遠雷 22


(22)
響きのいいバリトンが尋ねる。
「どうして欲しい?」
アキラは答えた。
「痒い………」
声がでた。久しぶりに聞く自分の声に励まされ、アキラはさらに続けた。
「痒い、痒い、痒いんだ。掻いて、どうにかして…助けて!」
「私でもいいのかな?」
「だ、誰でもいいから、早くどうにかして!」
叫ぶように嘆願の言葉を吐きながらも、少しでも痒さから逃れようと、アキラは足を擦り合わせ、腰を盛んに揺らしていた。
「私の好きな方法でいいんだね?」
「いい、いい、いいから、早くっ!」
語尾は悲鳴に飲みこまれる。
痒くて痒くてたまらなかった場所に、灼熱の杭が打ち込まれた。
アキラはそう思った。
体の奥深くに深々と突き刺さる、熱。

あぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――………!

それは間違いなく悲鳴だった。
だが、その根底には、甘い響きが潜んでいた。



TOPページ先頭 表示数を保持: ■

楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル