いちぢく 11 - 15


(11)
液体を注入されながら、男が手を添えるまでもなく無意識にアキラは自ら腰を高く掲げていった。
白い双丘の狭間はうっすらと淡い桃色に色付き、特にその中央の窄まりは一際鮮やかな肉色を伴って
容器の先端を吸い込んできつく閉じている。
若干の赤みを持っているのは一度激しく排せつしてうっ血したためだろう。
誘うように艶めくその色に男の視線は容器とアキラのその秘器の接合点に釘付けられていた。
注入の為に容器を引き押しすると慎ましやかな皺が生き物のように蠢くのがはっきり見える。
「あ、や…あ…」
敏感に刺激に反応してアキラが体を捩った。慌てて男がしっかりその腰元を押さえた。
「動くと薬が漏れてしまうよ。…よし、全部入った。」
男は慎重に容器を引き抜くとポケットティッシュを取り出し、一枚を小さく畳んでその箇所にあてがった。
「んー…」
高く掲げていた腰を落としてアキラは苦しげに息を吐き、そのままぐったりとベッドにうつ伏せた。
注射をした後でその部分を揉むのと同じように、男はあてがった手に力を入れて震動を与えた。
兆候が出始めるまでに時間はあまりかからなかった。
「…お腹が…痛い…」
グルグルと小さな濁音がアキラの内部で響き始める。
「もう少し我慢しなさい。」
男はアキラのウエストに腕を廻して覆いかぶさるように軽く押さえ付け、なおかつ菊口を押さえたまま手を
動かし、マッサージを続ける。いっそう大きな濁音が響き始める。
「んっ…あ、苦し…」


(12)
耐え切れなくなったようにアキラがもがき始める。
シーツを両手で握り、男の手の動きから逃れようと腰を振る。
「お願…い、お手洗いに…行かせて…」
カタカタとアキラの全身が震え始め、眉を顰めた額や臀部に脂汗が滲む。
「わかった、移動しよう。」
男の腕に引き上げられるようにして体を起こされてベッドを下りる。男の手によって下肢の付け根を
抑え込まれたままアキラはヨロヨロと歩き、その部屋に入った。そのまま男も一緒についてきた。
便座を前にしてアキラは訴えるような視線を男に向けた。
だがアキラのすぐ背後に寄り添うように立っていた男は退出するどころか、身をかがめると
アキラの膝裏を抱えるようにしてあっという間にアキラの体を持ち上げた。
「あっ…!」
アキラの体は便座に向けて大きくM字に脚を開く格好になった。
「い、嫌だ…ッ、嫌あっ…!」
言葉ではそう叫んでも、すっぽり腰を落として深く抱きかかえられてしまっては逃げようがなかった。
そのまま便座の真上に体を運ばれた。男がアキラの耳元で囁くように言った。
「遠慮する事はない。もう我慢しないでいいんだよ。…さあ。」
「やだ…イ…ヤ…」
弱々しく首を振り、足をばたつかせる。悔しさと怒り羞恥でアキラの目から涙が溢れて頬を伝わり落ちた。
その一方で、意識は一層強く下腹部のその器官に集中していた。
排せつを拒否しようとそこに力を入れれば入れる程今まで味わった事のない感触がジワジワと
アキラの深部を侵食し、開いた両足の中央に淡く甘い電流のような疼きを芽生えさせ始めていた。


(13)
男に抱えられたアキラの呼吸が、苦しさ以外のものを含んで変化した。
「…ん、…ハ…ア、…ハア…」
体の奥を強く引き締める度にその甘い電流が湧き、アキラの中の何かを掻き立て、追い詰めていた。
変化を起こしていたのは呼吸だけではなかった。
アキラの肩ごしに前身を眺めていた男は、アキラの開いた足の中央にそれを認めて
感心し嬉しそうに笑った。
内壁が震えて腸内のものを押し出そうとする痙攣の波が寄せては引き、姑くは歯を食いしばって
下肢に力を入れて必死に耐えていたアキラだったが、それにも限界があった。
やがてこらえ切れない大きな波動が体内を奔り、アキラは絞り上げるような悲鳴をあげて自分を手離した。


数十分後、脱力したように放心状態でアキラはベッドに横たえられていた。
汚れをシャワーで流すために男に紺のハイソックスを脱がされたため
制服の上着は着せられたまま下半身だけ何も身に付けていない状態だった。
嗚咽しながらバスタブの縁に両手をつかされて、男の手によってシャワーで下腹部を流される間、
アキラ本人も自分の肉体の変化に気付いた。
(…どうしてボクのここ…こんなふうになっているんだろう…)
後ろを洗い流す男の手がするりと股間の隙間から前を撫でた。
「…んっっ」
その瞬間アキラはビクリと体を震わせた。形だけでなく、その箇所はいつになく敏感になっていた。


(14)
バスルームの時と比べると今は幾分元の大きさに戻ったようだったが、それでも心臓の一部がそこに
移動したように疼きを生んでいる。
それを男に知られたくなくてアキラはそこに両手を伏せて隠していた。
そのアキラの体の脇に男がトレーを置いた。トレーの上には例の小道具が並んでいた。
アキラは僅かに怯えたように目を見張った。
「…まだ…何か…するの…?」
男はその中の小さな丸い容器を手にとり、花柄模様の蓋を開けると中のクリーム状のものを指にとった。
「少し腫れているようだからね。これもお薬だよ。」
そう言うと男は、今度は仰向けのままのアキラの両足の間に体を入れて足を開かせてその奥に
クリームを纏った指を運んだ。男は薄い透明なゴム手袋をしていた。
ヒヤリとしたヌルヌルしたものが、その部分に塗布された。
若干熱を持ったその箇所に男は念入りに薬を指先で擦り込むように塗り付ける。
「うあ…っ」
後ろの奥を嬲られてあの容器で薬を注入した時のような奇妙な感触が蘇り、アキラは身を捩った。
両手で股間を覆ったままだったが、その手の中で自分自身がビクリと意志を持つように
小さく跳ね上がって激しく脈打つのを感じた。そのうえ、薬を塗られた箇所もじんじんと疼きだした。
「はあっ、…くあっ…っ」
蟻が何十匹も這い回るような違和感がしてアキラは腿を閉じて擦りあわせようとした。
だが男に両脇に抱えられるようにして両膝を動かせないように捕らえられてしまった。


(15)
「くんっ…んんっ…!」
アキラの口から切なく鼻に掛かる呻き声が漏れる。
男に手の中で更に膨れ上がった分身を見られまいと必死で両手で隠しながら腰をシーツに擦り付ける。
それで到底治まるものではなかったが、僅かに残されたプライドが自分の手で後ろのその箇所を
掻きむしるという行動を制御させていた。
「ああっ…あ!」
刻一刻と違和感が強まり、ひときわ高い悲鳴をあげて激しく首を左右に振り胸部を反り上げる。
たまらずに片手をシーツと自分の腰の間に差し入れその箇所に指を伸ばした。
するとその手を男に掴まれてしまった。アキラは悲鳴に近い声で訴えた。
「離してっ…!…だめ…っ!、痒…いイ…ッ!!」
「痒い?どこがだい?」
「お…」
言い掛けて、アキラは口を閉ざした。
「どこが痒いのかはっきり言わないと離してあげないよ。」
男は更に深く体を入れてアキラの両膝を割り、若干持ち上げるようにした。
そのため自力でシーツに臀部を擦り付ける事も出来なくなってしまった。
「ひ…いっ!」
もう一方の手で掻こうとしたが、先に捕まえられている方に体を反らされているために届かない。
隠していた部分が露になった。痩せ細った幼い体格には不釣り合いな雄々しさがそこに芽吹いていた。



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