数多ノ言葉ココニ集イシ。
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「may」
必要なものが在って
それを失いたくないという気持ちも
終末の訪れを
避ける要素にはならないから。
目に映るしるべはすべて
意味のないものなのだから。
はざまで彷徨うくらいなら
どちらでもいいと思い込ませて
身をゆだねるのでしょう。
それでもゆだねる先は
今であって終末でないのでしょう。
捨てきれない恐怖ゆえに
予測は出来たと思われます。
甘えは許されます。
自分にも人にも。
人は人の価値観に
厳しいものですけれど。
「暖簾」
わたしを
打ちのめしてほしいのです。
反論はしない。
あなたも私も
知っていることだから。
反論はしない。
些細な事に
興味はないから。
「ナイフ」
その綺麗な切っ先を
手首へと運んで・・・。
ワタシに流れるえねるぎぃを
アナタが奪ってしまうのですね。
願わくはそこにも
一握りの愛があるように。
だらんと落としたこの両腕の
滴り落ちる生命のシズクと
綺麗なあなたのその頬から
落ちる感情の欠片が
この部屋を歪ませていく。
この部屋の記憶は
やがて
消えてしまうのだろう。
けれど どうか
アナタだけはワタシを
忘れないで・・・。
「夢遊病者の苦悩」
そう、それは自由なデザインで
私のビジョンをリアルに表現している。
そこは私の夢の世界。
何もかもが私の願望を満たすのだ。
けれども溢れる快楽は
快楽という言葉の全ての
ニュアンスを無味なものにしてしまう。
快楽を感じ続ける事は
慣性を多感にさせてしまうのだ。
そこには何もかもそろっているのに
他には何もいらないはずなのに
夢の合間に垣間見る現実は
なんと刺激的なのでしょう。
「夜明けの海岸にて」 まだ肌寒い季節であっても 夜明けの海岸を歩く時にはサンダルを履いたほうがいい。 朝の光をその素足に浴びて 絡みつく砂々を機嫌よく散らしながら いつもと変わらない波の音を聞くのだ。 少し湿っぽい空気がまとわりついて 鼻につく潮風とともに五感の全てで始まりを感じる。 だがすでに始まっていたのだ。その時にはもう・・・。 その一瞬の背後から しずかな爆音と綺麗な閃光が 辺りを真っ白に塗りたくる。 望まないモノクロームを 時計の針はひっそりと刻みつける・・・。 |