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誰もいない学校の視聴覚室。
暗い室内で大きな液晶モニターの光だけが輝いている。
その前で黒いスカートスーツを着たロングヘアの美女がコンピューターを操作していた。
モニターには、楽しそうにお喋りをするポニーテールの髪が可愛らしい女子大学生や、聖母像の前で祈る紺色のブレザーとスカートの女子高校生。
真剣な表情で授業を受けるセーラー服姿の女子高校生や、リクルートスーツ姿の大学生。
微笑みを浮かべながら接客をするファミレスやバーガーショップの店員。
カメラマンの注文に応えてポーズをとるグラビアアイドルやアイドル歌手などの映像が次々に映された。
彼女は、その一つ一つを見ながら微笑みを浮かべて肯く。
彼女の美しい指が、マウスを操作すると画面が切り替わる。
今度は、女性物の服の詰まった引き出しとクローゼットを前に、床に座り込んで呆然としている男性が映された。
彼女がクスッと笑う。
彼女の美しい指が再びマウスを操作した。
古城や遊園地、学校などの画像が画面に現れた。
彼女は首を少し傾げながら、画面を切り替えた。
画面にクリスマスのイルミネーションが光輝く街の画像が現れた。
彼女はニッコリ微笑むと、美しい指でマウスをクリックした。
変身中(秋の公園編)
(おわり)
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作者の逃げ馬です。
まずは、読者の皆さんにお礼を言います。
今回の『変身中(秋の公園編)』は、皆さんのカキコやメールのおかげで出来上がりました。
カキコやメールで「出場したい」とか、「聖母さまに会いたい」とか「変身シーンが良かった」とか、「マルチストーリーにすれば」とか・・・。
いろいろなカキコやメールを見ているうちに、「じゃあ、書き手としてみんなに応えるには・・・?」と・・・。
反応があれば応えたくなるのが書き手です。
「出場したい」や「聖母さまに会いたい」には、主人公を【あなた】にすることで対応をして、あとはマルチストーリーにして逃走者の雰囲気を味わってもらいつつ、読者にいろいろな変身をしてもらうと(^^)
残念ながら逃走に成功をしても、『賞金○○万円』などはこのゲームでは無いのですが・・・(^^;
書き手としては、マルチストーリーは良い経験になりました。
ただ、分岐にすることで「読者が読みにくいのでは?」と言う思いは最後まで消えませんでした。
文章で引っかかりが少ないように対応をしたつもりですが・・・どうなのかな?
前回の『学校編』から、今回は少しスタイルを変えています。
もちろん、分岐型ストーリーにして見たことが一つ。
もうひとつは、“鬼”(ハ○ター)を元ネタと同じ黒のスーツ(こちらはタイトスカートのスーツですが)にして、アイテムで相手を変身させること。
前回は変身後の姿の相手が追いかけていましたよね・・・読者の方は、『学校編』と今回の『秋の公園編』・・・どちらを気に入っていただけたでしょうか?
また、カキコやメールで教えていただければ嬉しいです。
次は、学校の聖母シリーズの短編を一本出す予定です。
今月は聖母さまが大活躍ですね(^^;
それでは、また次回作でお会いしましょう!
尚、この作品に登場をする団体・個人は実在のものとは一切関係のない事をお断りしておきます。
2010年11月 逃げ馬