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あなたは上空を見上げていた。
真っ黒にペイントされたヘリコプターが、ホバーリングをしながらあなた達の姿を探している。
その周りを真っ黒に塗られたSU−27が2機、ゆっくりと旋回を続けている。
あなたはポケットから携帯電話を取り出すと、ボタンを押して畑野に電話をかけた。
数回コール音が鳴ると、畑野が電話に出た。
「もしもし、メールを読んだ?」
『読みました』
あなたは、声をひそめて、
「ミッション・・・どうする?」
『行かないわけには、いかないでしょう?』
畑野はため息をつくと、
道や遊具は空から見張れます・・・・“鬼”はこれから、空からは見えない僕達の隠れ場所を探すのではないですか?・・・そうなると僕らは逃げられませんよ・・・と、彼の予測を言った。
「そうだね・・・」
あなたも言った。
あなたは畑野に礼を言うと、電話を切った。
タイマーに視線を落とす。
『15:15』
残りは15分。
畑野はミッションへ行くようだ・・・・さあ、どうしよう・・・?