「久遠に白き鮮血」のその後の展開
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ぐったりと脱力したままのサンジの体を、男達が再び拘束台につれていく。
先ほどとは違い、今度は俯せに乗せられた。
上半身は背もたれに抱き付くように預けられ、下半身は腰を高く突き出して男達の面前にその後孔を曝け出される。
真っ赤に熟れて、涎を垂らしながらひくひくと淫らに蠢くサンジの排泄孔。
“椅子”での責苦による絶頂で未だ忘我の境地にいるのか、その体は抵抗の色も見せず、おとなしくなすがままに体を開いている。
男達もサンジが抵抗しないのを分かっているのだろう。その体を拘束しようとはしない。
「ああ。淫らに華が咲いたな。奥まで丸見えだ。理想的だよ、姫君。」
オーナーが上機嫌でサンジの後孔に指を挿れた。
「ッふ、う…っ…。」
サンジが僅かに呻く。
「実にいい。売るのが惜しくなるような芸術品だ。」
オーナーの指がぬぷぬぷとサンジの後孔に沈んでいく。
「あ、ンっ…、ア…。」
もはやサンジは嬌声を隠そうとしない。
誘うように尻がくねる。
「ほう…? もうこっちの指を吸い始めたか。覚えが早いな。」
くっくっくっと楽しそうにオーナーが笑う。
「これだけ咲いていればいけそうだな…。おい、直腸の奥にジェル仕込め。たっぷりとな。」
オーナーの命令に、男達が慌しく動き始める。
一人が、浣腸器のようなものを用意して、浣腸液よりも粘度の高い液体を仕込む。
別の男が、サンジの尻を撫でながら、尻たぶを掴んで後孔を広げる。
くぷ…と、ノズルがサンジの後孔に差し込まれた。
「う……ぅ、ん……、あっ………あ………。」
大量の潤滑液が、サンジの直腸の奥へと注ぎ込まれる。
その様子を、オーナーが横目で見ながら、医師が手術時に使うような手にぴっちりした薄い手袋をはめた。
サンジの尻を掴んでいた男が、サンジの肌をぺろりと舐めた。
「んふ………っ………。」
サンジの尻が震える。
「肌がたまんねぇ感触になってきやがったなぁ…。男を狂わせる肌だ………。」
呟く声に、他の男が、どれ、とサンジの肌を撫でる。
「ああ、艶が乗ってきたな。男の肌でも女の肌でもねェ。………淫売の肌だ。」
男達がうっそりと笑う。
「こいつ仕込み終えた後で、他の“商品”に勃つかどうか自信ねェなあ、俺。」
「違いねェ。」
男の手が、待ち切れない様子でサンジの股間に潜り、ペニスを弄り始めた。
「はァっ……………ぁっ…。」
こぷ…、と小さな音がして、大量に注入された潤滑液が、後孔から少し漏れた。
「漏らすのはまだ早いぜえ?」
別の一人がそう言って、ひくつく後孔に指を入れる。
「んっ…、」
サンジが腰を揺らす。
「おい、ケツ孔が締まっちまう。ちんこ弄んな。」
後孔の締まりを確認していた男が、サンジのペニスを弄っていた男に文句をつけた。
だがペニスを弄る男はなかなかサンジの体から手を放そうとしない。
「いいじゃねぇか…もう少し触らせろよ…。ああ、ちくしょう…ちんぽ舐めてぇな…。」
「どけって。どうせもうちんぽ舐めたくらいじゃお嬢ちゃんもイけねぇよ。ザーメンは絞り尽くしただろうが。」
そんな小競り合いを、近づいてきたオーナーが、メディカルグローブをつけた手をひらひらさせていなした。
「さて…。では艶やかに啼いてもらおうか。」
オーナーの指が、サンジの後孔からとろりと零れた潤滑液を掬い上げる。
そのまま、無造作にひくつく後孔を穿った。
「ふあァ……っ……あっん……。」
無意識なのだろうか、サンジが、もっと奥に欲しい、と言わんばかりに、尻を突き出してきた。
それに気付いて、オーナーがほくそ笑む。
「…いい子だ。」
くちゅり…くちゅり…と淫らな音をさせながら、サンジのそこは男の指を飲み込んでいく。
「ん…、ふっ……、んん…」
オーナーが指先を曲げるようにして、サンジの腸をこりこりと探る。
「あァんッ!」
サンジの腰がビクリと跳ねる。
「そうだ…。そのまま快楽の闇に溺れていきたまえ。」
二本、三本、と、サンジの後孔を穿つ指は増えていく。
「……ん……ァ……ァん……んんぅ……はぁ……ぁんん……。」
手首を回すようにして、より深くサンジの中に指を埋めていく。
四本目の指が追加される。
「う、うっ………ん……く………。」
サンジの声がやや苦鳴を帯びてくる。
「ゆっくり息を吐きたまえ。君は奥に挿れられるのが好きだろう…? あの快感を思い出すんだ…。」
オーナーの囁きはまるで睦言のように甘い。
「は………はあっ………ああ……ふあ………ァ………。」
四本の指が全て根元までサンジの中に埋没すると、オーナーは親指を中にして掌を窄めた。
ぐちゅ、ぬぷ、と濡れた粘膜を掻き分ける音と、それを見守る男達の荒い息遣い。
甘ったるく淫らなサンジの喘ぎ声。
「ふぅア、アア、………あ………あ………ああ……アア……ァ、ッあ、」
華奢な窄まりを限界まで押し広げて、男の手が埋まっていく。
「あ…あ…あ…あ…あああ…ひぃあ…、あっ…あっ…!」
「力を抜くんだ。一番太いとこが通る。」
オーナーがゆっくりと手首に力を込める。
「ヒッ!」
ぐぷ…ぐぷぷ…と音を立てながら、サンジの排泄孔は、男の掌を飲み込み始めた。
「あああっ…! あひぃっ…! だ、だめ、やめ…ひぐぅ…!」
サンジの後孔がひくひくと小刻みに痙攣しだした。
「ひい、ひ…、あ、がっ…、ゃめ…、」
痙攣を繰り返すサンジにお構い無しに、オーナーはサンジの奥を暴いていく。
先刻の“椅子”で既に開かれていたS字結腸を、更に拳で開かれ、サンジはブラックアウトする。
サンジが意識を失っても、オーナーはサンジの内臓を拳で犯すことをやめない。
ついに肘から先がサンジの中にすっぽりと埋没する。
その異様な光景にゾロは絶句する。
男達がバイブレーターを持ち出し、オーナーの肘に当てる。
内部まで振動が響き、サンジは激しく嘔吐しながら意識を回復させた。
だがその目はどろりと濁ったまま。
しかも、何度も何度も嘔吐を繰り返しているにもかかわらず、内側から刺激されているためか、ペニスはしっかりと屹立し、尿なのか前立腺液なのか判らない透明の液をとめどなく零し続けている。
サンジの反応が鈍くなったのを察したオーナーが、更に奥に腕をねじ込む。
悲鳴なのか嬌声なのかわからない声を上げて身をくねらせるサンジ。
それを見てはやし立てる男達。
直腸の粘膜が真っ赤に充血して腫れぼったくなり、毛細血管が切れて微かに血が滲んだころ、ようやっと苛烈な肛虐が終わった。
だが男達の興奮は収まらず、サンジは拘束台から降ろされ、更なる陵辱を受ける。
後孔での反応が鈍くなったと見るや、今度はサンジの体のいたるところを弄繰り回し始めた。
やがてその手は、サンジの乳首にたどり着く。
「ふあ…ッ…!」
途端に漏れる甘い声。
サンジは乳首を弄られて快感を示している。
オーナーはそれを見てほくそ笑む。
「どこまで淫らな体だ。全身が性感帯ではないか。」
指先で、くりくりと優しく乳首をひねると、サンジは子猫が鳴くような喘ぎ声を出した。
「あ…、あん、あ、や…、んっ…。」
オーナーの指は、執拗にサンジの小さな乳首を嬲っている。
そんな小さなところを弄られているだけなのに、サンジは腰をくねらせて喘ぐ。
それは当然、サンジの尻を犯している男にも快感をもたらし、男が大きく腰を胴震いさせた。
オーナーが、小さな乳首から指を離すと、それは小さいまま固くとがってつんと立ち上がっている。
白く平坦の肌に、そこだけぽつんと薄桃色のアクセント。
オーナーが、壁に作り付けの戸棚へと歩いていった。
鍵の付いた棚を開け、なにやらかちゃかちゃと用意している。
振り返った男の手にしていたものは、赤い液体の入った二本の注射器だった。
ゾロがそれを見て、ぎくりと顔を強張らせた。
「てめェ…そりゃなんだ。麻薬(ヤク)か?」
この上、薬物まで使われたら。
どうしようもない焦燥がゾロの内を突き上げる。
オーナーがちらりとゾロを見て、クックッと笑う。
「心配かね? ロロノア・ゾロ。」
にやにやと下卑た笑いを見て、ゾロは忌々しそうに舌打ちする。
動揺を悟られては負けだ。────だが。
「まぁ、そう心配せずともよい。麻薬の類ではないよ。」
オーナーが、男達に輪姦されているサンジの顎を掴んで、くいっと上に向けた。
「あぅん…、ん、ア…、ふァ…。」
虚ろな蒼い瞳。
半開きの唇からとめどなく漏れる喘ぎ声。
「アナルファックだけでこれほど過敏になる躰に麻薬など使ったら、感度が鈍ってしまう。そんな勿体ないことがどうしてできようか。」
猫をあやすようにサンジの顎の下を、オーナーの指が撫ぜた。
揺らめくように、サンジの瞳に剣呑な光が浮かびかかって、…消える。
「まだ抵抗しようとしているな。この意志の強さには惚れ惚れするね。この気の強さと、快楽に弱すぎる敏感な体のギャップ。この躰を欲しがるお客様は、それこそ金に糸目はつけんだろうよ。」
嬉しそうにオーナーが言う。
「それだけの極上品だ。値の下がるような真似はしない。…値が上がるようにはするがね。」
クックッと笑いながら注射器二本を持ったオーナーがサンジに近づく。
やめろ、と叫びそうになるのを、ゾロは寸でのところで耐えた。
叫んだとてオーナーは興に乗るだけだろう。
叫ぶ代わりに、ゾロは強く唇を噛んだ。
唇を噛み破りそうなほど、強く。
「麻薬なんかより、もっと楽しいものだよ、これは。」
と、オーナーが注射器をゾロに見せびらかしながら言った。
「この島で取れるある実には、女性ホルモンによく似た成分が含まれていてね。」
開いた片手で、ワゴンを引き寄せる。
注射器の一本をワゴンの上に置き、隣に乗っていたガラスポットの蓋を開ける。
おそらく消毒用だろう、脱脂綿をピンセットで摘み上げる。
「元々は乳の出の悪い妊婦の為に開発されたものなのだが。」
オーナーは慣れた手つきでサンジの乳首を脱脂綿で拭く。
冷たいのか、サンジがびくりと震える。
だが、その瞳は虚ろなままだ。
「男にも面白い効果が出るのだよ。」
くくくくく、とオーナーが笑う。
その目は明らかに興奮している。
「しかもこれは、原液を何倍にも濃縮した特別製でね。」
言うなり、オーナーはサンジの小さな乳首を摘み上げ、その根本にぶつりと針を刺した。
「イぎッッ!!」
サンジが目を見開いてのけぞる。
弾みで中が締まったのか、サンジを犯していた男が、うっと呻いて全身を震わせた。
射精したらしい。
オーナーは、注射器の中の薬液を全てサンジに注ぎ込むと、もう一本の注射器に取り替えて、もう片方の乳首も消毒してから同じように引っ張り上げて、根本に注射針を差し込んだ。
ぐうっ、とサンジがまた痛みに呻く。
「やァ…め…!」
異変を感じ取ったのか、サンジが抗おうと身を捩る。
それを男達が押さえつけて、オーナーはサンジの乳首に注射を終えた。
そして更なる狂宴が始まった。
サンジが乳首も敏感だと知った男達は、輪姦しながら乳首を弄繰り回す。
挿入時とはまた違う反応をするサンジにすっかりご満悦の男達。
おまけに乳首に注射された妖しげな薬液のおかげでサンジの感度は上がりっぱなしになり、ついにサンジは乳首への刺激だけで射精に至る。
男たちに嬲りまわされた乳首は真っ赤に晴れ上がり、ぷっくりと膨らんでいる。
それをゾロは、混乱した思いで眺めていた。
オーナーの行為はエスカレートして、サンジの乳首にピアスをつけたいと言い出す。
それを聞いた男達は戸惑いの表情を浮かべる。
「こいつぁ売り物にするんじゃなかったんですかい?」
売る前に商品に穴を開けてしまっては値が下がる。
男達の言葉に、はっとしたような顔をするオーナー。
そして慌てたように、中座すると言って部屋を出ていった。
怪訝に思った男達だったが、すぐに気を取り直して、再びサンジをレイプし始める。
もはやサンジは快楽に素直に反応する淫らな人形と成り果てていた。
やがてサンジは、喉の渇きを訴え始める。
何度も強制された連続射精と排泄、嘔吐のせいだ。
水か欲しいと訴えるサンジの目の前で、男達は、コップに入れた水を、飲ませようとするそぶりを見せてからわざと床に零す。
這い蹲って床を舐めようとするサンジを、男達はげらげらと嘲笑する。
面白がった男の一人が、水はないが尿なら出るがどうするか、とサンジに問う。
尿でもいいから飲ませてくれと懇願するサンジ。
男は興奮しきった様子で自分の陰茎をサンジの鼻先に突きつけるが、それはすっかり勃起しており、尿は出たもののあちこちに飛び散ってサンジの口には入らない。
その後も男達はサンジに向かって射精したり放尿したりするが、恐ろしいほどの喉の乾きに耐えかねたサンジがそれを飲もうとすると、巧みにそれをさえぎる。
サンジは、尿を飲ませてくれ、と土下座するように強要される。
それでも男達はサンジに何も飲ませようとはしない。
ついには、ゾロに飲ませてもらえばいい、と一人の男が言い出す。
サンジの肛門に銃口を突っ込み、檻の中のゾロに性器を露出するように命じる。
ゾロは、もし男達の誰かが檻の鍵を外して中に入ってくればそれがチャンスだと思ったが、男達は鉄格子ごしに性器を向けろと言い出す。
仕方なくゾロは性器を出すが、それは眼前で繰り広げられた陰惨なショーのせいで勃起している。
仲間のこんな姿を見て勃起しているのか、と男達に嘲笑され、はやし立てられるゾロ。
屈辱に歯を食いしばるが、理性も正気もぶっ飛んでるサンジは、鉄格子越しにゾロの性器にむしゃぶりつく。
サンジの口の中は驚くほど熱い。
まるで子供が母親の乳を吸うようにちゅうちゅうと性器を吸われながら、ゾロは、サンジに「出して…」と請われ、たまらずにサンジの口の中に射精する。
2012/06/29
※作者・注※
この物語はフィクションであり、ファンタジーです。
物語の展開上、サンジが無傷でディープフィストを受け入れていますが、実際にフィストファック、或いは手首より上のディープフィストには、訓練に何年もかかります。
現実には起こりえない描写がしてあることをご了承ください。
作中の「赤い薬液」はグランドライン特薬で実在のものではありませんが、“女性ホルモンが含まれる果実”というのは実在します。
ざくろがそうです。
女性ホルモンのエストロゲンが含まれています。
が、ざくろ食いまくったからと言って乳はでかくなりません。(当たり前だ(笑))
でもホルモンバランスは整えてくれるらしいですよ。