「3つ仕留めました。恐らく会場内に入った部隊数は7です」
「つまり、残り4つか? 」
「はい、しかしそのうちの3つはすでに会場外から車輌にて離脱しています」
「追えないか? 」
「難しいですね。I.Cと東名阪には緊急配備を要請しました」
「よし、残りのひとつは? 」
「細かい位置までは特定していませんが、ほぼ捉えています」
「二人組みのやつか? 」
「そうです」
「生け捕りかベストだな。上からの指示だ」
「伝えてあります」
「ジャミングは? 」
「開始しています」
「よし、残った生徒の首輪を爆破しろ」
「と、言われますと? 」
「このプログラムは破棄だ。自発電は維持できん」
「了解しました。しかし、上がなんて言いますかね? 」
「そのために二人を土産にするんだ」
「はい」
「生徒の特定は出来たか? 」
「恐らく千成比呂だと思われます。容姿からの判断ですが」
「千成か・・・用心しろ。奴も戦力として数えろ」
「了解です」
「堀田指揮官! 二人組みを補足! 位置40です! 」
「よし、よくやった。まだ行くな? 3部隊整えてからゆっくり輪を閉じろ」
「伝えます! 」
「東の部隊は? 」
「到着しています」
「ジャミングを一時解いて、伝えろ。了解はいらない。伝えたら即ジャミングを回復させろ」
「了解しました」
「ぬかるなよ? 」
「はっ! 」