<この話のTOPへ>
あなたは真っ直ぐ走り続けた。
レストラン館のガラスドアを押し開け、入場ゲートへ走る。
後ろを振り返ると、“鬼”は畑野の後を追ったのか、あなたの後ろにはいなかった。
入場ゲートの前には、銀色のボックスが置かれていた。
あなたはボックスに駆け寄ると、赤いボタンを力強く押した。
液晶モニターに
『送信』
と表示が出ると、あなたは安心して大きく息をついた。