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「ゴーカート乗り場へ行こう」
あなたは内藤に言った。
内藤も頷いた。
彼はどうやら、じっとはしていられないタイプのようだな・・・あなたは思った。
物置の裏から抜け出して、建物の陰から道の様子を見てみる・・・幸い“鬼”はいないようだ。
あなたが内藤を振り返ると、彼も目顔で頷いた。
あなたたちは道に出ると、あたりに気を配りながら歩いていく。
しばらく歩いていると、
「“鬼”です!!」
後ろから内藤の半ば悲鳴なような声が聞こえた。
あなたたちの左手・・・芝生の広場の向こうから、あのショートカットの美女が、こちらに走ってくる。
「戻ってきたのか?!」
あなたも思わず叫んだ。