盤上の月 15


(15)
「・・・と見られていたんだ。文禄三年に本因坊算砂、またの名を日海といい、この人物が
出現した事より囲碁は遊戯から国技へと変わったんだ。ここまでは分かったか進藤?」と
アキラは本を見て説明をしながら隣に視線を移すと、ヒカルは頭をコクコクと上下させて
眠りこけていた。
アキラは最初唖然としていたが、だんだん腹が立ってきて声を荒げた。
「進藤! 寝るとは何だっ、フザけているのか!?」
アキラは結構短気である。
──せっかく人が教えているのに何を考えているのか? プロ棋士としてヤル気があるのか!? ──
人に教えてもらって居眠りをするという行為自体がアキラには理解出来ない事なので
余計に頭にくるのもあるし、微熱があるのに無理をしている自分がバカらしくなった。
ようやくヒカルはハッと目が覚め我に返り、バツが悪そうに「わりい わりい、ゴメン塔矢!」と
笑って誤魔化そうとした。
「・・・じゃあ、もう一度ここのところを説明するよ。ちゃんと聞けよ 進藤。」と
必死に怒りを抑えてアキラは 同じところの説明を始めた。
そして すぐヒカルを見ると、また うつら・うつらと居眠りをしている。
それを見た瞬間、アキラの目が険しくなり こめかみがピクピク動いた。
アキラは怒鳴る代わりにヒカルの右耳をギュウーと思い切り引っ張った。
「・・・!? いでででぇっ! 何するんだよ塔矢ぁ!!」
「キミって奴は何を考えているんだ!? まだ説明を始めて5分もたっていないぞっ!!」
「ゴメン、オレ授業が始まると3分で眠たくなるんだ。」と、ヒカルは左手で頭を掻いて
舌を出した。
「・・・・・・・・・・・・・キミの学校の授業を受ける様子が ありありと目に浮かぶよ・・・。」



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