マッサージ妄想 1 - 2


(1)
旅館の大浴場から戻ると既に二人分の布団が延べられていた。
「どっち使う」
「ボクはどっちでも」
「じゃあアンタが奥や。・・・・・・なんや塔矢、寝る前に茶あ飲むんか」
見るとアキラは部屋の入り口を入ってすぐの所に寄せられた座布団に座り込んで踝の辺り
を揉むようにし、その傍らには盆に載った湯呑みと急須と茶葉のセットがある。
「え?ああ、違うよ。ちょっと脚が疲れてて、座りたかっただけ。ボクが奥だね。
じゃあ少し横にならせてもらおうかな」
スッと横を通り過ぎて奥の布団へ行こうとするアキラの手首を?んで引き留める。
「・・・・・・なんだい?社」
「脚、疲れてたんか。言うてくれたら良かったのに。・・・・・・オレが今日一日引っ張り回しすぎたか・・・・・・」
アキラが仕事の関係で和歌山まで来るというので、「ならついでにこっちで2、3泊してっ
たらええ!オレが大阪案内したるわ」と半ば強引に誘ったのは自分だ。
考えてみれば東京から和歌山へ移動し丸二日間の仕事をこなした後、間も空けず大阪へ
出て人の多い街を一日中歩き回ったのでは疲れるに決まっている。
久しぶりにアキラと二人きりで過ごせるという状況に浮かれまくって、そんなことにも思い至らなかった。
(それでなくても自分のホームグラウンドでエエとこ見せよ思て、張り切って連れまわし
過ぎたかもしれん・・・・・・計画立てとる段階で少し強行スケジュールかなとは感じとったの
に、肝心の塔矢に楽しんでもらえなかったら意味ないやん・・・・・・今日塔矢に不意打ちで口
アーンさせてたこ焼き食わしてやった時もオレばっかりハッピーで、塔矢は痛む足を抱え
てたっちゅうんか・・・・・・そう言えばあん後塔矢、少し怒ってたような・・・・・・オレはアホや。大うつけや)


(2)
しゅんとしている社にアキラは一瞬きょとんとした顔になって、それから苦笑した。
「社のせいじゃないよ。普段なら一日二日これくらい歩いてもなんでもないんだ。ただ
最近少し移動する仕事が多くて、疲れが溜まってたらしい・・・・・・っおい、社!?」
アキラに抱きつき押し倒すと、ばふりと音を立てて二人分の体重が布団に沈んでいく。
自分の身体の下でアキラが身を硬くしたのがわかる。
今まで何度か体の関係を持ったが、それらはいずれもアキラの側から誘われ、許された
ものだった。そうでない場合は行為を強要しないこと、それがアキラに想いを告白した時
単なる碁打ち仲間から一段「昇格」するための条件の一つとして提示された掟だったから
社とてそれを今更破るつもりはない。
アキラの肩を捉えたまま見下ろすようにして上半身を起こすと、アキラが強気なような
それでいて泣き出しそうな顔でキッとこちらを睨み据えている。
正直その表情に欲情しないかと言えばそら、するわな!という感じなのだが。
社は溜め息をついてアキラの上から身を退かし、盆踊りのように両手でサッと空中を掻き
混ぜるようなジェスチャーをした。
「?」
怪訝そうな顔をするアキラに口で説明してやる。
「そんままうつぶせに、なってみ。アンタがなんてゆうても疲れさせたんはオレに一因が
あるから、責任取ってこの社様が『まっさーじ』したるわ」



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