行ったところページ

75.競馬場の中・押上のねこ

説明

背景1

とある日、本屋で買った鉄道の本を読んでいたら、「東京大環状線(※1)」ということばが載っていました。

東京大環状線とはJR東日本の以下の区域のことだそうです。

・山手線全線
・中央本線(東京〜新宿間)
・東海道本線(東京〜鶴見間。品川〜鶴見間は川崎経由・新川崎経由の双方)
・京葉線全線(市川塩浜〜西船橋間・南船橋〜西船橋間含む)
・総武本線(東京〜千葉間・御茶ノ水〜錦糸町間)
・外房線(千葉〜蘇我間)
・東北本線(東京〜大宮間。日暮里〜赤羽間は田端経由・尾久経由の双方、赤羽〜大宮間は南浦和経由・武蔵浦和経由の双方)
・赤羽線全線
・武蔵野線(南浦和〜武蔵浦和間)

そして、

・東京大環状線を「通過する」乗車券がある場合、東京大環状線をひとふで書きならどのように通過してもよい。そして途中下車も可能である(ただし東京近郊区間相互発着もしくは100km以下の場合を除く)

というルールがあるとのことです。

すなわち、「小田原→宇都宮」という乗車券で、小田原→東京→南船橋→蘇我→千葉→錦糸町→秋葉原→上野→宇都宮と進み、蘇我や千葉で途中下車してもいいというルールのようです。

なんだか千葉を経由する乗車券でもないのに蘇我や千葉に途中下車できるなんて、ものすごくお得そうだなあと思いました。

背景2

でもぼくは今、山手線沿線の寮に住んでいます。そしてこのルールは、いったん東京大環状線の「外」に出ないといけないようです。だからなかなか使えなさそうだなあと思いました。

さらに、東京近郊区間の外に行く必要があるというのがまた問題です。山手線からはずいぶんと遠いです。

でも同じ本をよく見ると、別のページに、「払い戻しを使ってきっぷの有効期間を延長する方法」というのが載っていました。それによると、

・途中まで使った乗車券は、残った区間が101キロメートル以上あれば払い戻すことができる
・払い戻される金額は「乗車券の金額-乗車した区間の金額-210円」
・すなわち、あらかじめ長い距離の乗車券を買っておけば、210円の追加投資で有効期間を延長することができる

とのことです。

ということは、いったん東京近郊区間の外まで乗車券を買っておいて、あとで210円払って払い戻せば最終的なきっぷの使用終了の場所が東京近郊区間内でもいいということか、と思いました。

計画1

うーん、これで蘇我や千葉に「お得に」途中下車できるかもしれない方法があるかもしれない、でもなあ、ぼくは現在首都圏の私鉄に全部乗ろうとしているんだった。そしてめぼしい「まだ乗っていない私鉄」ってどこがあるかなあ、と考えてみたところ、以下の3区間が思い浮かびました。

・西武多摩川線:武蔵境〜北多磨(※2)
・京王高尾線:高尾〜高尾山口
・東武野田線:大宮〜春日部(かすかべ)

なにしろぼくは今年5月にいろいろな私鉄に、なるべく環状に進むルートをとって乗っているのですが、上の3つは、たとえば武蔵境や大宮は他の行き止まりでない私鉄がないし、高尾も行き止まりの私鉄です。だからJRのアクセスが必要ですが、青春18きっぷやホリデーパスを使ってJRに乗ってこれらの私鉄に乗るのはどう考えても「もったいない」のです。

よし、この3私鉄にうまく乗ろう、ついでに蘇我や千葉にお得に途中下車しよう、そのためには120円おおまわり旅行と似たようなルートをつくるとおもしろいんじゃないか、と思い、こんなルートを考えました。

・日進→高麗川→八王子→新宿→池袋→赤羽→黒磯

あくまでも東京大環状線を「通過する」というのがルールですから、発着駅は東京大環状線の外でなくてはならないわけです。だから大宮の1駅西の川越線の日進を考えたわけです。

そして黒磯というのは、実はこのルートで降りる駅を東北本線の東大宮にしようと思っているのです。なんとなく大宮のとなりの土呂(とろ)だと窓口がないような気がしたのです。

そして東大宮から100km以上離れている駅として、とりあえず黒磯なんかいいかと思ったわけです。黒磯なら東京近郊区間の外(1994年現在)ですからこういうきっぷは作れて途中下車が可能になります。有効期間は2日あるから使い道が広がります。

計画2

最終的にこんなルートを考えました。

・池袋→川越→日進→高麗川→八王子(歩)京王八王子→北野→高尾山口→北野→京王八王子(歩)八王子→武蔵境→是政(歩)府中競馬正門前→東府中→武蔵野台(歩)多磨墓地前(※2)→武蔵境(新宿、蘇我、千葉、赤羽を経由。途中寮で一泊)東大宮→大宮→春日部→浅草もしくは業平橋(※2)

西武多摩川線は北多磨まで乗ればいいのですが、東府中〜府中競馬正門前にも乗っていないので、たぶん是政から府中競馬正門前までは歩いていける距離だろうと思い、このルートにしました。東府中からはまっすぐ新宿に行ってもいいのですが、やっぱり武蔵境から新宿までの「権利」を捨てるのはもったいないので、徒歩で連絡できそうな武蔵野台から多磨墓地前まで歩くことにしました。

こうして東大宮で黒磯までのきっぷを払い戻すわけです。

これでうまくいけばお得に乗ったことのない私鉄に乗れて蘇我と千葉の改札も通れるぞと思いました。

そして「日進→黒磯」のきっぷですが、あまり四の五の言われるのもいやなので、日進駅で買おうと思いました。日進駅にはみどりの窓口があるようですし(1994年現在)、もし断られたらそれまでだなあと思いました。

こうしてとある土曜日、ぼくは東武東上線に乗るため池袋駅に向かったのです。

補足

※1:この東京大環状線は1994年当時のルールで、現在は以下の区間に縮小されており、千葉や蘇我は含まれておりません。
・山手線全線
・中央本線(東京〜新宿間)
・東海道本線(東京〜品川間)
・総武本線(東京〜錦糸町間・御茶ノ水〜錦糸町間)
・東北本線(東京〜赤羽間。日暮里〜赤羽間は田端経由・尾久経由の双方)
・赤羽線全線

※2:北多磨、多磨墓地前、業平橋はそれぞれ多磨、白糸台、とうきょうスカイツリーの1994年当時の駅名

東武東上線

池袋〜朝霞台

池袋にやってきた。5ヶ月ぶりに東武東上線に向かおう。

池袋はきょうも混雑している。なんとか東武の案内を見つけて自動券売機にやってきた。川越まできっぷを買う。そして改札を通る。

5ヶ月前にはじめて来た東武東上線の池袋駅だが、見慣れない場所に来るのはやっぱり緊張する。たまにしか来ない場所なので電車もたまにしか見ないものだ。電車に乗ってすわる。目的地が川越なので、特急料金のいらない電車なら全部停車するだろう。そして発車。

きょうも5月と同様に東武東上線を進んでいく。ごみごみした住宅街を電車が進み、たまに高架橋が頭上を過ぎていく。

和光市を過ぎると3年か4年前にも通った場所だ。この前は坂戸より南しか乗っていないし、きょうも川越までしか行かないが、寄居(よりい)に近いところは緑が多くていい景色だったなあと思い出す。さらに景色は進む。

朝霞台〜川越

朝霞台(あさかだい)で武蔵野線の下をくぐる。このあたりは気分のいい場所だ。なにしろふだん山手線のそばで住んで仕事しているのだ。こういう場所にはたまには来た方がいい。

しばらくすると川越が近づいてくる。川越は120円おおまわり旅行では何度も通過した場所だが、おおまわり旅行以外では4月のホリデーパス旅行でしか通っていない。だから今回おおまわりでない普通のきっぷで乗ることになると思うと気分がひきしまる。がんばろう。電車はスピードを落としていく。

そして川越に到着した。電車を降りる。JRでは何度か来た川越だが東武東上線で来るのははじめてだ。

改札はもちろんあり、きっぷでちゃんと出られた。さあ、予定通りここから大宮方面の電車に乗って日進(にっしん)に向かい、高麗川(こまがわ)・八王子・新宿をぐるっとまわる黒磯行きのきっぷを買おう。

日進駅のきっぷ売り場で「そんなきっぷここでは売らないことになっている」とか言われたらたいへんだなあと思いながら、川越駅のJRのきっぷ売り場を探した。なにしろ位置関係がよくわからない。でも東武の改札とJRの改札はそれほど離れておらず、なんとかきっぷ売り場が見つかった。

↑ PAGE TOP

川越線

川越〜日進

池袋から乗ってきた電車を川越で降り、いったん改札を出て自動券売機で川越線の日進(にっしん)まできっぷを買った。そしてJRの改札を通る。

4月に本川越から歩いて来て以来半年ぶりの川越駅だ。それほど時間はたっていないがけっこうなつかしいものだ。案内にしたがって階段をおり、大宮方面行きホームに出る。そして待つ。

やってきた。何度も乗っている電車だが、きょうはホリデーパスでも青春18きっぷでもなく、普通のきっぷで乗っていると思うと緊張する。そして発車。

いつものように川越の市街地を離れていく。埼玉県ではありふれた景色だが、これから「東京大環状線」に「いどむ」ことになると思うとさらに緊張する。無事ぼくはこれから向かう日進駅で黒磯行きのきっぷを買うことができるのだろうか。

ぼくはこれまでハートランドフリーきっぷや北海道フリーきっぷなど、いろいろな特殊なきっぷを買っているが、経路を指定して遠回りのきっぷを買うなんて初めてなので緊張するのだ。そんなことを考えているうちに日進駅に到着してしまった。さあ、電車を降りよう。

きっぷ購入

日進駅は川越行きホームに改札口がある駅だ。もちろんみどりの窓口もある(1994年現在)。階段をのぼっておりて改札を通る。さあ、窓口に行こう。

あらかじめ時刻表巻頭の地図を切り離し、「日進→高麗川→八王子→新宿→赤羽→黒磯」の部分にえんぴつで印をつけたものを持ってきている。さあ、窓口で駅員と話さなければならない。ぼくは地図を駅員に渡して「この通りのきっぷをつくってください」とお願いした。日進駅からのきっぷを日進駅でたのむわけだ。

駅員はぼくが渡した地図を見ながら機械を操作している。そして「XXXX円です」と言ってきた。ちゃんときっぷができたわけだ。ぼくは千円札を何枚か渡して黒磯までのきっぷを受け取った。ちゃんと「日進→黒磯」と書いてある。

日進〜川越

きっぷの「経由」を確認しようとすると、うわ、もう川越行きの電車が来てしまった。きっぷを確認する間もなく、ぼくは今買ったばかりのきっぷを改札に見せた。駅員がじっくり見るひまもないとは思うが、ついいましがたここの機械から出てきたきっぷだし、「日進→」と書いてあるのでちゃんと通してもらった。そしてそれほど混雑していない電車に乗る。発車。

ついさっき見た景色を逆方向に戻っていく。こんなことをして何の意味があるのかとも思うが、ここ数年ぼくは意味もなくいろいろな電車に乗っているし、その延長だと思えばたいしたことないかとも思った。そして電車はふたたび川越の市街地に入り、無事この電車の終点、川越駅に到着。電車を降りる。

川越〜高麗川

約一時間ぶりに川越に舞い戻ってきた。電車を降りて向かいの高麗川行きの電車に乗り換えだ。この乗り換えをするのも何度目になっただろう。

編成は短いがすいていてすわれた。そして発車。市街地を離れていく。

あらためて日進駅で買ったきっぷをながめてみる。「日進→黒磯 経由:川越・八高・中央・東北」と書いてある。

あれ?新宿から赤羽まで、池袋経由で申し込んだから、山手線を経由するんじゃないのかな?

この経路だと、中央線を神田まで進んで、そこから上野に行って黒磯に行くことになってしまうなあと思った。

そこでハタと気がついた。これが「東京大環状線」なのだと。

すなわち、新宿から赤羽までの最短距離は池袋経由だけど、池袋経由のきっぷで神田に行っても運賃計算キロの計算は池袋経由、だから乗車券の「経由」の表記も「山手」とは書かないという意味なのだろう。

なかなかふだん買わないきっぷを買うとおもしろい発見があるものだなあと思った。さあ、そんなことを考えているうちに電車は進む。そして無事終点、高麗川に到着だ。電車を降りて八王子行きディーゼル車に乗り換えだ。

↑ PAGE TOP

八高線

旅行記本文

川越から乗ってきた電車を高麗川(こまがわ)で降りる。なんとか階段をのぼりおりしなくても八王子行きに乗れるようだ。もっとも、今使っているきっぷは途中下車可能だから、時間があったら4月に来たときみたいに下車して散歩でもすればいいのだが。

古いディーゼル車がやってきた。それほど客はいない。すわって出発。

きょうも緑の多い景色の中をディーゼル車は進んでいく。拝島(はいじま)を過ぎると緑は少なくなり、人家が多くなる。

そして川を渡るとすぐに終点の八王子に到着する。ディーゼル車を降りる。

つづいて向かうのは高尾山口だ。普通に向かうならJRで高尾に行って京王線に乗り換えるのが楽そうだが、それよりここから京王八王子まで歩いて、京王八王子→北野→高尾山口と進んだ方がおもしろそうだ。厳密に計算したわけではないがなんとなく運賃も安そうだ。

そんなわけで京王八王子に向かうため、改札へと向かった。

↑ PAGE TOP

京王電鉄その1

京王八王子〜北野

高麗川(こまがわ)から乗ってきた電車を八王子で降り、「日進→黒磯」のきっぷを見せて「途中下車」した。

そう言えば八王子でJRから京王の駅に移動することってなかったような気がする。どっちの道かなあ。案内図とかなかっただろうか。

確か地図では、北、若干北東寄りの道だったような気がする。歩いてみるか。

確かに該当する方向に道が続いている。大型店があり、こっちの方に引っ越したら役に立ちそうだ。

なおも進むとちゃんと「京王八王子」と書いてあるくだり階段の入り口が見えてきた。よし、進もう。

階段をおりていくと、自動券売機が見つかった。高尾山口まできっぷを買おう。

そして改札を通る。確か特急は北野は停車せず、高幡不動までノンストップだったはずなので各駅停車の方に乗る。もちろんがらがらだ。そして発車。

電車は地上に出て市街地を進む。中央本線らしき高架の下をくぐる。多少人家が少なくなり、さらに進むとスピードを落とし、北野に到着する。ここで電車を降りる。

北野〜高尾山口

階段でとなりのホームに行き、高尾山口行きを待つ。

やってきた。京王八王子からの電車より多少お客が多いようだがたいしたことはない。電車に乗って発車。

北野もそれほど大きな市街地ではないが、駅を発車するとかなり人家が少なくなってくる。とは言っても八高線沿いよりは多い。

もともと京王線は聖蹟桜ヶ丘を出ると高幡不動までの間はけっこう小高い山が近くに見えていた。北野から高尾までもそんな景色だ。

八王子駅周辺の市街地からかなり南を走るが、高尾に近づくとやや市街地っぽくなってくる。高尾は八王子市の一部て、近くにぼくが学生時代工場見学した工場があるのでそれなりに栄えている場所だ。スピードを落として高尾着。半分以上の客が降りる。

高尾を出ると、何度か乗っている中央本線のレールが谷間に沿って右に遠ざかっていくのが見える。そして高尾山口行きのレールは、中央本線よりせまい谷間を進んでいく。多少のぼり坂になっているようだ。

山

あとで地図を見ると、中央自動車道は中央本線沿いに進んでいるけど、国道20号は実は高尾から高尾山口までの京王線に沿って進んでいることがわかる。そして山の中をぐにゃぐにゃ進んでなんとか相模湖に出ている。

だからそれなりに人通りはある道なのだろう。電車は進む。

昼食

そしてようやく終点、高尾山口に到着だ。電車を降り、京王八王子で買ったきっぷで無事改札を通る。

さて、ここはケーブルカーのある駅ということだが、ケーブルカーってどこにあるんだろう?

ちゃんと案内があるか。行ってみよう。

ケーブルカーは、箱根で強羅(ごうら)から早雲山まで乗ったことがある。帰りは植物園経由で強羅までおりてきたらケーブルカーより入場料が高かった記憶がある。

あのときの強羅は箱根登山鉄道の駅からケーブルカーの駅まで近かったような気がする。

高尾山口もそうかと思ったが、延々と道が続いていてケーブルカーの駅が見えてこない。

道にあるのはみやげもの屋、そして食堂だ。

そう言えばまだきょうは昼食を食べていないことに気がついた。ここで食事でもしようか。

ぼくは食堂に入った。もう昼食には遅い時刻らしく客はいなかった。そしてめしを注文する。どうせ電車に乗らない日でも寮の近くの食堂に行くか、コンビニで弁当を買って食べるかするだけだし、たまにはこんなのもいいか。

食堂

めしはうまかった。これで夕方までもつだろう。さあ、八王子に戻ろう。ケーブルカーにも乗ってはみたいが今は京王多摩川線の方を優先させよう。いつかまた来ればいい。

高尾山口〜京王八王子

高尾山口駅に戻り、京王八王子駅まできっぷを買う。改札を通り、電車に乗る。北野まで乗ればいい。今度もすいている。そして発車。

各駅停車なので時間がかかるが景色もよくて気持ちいい。高尾のまちなかをぬけ、人家が少ない場所をぬけて北野まで戻ってきた。電車を降りる。

京王八王子行きのホームに行き、電車を待つ。やってきた。今度もすいている。そして発車。数時間前に来たのと同じ道を引き返していく。

八王子の市街地に入る。トンネルに入り、地下におりていく。そして終点の京王八王子に到着。電車を降りる。

さあ、まだまだきょうの旅は途中だ。改札を通って地上に上がり、道を通ってJRの方の八王子に行く。なんとか到着した。さあ、また電車に乗ろう。

↑ PAGE TOP

中央本線その1

八王子〜武蔵境

京王八王子から歩いて、なんとかJRの八王子までやってきた。しまっておいた「日進→黒磯」のきっぷを改札に見せて通る。

そして東京行きの電車に乗る。めざすは武蔵境だ。中央本線の八王子は新宿近辺ほど混雑していないがそれなりに客はいる。そして発車。

いつもの中央本線の線路を進んでいく。多摩川を渡ると立川だ。

そして立川を発車してしばらくすると西国分寺の立体交差、武蔵野線の下を通る。国分寺でかなり客が乗る。もうすぐ武蔵境だ。武蔵小金井を過ぎて無事到着。電車を降りる。

途中下車

改札までやってきた。めざす西武多摩川線には改札を通らなくても乗れるのだが、まだきっぷを買っていないし、精算がめんどうだからちゃんと改札の外できっぷを買った方がいいだろう。

有人改札のところに行き、「途中下車です」と言って「日進→黒磯」のきっぷを見せた。するとなぜか駅員は、

「160円です」と言った。

一瞬何のことを言っているのかわからなかった。しかしここから160円のところに何があるか考えて、そう言えば西国分寺があったなあと考えた。

もしかしたらこの人はこのきっぷが武蔵野線経由であるとかんちがいしているのかもしれないなあと思ったので、ぼくは、

「あのー、これ『神田経由』なんですけど」と言った。

もちろんこのきっぷは「日進→黒磯 経由:川越・八高・中央・東北」と書いてあり、武蔵野とはどこにも書いていない。そんなわけでどうぞと言われて改札を通ることができた。

やっぱり青春18きっぷとかでない、普通のきっぷは文字が小さいなあ、この手の複雑なきっぷをJRの人に見せるときは、日進駅できっぷを買ったときに駅員に見せた、時刻表の巻頭地図にえんぴつで印をつけたものもいっしょに見せた方がいいなあと思った。今度からそうしよう。

さあ、次は西武多摩川線だ。西武の自動券売機を探そう。

↑ PAGE TOP

西武多摩川線その1

武蔵境〜北多磨

「日進→黒磯」のきっぷで武蔵境駅で途中下車し、西武の自動券売機を見つけて是政(これまさ)まできっぷを買った。

そしてさっきJRのきっぷで途中下車した改札を西武のきっぷで通る。階段をのぼっておりて中央本線の下りホームと共通の西武のホームに行く。JRの電車とはいっぷう違う西武の電車がある。でもお客は少ない。こんなものなのかなあ。

とりあえずすわる。中央本線は混雑していたからすいているのはありがたい。そのうち電車が発車する。

3年ぶりに西武多摩川線に乗る。あの時は北多磨駅から是政まで乗ったので、北多磨に着くと西武多摩川線に全区間乗ったことになる。是政まで行くのはまだ乗ったことのない府中競馬正門前に行く路線に乗るためだ。どうやらこの2駅はなんとか歩いて行ける距離みたいだからだ。

電車は武蔵境の市街地をすぐに離れる。確かに3年前に来た北多磨駅は幹線道路のそばだったけど家並みは少なかったからなあ。

北多磨〜是政

1駅過ぎて、その幹線道路が見えてきた。そして3年前に来た駅、北多磨駅に到着である。無事西武多摩川線完全乗車だ。そして3年ぶりの区間を通る。

北多磨を過ぎると多少緑が多くなってくる。そして多磨墓地前を過ぎて京王線らしき線路の下をくぐっていく。

逆に京王線に乗っていると線路の下に電車のレールがあるなあと思う場所である。さらに進むと競艇場前だ。なぜかお客が乗ってくる。

京王線との立体交差のあたりは小高い山の切り通しみたいな場所だったが、ここまで来ると多摩川が近いので平地になる。そして1駅進み、電車は終点、是政に到着した。電車を降りる。

あれ?競艇場前で乗った客は降りないなあ。どうやら武蔵境に行く客だけど、確実にすわれるように是政行きに乗った客らしい。まあいいか。武蔵境で買ったきっぷで改札を通る。

競馬場

さあ、歩こう。南に歩けば南武線の南多摩に行くことはわかっているが、今行きたいのは京王線の府中競馬正門前だ。北に行こう。

徒歩

北に行く。このあたりは府中の市街地から離れているらしく、畑の間をぬける道が続く。でもたいした距離ではなく、競馬場の門らしい場所に来た。門番の人がいる。質問してみよう。

「すいませーん、京王の、府中の競馬場前の駅はどうやって行ったらいいですか?」
「もう競馬は終わりましたからね。中を通っていいですよ。」

げっ、競馬場って、競馬が終わったら無料で中に入ってもいいルールなのか!とびっくりした。

なにしろぼくは公営ギャンブルなんてやったことはなく(だから2月に北海道旅行する金ができたのだ)、だから競馬場のルールなんて知らないのだ。緊張しながら初めての公営ギャンブル場へと入っていった。

↑ PAGE TOP

京王電鉄その2

競馬場

西武多摩川線の是政(これまさ)駅から人家の少ない道を通って府中の競馬場の南の入り口までやってきて、守衛さんに京王の駅はどうやって行けばいいかきいてみたら競馬場の中を通れと言われた。そんなわけでぼくは競馬場の中に入っていく。

暗い通路を通り抜けると、うわあ、スタジアムだ。

競馬場

陸上競技場のトラックみたいな楕円っぽいコースがあり、ディスプレイがあり、客席がある。でもコースを走るのは人間じゃなくて馬なのだろう。

一度も来たことはなかったが、こうやって目にするとすごいものだなあと思う。

でもこの施設はたくさんの自己破産者の金で建設されたものなんだろうなあと考えるとあまりすなおに喜べないなあと感じる。ぼくは南から北へと、コースで囲まれた場所を進んでいく。

北側も南側と同じく地下通路があったので進み、暗い通路を進んで進んで、ようやく明るい場所にやってきた。南側より人通りの多い、いわゆる待合室だ。

しかし守衛さんが言ったとおり、もうきょうの競馬は終わっているので客は少ない。何かの用事のある人しかいないようだ。ぼくが用があるのは出口なのでもうちょっと進む。

なんとか改札っぽい場所にやってきた。競馬が開催されている時間ならチケットを見せる場所だ。でも競馬が終わっているので開放されている。そこを通る。さらに歩くと建物の出口だ。

さて、ぼくが用があるのは京王の駅だ。はたしてどこだろう?

府中競馬正門前〜東府中

しばらく進むと見えてきた。

ありゃ。道路があって、道路をまたぎ越すように屋根付きの歩道橋みたいなものが競馬場の建物の上から出ている。その歩道橋が駅まで続いているようだ。

いったん建物に戻らないといけないのかなと思ったが、よく見ると道路からも直接駅に入れる入り口が歩道橋とは別にあるようだ。

ぼくは歩道橋は通らずに、道路を渡って入り口を進むことにした。競馬は終わっているので人通りは少ない。道路も車は少なく、無事に渡り、進んでいく。

しばらく進むと歩道橋と合流する。府中競馬正門前駅だ。けっこう大きそうな駅だが今は人が少ない。でもちょっと前は客が多かったのだろう。

もちろん自動券売機もある。ここから新宿まで行ってしまった方が全体の運賃としては安くなるのかもしれないが、やはり武蔵境から新宿までJRに乗る権利を放棄するのはおしいとぼくは考えた。なのでどこか西武多摩川線の駅に近いところで降りて乗り換えることにしよう。

地図では多磨霊園(たまれいえん)か武蔵野台が多磨墓地前(白糸台の1994年当時の駅名)に近そうだ。武蔵野台にしよう。武蔵野台まできっぷを買った。

改札を通る。もちろんホームは行き止まり式で跨線橋もない。そしてすいている。次に出る電車を確認して乗る。今はとなりの東府中までしか行かないようだ。すでに客の少ない時間だ。しばらく待つ。

そして電車が発車する。競馬場のまわりは商店街ではないが、それなりに住宅の多い場所である。そんな住宅の多い中を電車は進んでいく。

東府中〜武蔵野台

そのうち京王の本線のレールが見えてきて合流し、電車は多少建物がまわりに見える駅、東府中に到着した。電車を降りる。

まずは階段をおりてのぼって調布方面のホームに進む。そこに特急がやってきた。何度か京王線には乗っているからわかるが特急は東府中は通過である。ゴトゴト進んでいく電車を見送る。

そのうち各駅停車がやってくる。たいていこのあたりの電車にはすわれないが、各駅停車ではあっけなく簡単にすわれてしまう。競馬帰りの人も乗っていないようだ。そして発車。

電車は多磨霊園を過ぎる。そしてさっき下から見上げた西武多摩川線と京王線の立体交差を今度は上から見おろすことになる。立体交差を過ぎるとすぐに武蔵野台に到着だ。電車を降り、府中競馬場前で買ったきっぷを通して自動改札を通った。

さあ、歩こう。西に進むと西武多摩川線のレールが見えてくるはずである。それほど広い道はなく、せまい道を進む。なんとかレールが見えてきた。今度は武蔵境方向に歩く。レール沿いに進む。

なんとか多磨墓地前駅っぽい場所にやってきた。だいぶ日が暮れ始めている。さあ、武蔵境行きの電車に乗ろう。

↑ PAGE TOP

西武多摩川線その2

旅行記本文

京王線を武蔵野台で降り、駅から歩いてなんとか西武多摩川線の多磨墓地前駅までやってきた。それなりに人家が近くにある駅だが、あまり人通りの多くない駅だ。

これでも中央線の武蔵境駅からそれほど離れていないはずだ。きっぷを武蔵境駅まで買ってホームに行き、電車に乗る。やっぱりすいているなあ。競馬が終わった時間だからあまり使われないのかなあ。

電車に乗り、人家は少ないが幹線道路のある北多磨を過ぎる。そして中央本線が近づくと市街地に入っていく。右に曲がり、左から中央本線のレールが近づいてくる。

そして電車は数時間ぶりに武蔵境駅に到着する。電車を降りる。

さあ、きょうはもう乗ったことのない私鉄に乗ることはない。あとは「日進→黒磯」のきっぷで武蔵境駅から寮のもより駅に向かうだけだ。いったん改札を出てJRのきっぷで入り直すことにする。

↑ PAGE TOP

中央本線その2

旅行記本文

多磨墓地前から乗ってきた電車を武蔵境で降りて、いったん西武のきっぷで改札を出る。

それから途中下車状態になっている「日進→黒磯」で改札に入り直す。そして中央線の東京行きのホームに行く。

電車はすぐにやってきたので乗る。きょうも混雑している。電車はまずは三鷹に向けて発車する。

きょうはいろいろな電車に乗ることができた。これでもう東京西部の私鉄は全部乗ったことになる。でもケーブルカーとかには乗ったことがないからいつか乗ってみたい。

まあとにかくあしたはうまくいけば蘇我とか千葉とかに途中下車することができる。おもしろそうだ。そんなことを考えているうちに電車は新宿に近づいてくる。

もう日も暮れたし、きょうは寮に帰って風呂に入って眠ることにした。あしたも電車に乗ろう。

↑ PAGE TOP

関連リンク

↑ PAGE TOP

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル