本来のお薬は人の誕生とともに 本能的に植物を求めることから始まり、 今日までの長い歴史のなかで、 徐々に体系づけられて来たといえます。 どの症状にどの薬草を用いるか? これらはすべて直感に頼らなければ ならなかった時代・・・。 自然の声に耳を傾け、 直接、植物たちと会話をしたのでしょう。 そして感謝の気持ちとともに 薬草を摘み、 それをお薬として使用しました。 このお仕事をされていたのが "魔女"。
魔女たちはあらゆる薬草を使いこなしたそうです。 中にはマジックマッシュルームのような向精神性植物も 含まれており、魔女たちは自らこれを服用し、 特殊な精神状態を作り出して時空を超え 自然と交信したとされています。
魔女たちは病気を治しただけでなく、 天気予報や災害の予告、 争いごとの仲介なども行っていたため、 人々から尊敬されていたそうです。 薬草使いであった魔女は、 薬草の力を借りることで直接神との一体化が できるとされていました。 あらゆるものに神が宿るという 多神教を根本原理にしていたのですね。 魔女は一人一人の体質に応じて 薬草を処方し、病気の治癒に貢献していた。 「魔法使い」ではなく、 「薬草使い」。 でも、 薬草で病気を治せるって まるで魔法のようですよね♪