流離人のお仕事






流離人とは、星を亡くしてしまった人達を指す。
有希子は、流離人だ。新一を生み出すために、自らの星を犠牲にした。その行為は星人として異端に当たるのだが、彼女は至って動じていない。
この日、有希子はその大きな翼を優美に広げ、新一の元に降り立った。

「新ちゃん、お久しぶり。元気にしてた?」
若々しさを保ったその姿は、まるで少女のようだ。
「母さんも……元気そうだな」
庭のテラスに設置されているベンチに座って読書に勤しんでいた新一は、空からやって来た訪問者に対し、あからさまに嫌な顔をした。

もちろん、新一は有希子が好きだ。そりゃもう、大事に大事に見守ってくれた彼女を嫌いになる筈もない。しかも、親のはっきりしている星なんて、とても稀少な存在なのだ。
現に、キッドと快斗の両親はいない。

だけど、いつまでも母親に甘えべったりなのも考え物。最近新一は、彼女との距離を置いている。……もちろん、理由は別にあるのだが。


「新ちゃんってば、今日はちょっと不機嫌じゃない?久しぶりに会いに来たっていうのに、そのふてくされた顔はなぁに?」
新一の頬をつねって、思いっきり引っ張られる。たまったものではない。新一は口をへの字に曲げたまま、ぶっきらぼうに振り払った。
「……ったく、そんな大人げない事しやがって」
「あら。じゃあ、新ちゃんも大人らしく、お客様にお茶の一杯でも出したらどう?」
「勝手に来たクセに」
ぶちぶちと呟きながらも、新一はベンチから腰を上げた。気が進まないと言うように、家の中に入っていく彼の後を有希子はご機嫌な様子で着いていく。

インスタントコーヒーをマグカップの中に適当に放り込んでお湯を注ぐ。一応、香ばしい匂いが漂い、新一はそれを無造作に有希子の前に差し出した。
「あら、ありがと」
有希子は、カップを嬉しそうに受け取って、不味そうに飲んだ。

「あー、このお湯のように薄いコーヒーを飲むと、新ちゃんの家に来たって実感するわ〜」
とんでもない事を曰いつつも、全て飲み干し、それをテーブルの上に置いた。
「なら帰れよ」
「やーねー。どうして、折角やって来た母親を追い出そうとするのかしら」
ばさばさと、羽をはためかせて頬を膨らます。再び、新一はうんざりだ。

「使わない時は、そのデカい羽はしまえよ。邪魔になるじゃねーか」
「あら、そんな事したら、この美しい羽の形が乱れるじゃない」
それにね、優作は、この羽がとっても綺麗だっていつも褒めてくれるのよ。そんな大事なものをしまったままにしておけるものですか。 と、有希子は惚気る。
やっぱり、新一はうんざりだ。

「……キッドはいつだって、ちゃんとしまってんのに」
キッドは、星を亡くして流離人になった。そんな彼の背中には、実は大きくて真っ白な羽がある。それはもう、きらきらと銀粉でもまぶしてあるかの如くきらめいていて、とてもとても綺麗なのだ。
新一は、実はそんな彼の翼が大好きなのだが、ほとんどその姿にお目に掛かったことはない。
元々、翼が無くても飛べる元星人である。遠い星へ行ったり、他の星人を連れたりする以外は、普通に飛ぶ方が楽なのだ。

有希子のように、四六時中出しっ放しにする流離人は珍しい。
新一が、絶対うんざりだと、そう思った時。

「そうよ、キッド!私、キッドに会いに来たのよっ」
有希子が叫びつつも、うっとりした表情で、乙女チックに指を組んだのだ。

「新ちゃんの大好きな大好きな彼は、今どこにいるのかしら……」
「母さんには、関係ねーだろ」
何だって、会わせねばならないのだ。それに、万が一、キッドがこの母親を新一よりも好きになってしまっては困る。彼女は、本当に少女のように若くあどけなく、美しいのだ。

知る人が新一の心を覗いていたなら、「そんな事は絶対にあり得ない」と断言するだろうが、新一は真剣だった。
新一はキッドの事が大好きで大好きで、何よりも一番大好きなのだが、相手も同じくらい好きだとは言い切れないのだ。余計な不安材料はなるべく作らない様にするのは当然の事だった。

「キッドって、あの双子の真珠星の一人だった子よね……あの子達も大きくなったのよねぇ」
昔を振り返るように、遠い目をする有希子に、新一は益々ふてくされていく。
「オレと同じ時期に生まれたんだから、今のオレくらいだよ。それで良いだろ」
「あの子達……昔はとっても可愛かったわ。なら、今はきっと素敵なハンサムさんになっている筈よね」
「母さんには、父さんが居るだろ!そんな余所見なんかしてると、他の女に盗られるぜ」
「そんな事あるわけないでしょ」
有希子は、ぴしゃりと言い切った。

「新ちゃん。私はね、あんたがお世話になっている彼に一度は挨拶しなくてはと思って言っているのよ」
この母の気遣いが判らないの? と言い寄る有希子が、新一は腑に落ちない。
「ここはオレの星で、キッドがオレの世話になってんだぜ?オレは別にあいつの世話にはなってねーの」
「あらー。何時も構って貰っているくせに?」
まるで見ていたかのように、意地悪く笑う有希子に新一は口ごもる。

「そんなのだから、彼も仕事を探せないのよ。……星を亡くして随分経つのに、彼ってばいつも新一の側に居るんじゃなくて?」
痛い所を突かれる。新一は、途端に鬱ぎ込んだ。

そうなのだ。
流離人は、仕事を持つ。それは、決められた事ではないし、義務でもない。仕事を持つのはあくまで自由だ。
だけど、ほとんどの流離人は、大なり小なり仕事を持つのが事実。当然、目の前の有希子もそうだ。
流離人は、仕事を持ってこそ、宇宙社会で認められる。


本当の所、新一はずっと考えないようにしていた。
キッドは、何時も一緒に居てくれるから、毎日のようにこの家を訪れて、日が暮れるまで相手してくれる。
……でも、もし彼が仕事を持ってしまったら?
もう毎日は来てくれない。仕事優先は当然の事だし、職種によっては、何十年何百年と帰って来なくなるかも知れない。キッドは、何も言わないし、そんな素振りも見せないが、いずれは、何かしらの仕事に就く事になるだろう。

……そうしたら、今の生活に慣れた新一が、一体何処まで耐えられるのだろう。


どんどん思考が落ち込んでいく新一には、軽やかに鳴り響いた呼び鈴の音に気付けなかった。
席を立った有希子にも気付かずに、悶々と考え込む。




玄関先では、久しぶりに顔を合わせた二人が仲良く挨拶を交わしていた。
「まあまあ、いらっしゃい。新ちゃんは、中に居るわ」
にこにことすこぶるご機嫌に彼を招き入れる有希子に、キッドも遠慮はしなかった。
完璧な笑顔で応えると、いつものように真っ直ぐに新一の元に向かう。そんな彼に、有希子はにっこり微笑んだ。

「ホント、新ちゃんてば、好い男捕まえたもんよねー」
愛しい我が子をちゃんと愛してくれる存在に、彼女は改めて感謝の眼差しで見つめた。


一人ぼんやりと椅子に座っている新一に、キッドはいつものようににこやかに穏やかに声を掛ける。
「新一、こんにちは」
その声に、新一は即座に反応した。
「あ……キッド」
「有希子さんに、中に入れて貰いました。はい、これ。洋なしのムース」
いつもように甘いお菓子の入った箱をテーブルに静かに置く。新一は、席を立つと、キッドをぎゅうぎゅうして、ちょこんとキスをした。

後から室内に入ってきた有希子がそれを目撃して「あらあら〜」と小さく、しかし語尾にハートマークをたくさん飛ばしながら呟いたのだが、キッドは兎も角、新一は全く気付かなかった。

「新一……何だか今日はあまり元気がないようですね」
「いや、そんな事……」
ゆっくりとキッドから離れて、ぎこちなく笑う。そんな笑顔を見て、何時も通りの新一だとは、キッドでなくても思いはしない。しかし、彼は敢えて何も訊かなかった。

「ねぇねぇ、その箱はなぁに?」
反対に、嬉々とした声が室内を満たす。
「洋なしのムースですよ。……有希子さんのお口に合うか不安ですけど」
「あら〜、私の分もあるのかしら!?」
女性なら、甘い物は大好きだ。例に漏れず、有希子もこの手のデザートは大好きだ。
テーブルの上の箱を母親の権限で先に開くと、途端に美味しそうな甘い香りと、見目麗しいデザートが顔を出す。その数は、確かに二人で食べるには多すぎる。

「貴女が、此処に降りて来られるのを目にしましたので、いつもより沢山詰めてきたのです」
「まぁ、嬉しい。早速頂きたいわ」
相変わらずご機嫌で、いそいそと他人のキッチンへと向かう。新一よりは大分マシなコーヒーをいれるらしい。

キッドはそんな有希子を暫し見つめ、それから何時もより元気のない新一に視線を戻した。
……まさか、母親の所為でこうなっているとは思えない。新一は、口ではなんだかんだと言っているが、両親が大好きなのだ。なので、キッドにとって彼等は密かなライバルなのだが、当然新一は知る由もない。

「……何か思う事でもあるのですか?」
有希子存在を慮って、密かに尋ねてみるが、新一は軽く頭を振るだけだ。
「いや……本当に何でもねーんだ」
声のトーンは低く、いつもの新一とはかけ離れていた。もし、彼女が居なければ、もっと問い詰める事も出来たのだが、キッドはぐっと押し黙る。

気まずい沈黙の中、そんな空気をあっさりと無視した有希子が、楽しげにコーヒーを運んでくる。
ちゃんと自分の分もいれ直して、カップをそれぞれの前に置き、彼女は嬉々として、箱の中のムースを取り出す。
そんな彼女に押されるように、二人も向き直り、三人でテーブルを囲んだ。

「あら、ちょっと甘さ控えめだけど、美味しいわ」
見た目より、ずっとあっさりした食感に、有希子が声を上げた。
「ああ、新一の味覚に合わせて作ったので……少し物足りませんか?」
「いーえ。これはこれでとっても美味しいわ。それに、甘さ控えめって事は、もちろん低カロリーでもあるんでしょ?」
いくつになっても、体重を気に掛ける女性は多い。キッドは、そんな有希子に微苦笑で応えた。

二人の会話を余所に、新一は黙々と口を動かしている。

「そうそう。私、実は貴方に用があって来たのよ」
有希子は、ふいに声を上げると、驚くキッドに微笑いかけた。
「……私に?」
少し首を傾げて考えてみるが、キッドには彼女の用に心当たりはない。そんなキッドの思いを余所に、有希子は真面目な顔で言った。

「突然だけど、貴方俳優やってみない?」
スプーンを握りしめたまま、有希子は真顔でキッドに詰め寄る。
「俳優……ですか?」
少したじろいだ仕種を見せつつ、彼は怪訝に聞き返す。有希子の発言に驚いたのは新一の方だった。スプーンを口にくわえたまま固まっていた。

実は。有希子は流離人になってから、女優業を生業にして、社会に貢献してきた。
「実は私、舞台やってるの。星々を巡りながら公演を続けているのだけどね、前々から相手役を探していたのよ」

彼女の所属する劇団は、主演女優の天性とも言える演技力とその美貌で、宇宙でも特に知られた存在だった。この劇団を公演に呼ぶ事が出来る星は、抜群の人気度とそのギャラの高さとでごく僅かだ。

質の高い粒ぞろいの劇団員。その中で、堂々とトップを保ち続けて居るのが彼女である。
そのトップ女優に相応しく、彼女の演技に掛ける情熱とプライドは本物で、妥協を許さない。

「実は、次回公演予定に組まれていた私の相手役が急に都合付かなくなってしまって……それで是非あなたにお願いしたいのよ」
「相手役?しかし、私は……」
「母さん!」
思わず声を上げる新一に、有希子は軽く首を竦めた。
「新ちゃんは黙ってて。私は今、キッドとお話しているのよ」
デザートを全て食べ終えると、有希子はスプーンを戻してキッドに向き直った。

「私達の劇団は、常に団員不足で悩んでいるの。それなりの舞台を見せる為には、そう安易に団員を増やす訳にも行かなくて。だから、私自らがこの目で見て確かめながら、良い人材を探しているのだけど」
星という星を巡り巡って、才能のありそうな、且つ見栄えの良い流離人を探し続けていたのだが、ある時ふいに思い出したのだ。

新一の星に滞在している流離人は、次回作の相手役にぴったり。正にはまり役だと。


「もちろん、演技した事などないでしょうから、不安になる気持ちも分かるわ。でも、大丈夫。私には分かる。貴方には天性の演技の才があるわ。私の目に狂いはないはずよ。それに何たって、私の相手役なんだからフォローも完璧だし」
「……あの」
キッドは控えめに声を挟んでみた。
「何よりあなたのその人を引き寄せるだけの魅力があると思うの!」
しかし、相手は綺麗にそれを無視をした。
「で、ですが……」
新一は、相変わらず口にスプーンをくわえたまま微動だにしない。
「カリスマ性と言って良いかしら。つまり私と同じオーラを放っているの。あなたは正に、観衆が求めている存在なのよ!」
対して、有希子はスプーンを振り回して熱弁をふるう。
「しかし……!」
「それにね。あなたも、何時までも新ちゃんのお守りばかりしていてはいけないの思うの。確かに私達は星を亡くしてしまった流離人だけど、あなたにはあなたの人生があるのよ。折角助かったこの命を有意義に使わなくてどうするの」

「ですから───!」
「大丈夫よ。貴方なら、役者に向いている筈だし、絶対私と張れるわ!」

新一は、母親の前で押され気味のキッドを、知らず知らずの内に目を丸くして見ていた。
キッドの労働意欲を阻むつもりなど、新一にはない。しかし、もう一緒に居られなくなりそうだと思うと、寂寥感に包まれる。
有希子が滅多に新一の前に姿を現さないのは、それだけ女優業というものが忙しい職業だからだ。特に人気俳優にでもなったら、星々を飛び回り、下手すれば数万年に一度逢えるかどうかも分からなくなる。

有希子には、人を見る目がある。それは、新一にも判る。
キッドなら、きっと観衆を魅了する素晴らしい俳優になるだろうと思う。
泣きたくなるくらい寂しい事だが、彼の将来を考えるなら、新一も喜んで送り出してあげるべきだう。
気持ちにようやく折り合いをつけると、新一は硬直を解いた。
そして、半分程残したムースをスプーンでつつきながら、しんみりとしていると、突然キッドが声を上げた。

「ちょっと待って下さい!」
女性というものは、本当に口が良く回る。畳みかけるような口調で話す有希子に、ようやくキッドが口を挟めた時は、既に彼女は言いたいことだけ全て言った後だった。

「ダメよ、キッド。こんな星でくすぶってちゃ」
まるで、出来の悪い息子をたしなめるような彼女の口調。しかし、キッドは彼女の誤解をちゃんと解いておかねばならない。


「えっと、誤解されているようなので、一言申し上げたいのですが……」
「……?」
有希子と新一が揃って首を傾げる。

「私は、現在定職についてます」
「え!?」
キッドの発言に、新一の方が驚いた。思わず立ち上がる新一に、キッドは微苦笑を浮かべる。

「仕事って、何?オレ、今までちっとも気付かなかっ……」
そんな話、キッドは一言も話した事はなかった。

「新一には、まだ話していなかったですね。……先日、正式に誘われまして、今は『パティスリー・フレイズ』のパティシエとして働かせて頂いているのです」
「そうよ!『パティスリー・フレイズ』だわ!」
キッドの言葉に、突然有希子が大声を上げた。
驚く二人に、有希子は一人納得した表情で空になった、ムースのカップを見つめる。

「何処かで、食べた事のある味だと思ったのよねぇ。『パティスリー・フレイズ』と言えば、この銀河系で知らぬ人は居ないと言われている洋菓子屋さんなのよ」
お店で買うケーキよりも、若干甘さ控えめではあるが、味はそのものなのだ。

「特にこの味は、最近店頭に並び始めたもので、開店してすぐに売り切れ続出。今では予約なしでは買う事が出来ない、幻のパティシエの作るケーキと同じだわっ!」
力説する有希子に、新一は吃驚眼で口をあんぐり開けた。

「……そうなのか?」
「最近、納入量を増やして欲しいと頼まれてはいましたけど……」
キッドは、まさかそんな事態になっていたとは、全く気付かなかった。
……単に、知ろうとしなかっただけなのだが。


キッドが、この店に勤めるようになったキッカケは、彼がこの星にやって来た時に遡る。
元々甘い物好きではあったキッドが、大好きな新一に美味しく食べて貰うために、こっそり研究していた頃、参考になればと、銀河系一有名な洋菓子店に顔を出したのが始まりだった。
最初は、店主の好意で少し自分の作ったケーキを置かせて貰っていたのが、いつの間にか若いご婦人の間で評判となり、気付いた時には午前中いっぱい使ってケーキ作りに没頭する有様になってしまっていた。
そしてその後、半ば強引に契約を結ばされ、キッドは『パティスリー・フレイズ』専属のパティシエになってしまってたのだ。
本人にしても、あれよあれよという間であったし、何よりキッドは別に店でケーキを焼いてはいない。自分の家の厨房で焼いて、店に届けるのは、羽を持つ流離人なら、瞬きの時間で済む。
結局、契約を結ぶ前も後も、今とさほど変わらない生活形態であった為、新一に話す機会を逸していたのだ。

「趣味でやっていたお菓子づくりが、本業になってしまっただけで、私としては職を持っている意識はほとんどなかったのですが、けれどこの仕事をしている以上、他に仕事を持つ事は不可能なのです」
毎日ケーキを焼き続けているキッドが、星々を回る舞台俳優など出来よう筈がない。

そう話すキッドに、有希子は至極残念そうな顔を見せた。
「そう。そうだったの……。なら、仕方ないわねぇ」
有希子もあの店の洋菓子は大好きなのだ。
それに、もしここで無理に有希子が彼を引き抜いてしまったなら、他のご婦人方に恨まれること必至。


こうして、カリスマ舞台女優は、渋々ながら彼を諦めたのだった。









「そっか……。だから、キッドは午後からしかオレの家に来なかったのか……」
有希子が帰った後、二人きりになったテーブルで、新一はぽつりと呟いた。

「今まで話さなくて、すみませんでした」
「いや、オレも全く考えもしなかったから……」
キッドは何時も、午後のお茶の時間にやって来るのだと、半ばインプットされてしまっていて、それが普通だと認識していた所為で、全く疑問にも思わなかったのだ。


「なら、これからも、ずっとこのままで居られるんだよ……な?」
ほんの少しだけ残る不安を払拭して欲しいかのように、新一が訊ねると、キッドは彼の期待を裏切らぬかのように、大きく頷いた。


「ずっとずっと、一緒です」
キッドの言葉に、新一はさも嬉しそうに頷く。僅かにあった憂いも全て、大好きな流離人が消し去ってくれた。


こうしてまた、二人の幸せは続いていくのでした。








END








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2008.3.23
Open secret/written by emi

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