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一平は、右の扉を開けて、真っ暗な体育倉庫に入った。
すると、
「?!」
体がふわりと浮いた。
いや・・・・・違う・・・・・『暗い穴の中』へ落ちて行っているのだ。
そして同時に、一平の身体には変化が起きつつあった。
腕や足から筋肉が、まるで溶けるように消え失せて、柔らかい皮下脂肪に変わっていくと同時に、肌が白く変わっていく。
制服の胸元を、下から柔らかい膨らみが押し上げヒップも丸く膨らんでいく、逆に股間はスッキリとしてしまった。
穿いていた制服のズボンが短くなってゆく。
まるでせれに合わせるかのように、制服の上着も白く変わっていった・・・・・白い足には、ハイソックスを履いている。
突然、一平は明るい空間に出た。
「キャッ?!」
可愛らし声をあげて、しりもちをついてしまった。
「痛いなあ・・・・・」
白い手でお尻を撫でながら、一平はハッとした。
自分の両手をじっと見た・・・・・白く細い指は、見慣れた自分の物とは全く違う。
それだけではなかった・・・・・耳に髪の毛が触れている。自分の物とは思えない指で髪に触れると、細く綺麗な髪の毛が肩にかかるほどに伸びていた。
視線を下に向けると、体操服の胸元が少し膨らんでいた。
そして、制服のズボンは消え去り、一平は濃紺のブルマを履いていた・・・・・ぴったりと身体にフィットしたブルマは、一平の視覚にも、感覚的にも、ある事実を告げていた・・・・・そう、『君はもう、男ではない』と・・・・・。
望月一平は、体操服とブルマを着た女子生徒になってしまった。
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