黒の宴 21
(21)
社が腰の動きを急速に速め、アキラのペニスを強く擦りあげる。
「ふうっ!…んんっ…、んーっ!!」
一気に駆け上がって来る快楽にアキラは体をくの字に曲げて局部を抱え込もうとする。
それをさせないように社が上半身を使ってアキラの体を押さえ込み、
限界を越えたその部分を刺激し続ける。
「や…や…っ、いや…あっ…だ…っ」
嗚咽が混じった悲鳴を上げてアキラの体がガクガクと震えるが社は行為を止めなかった。
さすがに何度も吐き出した後で、社が高まり行き着くまでにはまだ少し時間を要した。
それでも少しでもアキラから甘い蜜を搾り取ろうとするようにアキラの感覚を激しく刺激する。
「…あんたのその声…好きや…ゾクゾクする…」
拷問のような刺激を与えるだけ与え、ようやくアキラの体内に放った社はゆっくりとアキラから抜け出た。
ほっそりした白い膝を抱え、左右に大きく開いたまま今まで自分を飲み込んでいた部分に魅入る。
長く押し広げられていたそこは閉じる力を無くして、充血した内壁を花を咲かせるように
惜し気もなく曝していた。
社が吐き出した白い体液にまみれて光り、さらに中心部から一雫の白い道を作って下に落ちる。
社は戦利品を眺めるような満足した面持ちでそれを眺めた。
ほぼ終電に近い新幹線に乗るために二人は東京駅に向かって中央線に乗っていた。
ドア付近に並んで立ち、アキラは社と目を合わせまいと背を向け手すりに捕まるようにしていた。
疲労感で膝ががくがく震えた。見送らなければあの事務所で朝まで抱くと社に脅されたのだ。
|