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「下手に動くと・・・・見つかってしまうぞ・・・?」
あなたは空を見ながら呟いた。
そのあなたの目の前を、SU−27がエンジン音を響かせながら通過していく。
あなたは思わず、首を竦めてしまった。
「畑野君が・・・行ってくれるか・・・?」
あなたは陰に隠れていた。
そのあなたの目の前を・・・。
「?!」
セミロングの黒髪を揺らしながら、“鬼”が通っていく。
あなたは息を殺しながら、様子を見守っていた。
彼女は、辺りを見回しながら歩いていたが、あなたには気が付かなかったようだ・・・そのまま道を歩いて行く。
あなたは、ホッとため息を漏らした。
さあ・・・どうしよう・・・“鬼”の捜索は続いている・・・その上にヘリや戦闘機まで・・・。
あなたは上空を飛ぶヘリを見ながら考えた。