『はた迷惑な女達』番外編

二人だけのミーティング



「ねぇ、今日のランチはどうするの?」

七夕のパーティから・・・と言うよりは、プロポーズの夜から、彼女は会社でも人目を気にせずに私に声を掛けて来る。

少し恥ずかしい気もするが、オープンに出来るのが嬉しい。

「今日の午後は社内に居る予定ですのでご一緒出来ますよ」

どこでランチを取るのが良いだろうか?と場所を考えていると

「邪魔が入らない場所が良いわね」

彼女の囁きにドキリとする。

「ね、来て」

誘われるままに、会議室の一つに入る。

テーブルの上にはノートパソコンと資料の山、彼女は此処で籠って一人で作業していたのだろうか?

ドアに鍵を掛けて身体を擦り寄せて来る彼女に釘を刺す。

「就業中ですよ」

細い指が苦笑する私の口元を押さえた。

「偶にはイイでしょ?」

困った人だ。

そう思いながらも、私は彼女の誘惑にあっさりと陥落した。

乞われるままにキスをして、彼女の身体を抱きしめる。

麻のスーツ越しに感じる彼女の身体・・・丸みを帯びた腰を撫で、括れを這い上がって豊かな胸元へと手を伸ばす。

「あ・・・皐・・・」

早くなる呼吸の合間に漏れる声。

ゾクゾクと官能を刺激する。

スカートの中へと手を潜り込ませようとした時、会議室の時計が12時のチャイムを鳴らす。

「・・・何かテイクアウトして来ましょう」

流されそうになった事を反省しながら、断腸の思いで彼女から離れる。

会議室を出る時、彼女の「バカ」という声が聞こえた。






 




































Postscript


実はこれは「魔女の困惑」に繋がるのです(笑)
社内でイチャイチャさせるのはどうか?と思いましたが、
やっぱオフィス・ラヴなら一度はやっとかないと(バカ)

沙枝ちゃんは結局二人の邪魔をしてしまったのでした(爆)


以上が拍手掲載時のコメント。
もっとベタベタでアダルトな展開にさせようかな?と考えていたのですが、断念、残念。

拍手掲載期間 2009.9.9-10.1


  

 

 

 

 

 

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