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あなたはそのまま突っ込んでいくと、“鬼”の直前で体を右へ倒すと、まるで彼女に向かってスライディングをするように“鬼”の左側を低い姿勢で滑りぬけた。
右手にカードを握っていた“鬼”は、反対側を滑り抜けたあなたにカードを貼ることが出来ずに、まるでつんのめるように止まってしまった。
“鬼”が振り返る。
あなたは素早く立ち上がると、走り出した。
“鬼”も慌てて、あなたを追う。
『00:03』
『00:02』
「捕まってたまるか!」
あなたが叫ぶ。
『00:01』
“鬼”が鋭い視線であなたをにらむ。
『00:00』
「やった〜〜〜〜〜!」
あなたが青空に向かって拳を突き上げた。
次の瞬間、あなたの体は淡い光に包まれていった。