遠雷 24


(24)
「手首の戒めを解いてやれ!」
芹澤の命令に男は従順に従った。
カチャカチャという金属音とともに、アキラの両手は開放された。
自由になった手は、股間に伸びる。
アキラの白い指は、赤く充血した後孔を探し当てると、なんの躊躇いもなくもぐりこんだ。
「あ―――――!」
一声大きく叫んだあと、アキラは「痒い、痒いよ・・…」と繰り返しながら、自分の肛門を自分の指で犯していた。
グジュグジュと湿った音が、徐々に速まっていく。
半ば陶然と、全身を赤く染め、呼吸を乱し、前に触れることなく、後孔で自慰をする、少年。
彼の凛とした普段の佇まいを知るだけに、この乱れようはたまらない刺激だった。
芹澤の逸物から、透明な汁が滴り落ちる。
「痒みはおさまったかな、アキラ君?」
芹澤の問いに、アキラは激しくかぶりを振った。
汗に濡れた髪が、一筋二筋、唇に貼りつく。
赤く色づいた唇に黒い絹糸を貼りつけたまま、アキラは叫んだ。
「ダメ、ダメだ…これじゃダメだよ!」
「なにがダメなのかな?」
「と、届かない、…とど…かないっ…んだ。お、奥、奥まで、届かないんだ・・……」
怪しい口調でそう言い募りながら、ぐいぐいと指を捻じ込んでいる姿は、元が美しいだけに無残だった。
「それは困ったね。どうしたら、いいのかな?」
「さっきの…・・さっきので、ここ……ここの奥、…擦って……」
「さっきの?」
「さっきの、熱いの………堅くて、熱い棒で……擦って……」
「塔矢アキラ君、君はもっと賢い子だと思っていたのに、残念だよ。
それに言葉遣いもなっていない。ちゃんとお願いしてごらん」
アキラは焦点の合わない瞳で、芹澤を見上げた。
「オネガイ?」



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