これまでのあらすじ
第15話 価値観

人によって、考え方や物事の捕らえ方は変わるものであろう。

誰かが美しいと思う女性を、他の誰かは非美人だと思うかもしれない。

同じ量の食事をしても、満腹になる人と食べたりない人がいるかもしれない。

価値観というのは人それぞれで違うものなのである。

 

その日は、僕の後ろの席に大学生の金髪のおねえちゃんが座っていた。

もともとそのおねえちゃんは別部署であるUS部のバイトさんなのだが、S田の仕事のヘルプで借り出されたそうだ。

親父さんがT田明@濃いおっさんらしいというウワサがまことしやかに流れているが、真実のほどは定かではない。

確かに大学が一芸入試で有名な芸能人の宝庫A細亜大学で結構かわいげなおねえちゃんなので真実かもしれない。

別にそのおねえちゃん自体に興味は無いのでどうでもいいのだが。

 

そのおねえちゃん(「T田嬢」と呼ぶことにする)朝から来ていたらしいのだが、18:15ぐらいにはお帰りになられた。

T田嬢がS田からお願いされた仕事は、N本電気さんの「カルティー○」というWBTシステムへの登録作業らしい。

僕の記憶が確かであれば、その登録作業はS田が「大変だ」「めんどくさい」と大騒ぎしていたもののように思える。

ここで注目してほしい。

「S田が『大変だ』と大騒ぎしていた」仕事を、T田嬢は「朝から18:15まで」で片付けてしまったのだ。

もちろんT田嬢はこの作業をするのは今日が初めてであり、全くの素人だったのだ。

素人が喜ばれるのなど、「素人娘がいっぱい!」と雑誌に広告を打っているお店のお客ぐらいのはずだ。

そもそも、そういう「素人娘がいっぱい!」なことが喜ばれる店で働いた時点ですでに「素人」から「玄人」になるのではないか?

しかし、「素人娘」という言葉に確かに惹かれる僕がいる。

「玄人娘」だとなんだか色が黒ずんでそうであるし。

男性心理、また、ある意味消費者心理を巧妙についた名文句である。

ちなみに僕は26になった今でもそういう店に行った経験がない。

キャバとランパブぐらいだ。

かわいいものである。

残りの人生、長いのか短いのかわからないが、行ってみたい気もする。

「一度はお相手してみたい、玄人娘のテクニック。」

歌丸です。

 

話がずれているので強引に戻すが、「素人」T田嬢がさっくりと片付けられる仕事をS田は大変がっているということになる。

もちろん、T田嬢がさっくりとこなすためにS田は色々教えていたりはしたが、所詮素人だったはず。

別に文句があるわけではないが、一つだけ言わせていただくとすれば、

「それでいいのか?」

そう問いたい。

素人娘がさっくりとやっつけた作業を、ある意味その道のプロフェッショナルたるS田が大変と言っていたのだ。

僕たちは素人ながらも、対顧客に対しては「プロ」で通っている。

先の風俗店の例えではないが、その団体に所属した時点で、誰もがその道の「玄人」でなくてはならないはずである。

センスの有る無しはあっても、そこをなんとかしているように見せるのがプロとしてのテクニックなのではないだろうか。

ちなみに僕は、そのハッタリだけで26年間生きてきて、ハッタリがうますぎるせいでトラブルに巻き込まれることが多々あった。

。。。どちらかというと巻き起こしている方なのかもしれない。

実際、これを書いている今現在も、トラブル物件対応中だし。

ハッタリだけでトラブルに巻き込まれなかった、あの頃に戻りたい。。。

みなさん、ハッタリは少なくしましょう。

あと、大げさな表現もね(含笑

 


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