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あなたは空を見上げながら、ポケットから携帯電話を取り出した。
相変わらず、空には黒いヘリコプターがホバーリングをして、黒い戦闘機が旋回を続けている。

あなたは、まだ“生き残っている“畑野に電話をかけた。
数回コール音が鳴ると、畑野が出た。
『もしもし・・・?』
「無事だったんだね」
あなたが言うと、
『なんとか・・・』
電話の向こうで、畑野が小さく笑った。
「ミッションは?」
あなたが尋ねると、
『・・・迷っています・・・・』
「そうか・・・」
あなたは小さくため息をつくと、
「僕は行くよ・・・」
このままでは逃げきれないだろうからね・・・・そう言うと、あなたは電話を切った。

あなたは電話をポケットに戻すと、行動に移った。

ヘリコプターや戦闘機に見つからないように・・・更に自分を探しているであろう“鬼”に見つからないように、建物の影や木の影、さらには遊具の陰に隠れながら入場ゲートを目指す。


「行ってくれるのか・・・」
畑野淳は、ベンチの陰に隠れながら空を見上げた。
「行ってくれるなら・・・大丈夫だよな・・・」
このまま隠れよう・・・リスクを冒す必要はない・・・・畑野は思った。



ヘリコプターでは、黒いスカートスーツを着た美女がインカムをつけ、双眼鏡をのぞきながら地上にいるあなた達の姿を探している。

旋回を続ける戦闘機のコクピットでも、更には園内を歩く4人の美女たちも、あなたたちの姿を探している。


あなたは慎重に進みながら、入場ゲートを目指している。

やがてあなたはT字路に出た。






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