「康くん・・・タバコ吸ってもいい?」
「あぁ。いいよ」
「これ、最後の一本になるかな? 」
「かもね」
「どれくらいいるんだろ? 」
「とりあえず、3つは確実だろうね」
「ジャミングしてるってことは、もう確実に俺たちを仕留める段取り立ったてことだもんね」
「うん」
「ポイント・・・あとどれくらいなの?」
「近いよ。僕がマーキングしておいた木が見える」
「うまく・・・いくかな? 」
「神のみぞ知る。ってやつだろうね」
「でっかい花火―――か」
「来たよ」
比呂はタバコを指先で弾き、右手にソーコムを握ったまま立ち上がる。
その目に、銃を腰溜めに構えた兵士が見える。