まとめ　
もう本当にサモアという国はすばらしいところだった。透き通った海、きれいな砂浜、生い茂るココナッツの木、 暖かく豊かな自然。そして何よりもすばらしいかったサモアの人々。あけっぴろげで、よく笑い、冗談をいい、親切で欲深くない。 自然とともに暮らし、時間にゆとりがあり、手間を惜しまない。すごく根源的な人の良さに触れたような気がする。

サモアから帰って、本当に向こうに住んでみたいと思うようになった。彼らと苦楽を共にしてみたいと。 今、その野望に向けて日本語教師になるべく勉強しているところで、本当にこれで向こうで職を得て暮らせるように なれるのか不安だが、あまり時間をかけずにやりたい事をやるためにはこの道がいいように思えるので、とりあえずがんばってみようと している、今日この頃である。ムーやファライモに会いたいなって日々思っているのでした。

それからもしサモアに行こうと思っている人がいたらアドバイスって事で。

まず、持っていかなかったもので、持っていけばよかったと思ったもので、「手鏡」。サモアで鏡は作っていないみたいで、 市場に行ったときに探したが無かった。 村に住む多くの家庭で、手のひらよりも小さな、粗末な鏡で身支度をしていたので、きっと持っていってあげたら喜ばれると思う。 なにより俺自身が髭をそるのに鏡が無くて困った。今度行くときは100円ショップで10個ぐらい買ってプレゼントに持って行こうと思う。

次にジャージかスウェットの上下。夜、特に明け方には思ったよりも気温が下がるので、常夏の国だから寝るときも半袖にハーフパンツで 十分だと思っていたので困った。薄手の長袖パーカーを着て、その上からシーツをかけて寝ていたがそれでも朝方寒かった。 だから最後のほうはシーツを2枚ぐらい借りてかけていた。（サモアではタオルケット代わりにみなシーツをかけて寝るのだ） やや厚めの生地の上下が寝るときには必要だと思う。

もし民泊するのなら、トイレットペーパーは自分で持っていたほうが良いだろう。あれは高級品なので、だいたいみな使い終わった ノートや新聞などで拭いくのだ。まあそれでがまんできるなら別にいいんだけどね。 俺はやっぱりトイレットペーパー買っちゃいました。村にあるどこの店でもたいてい置いているので買うのは簡単。1巻き100円ちょっと ぐらいだった。
で、トイレのマナー。一般家庭で水洗のところは稀で、俺が見たのはボットン式と準水洗。前者は説明は不要だろう。 後者が、一般家庭で一番多かったと思う。トイレの中にやや大きめのバケツと小さめのバケツがあって、大きいほうはお尻をふいた 紙を捨てるごみ箱。これは良く憶えておくべし。まあ新聞紙だのノートだの水に溶けないものを普段使うからこういうものがあるんだね。 で、小さいほうのバケツで、外にある雨水をためたドラム缶から水をくんで、トイレを流す。手動式水洗ってわけ。

あと、民泊したなら帰る前にお金をいくらか払うべき。正式には別れる最後の日の晩餐の後で家長に渡すみたい。まあ外人だから その辺は知らなくても全然OKみたい。だいたい30から40タラぐらい、つまり1200から1600円ぐらい渡すといいと思う。 ちなみに少ないから失礼ってことにはならないみたいだから、たとえ5タラでも渡すべき。お金そのものの価値よりも、感謝を表す ってことでお金を払うものらしいから。

民泊なら、お風呂は大体どこも水をドラム缶からすくってかける。体を洗う布と石鹸、シャンプーなどは肌に合ったものを自分で用意 した方がいいだろう。また、お風呂にあまり囲いはなく、外から見えてしまうところが多い。サモアの人は皆、布を体に巻いて 水を浴びるのだ。そして器用に布の中にタオルをいれて体を洗うのだ。男は下半身を隠せばいいけど、女は全身隠すから、体洗うの 大変だなって思った。あまりジロジロ見ていたわけではないけどね、念のため。
食事は、まあ日本人にはそんなにきつくないと思う。レパートリーがあまりなくて飽きちゃうかもしれないけどね。 まあ東京育ちの俺が生水飲んで大丈夫だったから、たぶんみんな大丈夫でしょ。

ちなみにサモアの人はもちろん日本語分からないから、英語がある程度聞き取れないとつらいと思う。俺は特に英会話学校とかで 勉強したことが無くて、ただNHKのラジオ英会話を聞いてただけだったけど、それでも5年間ぐらい聞いてた 甲斐があってまあそこそこ聞き取れたので助かった。ただ、辞書を持っていかなかったので 電子辞書は絶対に持っていくべきだと思う。ちょっと高くても買って損はしないだろう。

さらに、プラスティック製のトランプもあったらいいと思う。サモアでは紙のトランプしか売っていなかったから。これ1つでけっこう いいコミュニケーションの助けになると思います。

また、道を歩いていてバスに乗りたかったら手をまっすぐ上げて道の脇に立っていること。 アピア以外なら別にバス停じゃなくても停まってくれる。アピアならちゃんとバス停へ。 もっともアピアは首都と言っても狭いのでホテルに荷物を置けば、歩いて見て回れるだろう。 バスはタクシーと比べてとても安く、またけっこう整備もされてるみたいでなかなか速いので、ぼろいタクシーならバスのほうが 速かったりする。ただ、行き先はバスによって違うので運転手に確かめること。料金は後払い。一応料金表があったりするが、 載ってないところがあったりもするので、分からなければ聞いてみるべし。親切に教えてくれるだろう。

そうそう、ポラロイドカメラも、もって行けばよかったと思った。撮ったその場であげられるから。みんな写真好きで、 撮って撮ってとよくせがまれた。

最後に、みんな歌や踊りが好きなので、歌って踊れるといいかも。俺は残念ながらどちらも苦手。まあ、洋楽を中学の時によく聞いていて 憶えていたので、カーペンターズやビートルズの歌をちょっと歌ったりしたけどね。もちろん日本の歌もちょっとは歌ったけど、 やっぱり意味が分かったほうがいいと思うしね。それから、夜寝る前に小さい子にお話をするのがよくあるみたいで、 英語でなにかそういうお話ができたら喜ばれると思った。もっとも小さいって言っても12歳ぐらいだったけど。 俺は「かぐや姫」に挑戦してぐずぐずで終わってしまったので、今度行くときは英語で書いてある、子供用のかんたんな物語を 持っていこうと思う。それこそ、桃太郎だろうと、ウサギと亀だろうと何でもいいと思うが。

　 まあ、俺が言えるのはそんなところかな。なにかもし聞きたいことがあったらメールや掲示板でどうぞ。