魔性の森のユリア 第5章 (この章は登場人物が多いため,セリフにアイコンが入ります) 「ボル・・・ガノンっ!!」 ゴウッ!! ドゴ〜〜〜〜オ!! ・ 「レヴィン〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」 爆音の後,たちこめる煙が晴れても,そこにはレヴィンの姿は無かった・・・・・・ 「私のボルガノンをまともに食らっては全て塵になり形も残りませんよ・・・・・フフフフ・・・フッフッフッ・・・・・・・・アーハッハッハッ!!」 ???? 「あいにくだが燃えたのは貴様の,しもべだけだ。」 「なに!!」 クラウスのすぐ後には,レヴィンの姿があった!! (適当な決め時っぽいテーマを頭の中で流してください。) 「そんなバカな!!あの状態からどうやって!?」 「私は風、風を捕らえる事など出来はしない・・・・・・」 「貴様は一体? 貴様は人間なのか?」 「・・・・・・・・・・・」 「くっ・・何でもいい今度こそ死ぬがいい!! ボルガノン!!」 「おそい!!」 レヴィンはクラウスのボルガノンをかわす。 「はずれた!」 「我が内に眠りし風の竜よ,その力を示せ!! フォルセティッ!!! 」 クラウスを中心に辺りが凄まじい風が巻き起こる!! 「この風は!!・・・・・・・・・そうか・・貴様はシレジアの……くっ・・・・・ぐわぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・!!」 ドサッ!! クラウスは力尽き地面に落ちに倒れた。 「おまえの負けだな。」 「何故ッ・・・・・お前が・・此処に居る・・・・・・お前は,マンフロイ様が・・・・・・始末した・・・はず・・・だ・・・・・グフッ!!」 「・・・・・・・・・・・さあな。」 クラウスの死と共に動かなくなったケルベロスを倒した2人はこちらに走ってきた。 「無事ですか。レヴィン!!」 「ああ,心配かけたな。」 「ほんとだぜ全く。」 「すまんな。」 「ところで奴は?」 「死んだよ,残念なことに結局何も聞き出せ無いままだったが,奴の口ぶりからすると,おそらく暗黒教団の者だろう。」 「そうですか,しかしこんな物を造ってどうするつもりだったのでしょう?」 ノイッシュはケルベロスの死体を見て言った。 「戦闘力がどうとか言っていたから,兵に使うつもりだったんじゃないかな。」 「そうですね,それにしてもこんな物,実戦に出されたらたまりませんね。 開発を止めさせる為に関係する物は全部処分したほうがいいのでは。」 「そうだな。」 「じゃっ オイラは奴のアジトを探して,処理してくるよ。」 そう言ってデューは走っていった。 「では私は,村の方々を弔ってきます。」 そう言うと村の方に歩いていった。 「では私は死体の始末でも。 ん? あれは?」 その時,裸体で倒れている少女が目に入った。 「これは!! まだ息があるな,しかし・・・かなり衰弱している。連れ帰って介抱する必要があるな。」 「ノイッシュ!!」 「はい?」 村に行く足を止めて振り返った。 「私はこの少女を連れて先に戻る!!後を頼む。」 「解りました,お気をつけて。」 「うっ・・・・・ここは?」 ユリアはどこかのベッドの上で目を覚ました。 ???? 「ここはティルナノグの屋敷だ,君は3日間眠っていたのだよ」 扉からレヴィンが入ってきた。 「あなたは?」 「私はレヴィン。そういう,君の名前は?」 「私は・・・ユリアです。」 「何故あんな場所に,あの村の者ではないようだが。」 「何故あそこに・・・・・・・・・・・うっ!」 ユリアは頭を抱え込んでうずくまってしまった 「どうした!」 「うぅぅぅぅ,頭が痛いんです,何かを思い出そうとすると」 尋常ではない痛みなのが見ていても解った,それ程の痛みなのだろう。 「もういい!!考えるのをやめろ。」 危険を感じたレヴィン。 ユリアはしばらくしてようやく落ち着いてきたようだ。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 「落ち着いたか,名前以外は思い出せないのか?」 「はい・・・・・・・」 「・・・・・・・(やはり,あの獣に耐え切れない目にあわされたようだな, 精神崩壊を防ぐため心の防衛機能が働いて記憶を閉ざしたのだろう, しかしそれ以前の事まで忘れる必要があったのか?もしかして,他にも何か?)」 「あの・・・・・・」 考え込んでいたレヴィンは我に返った。 「はっ! な・・なんだ?」 「私,これからどうしたら?」 「そうだな,体が完全に回復するまで,とりあえずここに居るといい。 後の事はその間に考えればいい。」 「では,そうさせてもらいます。」 「そうか,私はこれで用事があるのでな,何かあれば使用人に言ってくれ。」 そう言ってレヴィンは部屋を出て行った。 外の廊下には森から帰ってきたノイッシュとデューがいた。 「どうですか,あの少女の様子は」 「どうやら私の悪い予想が当ったようだ,おまけに記憶喪失だよ。」 「なに!!・・・・やっぱりそういう事か,あの野郎,本当にひどいことしやがる。」 「取りあえずあの,娘はしばらくはここに居てもらう事にした,身元もわからんことだし,お前達はこれからどうする?」 「私はこれからリボーの様子を見に行こうと思います,この所 子供狩りなる事が行われ始めているようですのでこのイザ−クが,どうなるのか気になるので。」 「ラクチェとスカサハには会っていかないのか?」 「・・・・・・・・ええすぐ行きますので,では。」 「オイラは,資金調達の旅に行くよ,レンスターの孤児院の費用も稼がなきゃならないし,それにかってにオイラの風の剣をもって飛び出していったパティも探さなきゃならんし。」 「資金面ではいつも世話になるな・・・お前には。」 「なあに,いいってことよ,じゃな!!」 二人はそう言って出発していったのだった。 「・・・・・・・・・・・・・・暗黒教団の活性化か・・・聖戦の時はもうすぐ側まできているのか?」 ・・・時は,グラン暦775年これは聖戦の根底に立つ数多の物語の一つだった。 完 -------------------おまけ------------------- キャラクタープロフィ−ル (シャーマン)装備なし 見切り 迫撃 連続 ナーガ大 ファラ小 追記 特になし (ダークアルケミスト)ボルガノン リワープ 突撃 エリート 必殺 なし 追記 闇の錬金術士の事です。 謎が多い人物実は生きていて後でまた出てきそう。 (ドラグナー)全風魔法 ワープ リワープ 連続 必殺 追撃 セティ特大 追記 ドラグナーとは特別な職,どんな職かはレヴィンの身の上で察してください。 (ソードマスター)勇者の大剣(!) 追撃 突撃 必殺 流星剣 なし 追記 馬に乗らないで剣でばかりで戦闘していたらこうなった。 (シーフファイター)銀の大剣 追撃 盗む 値切り 太陽剣 月光剣 なし 追記 あとナイトリングを持っています,それとかなり背が伸びている。 第4章に戻る エピローグに進む |