくん、と頷いて、ユカは涙を拭った。
「わかった。そうする」
「約束やで」
 そう言って、トウジは唇を重ねた。
「…うん」
 ビックリしたように見開かれたユカの瞳が、ゆっくりと閉じられる。
 それと同時に、口中に挿し込まれたトウジの舌に、甘えるようにユカの舌がすり寄ってきた。


「…っ、ふぅっ…」
 舌を絡めながら、トウジは小さな躯に似合わず大きな双つの膨らみへ手を伸ばす。ふよふよと柔らかそうに弾む双丘のてっぺんで、小さなサクランボがピンピンに勃っている。それには気がつかぬふりで、トウジは平然と乳房を掌に包み込むようにして洗う。泡が流れ、ユカのふっくらとした恥丘とくだり、草むらを覆い隠していく。
 その間にも、敏感なサクランボは幾度もスポンジで擦られ、トウジの指の腹で押しつぶされる。その都度、ユカはトウジにしがみつき、甘えるような鼻息を漏らして舌先を伸ばしてきた。
「ユカのおっぱい、気持ちええわ……」
 トウジは、唾液の糸を引きながら、口唇をそっと離して囁いた。その言葉に、ユカは真っ赤になって俯く。
「ばか……」
「ユカ、おっぱい弱いやろ。触られるとめっちゃ感じてるもんな」
「そっ、そんなこと、ないもん…っ」
「ホンマか?」
 訊きながら、トウジは白い双丘の頂で固く尖ったピンク色の突起を指先に挟むと、きゅきゅっとしごき立てた。
「ん…、ふぁっ…ふぁぁっ」
 躯をぴくぴくと震わせて、ユカは鼻にかかったような甘い吐息を漏らす。キスを求めて頬をすり寄せてくる彼女の口唇を吸い立てながら、トウジは温かく柔らかなふくらみを掌いっぱいに包み込み、絞るように揉み上げながら、指先に挟んだ乳首をクリクリと捻った。
「な? おっぱい、気持ちええんやろ?」
「だって…っ」
 涙目になって喘ぎながら、ユカは恨めしそうにトウジを睨みつけた。
「トウジが、ユカのおっぱいばっかり触るから…っ」
「なんや、ワシの所為なんか?」
「あ、やぁ…っ」
 耳朶を甘噛みしながら、トウジは乳房をぎゅっと強く握り締めた。指先で乳首をきゅっと引っ張ってからツンと離すと、ユカの乳房はぷりゅんぷりゅんと大きく弾んだ。散々トウジが揉みまくっている所為で、すっかり赤くなっている。
「自分で弄っとったくせに、ワシの所為にするんか? 悪い子やなぁ」
「あ、ご、ごめ…っ」
「ウソつきは、お仕置きや」
 にんまり笑って言うトウジに、ユカは怯えたようにちょっと身を引いた。
「えっ? なに、するの…?」
「悪い子やから、このままイカせたる」
「あ、きゃあっ」
 とか言いながら、ちょっと嬉しそうに聞こえなくもないユカの声に笑みを漏らしながら、トウジはぴんと張り詰めた太腿に掌を滑らせた。外側とお尻から続くラインをゆっくりと揉み込むように撫でていき、膝の辺りで内側に折り返す。濡れた薄い陰毛を張り付けた愛らしい恥丘を掌に包み込むようにして、くいくいっと軽く揺すり上げると、ユカは顎を仰け反らせた。
「ふぁぁんっ」
 敏感な胸への愛撫と恥丘全体への攻撃で、ユカの秘唇はすっかり充血し、ぱっくりと口を開いていた。そこからは、先程トウジが注ぎ込んだ精液とユカの愛液が溢れ出し、さらに奥から、泡を自ら洗い流そうとしているかのように蜜液がどぷっ、どぷっと吹き出していた。トウジの指先がスリットを擦るたびに、ユカは小さな鼻息を漏らす。膝がガクガクし始めて、ユカはトウジの肩に両手で掴まった。
「イッてもええで、ユカ」
「うっ、うん…っ」
 トウジの言葉に、息も絶え絶えのユカは頷く事しかできない。そんな彼女の顔を覗き込むようにしてユカの腰を支えながら、トウジは一方の指先を秘孔に、もう一方をぷくっと尖った淫核に伸ばした。
「ふぅっ、んぅぅ…っ…」
 さしたる抵抗もなく、つぷっ、とトウジの指を直接迎え入れたユカの秘孔は、熱くヌルヌルとぬめりながら蠢き、侵入してきたものに絡みつく。前後に動く指に吸いつくように襞が蠕動し、溢れ出す愛液をトウジの掌に吹きかけた。
「ずっと、一緒やからな。ユカがイヤや言うても、ワシはもう離さへんから」」
 耳朶を甘噛みしながらそう囁きつつ、トウジはユカの秘孔と突起を重点的にこね回した。
「っ、…ぅん…ふぁ…」
 ユカは座ったまま腰をもじつかせ、トウジの肩を掴む力も弱々しく、トウジの指を咥え込んだまま、彼にもたれ掛かるような態勢になった。先程イッたばかりで躯が冷め切っていない所為で、すぐに絶頂を迎えてしまいそうな状態にある。
「…ぁっ、は、あ、っは、…ふぅんっ」
 トウジはさらに手を早め、刺激を送り込んでいった。秘唇は喘ぐように何度か開閉し、大量の愛液を溢れ出させている。もたれ掛かったトウジの首筋にしがみつくような態勢で、ユカは甘やかな吐息と泣き声のような鼻息を漏らし始めた。
「ふぁっ、…ふくぅっ、う、ふぁぁ――…っ」
 そしてトウジの指がクリトリスを強く押し込んだとき、ぎゅっと掌が握り締められ、ユカの全身が再び痙攣した。
 熱く湿った秘唇から手を抜くと、トウジは彼女を抱き上げ、躯にお湯をかけてやった。時折、開ききってしまった秘裂にお湯がかかると、喘ぐような吐息を漏らしながらヒクヒクといやらしくも愛らしく痙攣する。
 トウジはユカの躯を抱えたまま自分の躯を流すと、そっと彼女を抱き上げ、再び湯船に浸かった。


 耳許をくすぐる吐息と、優しく背中を撫でる大きな掌。
 押し当てた胸板から聞こえてくる心臓の鼓動。肌のぬくもりと、石鹸の香りに混じった、微かな汗の匂い。
 正面からトウジにだっこされた恰好で、ユカは半分微睡んでいた。躯を包み込むぬくもりはお湯なのかトウジの体温なのか、それすらハッキリしない。お湯の中で軽く躯を揺すぶるその動きが、心の何処かを優しく溶かしていく。
「……起きたか?」
「トウジ……」
 頭の上から優しく囁く声に顔を上げると、トウジは嬉しそうに笑みを浮かべ、そっとキスしてきた。が、それはついばむような軽いもので、すぐに離れてしまったので、甘えたい気分のユカにはちょっと物足りない。軽く口を尖らせ、もう一度のキスをねだるように瞳を伏せると、今度はうなじを支えるようにしてねっとりと舌を絡めてきた。
「んっ…ふぅんっ」
 トウジの掌が再びユカの乳房を掴んだ。さっきのように荒々しい揉み方ではなく、じっくりと揉み込むような触り方で、掌いっぱいに白い双丘を包み込みながら、すくい上げるように絞り込む。
「トウジ、ホントにおっぱい好きだね……」
「ユカのおっぱいがこんなに大きいからやで。見てるだけで触りたなるんや」
「ウソ。トウジがおっぱい好きの変態さんだからでしょ」
「変態て……そらあんまりやで、ユカ」
 さっきいじめたことをまだ根に持っているのか、ユカは少し怒っているようにトウジを見つめた。が、情けない顔のトウジを見ると、自然と笑みがこぼれてくる。笑みを浮かべながら、ユカはトウジに抱きついた。
「いいよ、変態さんでも何でも……ユカはトウジのこと、好きだから」
 とすん、と首筋に頭を凭れさせて、ユカはうっとりとしたような口調で囁いた。自分で触っていたのは事実だし、それで気持ちよくなっていたのも事実だが、トウジに触られた時の方がずっと気持ちいいし、幸せな気分にしてくれる。
「だから、もっといっぱい、しよ」
「ええんか?」
「うん。ユカも、えっちだもん。トウジともっといっぱい気持ちよくなりたいもん。だから、頑張って二人っきりに、なろ……」
「…せやな」
 微かに苦笑して、トウジは頷いた。一緒に暮らしているわけでもない彼らにとって、色々と障害は多い。もっと積極的に二人きりになろうと努力しないと、なかなか二人きりにはなれないのだ。
「ほな、もっかいやろか」
「…うん」
 嬉しそうなユカの笑顔に、トウジは再び股間が熱くたぎるのを覚えた。
「あ、またおっきくなった……」
「このまま入れてええか?」
「うん……きて」
 再び屹立した肉茎がぴたぴたとお腹に当たる感触に、ユカが恥ずかしそうに頬を染めてトウジを見上げる。軽く腰を上げ、自ら指を添えていきり勃った肉棒を秘孔へと誘う彼女の胸元で、トウジの手の跡が紅く残った白い双丘がふよふよと踊った。
 ずりゅっ、と亀頭が秘孔に潜り込んだ直後から、ぬるつく粘膜がまとわりつき、陰茎を奥へ奥へと飲み込んでいく。ユカのお尻を両手で掴んで引き下ろし、グッと奥まで押し込んでいくと、ユカの吐息が乱れ始めた。トウジが両手を乳房へと伸ばし、絞り上げるようにした乳房の頂きを口に含むと、咽喉を仰け反らせて喘ぎ声を漏らす。
 ぐっ、ぐっ、と腰を突き上げるたびに、ぴちゃぴちゃと水音が響き、浴槽のお湯が溢れる。お湯の暖かさや浮遊感と相俟って、つながっているところの密着感がいっそう強く感じられた。深々と陰茎を埋め込まれたところから、切ないほどの快感が波となって拡がって、全身の感覚がほどけていく。何処までが自分なのかも解らなくなる。
「…んっ、トウジ、もっとぉ……」
 ちゅぱちゅぱと音を立てて乳首を吸い立てながら腰を動かすトウジにもどかしくなって、ユカは彼の首に手を回してしがみついた。豊かな乳房を彼の顔に押しつけるような恰好で、自ら腰を振り始める。
「ぷはぁっ」
 柔らかな膨らみに顔を埋めるというのは幸せなことだが、それで呼吸が出来ないのはマジで洒落にならない。ユカの腰を掴んで引き下ろすと同時に上体を起こし、何とか呼吸を確保したトウジは、息苦しさに喘ぎながら彼女の胎奥を突き上げ始めた。
「ふんっ、ふぁぁんっ」
 ユカは目を閉じたまま彼にしがみつき、泣き声とも喘ぎ声とも解らぬ声を漏らしている。
 乱れ始めた彼女の様子にある誘惑に駆られたトウジは、ユカのお尻に手を伸ばすと、そっと結合部の少し上に指を這わせていった。快感で意識が飛び始めているユカは、その動きにはまだ気づいていない。
 ごくり、と生唾を飲んで、トウジはユカのお尻の穴に押し当てた。
「え、あ、な、なにっ!? やぁっ、そこ、だめぇ…っ」
 ようやく気づいたユカが慌てたような声を上げるが、トウジの左手がしっかり腰を掴んでいるので、身動きがままならない。トウジはゆっくりしたペースでユカを突き上げながら、押し当てた指に力を入れた。
「あ、ああんっ」
 つぷ、と指先がユカの小さなすぼまりに埋まっていく。人差し指の第一関節までが、柔らかく蠢くしっとりとした粘膜に包まれる。
「だめっ、そこだめなのぉっ」
 いやがって腰をくねらせるユカに構わず、トウジはゆっくりとアヌスに挿し込んだ指を前後させた。その動きと腰の動きが相俟って、腰の中心からズーンという快感がこみ上げてきて、ユカは息を飲む。
「だ、めぇ……」
 ユカは、思ってもみなかった部分を責められて頭が真っ白になった。躯がビクビクと小刻みに痙攣し、蜜液が躯の奥から勢い良く噴き出すのが解る。柔らかな膣襞がきゅうっと肉茎を締め付けるその反応に気をよくして、トウジは指をグッと根元まで沈めると、ゆっくり中をかき回し始めた。そのたびに、膣襞とアヌスの締め付けは強くなったり弱くなったりを繰り返す。
「だ…め…だよぉ…っ」
 トウジにしがみつく腕に力が入らなくなる。下半身がとろけそうに熱くなって、恥ずかしいのに、秘唇に埋め込まれたトウジの陰茎と、アヌスに挿し込まれたトウジの人差し指を同時にきゅうきゅうと締め付けてしまうのが、自分でも解った。怖いのに、恥ずかしいのに、気持ちよすぎてわけが解らなくなる。
「ユカ、気持ちええんか?」
「…ばかっ…知らないっ……」
 それは泣き声のようにも聞こえたが、彼女のアヌスはトウジの指を咥え込んだまま離そうとはしない。それに気をよくして、トウジは腰を突き上げながら、ずちゅずちゅと人差し指をアヌスの中で動かした。
「…っ、ふぁっ…ふぅんっ」
 もともと、アヌスは快感を得るように出来ている器官である。指を挿し込まれて動かされる感触というのは、排便の瞬間の心地よさが長く続いている状態に近い。粘膜を擦り上げる指の感触と、肛門が押し広げられる感触が、トウジの肉茎に押し広げられた膣の感覚と相俟って、たまらない快感をもたらす。
「あっ、ふあぁぁっ、あ――っ!」
 ユカの声がさらに興奮を高める。左手でしっかりユカのお尻を掴むと、トウジは指をアヌスに埋め込んだまま、ラストスパートに向けて腰の動きを早めていった。
「イくで、ユカ」
 そう囁いてみるが、ユカはもう半分気を失っている状態だ。ぐっと指先を押し込みながら、子宮口を割り開く勢いで深々と肉棒を埋め込み、トウジは溜め込んだ快感を解放した。どぷぅっ、と4度目とは思えない勢いで濃厚な精液が迸り、彼女の子宮壁を打ち付けながら注ぎ込まれていく。と同時に、アヌスに埋め込んだ指も痛いほどに締め上げられていた。
「あ…、はぁー…っ…、トウジのが……おなかの中で脈打ってるぅ……さっきよりも……いっぱぁい……出てるよぉ…」
 子宮壁に精液がふりかかるたびに、ユカは全身を痙攣させ、立て続けに絶頂へと達していった。お尻に挿し込まれたトウジの指が熱いほどに感じられ、そのことがさらに快感を高めていく。
 けれど、ユカの躯の中では、彼の肉棒がまだ物足りない、とでもいうかのように雄々しく蠢いていた。
 これ以上されたら、壊れてしまうかも知れない。
「もう……だめぇ…」
 途切れ途切れの息の下でそう呟いて、ユカはトウジにしがみついたまま意識を失った。
つづく


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  あとがき

 妄想全開のえっちシーン、後編です。
 たまってたんでしょうかねぇ。合計4発? 元気やなー、トウジ(*^_^*)。若いって素晴らしいです。
 にしても、もうお尻っすか? いやはや。老人たちが黙っていませんね、きっと(笑)

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