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84.宮本武蔵と小豆島・3日目

赤穂線その2

日生〜播州赤穂

小豆島からの大部(おおべ)港から乗ってきたフェリーを日生(ひなせ)の港でおりて、JRの駅に向かった。

お客はなく、数十分を駅で待つ。とっぷりと日が暮れてきた。播磨ゾーンのゾーン券を見せて改札を通り、ホームに行く。播州赤穂行きの電車がやってきた。

3連休のなかびではあるが、青春18きっぷシーズンでないのでお客は少なく、景色も見えない中を電車は進んでいき、終点播州赤穂に着いた。ここで降りて階段を上がり、ゾーン券を自動改札に通して外に出た。

まずは駅前の郵便局ATMでお金をおろしていこう。

就寝

また歩いて50分のホテルに向かうわけだが、ホテルに行く途中で川を渡ることがわかっている。そしてきのう播州赤穂に着く寸前に、その川のそばにスーパーが見えた。

今日の夕食はそのスーパーで買おうと考えた。そして川沿いの道を歩いてホテルに向かうことにした。
土庄(とのしょう)の港のターミナルで食べたうどんも消化されたころなので食べ過ぎにはならないだろう。

駅の南を姫路の方向に歩くと数分でスーパーに着いた。けっこう大きなスーパーで、いろいろ食べ物飲み物を買った。最近の電車の旅行はこういうことが多くなっている。駅弁を買うことが減っているのだ。たまには駅弁も買うことにしよう。

買い終わるともう少し姫路方向に歩く。川が見える。ぼくは河川敷に降りて道を海の方向に歩き始めた。

日も暮れてしまった中を延々と歩いた。どのくらい距離があるかはわかっているのでそれほど案ずることもなく、ホテル通りの橋に着いた。河川敷から出て川を渡り、10数時間ぶりに赤穂パークホテルに帰ってきた。

実家に電話し、スーパーで買った弁当を部屋で食べて、部屋を見回すと案内を見つけた。あれ、ホテルが赤穂駅までバスを出している!

とりあえずぼくはフロントに電話してあしたのバスを予約した。よかった。これで歩きが節約出来る。
そしてきのうも入った大浴場に入る。今日も疲れたので部屋に戻ってぐっすり眠ろう。

起床

目が覚めた。ここは赤穂パークホテルである。今日は旅行の最終日だ。きのうと違って朝9時過ぎにホテルからバスに乗ればいい。

朝食はきのうスーパーで買ったもので食事である。そして朝9時になり、チェックアウトしてバスを待つ。時間になった。

バスと言うよりワゴン車であるが、7〜8人ほど乗せて発車である。ワゴン車に乗ると速い速い。本当に5分で駅の近くまで来た。

車

そして駅からちょっと離れたところで女性が1人、そしてまた1人と降りていく。このワゴン車は客の都合に合わせて駅から離れたところでも停車するのである。
今日はこれから赤穂城に行く予定なので、知っていれば赤穂城の近くで降りるんだったなあと思った。そして播州赤穂駅に着いて、ワゴン車を降りた。さあ、赤穂城に歩こう。

おととい歩いた道を進んで見覚えのある入口に着いた。そこからてくてく進む。しかし城っぽいものは見あたらない。

なんだか人通りが多い。なんでも赤穂浪士討ち入りから300年記念なのだそうである。
そして連休なので赤穂城はお祭り気分なのである。

城跡

さて、ようやく城があったらしい場所に到着した。

なんとそこにあるのは城の四隅の石垣だけで、あとは石垣に囲まれた場所のそこここに枠を囲って、「この場所は台所」などと説明書きがしてあるだけの広い場所だったのである。
なんだか変な場所だなあと思いながらあたりをひとまわりした。全国各地に城があった跡はあるようだが、こんな場所は初めてである。

そこからちょっとだけ歩いて博物館にも入ってみた。赤穂浪士の案内があった。
それと別の場所に、赤穂の塩づくりの展示もされていた。赤穂では昔から、海水を原料とした塩をつくっていたそうである。
小豆島でもオリーブ園の南に資料館があったが、ここの塩の資料館もけっこういい。

播州赤穂〜相生

だいぶ長居をしてしまったが、今日はこれから書写山ロープウェイに乗る必要があるのでもう電車に乗ろう。
ぼくは赤穂城の跡から歩いて播州赤穂駅に戻り、改札を通って電車を待った。もうお昼である。

相生行き電車がやってきた。電車の中は高校生っぽい人たちがたくさんいた。彼らに混じって相生まで進む。電車は遅れることもなく相生に到着した。電車を降りる。さあ、姫路行きに乗り換えだ。

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山陽本線その3

旅行記本文

播州赤穂(ばんしゅうあこう)から乗ってきた電車を相生(あいおい)で降りて、姫路行きの電車に乗り換えた。普通列車である。日曜日なので混雑している。

電車は進んでいく。このあたりはけっこう畑も多く、小高い山も見えていい雰囲気の場所である。それほど時間もかからず電車は姫路に到着した。まずは降りる。

姫路に来たらぼくはいつも新幹線口から降りてそば屋の「御座候(ござそうろう)」でそばを食べることにしている。播磨ゾーンのゾーン券を南口の自動改札に入れると無事通れた。今日もそばを食べよう。
もう何回姫路のこの店でそばを食べたかわからないが、今日もそばはうまかった。ごちそうさま。

そば

さあ、これから書写山ロープウェイに向かうバスに乗り、帰ってきてから姫路城にでも行こうと思った。たぶんバスは山陽姫路の方だから、またあのエスカレーターに乗る必要があるなと思いながら、ぼくは駅を出て相生方向に歩き、エスカレーターに向かった。

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書写山ロープウェイ

姫路駅前〜書写

姫路駅の新幹線口のちょっと相生方向に進んだところのエスカレーターをのぼり、通路を進んで、渋谷行き夜行バスも出ているバスターミナルに来た。さて、これから行く書写山(しょしゃざん)行きのバスはどこだろう。

なんとか見つけた。それほど待たずに乗れるようだ。まずは乗ってすわる。立ち客も出た。そして出発。

まずは駅前の大通りを進む。正面に姫路城が見える。姫路城につきあたったところで左に曲がり、右に曲がり、姫路城の西側を進んでいく。

大通りは商店が建ち並ぶ通りだったが、姫路城の西は住宅街っぽい場所である。姫路城のまわりの客も見える。やはり3連休なので客は多そうだ。

バスは住宅街の細い道を進む。お客の乗り降りがけっこうある。でもそのうちだんだん郊外へとバスは向かっていった。お客は多少は減ったが観光客っぽい人が残っている。たぶんぼくと同じようにこれからロープウェイに乗る人たちだろう。

さらに郊外に進み、山が見えてきた。すっかり人家が少なくなり、田んぼみたいな場所が目立つようになる。

書写駅

そしてついにロープウェイらしい建造物が見えてきた。そしてロープウェイのふもとの駅のそばに到着。播磨ゾーンのゾーン券を見せると無事バスを降りられた。

ロープウェイの観光客は多い。なにしろ3連休である。さて窓口はどこだろう。

なんだか窓口が開いていないようだ。ほかの客は自動券売機でロープウェイの券を買っている。

しばらくすると改札のお姉さんがやってきた。ぼくが播磨ゾーンのゾーン券を見せると、

「はい。これですね。よく見せてください。えーと、11月○日から11月×日まで。きょうは有効期間ですね。」

と言うと、ほかの客にかまわず事務室みたいな場所にお姉さんは行き、ぼくのためだけのロープウェイ往復券を持ってきた。なんだかぼくのためにほかの人を待たせることになってしまった。でも窓口が開いてなかったんだからしょうがない。

それにしても、きっちりかっちり有効期間を確認されたのはこれが初めてだ。もっとももうこのロープウェイを播磨ゾーンで乗る人はたぶんきょうが最後だから、まあいいのかなとも思った。

書写〜書写山上

とにかくゴンドラに乗る。もちろんすわれない。立ったままゴンドラは動き出した。

山

姫路駅からかなり離れた場所なので特に市街地は見えない。山々の景色が見える。緑の多い場所である。ゴンドラはどんどんのぼっていく。そして山上駅に到着。ともかく降りてみた。さて、ここのロープウェイは何か山上に「目的地」みたいな施設はないのかな。

なんでもお寺があるらしい。しかしなんと、ここからお寺までは1キロほど歩くそうだ。つまり、能勢電鉄の終点の近くにあるケーブルカーの先にある寺と同じで、山上の駅からかなり歩く必要があるようだ。

幸い帰りの新幹線まではまだまだ時間があるのでお寺まで往復はできそうだが、姫路城に行くことはできないだろう。まあ、姫路城はあとで青春18きっぷでも使って行ってみることにしよう。

とにかく歩く。かなりの上り坂である。緑が多少はある尾根沿いの道である。遠くの山々が見渡せる場所である。

そのうちなぜか自家用車が見えてきた。ここまで登る道があるようだ。
うーん、この山は車が入れるのなら車で来た人は車を使うだろうなあと思った。さらに進む。

だんだん仏教っぽい建物が増えてきた。もうすぐのようだ。

書写山上〜書写

そしてようやくお寺っぽい建物のところにやってきた。ふー、疲れた。
とりあえずさいせんをあげておがんでおく。さあ、帰ろう。

同じ道を歩く。なんとかロープウェイの駅に着いた。行きにふもとの駅で引き替えた往復券を見せてゴンドラに乗る。お客は行きと同じくらいだ。ゴンドラが動き出す。

緑の多い場所である。山々も緑であり、眼下の景色も人家が少ない場所である。無事ロープウェイはふもとの駅に到着した。さあ、バス停に行こう。

バスまではしばらく待つが新幹線には間に合うようだ。なにしろ指定席なので必ず遅れないように乗らなければならない。たぶんどの列車も満席だろうから変更できないだろう。バスがやってきたので乗る。

書写〜姫路駅前

同じ道をバスは姫路駅に向けて進んでいく。播磨ゾーンはロープウェイにも乗れるし、智頭急行にも乗れるし、いいゾーンだったのに廃止されてしまうのである。なんともつらいものである。

だんだん姫路の市街地に入っていく。まずは住宅街だ。けっこう細めの道をかきわけかきわけバスは進んでいく。姫路城が見えてきた。姫路城の脇を進む。そして商店の多い駅前の大通りを進んでいく。腕時計を見た。やはり姫路城に行く時間はないようだ。

そしてバスは終点、姫路駅前に到着した。播磨ゾーン券を見せて降りる。バス停のすぐそばにローソンが見える。夕食はここで弁当でも買ってひかりの中で食べよう。

ぼくはローソンに入り、弁当を買った。駅に行こう。

駅に行くには地下に入った方が近道のようだ。ローソンのそばのくだり階段をおりて進む。無事姫路駅の地下の改札の前までやってきた。

さあ、あとはひかりに乗るだけだ。新幹線ホームに行こう。

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山陽新幹線その2

姫路駅

姫路駅の北のローソンで弁当を買い、地下通路を通って北口の自動改札にやってきた。

播磨ゾーンのゾーン券は南口の自動改札でも通れたからここでも通れるだろうと思い、通してみた。無事通れたので中間改札に向かう。

さすがに3連休の最終日は客が多いようだ。ぼくと同様に東京に向かう客も多いだろう。

中間改札では自動改札は使えないだろうと思い、ゾーン券とかえり券、特急券を見せて通る。

これから乗るひかりまで多少時間があるようだが、とりあえずホームに行く。客が多いなあ。なにしろ行きの新幹線が満席になるくらいなのだから帰りも客が多いのだろう。

指定席の車両の入口に行く。指定席なので別に並ばなくでもいいだろう。ゆっくりと待つ。

たいくつなのでホームをうろうろすると、おもしろいものを見つけた。

なんとホームから姫路城が見えるのである。こりゃすごい。

姫路〜新大阪

きょうは姫路城には寄れなかったけど、いつか寄ってみたいなあと思いながら戻る。そしてひかりがやってきた。予想通り、すごい混雑だ。とは言っても指定席なので立っている客はいない。

ぼくは窓側の席である。なんとドアのそばだ。だから窓側と言っても窓はない。となりは女性である。

ドアのそばだからドアが開くとうるさい。とは言ってもすわれるわけだからぜいたくは言っていられないだろう。ぼくはローソンで買った弁当を食べ始めた。

弁当

まあどうせもうすぐ日が暮れて景色なんか見られなくなるし、あとは寝るだけだろう。

そのうち女性は荷物を持って立ち上がりどこかに行った。おそらく車掌に、ドアの開け閉めでうるさいので、ここでない席が空いているかききに行ったのだろう。

ぼくはたぶん、車掌に「きょうは満席で、ひとつも空いている席はありません」と言われるに違いない、だから戻ってくるに違いないと思った。

本当に戻ってきた。

「おかえりなさい」
「…」

あきらめてずっとここにいるようだ。この人も姫路から乗ってきたので、たぶん東京まで乗るのだろう。

新大阪〜東京

ひかりは新大阪を過ぎた。降りる客も乗る客もほとんどなく、遅れずに進んでいく。弁当は食べ終えたし車内改札もすんだし、眠ろう。

気がつくともう名古屋も過ぎているようだ。となりの客はまだいる。ずっと東京まで行くようだ。

今回の旅行はホテルが遠かったのでつらい旅行だったが、今後も廃止になるゾーンがあったらかけこみ旅行するかもしれないなあと思った。まあ、あしたは仕事だし、もうちょっと眠って疲れを取っておこう。

そのうちひかりはスピードを落としていき、東京駅に到着した。さあ、ひかりを降りてアパートに帰ろう。

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