MYRIAM 5


女は、しばらく小刻みに全身を痙攣させながら、グレイの顔に、そのでっかい乳を押し付けていたが、やがて乱れた髪をかきあげながら体を起こすと、艶然と笑みながら、グレイの耳元に何事か囁いた。

よく聞き取れなかったけど、続きを部屋でしよう、とか言ってるみたいだ。

それをグレイは、涼しい顔で、にべもなく断る。

コトが済んだらとっとと帰れ、みたいな態度に、さすがに女が少しむっとした表情をする。

グレイはそれを気にもしない。

その時、あたいは、岩にかけていた手をうっかり滑らせてしまった。

転びはしなかったが、大きな水音が響く。

やば、と思った時には、グレイも女もこちらを見ていた。

「ミリアム。」

グレイが呆れたような声をだす。

覗きかよ、おいおい、てな声音だ。

そんなつもりはなかったけど、この状況は、まるっきり覗きだ。

バツが悪いったらない。

あたいは平静を装うのが精一杯で言い訳も出来ない。

すると女は、なにか納得がいったような顔をして、グレイから離れて立ち上がった。

それから、蠱惑的な仕草でグレイにキスを一つ投げ、あたいには、お次どうぞ、というような素振りをして、女湯の方に戻っていった。

なんか勘違いされたらしい。

「覗いてんじゃねえよ。」

グレイがニヤニヤ笑いながら言う。

「こんなとこでヤッてるくせに、なに言ってんのよ。」

グレイは、女とヤッてた時の格好のまま、洗い場の床に足を投げ出して座っている。

あたいの目は思わず、その股間のブツに釘付けになる。

「んな物欲しそうな目で見るなって言ったろう。ほんとに犯っちまうぞ。」

せせら笑うようにグレイが言う。

癇に触るったらありゃしない。

「犯れるもんなら犯ってもらおうじゃないの。」

咄嗟にあたいはそう答えていた。

岩場を乗り越えて、男湯に入る。

まだ洗い場に腰を下ろしているグレイの体を跨いで、仁王立ちになった。

グレイのちょうど目の前に、あたいの股間が来る。

それを承知で、あたいは、思いっきり足を広げて、なおかつ、グレイに見せ付けるように、手でアソコを押し広げた。

「あんたのせいでこんなんなっちゃったのよ。責任とってよ。」

あたいのクリトリスはすっかり勃ちあがって固くなっていた。おまけに淫液が太股まで滴っている。

グレイは、たじろぐ様子も見せずにじっくりとあたいのあそこを観察して ────あたいはまるで目で犯されてるような感じすらした──── それからあたいの顔を見て、ふふんと鼻で笑った。

かあっと全身が羞恥で熱くなった。

思わず腰を引きそうになった次の瞬間、グレイの舌があたいのアソコを舐めあげた。

「ひッ!」

電流が走ったかと思った。

思わず声を上げてしまったのが恥ずかしくて、慌ててグレイを見下ろすと、グレイと視線が合った。

恥ずかしい。

ガラにもなく、あたいはそう思った。

感じてるあたいを見られるのがすごく恥ずかしい。

グレイの前で大股広げてるのも、グレイにあそこを舐めさせてるのも、ものすごくものすごく恥ずかしい。

恥ずかしさで、体が熱い。

どうしちゃったの、あたい。

グレイの舌が、あたいの中に潜り込んで、ぐるりとかき混ぜる。

「く…ふっ…!」

立っていられないほどの快感が、背筋を撫ぜた。

崩れそうになる膝を必死で堪える。

さすがに、うまいわ、こいつ…。

「あ…っ…、…そ、こぉっ…」

グレイの指が、あたいのクリトリスを摘まむ。

「ひぅっ…!」

指先で、ぐりぐりと強く揉むように捻られた。

捻られながら、淫裂を舐められる。

「あぁん…」

恐ろしく巧みな愛撫。

正直なところ、内心密かに、まだ心の準備が出来ていないあたいのかすかな迷いを、強引に混濁させてしまう、愛撫。

グレイの指は、あたいのクリトリスを強く摘まんだまま、根元から扱き上げる。

ゆっくりと。

「く…う…っ…。」

すぐにそれは、早い動きとなった。

「あ、あっ… ふあっ…!」

触れられるだけで電流が走るかと思うほど敏感なところなのに、グレイは、まるでタバコの火でも揉み消すかのように、容赦なく、あたいのそこを揉み潰す。

「ひあああっ ああっ あああーっ!」

痛い。でも、気持ちいい。

頭の芯が、痺れる。

あたいはたまらず膝を閉じようとする。が、グレイの手はそれを許さない。

グレイにもたれかかるようにして、何とか姿勢を保つ。

「ああっ あっ… だめ、だよぉ、グレイっ…!」

不意に指の動きが止まる。

くくっ、と、グレイが喉の奥で笑う。

「な、に…?」

「このカラダじゃあ、ここ何日かの禁欲生活は辛かったろうな。エスタミルじゃ、毎日ヤッてたんだろう?」

「あ…たりまえじゃないのさ。 …んくぅっ…! き、北エスタミルの男は、みんなあたいとヤりたがってたんだから。ああ…っ」

淫裂を舐めていたグレイの舌が、指に代わって、あたいのクリトリスを捉える。

「はうぅっ…!」

ぺろり、と一舐めされたかと思ったら、啄ばむように吸い付かれ、不意に強く噛まれた。

「あうっ!」

痛みと快感で思わずのけぞったところを、優しく、ねっとりといやらしく舐められる。

すごくイイ。

たまんない。

もっともっと気持ち良くして欲しくて、あたいは我知らず、自分からグレイの顔に、腰を擦り付けていた。

グレイが、あたいのクリを甘噛みしたまま、あたいの、もうぐちゃぐちゃに濡れているだろうアソコに、指を入れた。

「ああんっ」

待ち望んでいた感覚に、あたいのそこは、その指を離すまいと咥えこむ。

「ふ…。すごいな。」

グレイはゆっくりと指を出し入れし始めた。

そんな、もっと、早く…。

焦らさないで。

もっと入れて。

もっと。

「グ…レイ…! 焦らさないで、よぉっ…!」

自分でも耳を疑うほど、甘ったるい声が出てしまった。

でも、もう、せつない。

「そう急くな。今、何本指が入ってるか、わかるか?」

「そ、そんなの、わ、わかんなっ… に、2本…、3…本…かな」

「あたり。3本。で、これが4本め。」

「くぅぅんっ…!」

4本の指が、何度も何度もあたいを突き上げる。

それこそ、まるで拳が入ってしまうんじゃないかと思えるほどの勢いで。

「あうっ ああっ あああっ ひっ はうっ!」

立ったまま、イかされる…。

このまま、イかされるんだ、あたい…。

指、だけで。

「ひぃっ あひっ」

自分の足だけで立っているのが辛くなって、あたいは思わずグレイの頭を押さえつけた。

それでもグレイの指はあたいを犯すのをやめない。

自分が、アソコだけの生き物になったような、感覚。

お腹の中から大きなうねりがやってきた、と思った瞬間、

「う、あ… イクっ…!」

あたいは膝をがくがくさせながら、立ったままイッた。

全身の力が抜けて、その場にぺたんと座り込む。

頭の芯がじんじんしていた。

足がかたかたと痙攣している。

ちくしょう…。このあたいが、指だけでイかされるなんて…。

心密かに悔しい思いを噛み締めていると、グレイが、追い討ちをかけるような事を言ったので、とたんに、それまでの快感が吹っ飛んでしまった。

「ちょっとは欲求が晴れたろう? 部屋に戻りな。」

「なっ…!」

なによそれーっ!

なに? ここまできて、あたいをこんなにまでしておいて、まさかヤらないっての?

「俺は仲間とはヤらない事にしてるんだ。シャレになんねぇからな。」

「なによそれ。じょーだんじゃないわよ、ちんこおっ勃てて何言ってんの?」

「生理現象だ。」

「だったらこっちも生理現象よ。指だけで済まそうなんてお門違いよ。コレが欲しいの。」

あたいは目の前の熱くて硬いブツを握り締めた。

うわ、握るとそのでかさは凶暴なほどだ。

「おい、ミリアム…」

「黙って」

あたいはグレイのでかいそれを、扱きながら咥え込んだ。

びくっと一瞬、グレイが身じろぎをした。

手の中のそれも、びくりとする。

じわり、と先端から蜜が滲み出してくる。

なんのかんの言って、グレイだってヤりたいんじゃん。

あたいはほくそ笑んで、その蜜を啜り上げた。

鈴口に舌を突っ込んで、舐め回す。

「ミリ…アム…!」

グレイの、ややうろたえたような上擦った声が、小気味良かった。

それにしてもほんとでかい。

太くて長い。

そんでもって固い。

カリ首まで咥え込むと、口の中いっぱいになって息が出来ないほどだ。

喉の奥まで咥え込んでも、根元までははるかに届かない。

赤黒く怒張したそれは、ぼこぼこと血管が浮き出していて、ヘソまで反り返っている。

こんなの、あたい、ほんとに入れられるんだろうか、とちょっと不安になりながら、

たっぷりと嘗め回し、味わい尽くして、あたいは体を離し、グレイの前に座り込んで、足を広げた。

「来てよ。グレイ。」

言いながら、両手で、アソコを思い切り広げて、グレイに晒す。

グレイがわずかに嘆息した。

あたいは一瞬、ドキッとする。

また逃げられる、かな?

「仲間とはヤんねぇって言ってんのに…。」

やれやれ、という口調でそう言って、だけど、グレイはあたいに覆い被さってきた。

やったね♪

「力、抜きな。」

そんな小娘じゃないわよ、と言おうとしたあたいは、次の瞬間、体を割広げて侵入してくる質量に、息をのんだ。

マジマジマジマジ、なにこれなにこれなにこれ

パニクりそうな頭を、必死になだめる。

やっぱりでかい。すごくでかい。

想像してたのより、ずっとそれはでかかった。

入口が、裂けそう。

痛みももちろんあったけど、それより恐怖感が先に募った。

なんか、やみくもに助けを請いたくなる。

あたいは歯を食い縛った。

ぐちゃぐちゃに濡れているおかげで、侵入はわりと楽らしい。

抜き差しされるたびに、少しずつ、ずるっずるっと中に入ってくる。

だけど、怖い。

ぐぼっという感触があって、一番太いとこが入口を通過した。

とりあえず、裂ける心配はなくなったようだ。

あたいはほっとして体の力を抜いた。

そのとたん、ずずっと圧倒的な質量が侵入してきた。

「ひィッ!」

悲鳴を上げてしまって、あたいはすぐに、しまった、と唇を噛んだ。

「…大丈夫か?」

「ったりまえよっ! ここまでヤッといてやっぱやめた、なんて言わないでよねっ」

「言わねぇよ。ここでやめたら俺だって辛い。」

グレイが一旦腰を引いて、すぐにまたあたいの中に入ってきた。

「あ、あっ…!」

思わず背がのけぞる。

太くて硬くて熱いのが、ずるずるとあたいの中に入ってくる。

一番イイところをこすりあげてくる。

ずんっという重い感触があって、それは奥に届いた。

「あふぅ…っ」

自然と腰が浮く。

さっきまでの恐怖は、既にとろけるような快感に変わっていた。

グレイが何度も何度も腰を突き上げてくる。

「あっ はぁっ あああんっ ああっ おっき…おっきいぃぃ…」

自分の“中”を根こそぎ掻き出されているような感じ。

内臓ごと貫かれているような。

一突きごとに、痺れるような快感が、子宮を突き抜けて膝にまで走る。

イク、と思う間もなく、あたいの膣内がびくびくと痙攣した。

ま、だ…イキたくないのにっ…!

あたいは、両足をグレイの背に絡めた。

「ああっ グレイ! もっと…もっとよぉっ」

やめないで。

もっと犯して。

いっそ子宮の中までえぐって欲しい。

グレイの動きに合わせて、あたいの腰も自然と動く。

クリトリスを舐められていった時とは比べ物にならない、凶暴なほどの波が押し寄せる。

「あああんっ イクゥゥゥ!」

全身をがくがくと震わせながら、あたいはイッた。

すごく、イイ。 この男。

こんなに気持ちイイんなら、もっと早く乗っかってれば良かったよ。

ぼんやりそんな事を考えていたら、

「もうイッちまったのか?」

と、からかうような声がして、あたいはいっぺんで我に返った。

見れば、グレイはまだあたいの中にいる。

この男はまだ射精してないんだ…!

男をそっちのけにして、あたいだけがイッちまった事に、あたいは少なからずプライドを傷つけられた。

ちくしょう、あたいとした事が。

あたいは体を起こし、グレイを押し倒して、その上に跨った。

あたいでイかないなんて、許せない。

「まだ、これからよ。」

グレイのモノを手で導いて、あたいの淫裂なかに、入れる。

一回馴染んだせいか、侵入はさっきよりもずっと楽だった。

けど、この体位だと… すごく、奥まで、くる…

動かす前にイッてしまいそう。

さっきのおねいちゃんもえびぞってたもんな…

あたいの脳裏に、さっきまでグレイに跨ってた女の姿が蘇った。

グレイの上で、ゆっくりゆっくり腰を使ってた、あの女。

自分の番になってよくわかる。

こんなのがんがんやったら、壊れちゃいそう…

けれど同時に、あの時グレイが発した言葉も思い出す。

──── そんなんじゃ俺はいつまでたってもイかねぇぞ。

…呑気によがってる場合じゃないわ。

あたいは、膝を立てて、思い切って腰を落とした。

うあ… お腹… 突き破られそう…っ…!

膣内なかが早くもひくひくと間断なく痙攣を始めているのがわかる。

締め付けようと力を込めると、それだけで脳髄が蕩けそうになる。

かまわず、あたいは腰を大きくグラインドさせた。

どう? あたいの中は気持ちイイでしょう? さっきの女なんかよりずっとイイでしょう?

夢中になって腰を動かす。

「あ…ああ… グレイぃぃ すっごいイイ… イイよ…ぉ…」

もう2回もイッたっていうのに、あたいの体はまた絶頂を求めて駆け上がり始めていた。

何とか気をそらそうと、ふと、グレイに視線を落とし、そして、あたいは慄然とした。

グレイが、まるで他人事を見るような冷たい目で、あたいを見ていた。

恐ろしく冷たい、感情のない灰色の瞳。

いや、感情がないどころか・・・はっきりとした軽蔑の色。

瞬間、あたいの心は凍った。

あたいが見ているのに気づくと、グレイの顔は、すぐにあの、シニカルな人を食ったような笑みに変わった。

あたいが腰を落とすのにあわせて、下から思い切り突き上げる。

「あひィッ!」

あたいの背がのけぞる。

グレイの両手が、あたいの乳房を鷲掴みにした。

乱暴なほど強く、捏ねる。

「うあっ…」

あたいの膣内なかが、きゅっと締まる。

グレイが微かに呻いた。

締まった感触がお気に召したのか、今度は乳首を摘ままれた。

「あんっ」

きゅっ。

グレイがまた身じろぎをする。

グレイもいいんだろうけど、乳首が弱いあたいは、こんな風に悪戯するようにいじられたんじゃたまらない。

「グ…レイ… 乳首、もっといじってぇ…」

懇願すると、グレイが、ふっと笑った。

「ここが好きなのか?」

囁かれながら、乳首を引っ張られる。

「あ、あんっ…。好きぃ… もっ…と、強くやって…、か、噛んじゃってもいいからぁ…っ」

お望みどおり、とばかりに、乳首に歯が立てられる。

きりっ…と強く噛まれる。

「あはぁっ」

傷みが、脳天を突き刺す。

すぐにそれは甘い痺れとなって、全身を満たす。

「好きモノのカラダだな。」

笑いながら、グレイが言う。

「あ…、あんただって、そうじゃないのさ、グレイ…。」

喘ぎながら言い返すと、グレイが、目を丸くした。

すぐに、くっくっと笑い出す。

「違いない。」

そう言って、また、あたいの乳首を噛む。

もう片方の乳首は、ちぎれそうなほど強く引っ張られる。

「んあああっ!」

グレイの荒々しいほどの乳首弄りを受けながら、あたいも一心不乱に、グレイに腰を擦り付ける。

体は快感の波に解けそうになりながら、あたいの心の奥底には、焦燥が走っていた。

 

さっきの、グレイのあの、目。

 

あの冷たい目。

あの目は、なんだったんだろう。

軽蔑? 嫌悪?

グレイの体はこんな熱くなっているのに、こんなに昂ぶっているのに、灰色の目だけが全てを裏切っていた。

今までずっと・・・グレイは自分を咥え込んでよがり狂う女達の狂態を、あんな目で見ていたの?

仲間とはヤらない、と言ったグレイ。

あの言葉が、彼なりに仲間を尊重した言葉だったとしたら・・・

彼にとって、SEXをする女は、軽蔑の対象なのだとしたら・・・

あたいは、途轍もないヘマを、やらかしたのかもしれない。

 

そんな心とは裏腹に、体の方は登りつめようとしていた。

その時。

かたん、と音がして、出し抜けに脱衣所の戸が、空いた。

「あっ! し、し、失礼! ────── !? ミリアム!」

あたいは慌てて顔をあげた。

「ガ…、ガラ…ハド…」

ガラハドが、呆然と立っていた。

 


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