アリスが居なくなってから、虚しくもトキだけが過ぎ去ったようなキがする・・・
あんなヤツ、心のソコからダイキライには変わりナイんだけど、どこかサビシイって気持ちがイナメナイノ...
ダレもアリスのコト口にしないんだモノ。
みんな忘れているハズなんてないンだヨ。
ただその話題には触れないようにしているダケなんだから。
だって、この館から突然いなくなるなんて、不通に考えたら、逃亡を企てて捕まるか、(マリアさんのように)しないと、姿消すなんてムリ。
外界に飛び出そうとする行為は、まさにスパイダーの餌食だし。
で、実際のトコロ、あの回廊を抜けたからといって、それが本当に外界に通じているのかどうかなんて、実は誰も知らないコトなの。
アクマでも噂。それも信ずるに値しないような、デマに等しいほど。
だからこそアリスがいなくなったコトが、謎を呼び、ミンナを不安がらせ、脅かしているコトなんだ。
館の十戒論の一つに、住人がトキを同じくして顔を合わしてはいけない、というのがあるノ。
ぜんぜん意味不明なオキテなんだけど、これを行使しないと、羽の成長がどんどん悪くなって、しまいには、羽のないアワレな蝶になってしまうノ。
羽が無ければ飛べない、飛べなければ蝶ではない、蝶でなければ、この館での居住権を失い、アゲクの果ては廃蝶霊園行き、という非常に無残な結末。
イモムシの刑とかいうのもあるとかナイとか...
これはワタシだけの考えかもしれないケド、もしも死ぬときは、蝶で死ぬのはイヤ。ましてやイモムシだなんて...
人間ヤメテ、蝶になりたい、という誘惑にかられたから、今ここにいるんだけど、死ぬときは、やっぱりヒトのまま死にたい、と思う。
館での生活が長くなればなるほど、心はますます人間的になってしまうだなんて。。。
思いもよらなかったコトだったシ...
明日寝る前に、占い師さんのトコロへいってこようカナ・・・
なんかイヤな予感もするンだけど・・・