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今日もアピアでお買い物。ファライモにショートパンツと靴を買ってあげた。おみやげをメインに売っているフリーマーケットなど あちこち歩き回って、Tシャツとサモアの伝統的な洋服を1つ買う。歩き疲れて帰る。夕飯をご馳走になる。ここの家のお母さんは 太っていてちょっと塩味がきつかった。ムーのお母さんセイラのほうが料理の味付け上手だったなあ。とか思ったけど、 おいしいって言っておきました。

ここに書こうかどうしようかちょっと迷ったけど書くことにしよう。実は今朝、目覚めてから買い物に行く前に財布を調べると、 なんとかなりの額が無くなっていた。日本円にして約4万円ぐらい。 どうやら誰かが盗んだらしい。怒りというよりすごくがっかりした。俺の推測では、 たぶん子供たちの誰かが盗ったんじゃないかって思う。彼ら働いてないからお金の価値ってものもあまり分かっていないだろうし。 まさか、働いているお父さんやタラや、お母さんはそんなことしないと思うし。もちろんファライモとムーがするわけが無いので。 他人が家に侵入して盗っていったという可能性が無いわけではないがそれは考えにくい。誰にも気づかれず夜のうちに 侵入するのは難しいだろう。 しかし、盗られたのは俺のミスでもある。これまであまりにも治安がよいので、 気が緩んでいたのだろう。この家で眠るときにバックパックやポシェットは自分の側でなく、違う部屋に置いておいたのだ。 また、サモアでこんな大金をもって歩くのも初めてだった。それまでは一応、盗難も用心してせいぜい100〜200ドルぐらいずつしか 両替しなかったが、あんまりにものんびりしてたので500ドルぐらい一気に両替して、全て財布に入れて置いたのだ。 最初のうちは両替したら100タラ札（約4000円）は財布ではなく、バックパックの分かりづらい内ポケットに入れておいたのだが、 もういいかげん安心してしまっていたのだ。ちょっと悩んだが、特に犯人探しをしたりはしないことにした。俺にとっても かなりな額だが、それ以上にムーやファライモやタラを悲しませたくなかった。まあ、いい勉強になったと思う。 しかし残念だった。でも、こんなことで今まで出会ったサモアの人の親切さを否定したくなかったので、お金はまたバイトすればいいや って思った。ただ、どうせなら一番お世話になったムーの家族にあげたかったなって思った。