数多ノ言葉ココニ集イシ。
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「白い」
全ての色が白へとむかっていくなら
私達は肉体を 必要としない
白は何もかもを埋め尽くして
天地をなくしてしまう
残るのは心だけ
伝えたい思いだけが 浮き上がる
大切なその思いが ただ ぼんやりと漂う
あとは 宛名をかくだけ
「烙印」
私の胸に 烙印をください
あなたが私を認識できるように
あなたの目に映るためなら
羞恥心は 捨てられる
「結果論」
努力が報われたからって 喜んでいいの?
努力の過程は 苦痛なんじゃないの?
「あとできっといいことがあるから」 なんて
もし、なかったら…?
今ある生活の中で味わえるものだけで 満足できない?
どうしても上を目指すの…?
その過程が苦痛をともなっても?
苦痛のない生活は幸せなはずじゃない
「拒絶」
自分を拒絶されるということは
生きていることを 否定されているようで
今まで生きてきた自分が とても愚かに見える
全ての人が 今
私を拒絶するというのなら
私にはもう たったひとつだけ
ただ静かに 誰にも見つからないよう
小さく やがて 消えゆこう
いなくなったことにさえ 気付かれないよう
小さく 小さく…
「価値」
あなたは どうして?と聞くけれど
ただ そばにいてくれるだけで
それだけでいい
何も求めてないわけじゃないけど
何かを求めてもいない
朝 日がそっと射すように
日常にとけるくらい
その程度の幸せ
「概念」
あなたが出会ったすべての人に
感謝できるくらい ゆっくりとすごしませんか?
あなたの生きてきた事実を
ひとときも忘れないように
それは お昼休みに飲む カプチーノのよう
その時 確かに
時間はゆっくりになっているはず…
「強がり」
自分が強がって見せるとき
妙に 俗っぽく見える
正当化することに 何の意味もないはず
自分自身は その強がりを認識しているのだから
大きく深呼吸しよう
おいしいアールグレイを飲もう
嫌なことを忘れてしまわないで
受け止められるよう…
「糸と鎖」
赤い糸が 実際にあるとしたら
それは すでに
赤い鎖へと変化してしまった
その鎖は 若干の自由を許し
大半の自由を 奪っていった
ただ
私に 与えうるモノも
確実にあったのだ
それだけが 何よりの救い
それでも その鎖は
私を 閉鎖的にさせるモノだ
「眠り」
眠りは…
つらいことや 哀しいことを
忘れさせてくれるけれども
決して 解決はしてくれないのだ
私達は 目がさめると また
それに直面せざるを得ないのだ
「道理」
信じたくはなかったけれど
やっぱりかわいいのは自分なんでしょうか?
あまりに素直すぎるその目は
当然のように自分の心をかばう
どうりで
私の心に傷がつくわけだ