令嬢の悲哀



「あ〜あ」

私はトイレに籠ってガックリと項垂れた。

前回の社内コンペで惨敗してしまったから。

次のコンペにも新たな企画を提出済みだけど、前回の落選からの落ち込みからはなかなか立ち直れない。

彼に私が近眼だというのもバレてしまったし・・・内緒にしてたのに。

勉強だけならともかく、コミックやヤングアダルトの読み過ぎで目を悪くしたなんて理由までバレてしまったら、死んでしまいたいくらいだわ。

彼が眼鏡フェチならよかったんだけど・・・あの反応だとそうでもないらしいし。

前回の企画書は彼に指摘されて修正したものなら通ったかもしれなかったけれど、それでは意味が無いでしょ?

自分の実力ではないんですもの。

それにしても、どうして彼はあれほどの実力を持ちながらあの人の秘書に甘んじているのかしら?

聞けば、彼は私と同じ大学院の経済学部研究科を出ているそうじゃないの。

私にはそんな事一言も話してはくれなかったわ。

やけに大学のイベントに詳しくて、同じ大学を出たのかな?とは思っていたけど、院まで出ていたなんて。

私には話す必要なんてないと思ってたって事?

色々と落ち込む様な事を考えていた私に、更に追い打ちをかける話が聞こえて来た。

『ねえねえ。聞いた?西塔さんの噂』

トイレで女性社員が化粧直しをしながら噂話をするのはいつもの事。

でも、彼の名前に私の耳がピクリと反応する。

『あ〜聞いた聞いた。何でも会社の経費で留学するってアレでしょ?』

り、留学?

『そーよ!それも2年間もよ!あ〜あ、あたし、密かに狙ってたんだけど、カレのコト』

『あ〜無理無理、アンタじゃ相手にもされないって』

当り前よ!

私は個室から出て、話をしていた二人をチラリと見た。

秘書室の人ではないわね、見た覚えが無いし。

でも、このフロアのトイレを使っていると言う事は、海外事業部か営業部の人かしら?

「あ、あら・・・ミス・アクトン」

私の名前も有名なのね。ま、無理もないけど。

ニッコリ笑って手を洗っていると、声を掛けられた。

「あの・・・残念でしたわね。社内コンペ。次は必ず入賞してウチに来て欲しいって部長が言ってました」

そう言ってくれた人の首からぶら下がっているIDを見れば、海外事業部の人らしい。

「ありがとうございます。恥ずかしいですわ、新人の分際で不相応な事をして。当然の結果でした」

ここは謙虚に行かないと、女性からの不評は必要以上に受けたくないし。

「とんでもない!今度は絶対に入賞するって評判です。あなたはとても優秀だと言われてますもの」

ニコニコと笑い続けてお礼を言ってトイレを出た。

なんだ、どっちとも大したことない女だったわ。

まったく、彼ったらモテるんだから。

まあ、私が好きになった人なんだから、当然と言えば当然なんだけど。

それにしたって、彼の噂を聞かない日はないくらい話題に上る事が多い人だわ。

さっきの様に『狙ってる』とか『好きだ』から始まって、彼の学歴・家族構成・実家住まいと言った情報から、彼の服の趣味やどんなスポーツが好きだとか食べ物の好みだとか・・・お陰で良い情報収集になったけど。

折角、同じ秘書室に配属されたと言うのに、彼はあの人に付いての移動や外出が多いから、一緒に居る時間が少ないのよ。

相変わらず海外出張も多いし。

それはそうと、さっきの話・・・経費留学って・・・2年って・・・もしかして海外のビジネス・スクールに?

MBAでも取るつもりなのかしら?

もう11月も終わりだから、行くとしても来年になるのかな?

それにしても・・・それにしても、私に何も言わないなんて・・・何も言わずに行くつもりなのかしら?

上司の娘との公に出来ない付き合いを清算するいい機会だと思っているの?

我儘娘のお守りはもう懲りたとか?

私、調子に乗って普段、高飛車にし過ぎた?

でも、彼は私の我儘をいつも困ったように笑って受け止めてくれてるわ。

それは上司の娘だから?

逆らったり、文句を言ったり、怒ったり出来ないからなの?

でもでも、彼はいつも私をとっても情熱的に抱いてくれてるわ。

今年の夏なんて、身体中に跡を付けられて水着が着られないくらいに。

あれって、彼と一緒に旅行に行けない私に水着を着させない為じゃなかったの?

彼の独占欲が窺えた様で、文句を言ったけど、本当はとても嬉しかったのに。

調子に乗り過ぎていたの?

だから私に嫌気が差しちゃった?

彼に留学が事実かどうか、問い質したいけれど、本当だと言われて、別れを切り出されたら・・・怖いわ。

聞けない・・・彼が言い出してくれるまで。





「・・・飲み過ぎでは?」

心配そうな彼の言葉に、ギロリと睨み一つだけを返す。

うるさいわね。

私は猛烈に落ち込んでいた。

2度目のチャレンジとなった社内コンペの企画がまたしても最後まで残らなかったのだ。

「・・・今回は入賞者が一人もいませんでしたし・・・そんなに気落ちする事は・・・」

彼の慰めの言葉も耳を通り過ぎるだけ。

社内コンペは1次2次と審査があって、最後に残った者の中から入賞者が決まり、入賞者には提出した企画のプロジェクトの発動と配属の移動が認められる。

彼と一緒の秘書室勤務も悪くはないけれど、留学してMBAまで取ったんだから、いつまでもお茶汲みとマスコット紛いの扱いばかりされている訳にもいかないわ。

第一、私はお茶を淹れるのがとてつもなく下手だし。

一度だけだけど、泥の様なコーヒーを淹れてしまって、缶コーヒーで誤魔化した事があったくらい。

それ以降、何とか先輩や同僚にお願いして代わりに淹れて貰っている。

情けない話だわ。

前回は1次で落ちたし、今回は1次は通ったけれど2次で落選・・・私って・・・実はお馬鹿さんだったのかしら?

才媛だとか優秀だとか煽てられて好い気になっていたけれど、本当は全てお世辞で、実際は使えない人間だとか?

有り得そう・・・何と言っても、私があの人の娘である事は社内の誰もが知っている事ですもの。

強力なコネ入社だと思われているし・・・縁故採用ではないと強く言い切る自信が今の私にはないわ。

地道にお茶の淹れ方を一から勉強し直す方がいいのかしら?

今日だって・・・落選した私を励ます為に珍しく彼から食事に誘ってくれたけど・・・本当は留学の話をして別れたいとか言われちゃうのかも・・・

だって、彼は何だか機嫌が良さそうなんだもの。

LBSのファースト・ラウンドの結果はもう出ている筈。

いよいよ彼が留学の話を切り出すのかな?

彼の為にはLBSへの留学はもちろんプラスだし、良い事だと思う。

私もIPで3カ月だけだけどLBSに交換留学したけれど、とても勉強になったわ。

あそこは海外からの留学生の数が圧倒的に多くて、ステイツのスクールよりも勉強になりそうですもの。

レストランの窓の外にはクリスマスのイルミネーションがキラキラしている。

日本のクリスマスと言えば、家族ではなく恋人同士で祝うのが常識だと聞いた。

クリスチャンでもない日本人にとっては、カップルの為のイベントなのだと。

去年は私がロンドンで、一昨年は彼が出張で、今年こそは二人で一緒に過ごせると思ったのにな、クリスマス。

お爺様とお婆様が居るステイツに帰っちゃおうかな?

そして、そのまま日本に戻らずに彼の事を忘れて・・・

そんな事が出来るの?

出来なくてもしなくちゃ。

彼に泣いて縋る事なんて、私には出来る資格もないんですもの。

何の約束もしていない私には。

そう、お酒と時間が忘れさせてくれる筈よ!きっと!

・・・多分。

「・・・前回の企画もそうでしたが、今回の物も、あなたの提出した企画には大きな欠点がありますね」

彼の言葉に私は酔いに沈みそうな意識を向けた。

「・・・何かしら?」

欠点?

「理想に走り過ぎて現実味が少ない所です。コストの問題を軽視し過ぎる」

彼の指摘に私は眉を顰める。

「・・・コストの計算はきちんと行ったわ」

充分、採算をとれる筈よ。

「失礼ですが、あなたは社会経験が不足している分、コストの計算方法が甘い。バイト・・・パートタイムなどした事もないのでしょう?」

そ、それは・・・そうだけど。

「例えば人件費ですが、誰も彼もがあなたの様に優秀で仕事が早い訳ではありません。もっと時間に余裕を持たせて計画を遂行するようにするべきです」

うっ、ゼミで教授に指摘された事を思い出していまう。

私の考え方は独り善がりな所があるって言われたわ。

気を付ける様にしていたつもりなんだけど・・・焦っていたのかしら?

彼に言われた事は尤もな気がして来た。

私・・・今まで何を勉強して来たんだろう?

何も言い返せないでいる私に、彼はフォローも忘れない。

「その点に気を付ければ、次回は必ず企画が通りますよ。あなたの着眼点は悪くないですし」

・・・そんなに優しくしないで・・・諦めきれなくなっちゃうでしょ。

でも、彼は私を励ましてくれたのよね。

「・・・ありがと。そうね、次回こそ、企画を通して見せるわ!」

空元気でも出して気分を浮上させよう!

そうよ!折角の彼とのデートよ!

これでも一応は。

酔いも少しは醒めてきたわ。

彼を誘って、彼が少しでも先に別れを切り出すのを伸ばす事ぐらいは出来る筈よね?

ちょっと早いけど、今夜が二人で過ごすクリスマスだと思えばいいわよね。

「ねぇ、ちょっと飲み過ぎたみたい・・・帰る前に休んでいきたいわ」





彼が先にシャワーを浴びている間に水を浴びる様に飲んだ。

そして身体を洗ってから冷たいシャワーを浴びて歯を磨く。

これだけだとお酒臭さは消えないけれど、少しはマシになったかしら?

いっその事、喉の奥に指を突っ込んで吐くとか・・・胃液臭さが残っちゃうわね、それじゃ。

酔いは完全に醒めたけど、酔った振りを続けるのなら少しくらいお酒臭くても・・・構わないかしら?

バスルームから出ると、意外な光景を目にした。

彼が煙草を吸ってる!

今まで臭いをさせていても、私の前で吸った事なんて一度もなかったのに!

い、いよいよ本格的に別れ話かしら?

「・・・珍しいわね」

私が声を掛けると彼は苦笑して煙草の火を消した。

「緊張すると吸いたくなるのは悪癖ですね」

緊張してるの?

わ、私と別れたいから?

いいえ!今日、別れ話なんてさせないわ!

私はベッドに腰掛けた彼の膝の上に乗ってキスをする。

今までになく苦いキス。

「・・・煙草の味も悪くないわ」

そしてまた彼の口を塞ぐようにキスを続ける。

彼の肩を力を込めて押す。

ベッドに倒れ込んだ彼の上に乗ったまま、キスを続けながら彼のバスローブの紐を解いて、手を彼の胸へと滑り込ませる。

私の積極的な行為に彼が慌ててストップを掛けた。

「ち、ちょっと待って下さい!どうしたんですか?」

う〜ん、胸にキスしようとして唇から口を離したのは失敗だったかしら?

でも、今日は私がリードしたいし。

「さっきのアドバイスのお礼よ」

自分でバスローブを脱いで、彼の腰に跨った私は、私は・・・

ど、どーして跨った膝がベッドに届かないワケェ!

わ、私の脚はそんなに短くない筈よ!

戸惑った私はペタンと彼のお腹の上にお尻を乗せてしまった。

さ、様にならないわ。

彼は吃驚したような顔をしてからクスクスと笑い出すし。

そ、そんなに可愛い顔をしたってダメなんだから!

「無理はしないで下さい」

彼が上半身を起こして私を抱えてベッドの上へと下ろす。

ううっ、見っとも無いわ。

「お礼なら、存分に啼いて下さいね」

低く囁く彼の声に背筋がゾクゾクとする。

いつもあなたが私を泣かせるくせに。

あ、ナクって・・・泣くじゃなくて啼くの方?

「そんなに私の啼き声が聞きたいの?」

そんなに私の啼き声に感じるの?

「ええ、聞かせて下さい」

彼が仰向けになった私に覆い被さって、愛撫を始める。

頬から首筋へ、肩から胸へ、滑る彼の掌の温度に私はうっとりと酔い痴れる。

あ〜あ、彼を翻弄しようとしたのに、結局いつも彼にされるがままになってしまう。

経験値の違いなの?

私だって、彼とだけだけど、それなりに経験の数は増えたと思うのに。

「あっ・・・」

彼が胸の先端に歯を立てる。

痛くはないけれど、むず痒いような気がして・・・じれったい。

「ねぇ・・・」

啼かせたいなら、もっと気持ち良くさせて。

私の要求を汲み取った彼が胸に触れる力を強くして胸に強く吸いつく。

「ああん・・・」

その刺激に顔が仰け反る。

私が彼から視線を逸らせた隙に、彼は私の脚の間に身体を入り込ませる。

え?それって・・・

「あっ、そこは・・・やっ、ダメェ・・・」

広げられた脚の間に彼の顔が埋められて、プッシーに柔らかな感触が・・・

それ・・・凄く気持ちイイ・・・けど。

「やっ・・・はぁっ・・・ああん、あ・・・」

感じ過ぎてすぐにイッてしまいそう。

あまりの刺激に身体がガクガクと震える。

「ダメダメ・・・イッちゃう!」

エクスタシーはすぐに訪れた。

・・・こんなにすぐにイカされちゃうなんて・・・

舌って指とは全然違う感触なのね。

凄かったわ。

息を切らせている私に彼が覆い被さって来る。

口元を拭いながら。

やだ!そんなに濡れてたの?私。

恥ずかしくて彼から視線を逸らそうとすると、彼は私の顎を捕まえてそれを許さない。

「私がお相手だと言う事を忘れないで下さい」

あなた以外にこんな事をする相手はいなくてよ!

彼の首に腕を回して、私のモノで濡れた唇にキスをする。

「はぅ・・・」

弛緩した身体に与えられる衝撃。

彼の腰が音を立てて私に打ち付ける。

「ん、んん・・・ん、ん、はぁ、ん、あん・・・」

打ちつけられる度に声が出てしまう。

けれど

「いい声ですよ」

彼にそう囁かれて恥じらいが消える。

「はぁん、あん、あん、ああん・・・ああっ、はぁん」

腰が痺れて、その感覚が背中を駆け上がる。

「あっあっあああ〜!」

身体が耐えきれずに悲鳴を上げる。

無意識に彼を捕まえようと締め上げる。

2度目のエクスタシーにぐったりとする私に彼の動きも止まって、耳元で荒い息遣いが聞こえる。

彼がまた頬から首筋へ、肩から胸へと滑るような愛撫をくれる。

余韻とその暖かさにうっとりと陶酔していると、彼が呟いた。

「LBSからオファーが来ました。来年の9月から2年間、あちらに行きます」

やっぱり・・・

それを聞きたくなかったのに・・・結局、彼との快楽に負けてしまうなんて・・・私の馬鹿。

『そう』と素っ気なく答えたかったのに・・・声が出ない。

『おめでとう』と言ってあげなくちゃ。

彼にとっては良い知らせですもの。

でも駄目!泣きそうだわ!

「そして、これは・・・ハッピーバースディ」

そう言って彼は私の左手首に何かを巻き付けた。

ブレスレット?いえ、これは時計だわ。

それにバースディ?

あ、日付が変わっている・・・そうか・・・そうだったわ。

「ぁ、ありが・・・と」

やだ!もう!声が擦れちゃってる!

恥ずかしくて彼を見ていられなくて貰った時計をじっと見る。

あら?この時計・・・

「9時間遅らせてあります」

文字盤をじっと見ていた私に彼が教えてくれる。

9時間?

それって・・・

「今は・・・戻って来るまで何も言えませんが・・・私の時計は日本時間のままにしておきます」

それって・・・待っていてもいいって事よね?

あなたから貰った私の時計がロンドンの時間を示して。

今年の誕生日に私があなたに贈った時計が日本の時間を示して。

いつでもお互いを忘れないでいられる、と言う意味に取ってもいいのよね?

あなたに私と別れるつもりは無いと思っていいのよね?

私は擦れた声で上手く言えなくて、涙を堪えた震える声で絞り出した言葉がこれだけ。

「Thank you・・・It's my treasure」

それに彼は優しく微笑んでくれた。

「It's my pleasure」

私は何も言えずに彼に縋りついてキスをした。

彼がロンドンに行くのはまだ9カ月も先の話だし、2年すれば帰って来る。

私はほんの少しの不安と大きな期待を抱いて24歳のバースディを迎えた。





そして8月。

私は年明けの社内コンペで入賞し、4月に秘書室からマーケティング部へと移動になった為、彼の見送りには行けなかった。

同じ部署なら他の人に紛れて見送りに行けたかもしれない。

でも、見送りに行ったら、泣いてしまうかもしれないし、新しい部署で頑張らなくてはいけないと思ったから、見送りには行かなかった。

ただ、彼にメールを一言だけ送った。

『LBSでは15カ月で卒業する事も可能よ』

早く帰って来て、の代わりに、それだけ。






 




































Postscript


お姉様、不幸のどん底・・・
今回も色々と妄想してますが、アッチ方面は避けました。
彼女は無意識に自分の父親と彼とを考えるのを忌避していますから(当たり前だ)

ヤンクアダルトとはジュブナイルの英語読み、ジュブナイルは和製英語、今ではライトノベルが一般的かな?
IPとは前回、皐も言っていたKBSの国際プログラムの事で2年の9月から12月まで3ヶ月間海外のビジネス・スクールに留学できるシステムの事。
KBSとLBSは提携しているので留学が可能です。
アルバイトはドイツ語が起源なので英語的にはパートタイムジョブが普通。
お嬢様が社会経験をしていないのは波生兄弟と一緒。
本来なら企業に勤めるよりも企業を起こす方に向いているのだと思います。
いくら優秀でも、そう簡単にステップアップ出来るほど社会は甘くないぞ、と少々苦労をして頂いています。

LBSの合格通知はメールで「We are delighted to offer you」と来るそうですので、彼は「オファーが来た」と言ったのです。

後半の拙い私の英会話ですが「ありがとう、大切にするわ」「どういたしまして」なんですが、「It's my pleasure.」と言うのは「Thank you」に対しての常套句ではありますが、『あなたに喜んでいただく事は私にとっても喜びです』みたいな・・・考え過ぎですか?
実は好きな言葉なので「瞳を閉じて」でも使いました(苦笑)



2009.8.10up


  

 

 

 

 

 

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