檄!電脳雑戯団 |
裏Qさん投稿作品
「いやっ! こんなっ……ほ、ほどいてっ!」
ピンクのジャケットに白いショートパンツという着慣れた格好で、後ろ手に縛られた桃園ミキは、床に転がったまま、愛くるしい顔を泣きそうに歪めていた。正義の戦士ゴーグルピンクに似つかわしくないその表情には、理由がある。
誘拐事件を調査中だったミキを捕まえ、今も目の前に立っているのは、あの蛇の怪人ヘビモズーなのである。
さらに彼の後ろでは、攫われてきた何人もの少女が、天井から生える無数の触手の嬲り者になっていた。彼女らは皆、動きを封じられ、セーラー服やブレザー、スカートの下で敏感な部分を弄ばれている。
「ひあっ……太すぎるよぉぉっ! ああぁんっ……あああっ! 凄いぃぃぃっ!」
「はぅぅんっ……ちゅぱちゅぱぁ……れろっ……ふあああ……っ!」
「はひ……あぁぁんっ……ヌルヌルする……ヌルヌルするぅぅ……!」
まるで幼子が小水をさせられるような格好で脚を開かされ、秘所を貫かれている少女。
小さな唇に触手の竿を咥えさせられ、両手でもしごかされている少女。
半ば逆さづりのような状態で、全身を嘗め回されている少女……。
だが、おぞましい怪物に犯されているというのに、彼女達は一様に悦びの声を上げていた。
そのあられもない姿が、ミキの恐怖を増幅する。犯される事への恐怖ではない。彼女らの仲間入りをしてしまう事への恐怖だ。
いや、あるのは本当に恐怖だけなのだろうか……。
「見ろよ、本性をさらけだしたあいつらを。幸せそうじゃないか、ええ」
ヘビモズーが少女達を見やりながら、皮肉っぽい笑い声を上げる。
「お前も早いところ、自分が淫乱だって認めた方がいいぜ。どうせ、あの一週間はお前も忘れられないんだろう。だから、わざと俺に捕まって――」
「ちっ、違うわ! そんな事ないっ! あの子達だって操られているだけよ!」
内心の不安を見透かされたような気がして、ミキは声を上ずらせながら叫んだ。
「だったら試してみるんだな」
彼が笑みを大きくした途端、大小様々な触手が新たに天井から生え、ミキへと狙いを定めた。
「ひっ!?」
男根に似て、しかも先端には小さな口を持つ不気味な触手の群れに、ミキの虚勢はあっけなく崩れ去る。
「来ないでっ! 来ないでぇっ!」
不自由な体勢から後ずさろうとしたが、足は空しく床の上を滑るだけだ。
伸びてきた触手は、苦もなくミキに絡みついた。まずむき出しの太腿へ、そこから遡りショートパンツやジャケットへ……。表面で分泌される液のヌルヌルとした感触が、柔肌を粟立たせる。
「いやっ……ああああっ!」
髪を乱して、じたばたと暴れるミキ。
しかし、触手は器用にジャケットとパンツのファスナーを咥えて下ろすと、服の内まで潜り込んできた。脚だけでなく、シャツやブラ、ショーツの下でも直に肌を撫で始め、さらには口から糸のように細い器官を無数に吐き出して、首筋も嘗め回す。
大部分が布で覆われた狭い中で動いているにも関わらず、触手の愛撫は細やかで巧みだった。
「やっ……いやなのっ……! ぁっ……あふっ!」
早くもミキの声が揺れる。すぐに……驚くほどすぐに、乳首がしこってきてしまったのだ。秘所も、軽く入り口の上を往復されているだけで、湿りを帯びてほころんでしまう。
「やっ……ぁぁっ……あはうっ……なんで……っ……こんな熱くっ……」
「簡単な事だ。この触手は俺特製の媚薬で覆われているのさ。お前のような雌犬はあっという間に受け入れ準備OKって訳だ」
「いやっ……あっく……やっ……いやよっ……こんな……っ……むっ……むりやり……でっ」
受け入れという言葉に反応してミキが口走った内容を、ヘビモズーは聞き逃さなかった。
「それもそうか……。この間はお前の気持ちを無視して悪かったよ。なら今回はお前がして欲しいと言うまで、このまま待ってやる」
「そん……な……ぁっ!」
ミキは震えた。敵は自分が堕ちるまでの間、わざと時間をかけて弄ぶつもりなのだ。
焦らし……その甘美な拷問に、今の自分はきっと耐えられない。
「いやっ……お願いっ……お願いだからもうっ……やめて……っ!」
身を捩り、喉を震わせる。しかし。
「あぁんっ!」
かえってそれが妖しい声を呼んでしまった。慌てて口を閉じる。
「どうした。急にそんな黙り込んで」
「んくっ……うっ……ふうううんっ!」
答える事もできず、彼女は唇を噛み締め、頭を振った。
身体がさらなる快楽を求めている事は、自分でも気付いている。犯しに犯され、淫らになってしまった女体が、どうしようもなく悲しかった。
ヘビモズーが歩み寄ってきて、すでに開かれていたミキのパンツに手をかける。
ビリリッ!
縫い目からパンツが千切られ、下のショーツが完全に露にされた。
「ほう、これはこれは。ククッ……クククッ! 無理するなよ。お前の下着は恥ずかしい染みでグチョグチョじゃないか」
「いや……ぁぁっ! 見ないでぇぇっ……!」
ミキは涙の浮かぶ瞳を閉じて、彼から顔を背ける。
途端に、逃げるなとばかり、触手が乳首に食い付いて、強く吸い上げた。
「やあああんっ!」
堪らずミキの身は強張る。
責めに入ったのはほんの一瞬の事、触手はすぐ微妙にツボを外す愛撫に戻った。
だがそれだけでも、ミキは自分がいかに感じやすくなっているかを思い知らされた。それどころか、触手が本気ならばどれほど気持ちいいのかを教えられた事で、物足りなさが加速度的に膨れ上がってしまう。
それはもう、ミキの意志や理性を超えた欲求だった。
全身を揉みくちゃにしてほしい……。秘洞の空虚を埋めてほしい……。
だが、相手がそうしてくれないのは分かりきっている。ヘビモズーはミキが屈服するのを待っているのだ。
「ふああっ……はっはぁっ……やぁんっ……! このままじゃ……ああ……わたし……もうダメ……ェェ……」
胸が高鳴り、頭がジンジン痺れた。
五分……十分……十五分……。
今尚遠くから聞こえる少女達の嬌声も、彼女を後押しする。
とうとうこらえ切れなくなり、ミキは自分の意志で唇を開いてしまった。
「……ぁ……っ……て……」
「もっと大きな声で言え」
ヘビモズーの冷たい言葉。
ミキは叫んだ。
「……っ! し……てっ……! お願いっ……もっとしてぇぇぇっ!」
戦士としての誇りも使命感も、もはや頭の隅に追いやられていた。
今はただ、この気が狂いそうな火照りを鎮めて欲しい……。
「ククッ……いいだろう」
見下すような嘲笑と同時に、触手の愛撫は一気に激しくなった。敏感な突起を三箇所まとめて無数の糸で締め上げながら、秘所へも先を争うように潜り込んでくる。
押し寄せてきた法悦は、ミキの全身を駆け巡り、脳を蕩かした。
「あああっ……ひああああっ! いひぃっ……いいぃぃぃっ!」
他の少女達に負けないくらいの、淫らなよがり声が迸る。
触手は続けてアヌスにまで入ってきた。排泄のための穴の奥で回転し、のたくり、腸の粘膜に満遍なく媚薬を擦り付ける。それは人間の指やペニスとはまるで違う動作だ。
「あひっ……あああぁぁぁんっ! お尻でっ……感じっ……やぁぁぁんっ……お尻が凄いのぉぉぉっ!」
「そうだろう、そうだろう。一度、我らの味を知ってしまえば、もう普通のセックスでは満足できなくなる。お前は立派な変態だよ」
「火傷しちゃうっ……焼けっ……焼けちゃうのぉぉぉっ! 前もっ……後ろもっ……ひあああんっ!」
「なら、こういうのはどうだ?」
他とは明らかに違う触手がやってきた。ウミウシを引き伸ばしたような姿で、腹の部分には濡れて蠢く襞がびっしりと並んでいる。
それがシャツの下へ入り、へそ周りから首筋に向かって駆け抜けた。
ゾワゾワゾワ……ッ!
「ふああああっ!?」
まるで数百枚の舌で一斉にねぶられ、吸われているようだ。そうやって襟元から顔を出した触手は、自身の通り道の上全てで、大胆な蠕動を開始する。
「こんなのっ……はひっ……はっ……初めてぇぇっ! うあああっ……はああああんっ! ダメッ……いくのっ……いくっ……いっちゃうっ……いっちゃうぅ……っ!」
追い詰められたよがり声と共に、ミキは腰を浮かせてガクガクと震えた。
「いけよっ、ほら、いけっ」
ヘビモズーが命じると、全ての触手達がまとめて波打つ。
グチョッ……グチョグチョッ! ブチュッ、ジュルルルッ! ヌチャチャッ!
喘ぎと混じり、ミキの愛液や汗、触手の粘液が立てる粘着質の音も、今や最高潮であった。
「いっ……あっ……やっ……くぅぅっ! いっくぅぅうっ! ああああぁぁぁぁぁぁーーーーーっ!!」
鍛えられた女体が、絶頂に仰け反った。だがしばしの硬直の後、なおも続く触手の蠕動で断続的な痙攣が起こる。俗に言うイキっぱなしの状態だ。
「あああっ……うあああんっ! ああっ……あああっ……ああああっ!」
「はぁぁんっ……気持ちいいっ……よぉぉぉっ!」
「動いてるぅぅっ! お腹の奥っ……かき回されちゃってるぅぅぅっ!」
重なり合う少女達の声、声、声。
その中にヘビモズーの哄笑がこだまする。
こうして……ミキは再び敵の手に落ちたのであった。
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