ロロノア・ゾロさんにサンジ君を10人プレゼントしよう
act. 3
「さぁ、次の王様は誰だ…?」
欲望に掠れきった声でゾロが割り箸を10人のコック達の前に突き出した。
その目はもはや、黒手ぬぐいを頭に巻いてないのが不思議なほどに血走り、爛々と獣の光を放っている。
今にも舌なめずりせんばかりだ。
ペニスを擦りあっていた二人のサンジは、いかにも名残惜しそうにお互いの体を離す。
立つ事も出来ないほどに感じたのか、二人ともぺたんと座り込んでいる。
その股間の間のものは屹立したままだ。
よくよく見渡せば、10人のコック達はほぼ全員がこんな状態になっていた。
乳首を舐めあっていたサンジ達はシャツがはだけたままだし、ズボンに手を突っ込まれてシコられていたサンジはいいところで中断されたのか、頬を薄く染めてもじもじと膝をすり合わせているし、ストリップをしたサンジは当然まっぱだし、ちんこを舐められていたサンジはズボンを半分下ろしたままだ。
パラダイス。
まさしくパラダイスだった。
いいや、もう俺、死んでても。とかゾロは一瞬思った。
「王様だーっれだ♪」
ゾロの引いた割り箸は、1番だった。
王様でない事に内心舌打ちしつつ、10人のサンジ達をぐるりと見回す。
王様を引いたらしいサンジを、他の9人が見つめている。
「じゃあ…10番と9番と8番と7番が…1番にご奉仕。」
ご奉仕。
ものすごい勢いで鼻腔に溢れてきた鼻血を、ゾロは根性で飲み込んだ。
鼻血出してる暇なんかねぇ。
□ □ □
ゾロの目から、熱い涙が溢れていた。
目の幅涙だ。
こんな、こんな日が来ようとは!
コックが、こんな明るい甲板で、ゾロのモノを咥える日が来るとは!
ゾロは感涙に咽んでいた。
ナミ辺りが見たらその気色悪さに悲鳴を上げそうなほどにやけきった顔だった。
しかも、今、ゾロの股間に顔を埋めているのは、二人のコックだ。
二人は、勃ちきってそそりたつゾロの巨根を、左右から挟むようにして幹に舌を這わせていた。
ぴちゃ…ぴちゃ…と淫らな音がする。
時折お互いの舌が触れ合って、悪戯にちゅ、とやったりしていて、その光景がまた贅沢極まりない。
けれどゾロはその光景ばかり見ているわけにはいかない。
ゾロの右にはもう一人サンジがいて、ゾロの唇に吸い付いているからだ。
手持ち無沙汰なのでゾロは、右手をそのサンジのシャツの下に滑らせた。
「はぅん・・・。」
サンジが可愛い声をたてた。
それだけでゾロのペニスからは、先走りの液がごぽっと音を立てそうな勢いであふれる。
それを、股間にいるサンジ達が一生懸命舐め取る。
たまんねぇ…
たまんねぇのはそれだけではない。
ゾロの左側にもサンジがいて、ゾロの左手はそのサンジのペニスを扱いていた。
「ふ、あ、ンンッ… んあ…っ、あ、ぅんっ…ああ」
左側のサンジは、ゾロの手が上下するたびに、全身をぶるぶる震わせている。
察するに、さっきまで、ちんこを舐めるか擦られるかされてたサンジだろう。
他のサンジに比べて限界が近いようだ。
ゾロは、右側のサンジから唇を離して、左側のサンジの耳元に口を寄せた。
ゾロの吐息がかかっただけで、左側のサンジの背は跳ねた。
その耳たぶを唇で挟みながら、
「イケよ。」
ゾロが囁いた。
「ひゃ、あうううんっ!」
ゾロの手の中に、左側のサンジがあっけなく射精した。
つられてゾロもいきそうになり、慌てて腰に気合を入れる。
けれど、ゾロの太い幹には更に太い血管がびしりと走り、また先走りが溢れる。
更につられて右側のサンジの乳首をいじくっていた指に力を込めてしまい、
「ふあッ!」
右側のサンジの体もびくびくと震える。
不意に左手がぬるりとしたものに包まれた。
見ると、イッてしまった左側のサンジが、とろんとした目をしたまま、自らの精液で汚れたゾロの指を舐めている。
ゾロと目が合うと、
「ご、奉仕…。」
と、淫らな目をしたまま掠れた声が言った。
ぐわっとゾロの体が熱くなる。
股間で滾ったものがびくん、として、股座に顔を突っ込んでいる二人のサンジの口から逃げた。
二人の口で両脇から挟み込んで舐めているという不自由さに焦れたのか、二人のうち一人が、ぱくん、とゾロのモノを咥え込んだ。
ぬるんとした感触に包まれて、ゾロは、思わず喉の奥で低く声を上げた。
このまま一発ぶっ放しちまいてぇ。
そう思った瞬間、ぱん!と乾いた音がした。
「はぁい。しゅーりょー。」
王様役のサンジが、両手を叩いて、 このターンの終わりを告げていた。
そのとたん、ゾロに群がったサンジ達が、未練もなにもなく、すっとゾロから離れる。
ちょっと待てぇぇぇぇぇぇぇぇ!
この、股間のおぎおぎした奴、これ、このまま放置っすかあああ????
しかし、サンジ達だって相当に切羽詰った様子になっている。
サンジ達だってこれだけ中途半端に弄られて放り出されたんじゃ、もういい加減限界も近いだろう。
ちくしょう、全員を犯してやりてぇ。
サンジは10人いる。
ということは、1人と1回ずつやったとしても10回できるって事だ。
ごくり、とゾロの喉が鳴る。
10回。
サンジとする時、ゾロはいつも自分をめいっぱいセーブしている。
本能のままにサンジを抱けば、恐らく壊してしまうだろうと思えたからだ。
見た目のわりに、めったなことでは壊れたりしない頑丈なコックさんではあったが、それでもケツに何度も何度もチンコ突っ込まれて、イかされりゃあ、体力も減るだろう。
ゾロは自分の性欲と体力がどれだけ底なしで、かつ、自分のゾロ棒がどれだけ凶悪なシロモノか、よく知っている。
できることなら一日中でもコックさんの体に触れていたいが、コックさんを壊したいわけでは決してないのだ。
だけど。
だけどコックさんが10人もいるのなら。
突き上げる欲望に鼻息が荒いゾロの目の前に、ずいっと割り箸の束が突き出された。
ゾロは股間を出しっぱなしにしたまま、割り箸を引く。
つか、もうしまえないのだ。勃ちすぎてて。
「王様だーっれだ♪」
次もまたサンジが王様だった。
ゾロは7番。
「じゃ、あ…。」
王様役のサンジの声は、もう濡れていた。
「7番に、他のみんなが、…お尻を見せる…。」
□ □ □
もうゾロは何度鼻血を飲み込んだだろう。
『鼻血を飲むと吐くよ、ゾロ。』
姉のような幼馴染がよくそう言ってくれた声を思い出す。
だから飲んじゃいけないよ、と。
だけど、くいな。
飲み込まないと後から後から垂れてくるんだ。
大丈夫。
俺強い子だから、くいな。
吐きそうになったらそれも飲み込むから。
だから、俺の生き様を見守っててくれ、くいな。
たぶん、もうすぐ俺もそっちに行くから。
ゾロの目の前に、ぷりんとして真っ白くてうっすらと桃色の、可愛いお尻が10個並んでいる。
10個も。
ばしゅーっと、ゾロの鼻から更なる鮮血が噴き上がった。
□ □ □
そもそもゾロは、サンジのどこもかしこも好きだ。大好きだ。
あのくるんくるん眉毛さえチャームポイントだと思っている。
「素敵眉毛」とからかった時だって、本心では本気で素敵だとすら思っていた。
がーがーうるさいところも、ガラの悪いところも、アホっぽいところも好きだし、ナミにメロリンしてるのすら好きだなあとか思っちゃったりしてる。
さらさらした金髪は、色も手触りも気に入ってるし、蒼い目は舐めたらきっと甘いと信じて疑ってないし、ふよふよした耳たぶはほんとに甘い。
ちょっと神経質そうな薄い唇は、拗ねてとんがってるともう凶暴に可愛らしいし、キスをねだるときなんか身もだえするほどにエロい。
舌も薄くてひらひらしてて、舐めても舐めても飽きない。
舐めても舐めても飽きないといえばサンジの肌で、血が通ってないんじゃないかと思えるほどに真っ白で透き通るようで、日に当てられてもほとんど日焼けもしないくせに、ゾロがエロい事を仕掛けると、ぱあっと薄い桃色に染まる。
特に乳首なんか、男のくせしてそりゃもう可愛いピンク色で、柔らかいくせに舌で転がしてると、つんと立ち上がってくる。
その頃にはもう、あの薄い唇はだらしなく開いてて、“サンジ”という凶暴なコックさんが出してるとは思えないほど、エロい声を上げ始める。
あの声はどっから出てんだ、と思う。
いつもの喋ってる声とは全然違う、濡れた、艶っぽい声。
気持ちよくて気持ちよくてたまらない、と言ってるような、声。
ゾロが煽られて本格的にサンジの体をいじりまくると、その声は本当に、「気持ちイイ」という言葉を紡ぎ出す。
サンジのちんこもいい。
ゾロのとは全然違う、濃いピンク色をしたそれは、ちょっと触っただけでだらだらと濡れ出して、ぱくぱくと鈴口を開き始める。
見てるだけで舐め回したくて仕方がなくなってくる。
だけど。
ゾロがサンジの体の中で一番好きなところを1つだけ選べ、といわれたら、ゾロはもう超イチオシのところがある。
それがサンジの尻だ。
サンジの尻はもう、それそのものがゾロを誘ってるとしか思えない。
というか、無差別に男を誘ってるとしか思えない。
服を着た上からでも、きゅっと締まって形のいいのがわかる。
ふつう、男の尻なんて横に幅広くてまっ平らなもんだが、サンジの尻はつるんと丸い。
けれど女の尻のように柔らかくはなくて、丸いのに小ぶりに引き締まってて、まだ青い果実のようだ。
そのくせ脱がせると瑞々しいほどに白くて、桃尻という言葉がぴったりくる。
それも、皮のままの桃じゃない。
薄いピンク色の皮をすうっと剥いて、中から現れるあの瑞々しく白い桃だ。
白桃だ。
水蜜挑だ。
その白くなめらかな尻たぶを掴んで割り開くと、中から淫蕩な孔が現れる。
処女のように狭く小さいくせに、ちょっと舌と指であやしただけで、ひくひく震えながらゾロを欲しがって泣き出す孔が。
それが今、目の前に10個並んでいる。
ゾロの鼻血はもう、だらだらとボケ老人の尿のようにひっきりなしに垂れ流れ続けていた。
なのに心臓が、次から次に新しい血を作って、全身に送り続けているのが、自分でわかる。
もはや止める気もなかった。
それどころじゃなかった。
10人のコックさんが、四つんばいになり、全員がこっちに尻を向けている。
10人とももう、全裸だ。
さすがに恥ずかしいのか、10人とも生まれたての子犬のように、全身をふるふると震わせている。
床についた手もかたかたと震えている。
顔も耳まで真っ赤で、目も潤んでいる。
羞恥にまみれながら、ゾロに向かって、薄桃色に染まった尻を突き出している。
白い丸い可愛いお尻が。
10個も。
神様ありがとう。
ロロノア・ゾロは、生まれて初めて神に感謝した。
たぶん、エロ神様とか、そんな神に。
「…てめェら全員、その格好のまま次のくじ引け。」
王様でもないのに、うっかりそう命じてしまった。
ひくん、と10人のサンジの尻が震えたが、誰一人として文句を言うものはいない。
それどころか。
サンジ達のペニスは固く勃ちあがり、その先端は、もう潤んで雫がこぼれそうだ。
見られてるだけで感じていやがる。
ゾロは舌なめずりをした。
目の前に並んだ可愛い尻を肴に、手酌で酒を呑む。
ゾロがじっと見つめているだけで、10個の尻はどんどんピンク色に染まっていく。
王様役のサンジだけが身を起こし、一人一人にくじを引かせていく。
そのサンジの股間も、もうせつなげに勃ち上がっている。
王様役のサンジは、最後にゾロのところにくじをもってきた。
一本だけ残った割り箸を、受け取る。
もう割り箸を見るまでもなかった。
ゾロの割り箸には、「王様」と書いてある。
サンジ達がどうやら言葉を交わさなくても意志の疎通ができていることに、ゾロは何となく気がついていた。
たぶん、元々一人だからだろう。
くじを引いたときに、どのサンジが何番を持っている、ということを、打ち合わせなどしなくても王様役のサンジが把握してるらしいからだ。
そうでなくて都合よく、全員がゾロに奉仕などできるものか。
ゾロの目の前には、まだ尻が10個並んでいる。
かぶり付きたくなるような、おいしそうな尻が。
さて、何をさせようか。
そう思ったゾロの脳裏に、素晴らしいアイデアが浮かんだ。
すぐさま男部屋にとって返し、目的のものを持って戻ってくる。
怪訝そうに見上げるサンジ達の前にそれを転がし、ゾロは言った。
「そいつをケツに挿れて、順番に産んで見せろ。」
ゾロの手から転がりだしたのは、小さなピンポン玉。
2004/11/22
次回、産卵プレイ。