闇と福音を告げる者
第四話「転校と交戦」
ネルフ・初号機ケージ
巨大なケージの中に法夜が一人たたずむ。
EVAを見上げ複雑な表情をして考え込んでいた。
「これに感じる気は何だ。昔どこかで・・・」
独白が続くと思われたがカツンカツンとヒール特有の甲高い足音が近づいてくる。
振り返るといつもの白衣を着たリツコがいた。
「法夜?どうしてここにいるの、ここは関係者以外立ち入り禁止のはずよ」
「それが関係なくもないんだな。交渉した条件の中に戦闘への介入や施設利用の自由なんてのがある。
それよりもだ、リツコ。いい加減に私を避けるのはやめたらどうだ?」
リツコは別の方向を向いて答える。
「別に避けているわけじゃないわ。仕事が忙しいだけよ」
「それなら今日は何も無い筈だな。伊吹君だったかな、彼女に確認を取ったから間違いない。今夜ここで待っている。」
そう言って『魔壁』までの地図を書いた紙を握らせてる。
リツコは手の中の紙を見て溜息をつく。
「相変わらず強引ね。変わらないのは彼だけ・・・。私は変わり過ぎたかしら。それなら後で私の研究室に来て」
「ああ、だがこっちにも来てくれると嬉しいな」
そういってケージから微笑みながら出て行った。
リツコは手を強く握り締めた。
紙がクシャリと潰れた。
中学校
第三使徒が襲来してしばらく経ちシンジもようやく転校の手続きが終わり転校となった。
職員室に案内されると顔見知りの女性がいた。
常磐沙夜(ときわさや)法夜の恋人で運転手の常磐一真の娘であり、退魔師でもある。
「いらっしゃい、シンジ君。ひさしぶりねあの人は元気」
「おひさしぶりです、沙夜先生。でもどうして第三に・・・、まさかお義父さんですか」
「そのとおりよ。法夜さんに頼まれて一週間前からこっちに転入よ。
まあ第二からこっちにお屋敷も移すみたいだし、法夜さんのいない第二なんて魅力ないわ」
おどけた風にウインクをしてニコッと笑う。
「それじゃ行きましょうか。私が担任だから何も心配いらないわよ」
教室
「第二から来ました碇シンジです。よろしくお願いします」
そう言ってニッコリ微笑んだ。
「それでは窓側の空いている席に座ったってちょうだい」
担任の沙夜が指定する。
女子はフリー・彼氏持ち問わず顔を赤らめ、なぜか男子の一部も同じ反応を示す。
それから恒例の質問タイムとなった。
転校生というのはある種、珍しがられる。それも美形とあって女子からの質問が集中した。
内容としては趣味や特技に始まりどうして来たのか、彼女がいるのかどんなタイプが好みかなどだ。
シンジも丁寧に答えるが女性関係についてだけは曖昧に笑ってごまかした。
「ふう、なんでこんなに女の子って元気なんだ?」
ぼやきながら端末を立ち上げ授業の記録をしようとする。
「なんだ今度は・・・」
質問に疲れている所にメールが来る。
{碇君てあのロボットのパイロットってほんと?}
周りを見回すと後ろの女子が合図する。
シンジは溜息まじりにYESと入力した。
『えーーーーーーー』
そうするとまた回りが騒がしくなった。
誰かがロックをはずしていたらしくクラス全員に筒抜けになっていた。
また質問攻めになりそうになるがついにソバカスでおさげの女の子が切れた。
「みんないい加減にしなさい!碇君が迷惑するでしょ、それに授業が進まないじゃない」
女の子の剣幕に恐れてそれぞれの机に戻る。
「ありがとう。女の子と話すのは楽しいけどこうも大勢だとウンザリしてくるんだ。よかったら名前・・教えてくれないかな?」
そう言ってニコリと笑いかける。
女の子が顔を赤らめて返事をする。
「わ、私、洞木ヒカリ。クラスの委員長をやってるの、よろしく」
ドギマギしながら答えるヒカリをみてクスリと笑う。
「い、碇君今笑ったわね。失礼しちゃうわ」
「いや、ゴメン。なんだかヒカリさんてかわいいんだね」
「もう知らない」
顔をトマトのように真っ赤にしながら席に座った。
シンジも楽しそうにまたクスリと笑って沙夜に目をやる。
(ホントに無意識に女の子を落とすわね。あの人にそっくりね。)
沙夜も呆れたふうな笑いを浮かべている。
授業が終わり早速、質問しよう女子が押し寄せる。
だがそれよりも先にジャージを着た男子とメガネを掛けた男子が近寄っていく。
「おい、転校生。すまんが屋上まで顔貸してくれや」
「別にいいけど、先に名前を聞かせてくれないかい」
「そやったな。ワイは鈴原トウジやトウジでええ。それでこいつが相田ケンスケや」
「よろしくな、碇。俺もケンスケでいいよ」
「僕もシンジでいいよ。それじゃ行こうか、屋上だったね」
二人に案内されてシンジも屋上に向かった。
ネルフ・赤木研究室
応接セットのソファーに法夜とリツコが向かいあって座っている。
テーブルの上のコーヒーが豊かな香りが心地良い。
「それでリツコ、ここの目と耳はどうだ」
「ここは掃除が行き届いているし、それに対抗策もちゃんと用意しているわ」
そういって机の上の端末を指差してみせる。
「なるほど、それならだいじょうぶだな。ならいうがなリツコ、なんでここまで変わった。
私と別れてから・・・、いやナオコさんが死んでから何があった」
静かにだが力強い声で問い掛けた。
リツコは沈痛な面持ちで答える。
「色々よ。そう・・、色々ね」
言葉を濁してコーヒーに口をつける。
「それにしても変わりすぎだな。昔の君は・・・。私では力になれないか?」
強い口調から柔らかい口調に直して問い掛ける。
「ごめんなさい」
「そうか、今のメールアドレスと電話番号だ。他人に話すと楽になるときもある遠慮しないでほしいな」
アドレスの書いたカードをテーブルに置き、コーヒーに口をつける。
リツコが白衣にカードをしまうのを確認してから法夜がくちを開く。
「それじゃ本題に入ろう。で、何が聞きたい」
「私達がATフィールドと呼んでいる絶対領域、本来ならエヴァで中和するしか方法はないのよ。
でもシンジ君はそれをいとも容易く切り裂いた。あなたシンジ君に何をしたの?」
「その前にタバコいいか?」
イブシ銀のシガーレットケースを取り出して目線に掲げる。
「ええ、私にも一本いただけるかしら」
黙って一本差出し自分も一本くわえてジッポライターを取り出す。
火を点けようとするがオイルが切れたらしく火が点かない。
そうしているいうちにリツコがマッチの火を法夜のタバコに点けた。
タバコの煙を胸いっぱいに吸い込み天井に向け紫煙を吐き出す。
「すまないな、それで何をしたかだがな。私の仕事関連の技を教えただけだ。
かなり優秀でな始めて四年になるがもうランクBだ」
「なんとなくわかったわ。退魔関連は専門外だから深く考えないようにするわ。
それとあなたがあの時言ってた“アレ”て何」
そういってリツコも法夜が巻いたタバコをうまそうに喫う。
「戦闘中のことか?“アレ”てのは結界と私達が呼んでいる位相空間だ。
大抵の奴は限界を超えた負荷を加えると無力化できる。あの時もシンジはナイフに自分の精神力を纏わせて叩き斬っただけだ。」
「理解に苦しむわ。それほどの精神力て一体・・・」
二人が同時に灰皿の上に灰を落とす。
「魔力や霊力なんて呼ばれてるが本質は一緒だ。血筋によるが訓練でかなり高位にまであげることもできる。
それに一時的に高めることもできる」
「血筋?遺伝の事でも一体どうして」
「表沙汰になっていないがな、結構、魔族や天使なんて人外の連中は昔からいるんだ(それだけじゃないがな)」
「それって人間の混血?気味が悪いわね」
「いや混血だけじゃない。力だけ取り込んだり契約という形で力を得た者もいるから一概にそうとも言えん。もっとも大半が契約だが」
「そう、わかったわ。でも、なんで契約の時にいった戦闘での指揮官の件はどうするの」
「国連から『ノルン』を呼び寄せるように要請した。ニ、三日中に返答が来て三ヶ月ほどで着任だ。
それまであの女がマトモになるなら良し、変わらないならそれまでだ」
「そう、あの『ノルン』をね。(相手は国連秘蔵の作戦チーム、ミサトも終わりね。)」
国連が持つ数ある部隊の中でも『ノルン』は特別な位置にいる。
女三人だけのチームで作戦のたびに他の部隊の兵を指揮する。そこに反発が生まれるがそれを黙らせるだけの能力が三人にある。
コードネーム「ウルド」戦略担当
コードネーム「ベルダンディー」戦術・実行担当
コードネーム「スクルド」事後処理・補給担当
それぞれが担当分野で異才を放ち作戦終了時には率いた兵士は、最初の頃の反発は消えて大抵心酔しきっている。
2011年の有名な「ヨーロッパのボヤ騒ぎ」と言われた全ヨーロッパを巻き込んだ軍事革命も
三ヶ月で終結させたのは『ノルン』率いる一個師団だった。
本来ならここに来るはずはないのだがこの男ならできるとリツコは考えた。
タバコを灰皿に押し付けて法夜が立ち上がった。
「じゃあそろそろお暇するよ。シンジと訓練する約束があるんでな。コーヒーごちそうさま」
「それじゃあね」
リツコも応えて法夜は部屋を出た。
椿館・裏山
修練場
周りを結界―ランク最高位『キングダム』―で隔離し外に影響が及ばないようにしてシンジと法夜が刀を構えている。
シンジは正面―正眼―に構え、法夜は無行や形無しと呼ばれている自然な構えで対峙している。
シンジが先に仕掛ける。
「幻夢流降魔剣・空魔」
シンジが高速で青白く光る剣を振るうと獣の形をした霊力の塊が法夜に向かって飛んでいった。
「幻夢流剣技・烈空」
法夜も対抗して漆黒の刀を音速で一振りし真空波を放つ。
獣と真空波が衝突し獣が掻き消えて青白い光が散る。
シンジはすぐさま懐から人形(ひとがた)の和紙を三枚取り出し放る。
見る間にシンジが四人になり、法夜の四方を囲み技を繰り出す。
「幻夢流降魔剣・剛魔」
「幻夢流降魔剣・土龍」
「幻夢流符術・雷神」
「幻夢流剣術・無間」
剛の力の剣、地を巻き込み進む龍、上から雷神の雷、そして無限に絡み付こうとする刃。
法夜は剛の剣を流しそのまま龍と撃たせ、無限の刃を弾き飛ばし雷を落とさせた.
最後に刀を地に突き刺し、
「幻夢流剣術・地壊」
大地が刀中心にして弾け飛び土塊がシンジ達を襲う。
椿館・法夜自室
シンジがキングサイズのベットに座り少し腫れた右腕にシップをしている。
「さすがにまだ敵いませんね。僕の操紙術(そうしじゅつ)があんなに簡単に・・・」
「技のコンビネーションはよかった。だが、まだ分神した後の攻撃動作が遅い。現役のA−のハンターなら充分捕らえられる」
そう言って紅茶のカップを渡し自分のカップに口をつける。
「しかし、妖魔相手なら通じる。そんな心配するな」
「でも、大祓いの時までにもっと霊力を強しないとまずいんでしょ。それになんか悔しくて・・・」
「霊力強化の代用品をやるからだいじょうぶだ。それより修練をはじめる前に何か嬉しそうだったが何があった」
「はい、実はこの前助けたナツミという女の子の兄、鈴原トウジというんですがお礼を言われて・・・」
「なるほど(私達の仕事が仕事だからな)そいつは結構」
ハンターは基本的に裏で活動し表に出ない。いや、出てきてはならない
いくら自分達を守ってくれるとはいえ人間は自分と異なるモノを排除しようとする。
そのためハンター達が連合して自らの機密保持に努めできたのが『ラビリンス』などに代表される組織の原型である。
「それじゃあ、記念に美味い美味い紅茶をいれると・・・」
話している内に携帯が鳴る。
「連城だ。リツコ?なに・・・そうか今すぐ向かう。シンジ、使徒だ」
ネルフ・発令所
イカかナマコのような奇妙な格好の使徒が飛んでいる。
戦自が攻撃を仕掛けているが使徒はいっこうに気にした様子も無い。
「戦自の攻撃のも時間稼ぎにもならなかったか。リツコ、エヴァの発進準備は!」
「いつでもできるわ」
画面の脇にプラグ内の様子が映る。
「シンジ君!いいわね」
シンジはリツコの傍に立つ法夜を見る。
法夜は頷き藤原達に連絡をいれる。
「いいですよ」
「そう、地上に出たらライフルを発射して様子見よ。いくわよ、エヴァ発進」
(契約を忘れているな。まあいい、ここでこの女の対応しだいでは・・・)
(ミサト、自分が火薬の上で踊っているのに気づかないの)
(今度こそ私の指揮で殺してやる)
法夜は憮然とし、リツコは呆れ、ミサトは目を血走らせている。
同時刻、第三新東京駅
先日にシンジや法夜のように女の子が一人途方に暮れている。
黒髪を長く伸ばし眼鏡をかけ、白のブラウスに紺の大人しいスカートを履いる。
「シンジさんや法夜小父さまに内緒できたのは良いけど、どうしましょう」
非常事態宣言が出されとっくにみんな非難を完了している。
「椿館の方に宿泊されているようですから行ってみますか」
あくまでマイペースなこのお嬢さん。名前を山岸マユミという。
地上
エヴァがリフトから降りすぐさまライフルを使徒に向け発射。
轟音とともに使徒に命中し煙が辺りを覆う。
『バカ、周りが見えないじゃない』
「まあ、当然ですね」
シンジは予想済みのようで平然としてライフルの発射を止める。
すると使徒が煙の中から光のムチを矢継ぎ早に繰り出す。
エヴァはこれを紙一重で回避しまくる。
「これより独自の判断で交戦します。非常時意外は交信しませんのであしからず」
『ちょっと!』
そういって最後の通信を切って回避しながら態勢を整える。
「さあ、ここからが本番だ。幻夢流降魔剣・水龍」
ナイフを抜き一振りすると青白い光の刀となる。
使徒のムチが迫る。
しかしそれを刀で払うとムチが切り裂かれる。
「これでどうだ」
だが使徒のもう一本のムチがエヴァの足元に這い寄って来て足に絡む。
「フェイク!」
気づいた時にはもう遅く高々と放り投げられ、ケーブルをパージし山の方に跳ばされた。
発令所
少し前
「あのバカ、だから言わんこっちゃない。ライフルで応戦しとけばいいものを」
ミサトが怒り狂いモニターに喚き散らしている。
「リツコ、少し聞きたい」
「何、忙しいんだけど?」
ミサトに聞こえないように小声で話し出す。
「あいつはバカか、それともまったくの素人かどっちだ」
「何が言いたいか予想はつくわ。ライフル?」
「そうだ仕様書に劣化ウランを使用と書いてあるが、劣化ウランなら当然貫通できなきゃ・・・」
「さっきのように煙がでる。予想しておくべきだったわ。先の使徒からのデータだったからね。
それにシュミレーションでも煙の表示をしなかったわね。プログラム組み直さなきゃ」
「それもいいが、あの女にも仕様書を渡したな」
「ええ、確かに私が渡したわよ。(読んだか疑問だけど)」
「そうか、なら決まりだな」
冷然とした瞳で喚くミサトを見つめる。
(ミサトももうだめね)
(葛城ミサト、どうしようもない低能か)
二人が同じ様なことを考えているとエヴァが飛ばされた。
山に激突したエヴァの脇の道路にマユミがいた。
「なんであんな所に民間人が!」
急いで詮索するがなかなか出てこない。
法夜はリツコに問い掛ける。
「プラグの中に三人まで入れたな」
「ええ、設計上は大丈夫だけどシンクロにノイズが・・」
「構わん、伊吹君だったな。緊急でシンジに連絡を頼む」
「はっはい」
近くにオペレーターの伊吹マヤに回線を開かせる。
エヴァ
「何でここにマユミさんが!」
シンジは困惑していた。居るはずの無いマユミがよりにもよって戦場にいる。
使徒から目を離さないがどうしたらいいか途方に暮れる。
『シンジ、聞こえるか』
「お義父さん、どうしたら良いんですか」
『時間が無い。プラグの中にマユミ君を入れて使徒を引きつけて「牙神」で一気に貫け。
シンクロにノイズが入るかも知れんからマユミ君に無心でいるように、できるな!』
「はい、やってみます」
発令所
「何かって言ってるのよ。作戦指揮は私が・・・ヒッ!」
ミサトが法夜を見て悲鳴をあげる。
法夜の顔が青白くなり目だけが怒りを称えている。
「プラグインジェクトされました。搭乗確認、再エントリー開始。シンクログラフに乱れなし」
マヤが報告した直ぐ後にエヴァが起動する。
「なんで動かないの!」
ミサトが復帰して恐れずに法夜に詰め寄る。
法夜は無視をしてモニターを食い入るように見つめる。
使徒がエヴァまで500・・400・・300と近づき残った一本のムチを振るう。
ムチを左手で掴み右手でナイフを使徒のコアに向ける。
『幻夢流降魔剣奥義・牙神』
ナイフが巨大な白い牙に変わり使徒のコアに突き刺さる。
コアを貫かれて使徒は動きを止め、エヴァも力尽きたように倒れ、牙が消える。
「パターンブルー消滅、使徒殲滅確認」
オペレーターの青葉シゲルが報告する。
「直ぐに救護班と回収班を回してくれ」
作戦部の日向マコトに指示して法夜も現場に向かおうとしたがミサトに肩を掴まれた。
「あなた、一体どういうつもりなのよ!」
「無能が、邪魔だ」
「なんですって、この!」
ミサトが殴りかかる。
だが一瞬にして柔術のように投げられ、ミサトが床に倒れこんだ。
「まったく、口でだめなら手か。有能だな作戦部長殿」
スーツの乱れを直して法夜が退室する。
さっきの立ち回りに驚いたオペレーター三人と悔しそうに唇を噛むミサト、険しい顔のリツコがいた。
プラグ内
「手、大丈夫ですか。シンジさん」
「大丈夫だよ。それよりマユミさんはどうしてここに?」
マユミが簡単な治癒術で手のヤケドを直している。
シンジはホッとした表情で問い掛ける。
「急に来れないと聞いて心配で、それでシンジさんや小父さまに内緒で・・」
「そうだったんだ。でも危険なことせずに避難してよ。お義父さんがどれだけ怒るか考えると生きた心地がしないんだから」
「はい、でもこの町は不案内で椿館の結界ならダイジョウブだと思ってこっちに来たんです」
シンジが溜息を一つ吐きグッタリとする。
「とにかく、疲れたから眠るよ」
「はい、誰か来たら起しますね」
そう笑顔でいうとシンジに膝枕をしてマユミは頭を撫でている。
シンジは気持ち良さそうに眠っていく。
救助にきた法夜が呆れて切れそうになったのは後日談。
あとがき
なんとか完成。今回はシンジの戦闘シーンを多く書いたつもりです。
マユミちゃんも出てきたし次はJAを書くかな。
技の説明や設定はしたのリンクからどうぞ。
それでは今回は「久遠の絆」から沙夜さんです。
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設定
人物
常磐沙夜
元・高校教師(武と万葉の元担任)
去る事件で法夜達と知り合う。その際に体の異常を治療される。
その後も法夜に何かと助けられ知らぬうちに惹かれていった。
少しでも近くにいたいと魔道省に入省しメキメキと頭角を表す。
やや紫かかった黒髪をセミロングにして流している。
魔物を使役することができ、蜘蛛をよく使うことから「白糸(しらいと)」と呼ばれる
黄道十二宮メンバー
水星(マーキュリー・賢徳)乙女座ビルゴ
技
「炎龍」
ランク・中
炎龍を召喚して力のみを宿らせる。
切り裂いた後に目標を焼き尽くす。
「空魔」
ランク・中
空魔を宿して攻撃する。
力の塊が目標に飛んでいく飛び道具。剣士の実力によって放てる力や数が変わる。
「烈空」
ランク・低
物理攻撃
真空波を飛ばして攻撃する。
「剛魔」
ランク・高
剛魔を宿して攻撃する。
刀に宿った剛魔は刀を変化させダイヤモンドでも斬れるほどに強化する。
「土龍」
ランク・高
土龍を宿して攻撃する。
土龍が地を巻き込み相手に向かい地に引きずり込む。
「雷神」
ランク・高
符術
雷神の力を宿した符を解放、威力はカミナリ数十発分
作成した術者によって若干差がある。
「無限」
ランク・高
物理攻撃
神速で相手の混乱させ、周囲を回転しながらひたすら斬りつける。
残されるのは大抵何か分からなくなるまで切り刻まれた物体。
「地壊」
ランク・中
物理攻撃
刀を地に突きたて超振動で崩壊を促す。
剣士の力によって有効範囲が変化
「牙神」
ランク・奥義
牙ある魔物の神「牙神」を宿し攻撃する。
刀に宿して牙神の牙を具現化する。
「分神」
ランク・高
操紙術(そうしじゅつ)
人型にかたどった紙に自ら神気にまで高めた気を送り操る。
術者とまったく同じ力の分身ができる。
下位の「分身」は眼眩まし程度。
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トマトのコメント
マユミ、第4使徒戦でトウジ達と一緒に救出されましたか。
>「かなり優秀でな始めて四年になるがもうランクBだ」
完璧にスーパーシンジ君ですな、コレは。
…何故か家はスーパーシンジ物が多いようです。
ミサト…出番、法夜に取られちゃってますよ!?
逆行物ではよく、出番シンジにとられるし、オリキャラにまで取られて…
もう、ミサトに用はなし!?
…なんで、ミサトってこう、エヴァSS界で運がないのでしょうか?
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