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あなたたち二人は、売店の裏に転がり込んだ。
積んであった空の段ボール箱が音を立てて崩れるが、あなたたちはかまわず物置の裏に身を隠した。

“鬼”は通りに立ち、じっとこちらを見つめている。

『僕たちが動くのを・・・待っているのか・・・?』
あなたはじっと“鬼”を睨みつけている。
額に汗が浮いてくる。
あなたの後ろで内藤が、我慢しきれないのか動こうとした。
あなたは内藤の肩を掴んだ。


動くな!


そう言うように、あなたは首を左右に振った。
内藤も理解をしたのか、体を小さく丸めて再び隠れた。

「さっさと、どこかへ行っちまえ・・・」

あなたは小さな声で呟いた。

やがて彼女は、あなたたちが逃げ去ったと思ったのだろう。
再び“獲物”を探しに歩いて行った。

あなたは内藤と顔を見合わせた。
緊張感が途切れ、あなたたち二人は思わず笑い出した。

しばらくして、内藤は笑いを抑えると、
「この辺りは・・・“鬼”が多くないですか?」
不安そうな顔をあなたに向けた。
あなたも考え込んだ。
残りは3人、相手は4人・・・どうにかして逃げ切らなければならない。
『情報がほしいな・・・』
あなたはそう思い、
「畑野さんに聞いてみよう・・・」
そう言うと同時に、ポケットから携帯電話を取り出してボタンを押した。
しばらくコール音が鳴ると、畑野が出た。
「そちらは“鬼”はいますか?」
『今はゴーカート乗り場にいるけど、こちらには“鬼”はいないよ・・・』
あなたは礼を言うと携帯電話を切った。

あちらでは“鬼”は見かけないようだ・・・しかし、移動にはリスクもある・・・どうしよう?







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